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マネジメントの種類にはどんなものがあるか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

マネジメントの種類は、何を扱うかで分けると、組織・経営、業務・プロジェクト、人、リスク・品質、時間・自分、知識の6つになります。このほかに、誰が行うかで分ける階層の見方と、どう関わるかで分けるスタイルの見方もあります。6つは教科書では別々の章ですが、実際の職場では、同じ上司と部下の間に同時に現れることが多いものです。KAKEAIの1万人調査で、部下が上司と面談をしている理由(5つまで選択)を尋ねたところ、「自分の仕事を進めるため」を選んだ人は52.8%でした。「上司との関係性を維持・向上させるため」も30.3%でした。面談についての数字ですが、部下が上司と話す理由も、仕事と人の両方にまたがっていることがうかがえます。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、部下が上司と面談をしている理由も話題も、仕事の話を中心に、会社の方針や上司との関係、評価、キャリアにまで広がっていました。Kakeai AI 1on1の利用データでも、1on1の前に選ばれるテーマは業務が4割強で、キャリア・方針・スキル・プライベート・心身の状態・人間関係のテーマも合わせて選ばれています。上司と部下の間では、仕事のことと人のことが、同じ面談の中で話されていることがうかがえます。

30.3%
1万人調査
上司と面談をしている理由(5つまで選択)に、「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人の割合
「自分の仕事を進めるため」52.8%、「会社や組織の考えや状況を理解するため」38.5%、「成長のため」22.9%も選ばれています。仕事を進めることが最も多いものの、上司との関係や自分の成長も、面談の理由として選ばれています。
31.1%
1万人調査
上司との面談で「人間関係」の話をしている人の割合(複数回答)
「具体的な仕事」76.7%、「人事評価」43.4%、「会社や組織の方針」36.7%に続き、「キャリア」27.7%、「心身の状態」22.9%、「スキルや力の向上」22.2%が並びます。面談の話題は、具体的な仕事の話を中心に、組織や人に関わる話に広がっています。
5.2%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1の前に選ばれたテーマのうち、「心身の状態」が選ばれていた割合
最も多いのは「業務の進捗や進め方」の43.7%で、「今後のキャリア」11.4%、「プライベート」5.4%、「人間関係」3.7%なども選ばれています。1on1の前に選ばれるテーマも、業務だけでなく、人や組織に関わるものにまたがっています。

1万人調査は、部下の立場で上司との定期的な面談について尋ねたもので、マネジメントの種類そのものを尋ねたものではありません。利用データの割合は、1on1の予定を作るときに入力されたテーマの内訳で、会社ごとに作られたテーマが17.7%を占めます。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

マネジメントの種類:何を扱うかで分けると6つになる

マネジメントの種類は、「何を扱うか」で分けるのが一般的です。扱うものは、組織や経営、業務やプロジェクト、人、リスクや品質、自分の時間、知識の6つに分けられます。決まった定義ではありませんが、よく使われるマネジメントの名前を整理するときの手がかりになります。

マネジメントの種類何を扱うか上司と部下の間では、どう現れるか
組織・経営のマネジメント部署や会社の目標、人と予算の配分、方針会社の方針を、部下の仕事の言葉に置き換えて伝える
業務・プロジェクトのマネジメント仕事の範囲、期限、進め方、品質任せる範囲を決め、進めにくくなっているところで判断したり、情報を伝えたりする
人(ピープル・タレント)のマネジメント一人ひとりの力、状態、成長、評価評価の見通しと、次に任せることを言葉にする。体調の変化に気づく
リスク・品質のマネジメント起きうる問題と、起きたときの備えミスや遅れを、早めに二人で共有できるようにしておく
時間・自分(セルフ)のマネジメント自分の時間と、仕事の進め方返信する時間と、自分の作業の時間を分ける
知識(ナレッジ)のマネジメント仕事のやり方と経験の共有決めたこと・分かったことを残し、次の仕事に使う

このほかに、「誰が行うか」で分ける見方(経営層・部長や課長・現場のリーダーという階層の分け方)や、「どう関わるか」で分ける見方(指示型・支援型・委任型といったスタイルの分け方)もあります。この2つは別のページで扱い、以下では「何を扱うか」の6つの種類を中心に書きます。

6つの種類は、教科書では別々の章に分かれています。けれども、実際の職場では、1人の上司と1人の部下の間に、同時に現れることが多いものです。例として、小売業で、半年後の新店舗の開店準備を任された部下と、エリアを見ている上司の場面を使います。

マネジメントの種類は、同じ上司と部下の間に同時に現れる

マネジメントの種類は、担当や時間を分けて別々に行うものではなく、同じ上司と部下の間で一緒に扱われることが多いものです。そのことを、部下が上司と面談をしている理由と、面談で話している話題の数字から見てみます。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司と面談をしている理由(5つまで選択)と、面談で話している話題(複数回答)を尋ねています。面談についての数字ですが、答えをマネジメントの種類に当てはめて並べると、次のようになります。

マネジメントの種類面談をしている理由(5つまで選択)面談で話している話題(複数回答)
業務自分の仕事を進めるため 52.8%具体的な仕事 76.7%
組織・経営会社や組織の考えや状況を理解するため 38.5%会社や組織の方針 36.7%
人上司との関係性を維持・向上させるため 30.3%、コンディションやモチベーションを維持・向上させるため 25.2%、成長のため 22.9%人事評価 43.4%、人間関係 31.1%、キャリア 27.7%、心身の状態 22.9%、スキルや力の向上 22.2%

つまり、部下が面談をしている理由は、業務・組織・人のどの種類にもまたがって選ばれています。話題も、具体的な仕事の話を中心にしながら、組織や人に関わる話に広がっています。

「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)でも、1on1の前に選ばれたテーマのうち「業務の進捗や進め方」が43.7%で最も多くなっています。続くのは「今後のキャリア」11.4%、「会社や部署の方針」6.5%、「スキルや力の向上」6.5%です。「プライベート」5.4%、「心身の状態」5.2%、「人間関係」3.7%も選ばれています(会社ごとに作られたテーマは17.7%)。1on1の前に選ばれるテーマも、業務が4割強を占めながら、人や組織に関わるテーマにまたがっています。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、仕事は成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあると考えています。業務のマネジメントと人のマネジメントを別の時間に分けなくても、1つの仕事の話の中で両方を進められます。

種類ごとの、上司と部下の最初の一言(新店舗の開店準備の例)

新店舗の開店準備という1つの仕事の中に、6つの種類はこう現れます。種類ごとに、上司と部下それぞれの最初の一言を書きます。

組織・経営の種類:方針を、部下の仕事の言葉に置き換える

  • 会社が今期に新店舗を出す理由は、この地域で初めての出店で、来年の2店舗目の判断材料にするためだと聞いています。だから、売上の目標と同じくらい、開店後3か月の客層の記録を大事にしたいんです。
  • 本部の方針で決まっていることと、私たちで決めてよいことを、先に分けてお伝えします。

部下の側からは、方針のうち分からないところを尋ねます。

  • 開店の日程は本部で決まっていると聞きました。品ぞろえは、どこまで店舗で決めてよいのか教えていただけますか。

業務・プロジェクトの種類:任せる範囲を決め、進めにくいところで判断する

  • 内装の業者とのやり取りと、採用の面接は、○○さんに任せたいと思っています。予算が変わる話と、開店日に関わる話は、私にも回してもらえますか。
  • 今、一番進めにくいのはどの部分ですか。私が決めたほうが早いことがあれば、この場で決めます。
  • 看板の案が2つあって、どちらにするか迷っています。ご意見をいただけますか。

人の種類:評価の見通しと、次に任せることを言葉にする

  • 業者との交渉は、もう私が間に入らなくても進められていると考えています。開店後は、スタッフのシフトの管理も○○さんにお願いしてみたいのですが、どう感じますか。
  • 今期の評価について、今の時点で私は、開店準備の進め方を高く評価したいと考えています。最終的な結果はこのあとの調整で決まります。○○さん自身は、ここまでをどう振り返っていますか。
  • 開店後のことも含めて、私のこの先の役割について、ご意見を伺いたいです。

リスク・品質の種類:問題を早めに共有できるようにしておく

  • 工事の遅れや、採用の応募が少ないといった話は、分かった日に教えてください。早く分かれば、一緒に打てる手が増えます。
  • 開店前に起きそうな問題を、3つだけ一緒に挙げておきませんか。起きたときに誰が動くかも決めておきましょう。
  • 内装の工事が1週間遅れそうです。開店日を動かさないなら、どこを先に仕上げるべきか、ご判断をお願いしたいです。

時間・自分の種類:返信する時間と、自分の作業の時間を分ける

  • 私は毎週火曜の午後は会議が続くので、返事が夕方になりがちです。急ぎの判断が要るときは、メッセージの最初に「急ぎ」と書いてもらえれば、会議の合間に先に見るようにします。
  • 私も自分の仕事を抱えています。返事が遅れるときは、いつ返せるかを先に言うようにします。
  • 今週は面接が4件入っていて、業者との打ち合わせまで手が回りません。打ち合わせを来週に動かしてよいか、ご相談したいです。

知識の種類:決めたこと・分かったことを残して、次に使う

  • 今日決めた、業者との費用の分け方は、メモに残しておきましょう。2店舗目を出すときに、同じ判断をもう一度しなくて済みます。
  • 開店準備で分かったことを、次の店舗の担当者に渡せる形でまとめたいです。何を残すとよいか、ご意見をいただけますか。

1つの仕事の中で、6つの種類の話が順不同で出てきます。種類の名前を覚えることより、目の前の1つの仕事に、6つのどれが足りていないかを見ることのほうが、実際の場面では役に立つでしょう。

マネジメントの種類についての、よくある誤解

マネジメントの種類をめぐる誤解は、種類を「分けて行うもの」と受け取ることから生まれます。

  • 種類ごとに、担当する人や時間を分けたほうがよい。人のマネジメントは人事やメンターが、業務のマネジメントは上司が、と分けると、部下は同じ仕事の話を2人に別々にすることになります。
  • 人のマネジメントは、仕事の話とは別の時間にするものだ。KAKEAIは、1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談)で仕事の話を避けることをおすすめしません。評価の見通しや次に任せることは、今の仕事の話の中でこそ具体的に言えるからです。
  • 6つの種類を全部きちんとやらなければ、マネジメントとは言えない。6つは点検の項目ではなく、1つの仕事を見るときの観点です。足りていない観点を1つ見つけて補うことから始めれば十分です。
  • 逆に、業務のマネジメントさえできていれば、人の種類は要らない。部下が面談で話している話題には、人事評価・人間関係・キャリア・心身の状態が入っています。業務の話だけで面談が終わると、部下が話したかった評価やキャリアの話が、出てこないままになることがあります。

マネジメントの種類をまたいで関われているかの振り返り方

マネジメントの種類をまたいで関われているかどうかは、種類ごとの項目を全部こなしたかではなく、1つの仕事の話の中で業務以外の種類の話が出てきたかで見るとよいでしょう。1か月ほどを区切りに振り返り、次の面談につなげてみてください。

  • 仕事の話の中で、会社の方針やその仕事が会社にとって持つ意味に触れた回が少なかったら、次の面談では、その仕事が方針とどうつながるかを一言添えます。
  • 進み具合の話から、評価の見通しや次に任せることの話へつなげられたら、次はその話を部下がどう受け止めたかを尋ねるとよいでしょう。
  • 遅れやミスの話が早めに出てきた回は、責める前に、一緒に打てる手を考えます。そのうえで次は、起きそうな問題を起きる前に二人で挙げておきます。
  • 決めたことを残せていたら、次の仕事を始めるときに、そのメモを二人で見返します。

部下の立場で振り返るなら、上司と話したことが仕事の進め方の話だけになっていなかったかを思い返してみてください。会社の方針で分からないこと、自分のこの先の役割、体調や時間の都合も、上司との面談で話してよいことです。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

マネジメントの意味や考え方を知ったうえで、部下との1on1で実際に試したいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

部下との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

言葉で知ったマネジメントを、目の前の部下との1on1の入り方として試せます。

Kakeai AI が、これまでの1on1と、選ばれたテーマや、部下が選んだ期待する対応をもとに、その回の入り方を書きます。最初に言う一言の例が示されることもあります。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「競合の範囲と情報源については、自分がやってきた中でこういう切り方をしていた、という話をまず共有しますね。そのうえで、森さんが今どこで迷っているかを聞かせてもらえますか。」…

1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。

話したことと決めたことを、二人が同じ記録で見返せます。

Kakeai AI が、実施中の会話をもとに2分ごとに全体を書き直し、話のまとまりごとに見出しと要点を並べます。終了後はそのまま履歴になり、お二人の画面に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

リストの項目は親会社・団地・担当者とし、担当者は名簿にないため藤本さんが拠点の人に聞いてみることになった。

部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

試した関わり方がどう届いたかを、自分の1on1の具体的な場面で振り返れます。

ご自身向けに、その回によかった関わり方が、実際の発言を引いて書かれます。次の1on1や日常で試せることも添えられます。部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

提案書の話で、藤本さんが「何が足りなかったのかが、わからなくて」と困りごとを口にした場面で、「見せてみ」と一言で提案書を引き出しました。…「見せてみ」の一問が、漠然とした困りごとを具体の議論に変えた起点でした。

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よくある質問

マネジメントの種類には、どんなものがありますか。

マネジメントの種類は、何を扱うかで分けると6つに整理できます。組織・経営のマネジメント、業務・プロジェクトのマネジメント、人(ピープル・タレント)のマネジメント、リスク・品質のマネジメント、時間・自分(セルフ)のマネジメント、知識(ナレッジ)のマネジメントです。このほかに、誰が行うかで分ける階層の見方(経営層・部長や課長・現場のリーダー)と、どう関わるかで分けるスタイルの見方(指示型・支援型・委任型など)があります。

マネジメントの種類は、人によって担当を分けたほうがよいですか。

マネジメントの種類ごとに担当する人を分けることは、おすすめしません。評価の見通しや次に任せることは、その仕事を一緒に見ている上司だからこそ、具体的に話せるからです。人の種類だけを別の人が担当すると、部下は同じ仕事の話を2人に別々にすることになります。

業務のマネジメントと、人のマネジメントは、どう違いますか。

業務のマネジメントは、仕事の範囲・期限・進め方を扱い、任せる範囲を決めて、進めにくいところで上司が判断することです。人のマネジメントは、一人ひとりの力・状態・成長・評価を扱い、評価の見通しと次に任せることを言葉にすることです。2つは別の時間に分けて行うものではなく、同じ仕事の話の中で一緒に進められます。交渉を一人で進められるようになったという仕事の話は、そのまま次に任せることと評価の見通しの話につながります。

マネジメントの種類が多すぎて、何から手を付ければよいか分かりません。

マネジメントの種類は、全部をこなす点検の項目ではなく、1つの仕事を見るときの観点です。今任せている仕事を1つ選び、6つのうち足りていない観点を1つ見つけることから始めるとよいでしょう。仕事の進め方の話はしていても、その仕事が会社の方針の中でどんな意味を持つかを話していなければ、まず補うのは組織・経営の観点です。部下の側も、方針で分からないことや自分のこの先の役割を面談で話すと、話が仕事の進め方だけに偏りにくくなります。

マネジメントの種類に、セルフマネジメントも含まれますか。

セルフマネジメント(自分の時間と仕事の進め方を扱うこと)は、マネジメントの種類の1つで、上司にも部下にも関わります。上司の側では、返信する時間と自分の作業の時間を分けることがそれに当たります。部下の側では、手が回らないときに早めに伝え、優先順位を上司に相談することです。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/types-of-management-explained

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: