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管理職・マネージャーに向いている人の特徴
先に答え
管理職・マネージャーに向いている人の特徴は、社交的・面倒見がよい・決断が早いといった性格で語られがちです。このページでは、性格ではなく、部下の側から見える3つの習慣で考えることをおすすめします。決めたことを動かすこと、言ったことを覚えていて守ること、相手に合わせて関わり方を変えることの3つです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が2か月に1回より少ない人でも、面談がそのあとの行動につながっている人の52.8%が「面談が成果につながっている」と感じていました。週1回以上会っていても行動につながっていない人では12.7%です。面談の回数より、話したことが動いているかどうかが、成果の実感と関係しているようです。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の回数が少なくても行動につながっている人のほうが、頻繁に会っていても行動につながっていない人より、面談の成果を実感していました。上司の時間が取りにくいことに困っている人の成果の実感は回答者全体を上回り、上司が前の会話を覚えていない、約束を守らないといったふるまいに困っている人では全体を下回っていました。この調査は上司の性格や向き不向きを尋ねたものではありませんが、このページでは、これらの数字を手がかりに、向き不向きを性格ではなく習慣で考えることをおすすめします。
- 52.8%
- 1万人調査
- 上司との面談が2か月に1回より少なく、面談が行動につながっている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 面談が週1回以上あっても、行動につながっていない人では12.7%でした。面談の回数が少なくても、話したことがそのあと動いている人のほうが、面談の成果を実感しています。
- 44.6%
- 1万人調査
- 面談の困りごとに「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 回答者全体では31.9%でした。上司の時間が取りにくいことに困っている人でも、面談の成果を実感している割合は全体を上回っています。
- 27.3%
- 1万人調査
- 面談の困りごとに、上司のふるまいについての5つ(対応が期待と違う、約束を守らない など)のどれかを挙げた人の割合
- この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%で、回答者全体の31.9%を下回っていました。上司の時間が取りにくいことに困っている人では44.6%でした。困りごとの中身によって、面談の成果を実感している人の割合は大きく異なります。
1万人調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたもので、上司の性格や、管理職への向き不向きそのものは尋ねていません。上司のふるまいについての5つの困りごとは、対応が期待と違う・以前の会話を覚えていない・約束を守らない・実施に前向きではない・話が役に立たない、の5つです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
管理職に向いている人の特徴は、 性格より習慣で見る
管理職・マネージャーに向いている人の特徴は、「社交的で話し好き」「面倒見がよい」「決断が早い」「聞き上手」といった性格で語られることが多いものです。このページでは、性格ではなく、部下の側から見える3つの習慣で向き不向きを考えます。決めたことが動いているか、言ったことを守ってくれるか、自分の求めに合わせて関わり方を変えてくれるかの3つです。部下の側の調査は上司の性格を尋ねていませんが、面談のあとに行動が動いているか、上司のふるまいに困りごとがあるかと、成果の実感との関係が分かります。このページでは、そうした上司のふるまいを、身につけられる習慣として書きます。
よく挙がる特徴を、部下の側から見える中身に置き直すと、次のようになります。
| よく挙がる「向いている人」の特徴 | 部下の側から見える中身 | 習慣として言い直すと |
|---|---|---|
| 社交的で、 | 話す | 面談の |
| 面倒 | 前に | 引き受けたことを |
| 聞き上手 | 自分が | その回に |
| 決断力がある | 判断待ちで | 上司にしか |
| リーダーシップがある | 方針と | 決まったことを、 |
以下では、この習慣を3つにまとめて書きます。例として、販促の課で展示会への出展を準備している課長と部下の場面を使います。
向いている人の特徴の1つ目: 決めたことを動かす
管理職に向いている人として、部下とよく話す人、気軽に声をかけてくれる人が思い浮かびます。ただ、部下の側の数字で見ると、面談の回数が少なくても話したことがそのあと動いている人のほうが、面談の成果を実感しています。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたものです。面談についての数字ですが、上司のどんな関わり方が部下の成果の実感と関係しているかの手がかりになります。この調査では、上司との面談が2か月に1回より少ない人でも、面談がそのあとの行動につながっている人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は52.8%でした。一方、面談が週1回以上ある人でも、行動につながっていない人では12.7%です。つまり、頻繁に面談していても行動につながっていない人より、回数は少なくても行動につながっている人のほうが、面談の成果を実感しているということです。
話が好きで部下とよく話すことは、よいことです。ただ、この数字を見ると、面談の回数が多くても話したことが動いていなければ、部下の側で成果を実感している人は少ないと言えます。このページで1つ目の習慣としたいのは、面談の終わりに次に取り組むことを二人で決め、次の回にその続きから始めることです。
- 残り10分になりました。次の回までに進めることを、一緒に決めませんか。
- パネルの原稿の下書きは○○さんが木曜までに、印刷会社への見積もりの依頼は私が明日、という分け方でどうでしょうか。
- 前回決めたパネルの下書き、その後どうですか。進めにくくなっているところがあれば、そこから話しましょう。
決めたことが動かなかった回があっても、向いていないわけではありません。動かなかった理由を、次の回に二人で確認できれば十分です。
- 見積もりの依頼が遅れたのは、私のほうです。すみません。今日中に出します。
- パネルの下書きが止まっているなら、何か引っかかっていることがあるのかもしれませんね。情報が足りないのか、他の仕事が重なっているのか、話してもらえますか。
向いている人の特徴の2つ目: 言ったことを覚えていて、 守る
2つ目の習慣は、上司が前に話したことを覚えていて、引き受けたことを守ることです。地味な習慣ですが、部下の側の数字では、上司のふるまいに困っている人の成果の実感は、時間の確保に困っている人より低くなっています。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で困っていること(複数回答)として、上司のふるまいについての5つのどれかを挙げた人が27.3%いました。5つの困りごとは、次の通りです。
- 「上司の対応が期待するものと違う」
- 「上司が以前会話したことを覚えていない」
- 「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」
- 「上司が実施に前向きではない」
- 「上司の話が役に立たない」
この5つのどれかを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%でした。回答者全体では31.9%です。
一方、「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体を上回っています。つまり、前の会話を覚えていない・約束を守らない・話が役に立たないといった、上司のふるまいに困っている人では、面談の成果を実感している人の割合が低いということです。上司の時間が取りにくいことに困っている人とは、はっきり差があります。
忙しくて部下との時間が取りにくいと感じている人も、引き受けたことを絞って守ることは、今の時間の中で始められます。
- 今日は、会場の装飾会社との打ち合わせの日程を押さえるところまでを、私が引き受けます。金曜までに決めて、連絡します。
- 先週お話しした装飾会社の件ですが、来週の火曜の午後に決まりました。○○さんも同席できますか。
- 前回、○○さんが「搬入の日の人手が足りない」と話していましたね。あの件は、その後どうなりましたか。
覚えておくことは、記憶力に頼らなくてかまいません。あとで食い違いが起きないように、面談の終わりに決めたことを二人で確認してメモに残し、次の回の最初に見直せば、忘れることは減るでしょう。
- 今日決めたことを、終わる前に一緒に読み合わせてもいいですか。私が勘違いしていたら、直してください。
向いている人の特徴の3つ目: 自分のやり方を1つに決めず、 相手に合わせて変える
聞き上手な人、決断の早い人、教えるのが得意な人は、どれも管理職に向いているように見えます。ただし、得意な関わり方を1つの型にして、どの部下にもどの回にも当てはめると、合わない回が出てきます。部下が上司に期待することは、人と回によって異なることが多いからです。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、管理職に万能のやり方はないと考えています。向いている人とは、仮説を立てて試し、確認して直すことを続けられる人だと、このページでは考えます。KAKEAIは、上司が聞き役に徹すると決めておくことをおすすめしません。聞くことだけを求められている回は一部で、聞き役と決めてしまうと、意見や判断を求められている回に応えられないからです。
「向いている」とされる特徴も、片側に寄りすぎると失敗になりがちです。両側を知っておくと、自分がどちらに寄りやすいかが分かります。
| 向いているとされる特徴 | 寄りすぎたときの失敗 | 逆側の失敗 |
|---|---|---|
| 聞き上手 | 意見を | 求められていないのに、 |
| 決断が早い | 部下の | 決めずに |
| 面倒 | 部下が | 任せたまま、 |
| 教えるのが得意 | 聞かれる | 困っているのに、 |
自分の寄りやすい側を知るには、その回に相手が何を求めているかを最初に尋ね、終わったあとに感想を聞くのが近道でしょう。
- 今日のブースの話は、私の意見を聞きたいですか。それとも、○○さんの案を聞いてほしいですか。
- 私は、話しすぎたり先に決めたりしがちだと自分では思っています。今日はどうでしたか。遠慮なく言ってください。
部下の立場から: 上司が管理職に向いていないと感じるとき
部下の立場でこのページを読んでいる人は、自分の上司が向いていないと感じているのかもしれません。そのときに見てほしいのも、上司の性格ではなく、3つの習慣です。決めたことが動いているか、言ったことを守ってくれているか、自分の求めに合わせて関わり方を変えてくれているかを、思い返してみてください。
3つのうち足りないものが見えたら、上司を評する前に、部下の側から1つ動かせることがあります。上司に期待することを、言葉にして伝えることです。言われていない期待に上司が応えるのは、難しいものです。
- この件は、ご判断をいただきたいです。装飾の案を2つに絞ったので、どちらにするかを決めていただけますか。
- 今日は、まず話を聞いていただけますか。ご意見は、そのあとでいただけるとうれしいです。
- 前回お話しした搬入の人手の件ですが、その後、何か決まりましたか。
- 次の面談までに私がやることと、課長にお願いしたいことを、終わる前に一度確認させてください。
伝えても変わらないことが続くなら、人事や自分の上司の上司に相談する道もあります。その場合も、「向いていない」という評価ではなく、「決めたことが動かない」「約束が守られない」という事実で伝えるほうが、話が進みやすいでしょう。
管理職に向いていないと感じる人へ: 向き不向きを、どこで見るか
「自分は管理職に向いていない」と感じるのは、部下との面談がうまくいったと感じられないときや、部下の反応が読めないときが多いようです。ただし、向き不向きを、その場の印象で判断するのはおすすめしません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が「毎回」その後の行動につながっている人は9.4%でした。面談を毎回行動につなげることは、それだけ難しいということです。
向き不向きは、性格ではなく、3つの習慣を1か月の中でどのくらい実行できたかで見てみてください。あわせて、部下に感想を聞けたかも振り返ります。
- 面談の終わりに、次に取り組むことが二人の言葉で決まった回は、この1か月に何回あったでしょうか。
- 上司が引き受けたことを、次の回の最初に報告できた回は、何回あったでしょうか。
- 面談の最初に、部下がその回に求めていることを上司から尋ねた回は、何回あったでしょうか。
- 自分の関わり方について、部下から感想を聞いた機会は、この1か月の中にあったでしょうか。
4つとも0回なら、向いていないと決める前に、1つ目から始めてみてください。どれかが2回、3回と増えてきているなら、このページで言う3つの習慣は、既に身につき始めています。それでも「この仕事は自分には合わない」という気持ちが続くなら、管理職以外の道を含めて、自分の上司や人事に相談してかまいません。向き不向きを自分一人で決めないことも、大事なことです。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下がその回に何を期待しているのかが分からず、自分の関わり方が合っているのか、学んだことを生かせているのかを確かめにくいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1が始まってすぐ、メッセージ欄で。
テーマごとに部下が上司に期待することが違うことを、 話し始める前に二人で確かめられます。
Kakeai AI が開始の挨拶で、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応(話を聞いてほしい・一緒に考えてほしいなど)を挙げます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
…準備されたテーマは「東南アジアの新規開拓リスト」×「一緒に考えてほしい」、「スキルや力の向上」×「具体的なアドバイスが欲しい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?
部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
本や研修で学んだ関わり方を、 自分の1on1の具体的な場面での一言として試し、 次の回に続けられます。
大事な場面で部下の返事が短く止まっていたときは、その場面を引いて、次の回で試せる問いかけの例が書かれることがあります。次の1on1前のアドバイスでは、前回示した工夫に触れて、その日に試せる場面が示されることがあります。
…次回、昇格試験の準備状況を確認するタイミングで、「社内の評価の場面って、具体的にどんなときが一番きつい?」と一問戻してみませんか。…
マネジャー権限の方が「Get Advice」を開くとき。
自分のマネジメントのよい点と変えたい点を、 自分の1on1で起きたことをもとに振り返れます。
「Get Advice」は、マネジャー権限をお持ちの方が画面の右上から開く、ご自身の1on1のふりかえりの画面です。直近1か月の1on1のまとめ、Kakeai AI が挙げる「1on1をよりよくするための3つのポイント」、テーマや関わり方ごとの「強み」と「伸び代」が表示されます。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
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よくある質問
管理職に向いている人の特徴を、 一言で言うと何ですか。
管理職に向いている人の特徴を一言で言うと、部下と決めたことを動かし、自分が言ったことを守る習慣がある人だと、このページでは考えます。KAKEAIの1万人調査では、上司と頻繁に会っていても面談が行動につながっていない人の成果の実感は12.7%でした。会う回数が少なくても行動につながっている人では52.8%です。会う回数より、話したことが動いているかどうかのほうが、成果の実感と関係していると考えられます。
内向的で人と話すのが苦手な人は、 管理職に向いていませんか。
内向的で人と話すのが苦手でも、管理職に向いていないとは言えません。このページでは、向き不向きの中身を、話のうまさより、決めたことが動くか・言ったことを守ってくれるか・自分の求めに合わせて変えてくれるかという習慣で考えます。どれも、話し好きかどうかにかかわらず身につけられます。面談の終わりに次に取り組むことを二人で決め、次の回にその続きから始める、という習慣から試してみてください。
忙しくて部下に時間を取れない人は、 管理職に向いていないのでしょうか。
忙しくて部下に時間を取れないことだけで、管理職に向いていないと決めなくてよいでしょう。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%を上回っていました。時間を増やすのが難しいときは、引き受けたことを絞って守ることから始めるのも1つの方法です。
自分の上司が管理職に向いていないと感じます。 部下としてできることはありますか。
自分の上司が管理職に向いていないと感じるときは、上司の性格ではなく、決めたことが動いているか・約束を守ってくれているか・自分の求めに合わせて変えてくれているかを思い返してみてください。足りないものが見えたら、「この件はご判断をいただきたいです」のように、上司に期待することを言葉にして伝えることから始められます。伝えても変わらないことが続くなら、事実を添えて人事や上司の上司に相談する道もあります。
管理職の向き不向きは、 生まれつきの性格で決まりますか。
管理職の向き不向きは、生まれつきの性格だけで決まるものではないと、このページでは考えます。部下の側から見える向き不向きの中身は、決めたことを動かす・言ったことを守る・相手に合わせて変えるという3つの習慣で、どれも身につけられます。管理職に万能のやり方はなく、向いている人とは、仮説を立てて試し、確認して直すことを続けられる人だと考えられます。性格より、1か月の中でこの3つの習慣を何回実行できたかで見ることをおすすめします。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/who-is-suited-to-be-a-manager
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: