上司の方へ会議・ミーティング
営業ミーティングの進め方
先に答え
営業ミーティングの進め方で最初に変えたいのは、一人ずつ案件を報告して上司が詰める形をやめることです。会議で扱うのは、数字の共有・全員に関わる情報・決めることの3つに絞り、案件ごとの相談は一人ひとりとの1on1に移します。数字は前日までに表で送り、会議では表を見て全員で考えたい点だけを話します。KAKEAIの1万人調査では、上司と週1回以上面談していても面談が行動につながっていない人のうち、成果を感じている人は12.7%でした。つまり、毎週会っていても、話したことが行動に移らなければ成果の実感は低いということです。面談についての数字ですが、営業会議も、回数や長さより、会議のあとに案件が動いたかで見るとよいと考えられます。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、上司との1対1の面談について尋ねたものです。それでも、毎週面談していても行動につながっていなければ成果の実感が低いという結果は、毎週の営業会議を振り返る手がかりになります。「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、進み具合の話で部下が上司に期待することとして最も多く選ばれていたのは、「一緒に考えてほしい」でした。
- 12.7%
- 1万人調査
- 上司と週1回以上面談している人のうち、面談が行動につながっていない場合に、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 同じ週1回以上の人でも、面談が行動につながっている場合は67.3%でした。毎週会っていても、話したことが行動に移らなければ、面談の成果を感じている人は少なくなっています。
- 17.0%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合
- そのテーマの中で最も多い答えで、「報告したい」は14.5%で2番目でした。つまり、進み具合の話では、報告を受け取ってもらうことより、一緒に考えてもらうことを期待する部下のほうが多いということです。
1万人調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、営業ミーティングについては尋ねていません。利用データの割合は、1on1の前に選ばれたテーマごとに、部下が上司に期待することとして選んだものを集計したものです。営業の職種に限った数字ではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
営業ミーティングの進め方で、 まず変えること:一人ずつの報告と詰めを会議から外す
営業ミーティングの進め方で最初に変えたいのは、一人ずつ案件を報告して、上司がその場で詰める形をやめることです。この形では、全員の時間が一人の案件に使われます。報告する本人は皆の前で事情を説明しにくく、聞いている人は自分の番を待つだけになりがちです。営業ミーティングは、数字の共有・全員に関わる情報・決めることの3つに絞り、案件ごとの相談は1on1に移すことをおすすめします。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が週1回以上の人を、面談がそのあとの行動につながっているかどうかで比べています。つながっていない人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は12.7%でした。つながっている人では67.3%です。つまり、毎週会っていても、話したことが行動に移らなければ、面談の成果を感じている人は少ないということです。
面談についての数字ですが、営業会議に当てはめると、毎週集まっていることより、話したことが会議のあとの行動に移っているかで振り返るのがよいと考えられます。会議の回数や長さを見直す前に、会議のあとに案件が動いたかを見てください。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、1on1の前に選ばれた「業務の進捗や進め方」のテーマを見てみます。このテーマのうち、部下が上司に期待することとして「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合は17.0%でした。そのテーマの中で最も多い答えで、「報告したい」は14.5%で2番目です。つまり、進み具合の話では、報告を受け取ってもらうことより、一緒に考えてもらうことを期待する部下のほうが多いということです。案件の相談を1on1に移すことをおすすめするのは、1対1のほうが、一緒に考える時間を取りやすいからです。
以下では、法人向けの営業課(6人)が週1回行う営業ミーティング(45分)を例にします。
営業ミーティングで扱う3つのこと: 数字の共有、 全員に関わる情報、 決めること
営業ミーティングで扱うのは、数字の共有、全員に関わる情報、決めることの3つです。それぞれの進め方と、上司の最初の一言を表にまとめました。
| 扱うこと | 進め方 | 上司の最初の一言 |
|---|---|---|
| 数字の共有 | 今月の | 「数字は |
| 全員に | 価格や | 「来月から |
| 決めること | 問い合わせの | 「今日決めたいのは、 |
3つに絞ると、一人ずつの案件の報告は会議から消えます。案件の状況は、前日までに表で共有されていれば、会議で読み上げる必要はありません。会議で話すのは、表を見て全員で考えたい点と、ほかの人にも関わる点だけです。
進め方を変えるときは、変える理由を参加者に伝え、意見も聞きます。
- 来週から、営業ミーティングの進め方を変えたいと考えています。一人ずつの報告はやめて、数字は前日までに表で共有し、会議では課の皆さんに共通することだけを話す形です。会議の時間を、皆さんに共通する話に使いたいからです。
- 案件の相談は、会議ではなく、それぞれの1on1で一緒に考えます。この形で困ることがあれば、教えてください。
営業ミーティングの進め方: 45分の流れと、 上司の言い方
営業ミーティングの45分は、数字の共有に10分・全員に関わる情報に20分・決めることに10分を目安にして、終わりの確認に5分を残します。最初の一言で、今日の会議で決めることと、案件の詰めはしないことを伝えます。
- 今日は45分で、新しい価格表の共有と、問い合わせの受け方を決めます。個別の案件の話は、気になるものがあれば、それぞれの1on1で一緒に考えましょう。
- 数字の表を見て、私から1つ気になった点を言います。今月は見込みの案件が多い一方で、受注まで進んだものが少ないですね。皆さんの手元では、どこで止まっている感じがしますか。
数字の共有では、未達の人を名指しせず、全員の数字の傾向を話します。止まっている理由を聞くときも、個人ではなく、課全体の話として聞きます。
- 止まっている理由で、ほかの人にも当てはまりそうなものがあれば教えてください。価格なのか、決裁の時期なのか、競合なのか。皆さんに共通する理由なら、ここで手を打てます。
全員に関わる情報では、成功した商談と失注の両方から、ほかの人が次に使える点を1つずつ取り出します。失注の話は、本人の責任を問う場にせず、本人に話してもらうかどうかも先に確認します。
- 先週の△△社様の商談について、○○さんに差し支えなければ、お客様が最後に決め手にした点を共有してもらえますか。責任を問う話ではなく、全員が次に使える点を1つ見つけたいんです。
- 私から言える範囲で言うと、競合の提案は価格ではなく、導入後の支援の手厚さで選ばれたようです。この点は、ほかの商談でも先に説明しておくとよさそうです。
- □□さんの受注は、初回の訪問で決裁の時期を聞いていたのが効いたと聞きました。□□さん、差し支えなければ、そのときの聞き方を教えてもらえますか。
決めることでは、上司の案を先に出してかまいませんが、決める前に参加者の意見を聞きます。
- 問い合わせの受け方は、私は担当の業種で分ける案がよいと考えています。ただ、業種によって件数に差が出るかもしれません。実際に受ける皆さんから見て、困る点はありますか。
- 今日決めきれなければ、先月の問い合わせの件数を業種ごとに集計してから、来週決めるのも1つの方法です。どうしますか。
終わりの5分では、決めたことと、会議のあとに誰が何をするかを確認します。
- 今日決まったのは、問い合わせを業種で分けて受けることと、価格表の変更を知らせるお客様向けの案内を私が金曜までに作ることの2つです。ほかに私が引き受けたことはありましたか。
案件ごとの相談は1on1で: 営業ミーティングと1on1の分け方
案件ごとの相談は、営業ミーティングではなく、一人ひとりとの1on1で扱います。案件の話は、本人の進め方や判断に関わるので、皆の前では本人が事情を話しにくく、上司の助言も一般的なものになりがちです。1on1なら、その案件の状況に合わせて、一緒に考えることができます。
| 話の種類 | 営業ミーティングで扱う | 1on1で扱う |
|---|---|---|
| 案件の | 前日までに | 止まっている |
| 失注や | 全員が | 本人の |
| 数字の未達 | 課全体の | 本人の |
| 価格・ | 全員に | その案件での |
会議で案件の詰めになりかけたときは、上司から1on1に移すことを言葉にします。
- □□社様の案件は、この場で時間をかけるより、明日の1on1で一緒に考えたいです。会議では、ほかの人にも関わる値引きの目安だけ決めましょう。
- ○○さんの案件の話は大事なので、今日この場では時間を取らず、木曜の1on1で最初に扱わせてください。
1on1では、会議で聞けなかった案件の事情から始めます。
- 会議では聞けなかったので、△△社様の案件は今どんな状況ですか。私が先に動いたほうが早いことがあれば、遠慮なく言ってください。
- 数字の表では止まって見えますが、○○さんから見て、この案件は何が決まれば進みそうですか。一緒に考えたいです。
営業ミーティングで避けたいこと
営業ミーティングで避けたいのは、会議が上司の確認と詰めの時間になってしまうことです。次の5つは、営業の会議でよく見かける進め方ですが、おすすめしません。
- 一人ずつ案件を報告してもらい、上司が詰める。本人が皆の前で事情を説明しにくいうえ、ほかの人には関わりの薄い時間が続きます。案件の相談は1on1に移します。
- 数字の未達を、皆の前で問い詰める。未達の理由は人によって違い、皆の前で聞かれても本当の理由は出てきにくいものです。数字は課全体の傾向として話し、個人の見通しは1on1で聞きます。
- 数字の表を読み上げる。前日までに送ってあれば、読み上げる時間は要りません。表を見て全員で考えたい点だけを話します。
- 失注を個人の責任として扱う。失注の話が責められる場になると、失注の情報が上司に届きにくくなります。全員が次に使える点を取り出す場にします。
- 会議を長くする、回数を増やす。会議の時間を増やしても、会議のあとに案件が動くとは限りません。回数や長さより、会議のあとに案件が動いたかで見るのがよいでしょう。
逆に、数字の話を会議から全部なくすのも避けたいところです。数字は、課の全員が同じ状況を見るための材料です。読み上げと詰めをやめても、数字の共有そのものは残します。
営業ミーティングがうまくいったかどうかの振り返り方
営業ミーティングがうまくいったかどうかは、会議中に全員が報告できたかや、上司が数字を確認できたかではなく、会議のあとに案件が動いたかで振り返るとよいでしょう。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談のよしあしは、そのあとの行動で見るものだと考えています。営業ミーティングも、同じ見方で振り返ることができます。
振り返る点は、次の4つです。
- 会議で共有した情報(価格の変更、競合の動き、成功した商談の学び)を、次の週の商談で実際に使った人がいたでしょうか。
- 会議で決めたこと(問い合わせの受け方など)は、次の会議までに動いていたでしょうか。
- 会議の中で、一人の案件の詰めに時間を使ってしまった場面はなかったでしょうか。あったなら、その話を1on1に移せたでしょうか。
- 失注や苦戦している案件の話が、会議や1on1で、上司に早く届くようになっているでしょうか。
失注や苦戦している案件の話が上司に届くようにならないときは、会議の進め方より先に見直したいことがあります。失注や未達の話が責められる場になっていないかを、上司自身の言い方から振り返ってみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
会議では全体の方針や分担の大枠までしか決められず、一人ひとりの担当の中身が詰め切れないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
上司の側で、1on1の前に「1on1前のAIアドバイス」で。
会議で決めた分担の大枠を、 一人ひとりとの1on1で、 その人の担当範囲の具体まで詰められます。
これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の狙いを書きます。最初に切り出す一言の例が示されることもあります。上司ご本人向けの内容です。
…「6月5日の定例で分担の大枠は決まりましたが、今日はその線引きをもう少し具体的に決めてしまいたいと思っています。小野寺さんの担当範囲で、今どこが一番動かしにくいですか。」…
相手の「概要」の画面の「ダイジェスト」で。
進捗を話す会議の前に、 その人との1on1で決めたことがどこまで進んだかを、 本人と同じ文章で確かめられます。
その相手とのこの半年の1on1を、Kakeai AI が文章にします。これまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に書かれます。お二人に同じものが表示されます。
…藤本さんが競合3社の製品比較表を6月25日までに出すことが決まっており、6月24日に実行済みです。…藤本さんが「それ、私、考えてみたいです」と話し、海外向けの訴求案(こういうお客さんにこう言う、を3つ・1枚)を7月9日までにまとめることが決まっています。…
1on1の実施中に、球体をクリックしたとき。
会議で決めた大枠のうち、 その人が受け持つ次の動きを、 1on1の中で一つずつ決められます。
球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回の話のうち、次に誰が何をするかが決まっていないものを Kakeai AI が取り上げ、二人で一つ決めることを提案します。お二人に同じ内容が表示されます。
今日話した「試作工程と海外仕様」の件で、部品手配を考えると6月中に要件を確定させる必要があるとのことでした。次に誰が何をするかを一つ、お二人で決めておけますか?
1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。
ご利用企業 累計600社以上/
無料の資料
この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。
よくある質問
営業ミーティングで、一人ずつ案件を報告してもらうのはやめたほうがよいですか。
営業ミーティングで一人ずつ案件を報告してもらう形は、やめることをおすすめします。一人の案件に全員の時間を使ううえ、報告する本人は皆の前で事情を説明しにくいからです。案件の状況は前日までに表で共有し、会議では、表を見て全員で考えたい点と、ほかの人にも関わる点だけを話します。案件ごとの相談は、一人ひとりとの1on1に移してください。
営業会議では何を話せばよいですか。
営業会議で話すのは、数字の共有、全員に関わる情報、決めることの3つです。数字は前日までに送った表を見て、全員で考えたい点だけを話します。全員に関わる情報は、価格や製品の変更、競合の動き、成功した商談と失注から全員が次に使える点です。決めることは、問い合わせの受け方や値引きの判断の目安のように、課全体で決めておくことです。
営業ミーティングで数字の未達をどう扱えばよいですか。
営業ミーティングでは、数字の未達を個人に向けて問い詰めず、課全体の傾向として扱うことをおすすめします。止まっている理由は人によって違い、皆の前で聞かれても本当の理由は出てきにくいものです。会議では、価格や決裁の時期など課に共通する理由を探して手を打ち、一人ひとりの案件の見通しと支援は1on1で話してください。
営業ミーティングの頻度や時間は、 どのくらいがよいですか。
営業ミーティングの頻度や時間は、増やす前に、会議のあとに案件が動いているかを見て決めるとよいでしょう。KAKEAIの1万人調査では、上司と週1回以上面談していても面談が行動につながっていない人のうち、成果を感じている人は12.7%で、つながっている人の67.3%を大きく下回りました。面談についての数字ですが、会議でも、回数より会議のあとの動きを見るほうがよいと考えられます。まずは毎週45分で、話すことを3つに絞る形から始めてみてください。
営業ミーティングで失注の話をどう扱えばよいですか。
営業ミーティングで失注の話を扱うときは、本人の責任を問う場にせず、全員が次の商談で使える点を1つ取り出す場にすることをおすすめします。本人に話してもらうかどうかは先に確認し、上司が言える範囲で共有してもかまいません。失注の話が責められる場になると、失注の情報が上司に届きにくくなります。本人の振り返りは、1on1で一緒に行ってください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/sales-team-meeting-how-to-run
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: