部下の方へ部下との関わり
部下を監視する上司に、 どう向き合うか
先に答え
部下を監視するように見える上司には、確認を減らしてほしいと頼む前に、上司が何を気にしているのかを尋ね、進み具合を共有する時期と形を自分から提案するのが1つの方法です。共有するときは、判断がほしい、意見を聞きたいなど、上司に期待することも添えます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が週1回以上の人のうち、面談の困りごとに「やらされ感・義務感での実施」を挙げた人は8.8%で、半年〜1年に1回の人より低い割合でした。面談についての数字ですが、上司と会う回数が多くても、窮屈に感じるとは限らないと考えられます。勤怠や端末の記録の扱いは、就業規則と人事の担当に確認してください。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司と面談する回数が多い人ほど、面談をやらされていると感じる人の割合は低くなっていました。一方で、回数が多くても話したことが行動につながっていない人では、面談の成果を感じている人は少数でした。どちらも面談についての数字ですが、普段の確認を窮屈に感じるときも、回数を減らすことより、やり取りを仕事が前に進む形に変えることを考えるとよいでしょう。
- 8.8%
- 1万人調査
- 上司との面談が週1回以上の人のうち、面談の困りごとに「やらされ感・義務感での実施」を挙げた人の割合
- 半年〜1年に1回の人では22.7%でした。上司と面談する回数が多い人ほど、やらされ感を困りごととして挙げる人の割合は低くなっています。
- 12.7%
- 1万人調査
- 上司との面談が週1回以上で、面談が行動につながっていない人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 同じ週1回以上でも、面談が行動につながっている人では67.3%でした。会う回数が多くても、話したことが行動につながっているかどうかで、成果の実感には大きな差があります。
どちらの数字も上司との定期的な面談について尋ねたもので、普段の仕事で進み具合を確認される回数や、勤怠や端末の記録の扱いについて尋ねたものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
部下を監視する上司に向き合う前に、 何を見られているのかを分ける
上司に監視されていると感じるとき、起きていることは1つではありません。進み具合を何度も確認される場面と、在席表示や勤怠の記録を見られる場面、仕事と関係のないことまで細かく見られる場面とでは、部下にできることが違います。まず、自分がどの場面で窮屈さを感じているのかを分けてみてください。
| 見られていると感じる場面 | 上司の側に考えられる事情 | 部下にできること |
|---|---|---|
| 進み具合を | 締め切りや | 共有する |
| チャットの | 会社の | 就業規則を |
| 休憩や | 事情は | 一人で |
上司が細かく確認してくるからといって、部下を信頼していないとは限りません。在宅勤務に切り替わって様子が見えにくくなった、以前に締め切りの直前で困ったことがある、といった事情を上司が抱えていることもあります。以下では、在宅勤務の日もある部下が、取引先向けの新しい料金表を作っている場面を例にします。課長からは、チャットで1日に何度も「今どこまで進んでいますか」と聞かれています。
監視されていると感じるときに知っておきたい、 面談の回数と実感の数字
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が週1回以上の人のうち、面談の困りごとに「やらされ感・義務感での実施」を挙げた人は8.8%でした。半年〜1年に1回の人では22.7%です。つまり、上司と面談する回数が多い人ほど、やらされ感を困りごとに挙げる人の割合は低いということです。
同じ調査で、面談が週1回以上でも、面談が行動につながっていない人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は12.7%でした。週1回以上で行動にもつながっている人では67.3%です。会う回数が同じように多くても、話したことが行動につながっているかどうかで、成果の実感には大きな差があります。
面談についての数字ですが、普段の確認の窮屈さも、回数の多さだけで決まるとは限らないと考えられます。そこで、確認を減らしてほしいと頼む前に、確認のやり取りを、自分の仕事に必要な判断や意見をもらう時間に変えることをおすすめします。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司も部下も、両方が当事者だと考えています。見られ方の窮屈さも、上司だけ、部下だけの問題にせず、仕事の進め方の話として二人で相談してかまいません。
進み具合を何度も確認されるとき: 共有の時期と形を自分から提案する
進み具合を何度も確認されるときは、上司が何を気にしているのかを尋ねたうえで、共有の時期と形を自分から提案してみてください。上司が知りたいことがわかれば、伝え方をそれに合わせられます。
上司が気にしていることを尋ねる
- 料金表の作成について、課長がとくに気にされている点を教えていただけますか。そこを優先してお伝えするようにします。
- 取引先への提示日に間に合うかどうかが、一番気がかりでしょうか。それとも、新しい料金の計算の仕方でしょうか。
上司が、以前に困った経験を話してくれることもあります。そのときは、話してもらえたことにお礼を言い、その心配に合わせた伝え方を考えます。
- 以前、提示日の直前に計算の誤りが見つかったことがあったんですね。教えていただいて、ありがとうございます。
- それでしたら、計算の確認が終わった時点で、一度見ていただくようにします。
共有の時期と形を提案する
- 進み具合は、毎日夕方5時に、チャットでまとめてお送りするのはいかがでしょうか。終わったこと、明日やること、困っていることの3つを書きます。
- 途中で見ていただきたい時点が、2回あると考えています。料金の計算の仕方が決まったときと、表の形ができたときです。
- その2回は、10分ほどお時間をいただいて、画面を一緒に見ていただけますか。
提案は、上司の確認を断る形ではなく、上司がほしい情報を、決まった時期にまとめて届ける形にするとよいでしょう。数日続けても途中で聞かれるようなら、その日の共有に足りなかった情報が何だったのかを尋ねます。
- 今日のまとめで、足りなかった情報はありましたか。次から、その点も入れるようにします。
進み具合を伝えるときに、 上司に期待することを添える
進み具合を伝えるときは、終わったことを並べるだけでなく、判断がほしいのか、意見を聞きたいのかを一緒に伝えます。聞かれて答えるだけのやり取りが、仕事を前に進める相談に変わります。
- 今日は、新しい料金の計算が終わりました。大口の取引先の割引率は、課長のご判断をいただきたいです。
- 表の形は2つの案を作りました。どちらが取引先に伝わりやすいか、課長のご意見を聞きたいです。
- 端数の処理は、経理の決まりに合わせました。こちらはお知らせまでです。
進め方まで細かく指示されるときは、自分で決めてよい範囲を、相談として尋ねてみるのも1つの方法です。
- 料金の計算の仕方は、課長と相談して決めたいと考えています。表の見た目は、私の判断で進めてもよろしいでしょうか。
- 私の進め方で気になる点があれば、早めに教えていただけると助かります。直すところが早くわかれば、提示日までに手を打てます。
在席表示や勤怠、 パソコンの記録を見られているとき: まず会社の決まりを知る
在席表示や勤怠、パソコンの操作の記録を見られていると感じるときは、それが上司個人の判断なのか会社の決まりなのかを、先に知っておくことをおすすめします。勤務時間の管理や情報の取り扱いのために、会社が記録を取っていることがあるからです。どの記録を誰が何のために見てよいのかは、会社の決まりや法律に関わることなので、自分だけで判断しないでください。就業規則を読み、わからない点は人事の担当に尋ねてください。
- 在宅勤務の日の在席表示や作業の記録は、どのような決まりで確認されているのでしょうか。私も決まりに沿って働きたいので、教えていただけますか。
人事の担当には、次のように尋ねられます。
- 在宅勤務の日の勤怠や、パソコンの記録の扱いについて教えていただけますか。就業規則のどこを読めばよいかも、あわせて伺いたいです。
在席表示が離席のままで、すぐに返事ができないことを上司が心配している場合もあります。返事ができない時間がわかっているときは、前もって伝えておくとよいでしょう。
- 午後2時から3時は、取引先との打ち合わせで返信ができません。終わり次第、こちらからご連絡します。
見られ方がつらいとき: 一人で抱えず、 相談先を使う
仕事と関係のないことまで細かく見られたり、人前で行動を注意され続けたりしてつらいときは、上司と二人だけで解決しようとせず、人事の担当や社内の相談窓口に相談してください。上司の行動がハラスメントに当たるかどうかは、自分で判断せず、就業規則と人事の担当に確認してください。
相談するときは、上司を責める言葉より、起きたことと仕事への影響を伝えるほうが、相談を受ける側も状況をつかみやすくなります。いつ何があったのかを自分用のメモに残しておくと、落ち着いて説明しやすくなります。
- 上司の確認の仕方について、ご相談したいことがあります。休憩の時間に何をしていたかまで細かく聞かれることが続き、仕事に集中しにくくなっています。
眠れない、出勤するのがつらいなど、体調や生活に影響が出ているときは、伝え方の工夫より先に産業医や人事の担当に相談してください。
監視されている感じが変わってきたかを、 どう振り返るか
窮屈さが変わってきたかどうかは、確認される回数ではなく、上司とのやり取りが自分の仕事を前に進めるものになってきたかで振り返ります。
- 上司が気にしていることを聞けたら、次は、その点を優先して進み具合を伝えます。
- 共有する時期と形を上司と決められたら、数日続けたあとで、足りない情報がないかを尋ねます。
- 判断や意見がほしい点を添えて伝えられたら、次は、上司の返事をもとに仕事を進めます。
- 上司の返事に判断や意見が入るようになってきたら、自分で決めてよい範囲も相談してみてください。
共有の形を決めて2〜3週間続けても、確認の回数も窮屈さも変わらないときは、1on1などの落ち着いて話せる場で、確認の仕方そのものを相談してみてください。
- 進み具合の伝え方について、一度ご相談したいです。今の形で課長に足りない情報があれば、教えていただけますか。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司の関わり方に不満や不安があっても、自分から何をどう伝えればよいかわからないときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。
上司の関わり方を待つだけでなく、 その回の1on1をどう使うかを自分から決めて臨めます。
「1on1の準備」で、テーマと、上司に期待する対応(「話を聞いてほしい」「一緒に考えてほしい」など)を選べます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。「1on1前のAIアドバイス」には、ご自身向けに、その回をどう使いたいかを最初に上司へ伝える一言の案が書かれることがあります。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。
何を話したいかを最初に伝えることで、柳瀬さんも一緒に考えやすくなりますし、今日この場をどう使うかが自分で決められます。
1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。
上司に考えが伝わっていないと感じるときに、 自分の側から返し方を1つ変えて試せます。
ご自身向けに、その回に自分から話せた場面と、次の1on1で試せる一言が書かれます。「承知しました」のような短い返事が続いた場面があると、次に自分がすることを一言添える言い方が示されることもあります。上司には別の内容が表示されます。
次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。…
上司と決めた次の一歩をやり終えたとき。
上司に仕事を見てもらえていないと感じるときも、 やり終えたことが二人の同じ記録に残ります。
「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)で、担当がご自身の一歩はクリックすると実行済みになります。実行済みになった一歩は、「概要」の画面のダイジェストにも、いつ実行されたかが書かれます。MOVE もダイジェストも、上司と同じものが表示されます。
なお、6月9日の1回目から決まっていた一次調査(競合3社の拠点・代理店・力を入れている国を表にする)は、6月19日に森さんが実行済みです。
1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
上司に監視されているように感じるのは、 気にしすぎでしょうか。
上司に監視されているように感じることを、気にしすぎだと決めつける必要はありません。まず、進み具合を何度も確認されるのか、在席表示や勤怠の記録を見られているのか、仕事と関係のないことまで見られているのかを分けてみてください。場面によって、部下にできることが違います。進み具合の確認であれば、上司が何を気にしているのかを尋ね、共有の時期と形を自分から提案する方法があります。
上司に「進み具合をそんなに聞かないでほしい」と伝えてもよいですか。
進み具合の確認を減らしてほしいときは、「聞かないでほしい」とだけ伝えるより、共有の形を自分から提案するほうが、上司も受け入れやすくなります。たとえば「毎日夕方5時に、終わったこと、明日やること、困っていることをチャットでまとめてお送りするのはいかがでしょうか」と提案します。数日続けても途中で聞かれるときは、その日の共有に足りなかった情報が何だったのかを上司に尋ね、次の共有に入れるとよいでしょう。
在宅勤務で、上司にパソコンの記録やチャットの在席表示を見られるのは問題ないのですか。
在宅勤務での在席表示やパソコンの記録の確認は、会社が勤務時間の管理や情報の取り扱いのために決まりとして行っていることがあります。どの記録を誰が何のために見てよいのかは、会社の決まりや法律に関わることなので、自分だけで判断しないでください。就業規則を読み、わからない点は人事の担当に尋ねてください。上司には、どのような決まりで確認しているのかを、決まりに沿って働きたいという形で尋ねられます。
上司が細かく確認してくるのは、 信頼されていないからですか。
上司が細かく確認してくるからといって、部下を信頼していないとは限りません。締め切りやお客様への約束に責任を負っている、在宅勤務で様子が見えにくくなった、以前に締め切りの直前で困ったことがある、といった事情を上司が抱えていることもあります。理由を決めつける前に、「課長がとくに気にされている点を教えていただけますか」と尋ね、その点を優先して伝えるようにするとよいでしょう。
上司の監視がつらいとき、 誰に相談すればよいですか。
仕事と関係のないことまで細かく見られる、人前で行動を注意され続けるなど、見られ方がつらいときは、人事の担当や社内の相談窓口に相談してください。上司の行動がハラスメントに当たるかどうかは、自分で判断せず、就業規則と人事の担当に確認します。相談するときは、いつ何があったかと、仕事への影響を伝えると状況が伝わりやすくなります。体調や生活に影響が出ているときは、産業医や人事の担当に先に相談してください。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/when-your-boss-monitors-you-closely
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: