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ピープルマネジメントの具体例を知りたい
先に答え
ピープルマネジメントの具体例として多いのは、部下から体調や家庭の事情、チームの人間関係、キャリアの迷いなどの話が出た場面です。どの場面でも、まず話してくれたことにお礼を伝え、本人が何を望んでいるかを尋ねます。そのうえで、仕事の割り振りや予定の調整のように上司が決められることと、休みの制度や体調のように人事や産業医に相談することを分けて伝えると進めやすくなります。聞くことに徹するとも、すぐに助言するとも先に決めず、その場で本人の期待を尋ねてみてください。
数字で見る
Kakeai AI 1on1の利用データでは、体調の話が1on1の前にテーマとして選ばれることは多くありませんでした。「心身の状態」のテーマでは、部下が上司に期待することとして「話を聞いてほしい」と「報告したい」が、ほぼ同じ割合で選ばれています。体調の話でも、聞いてほしいのか、知らせておきたいのかは、回によって違うということです。
- 5.2%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1の前に選ばれたテーマのうち、「心身の状態」が選ばれていた割合
- 最も多い「業務の進捗や進め方」は43.7%でした。体調の話が、1on1の前にテーマとして選ばれることは多くないということです。
- 17.3%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 「心身の状態」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「報告したい」を選んでいた割合
- このテーマで最も多い「話を聞いてほしい」は17.4%で、ほぼ同じ割合でした。体調の話では、聞いてほしい回と同じくらい、知らせておきたい回もあるということです。
利用データの「心身の状態」のテーマの割合は、そのテーマ全体に対する割合で、上司に期待することが選ばれていないテーマも分母に入っています。会話の中身ではなく、1on1の前に選ばれた内容を集計したものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
ピープルマネジメントの具体例: 人に関わる話が出たときに、 上司が最初にすることと相談先
ピープルマネジメントの具体例として多いのは、体調や家庭の事情、チームの人間関係やキャリアなど、仕事の進め方だけでは片づかない話が出た場面です。どの場面でも、まず話してくれたことへのお礼から始め、本人が何を望んでいるかを尋ねます。そのうえで、上司が決められることと、人事や産業医などに相談することを分けると進めやすくなります。
ピープルマネジメントとは、一緒に仕事をする人の状態や事情、成長に目を向けて関わることを指す言葉です。仕事の割り振りや進み具合を見るマネジメントと切り離されたものではなく、同じ1on1や日々の相談の中に、両方の話が出てきます。次の表は、人に関わる場面ごとの対応をまとめた一例です。
| 場面 | 上司が最初にすること | 上司だけで決めずに相談する先 |
|---|---|---|
| 体調の | 話してくれたことを | 産業医、 |
| 家庭の | 本人が | 就業規則、 |
| チームの | 何が | ハラスメントに当たる |
| キャリアの | まず本人の | 異動や |
| 仕事の | 今の | 人を |
以下では、ビル管理会社で、建物の設備の点検をするチームの上司と部下の場面を例にします。チームには夜間の点検があり、資格の勉強を続けているメンバーもいます。
具体例1:体調の話が出たとき、 まず知らせたいのか相談したいのかを尋ねる
部下から体調の話が出たときは、まず話してくれたことを受け止めます。次に、知っておいてほしいだけなのか、働き方について相談したいのかを尋ねるとよいでしょう。
「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の前に選ばれたテーマのうち、「心身の状態」は5.2%でした。つまり、体調の話が、1on1の前にテーマとして選ばれることは多くないということです。
Kakeai AI 1on1の利用データで「心身の状態」のテーマだけを見ると、部下が上司に期待することとして最も多く選ばれていたのは「話を聞いてほしい」で、17.4%でした。「報告したい」が17.3%で続きます。体調の話では、聞いてほしい回と同じくらい、知らせておきたい回もあるということです。1on1の記録についての数字ですが、体調の話を切り出されたときは、まず聞くと決めてしまうより、本人がどうしたいのかを尋ねるほうが期待に合いやすいと考えられます。
- (部下)最近、夜間の点検のあとに眠れない日が続いていて、少しお伝えしておきたいと思いました。
- 話してくれてありがとうございます。今日は、知っておいてほしいということでしょうか。それとも、夜間の点検の入り方で、相談したいことがありますか。
- 今すぐ決めなくて大丈夫です。私にできることがあれば、いつでも言ってください。
- 夜間の点検の回数なら、私のほうで割り振りを見直せます。体調のことは、産業医に相談できる窓口もあるので、案内しましょうか。
受診や休みなど、体調そのものへの対応は、上司が一人で判断しないでください。本人の意向を確かめたうえで、産業医や人事の担当に相談します。上司が決められるのは、夜間の点検の割り振りのような仕事の調整です。
具体例2〜4:家庭の事情、 人間関係、キャリアの話が出たとき
家庭の事情や人間関係、キャリアの話でも、お礼を伝えて本人の望みを尋ね、上司が決められることと相談先を分ける流れは同じです。ただし、本人が上司に期待することは場面によって違います。聞くことに徹するとも、すぐに助言するとも決めずに、その場で尋ねてみてください。
家庭の事情で、 働き方を相談されたとき
- (部下)来月から、親の介護で、週に2日ほど夕方に病院へ付き添うことになりそうです。
- 教えてくれてありがとうございます。まず、○○さんがどんな働き方を望んでいるかを教えてもらえますか。
- 会社の制度で使えるものがあるかは、人事に確認してお伝えします。夕方の点検の割り振りは私が決められるので、今日のうちに一緒に見直しましょう。
介護や育児に関わる休みや勤務時間の制度は、就業規則と人事の担当に確認してから伝えます。上司がその場で使える制度を言い切ると、あとで食い違うことがあるからです。
チームの人間関係で困っていると言われたとき
- (部下)△△さんとの作業の分担で、言い合いになることが続いています。
- 話してくれてありがとうございます。○○さんとしては、私にどうしてほしいと考えていますか。まず話を聞いてほしいのか、分担を決め直してほしいのか、教えてください。
- 分担の決め方は私が決められることなので、△△さんの話も聞いたうえで、決め直したいと考えています。○○さんは、それで進めてよいですか。
相手の言動がハラスメントに当たるおそれがあるときは、上司だけで判断せず、本人の意向を尊重しながら、会社の相談窓口や人事の担当に相談してください。
キャリアの迷いを話されたとき
- (部下)電気の資格を取りたいと考えているのですが、今の仕事を続けながらで大丈夫か、迷っています。
- 資格の話を聞けてうれしいです。資格を取ったあと、どんな仕事をしてみたいと考えているかを、先に教えてもらえますか。
- (部下)資格を取ったら、建物の電気設備の点検で、責任者を任せてもらえるようになりたいです。
- 私の意見としては、試験の前の2か月は、夜間の点検を少し減らせないか一緒に考えたいです。受験の費用の補助があるかは、人事に確認してお伝えします。
部下の立場から: 人に関わる話を、 上司に切り出すとき
部下の側も、人に関わる話を切り出すときに、上司に期待することを一言添えると、上司が応じ方を選びやすくなります。今すぐ何かを頼みたいわけではないなら、そう伝えてかまいません。
- 今日は、体調のことで知っておいていただきたいことがあります。今すぐ何かをお願いしたいわけではありません。
- 家庭の事情で、働き方についてご相談したいことがあります。どんな選び方があるのか、一緒に考えていただけますか。
- チームの分担のことで、意見を伺いたいです。先に私の考えをお話ししてもよいでしょうか。
話したあとに状況が変わったときも、そのまま伝え直してかまいません。
- 先日お話しした介護のことで、少し補足させてください。付き添いは、週に2日より少なくなりそうです。
ピープルマネジメントの具体例で、 避けたいこと
避けたいのは、人に関わる話が出たときの関わり方を、上司の側で先に1つに決めてしまうことです。KAKEAIは、人に関わる話が出たら上司は聞き役に徹する、とあらかじめ決めておくことをおすすめしません。体調の話のように聞いてほしい回もあれば、キャリアや分担の話のように、上司の意見や判断を求められる回もあるからです。
- 話を聞くだけで終える。意見や判断を求められているときに、うなずくだけで終えると、本人は次に何をすればよいか分からないままになります。
- 逆に、すぐに助言や結論を出す。知らせておきたいだけの回に、働き方の変更まで話を進めると、本人は話しにくくなることがあります。
- 上司が決められないことを、その場で約束する。休みの制度や異動、評価のように、上司だけでは決められないことは、人事に確認してから伝えてください。
- 人に関わる話を、仕事の話と別のものとして扱う。体調や家庭の事情は、仕事の割り振りや予定の調整と一緒に話すほうが、本人の働きやすさにつながりやすいと考えられます。
また、上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。まだ身構えている段階と、困りごとを溜めずに言える段階とでは、同じ一言の届き方が違います。人に関わる話ほど、相手の様子を見ながら言葉を選ぶとよいでしょう。
ピープルマネジメントの関わりを振り返るには
ピープルマネジメントの関わりは、人に関わる話が出たあとに、二人で決めたことが仕事の中でどう生かされたかで振り返るとよいでしょう。1か月ほどを区切りに、次の点を考えてみてください。
- 人に関わる話が出たときに本人が何を望んでいるかを尋ねてから話を進められていたなら、次は、その望みに沿って決めたことが仕事の中で生きているかを本人に尋ねてみてください。
- 上司が決められることと人事や産業医に相談することを分けて伝えられていたなら、相談先とのやり取りで困っていることがないかを本人に聞いておきます。
- 人事に確認すると伝えたことが約束した日までに本人に伝わっていたなら、次からも同じように、いつまでに返すかを言葉にしてから持ち帰ります。
- 部下の側は、上司に期待することを一言添えて切り出せていたなら、次の話でも同じ形で切り出せます。
伝えると約束したことが残っているなら、次の1on1の最初に、その話から始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下一人ひとりの今の仕事や状態、上司に期待することがまだ分からない、仕事以外の話を聞く機会が少ないと感じるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
部下との初めての1on1で、球体を押したとき。
着任したばかりで部下の仕事をまだよく知らない時期でも、 部下から教えてもらう話から1on1を始められます。
実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、お二人のこれまでの1on1と関係を踏まえた話題が1つ提案されます。初めての回で話の材料が少ないときは、部下が気になっていることや、上司に知っておいてほしいことを尋ねる話題が出ることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
初回の1on1ということで、まだお互いの状況を共有する機会がなかったかと思います。今の業務の中で気になっていることや、西村さんに知っておいてほしいことがあれば、ぜひ聞かせてもらえますか?山岸さん、いかがでしょう?
1on1の途中で、球体を押したとき。
仕事の話が続いた回でも、 部下が話したいと選んだキャリアや状態の話を、 1on1の中で聞くきっかけができます。
球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押したとき、事前に選ばれたテーマにまだ触れていなければ、Kakeai AI が、そのテーマと期待する対応を根拠に示して、時間を取ることを二人に提案することがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか? 藤本さん、いかがでしょう?
部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
部下一人ひとりへの気づきがどの言葉で届いたかを振り返り、 次の回にどう続けるかを考えられます。
ご自身向けに、部下の様子に気づいて声をかけた場面などが、実際の発言を引いて書かれることがあります。次の回でその話に戻るときの一言が添えられることもあります。部下には部下向けの別の内容が表示されます。
…今日いちばん動いた場面は、メールの返信が遅いと気づいて「なんか、疲れてない?」と声をかけた場面です。…
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よくある質問
ピープルマネジメントの具体例には、 どんなものがありますか。
ピープルマネジメントの具体例には、部下から体調や家庭の事情の話が出たとき、チームの人間関係で困っていると言われたとき、キャリアの迷いを話されたときなどがあります。どの場面でも、話してくれたことにお礼を伝え、本人が何を望んでいるかを尋ねてから、上司が決められることと人事などに相談することを分けて伝えると進めやすくなります。
部下から体調の話をされたとき、 上司は何をすればよいですか。
部下から体調の話をされたときは、まず「話してくれてありがとうございます」と返し、知っておいてほしいのか、働き方について相談したいのかを尋ねてみてください。Kakeai AI 1on1の利用データでは、「心身の状態」のテーマで部下が上司に期待することは、「話を聞いてほしい」17.4%と「報告したい」17.3%がほぼ同じでした。受診や休みの判断は、産業医や人事の担当に相談します。
ピープルマネジメントと業務のマネジメントは、 別々に行うものですか。
ピープルマネジメントと業務のマネジメントは、別々の時間に分けて行うものではありません。体調や家庭の事情の話は、夜間の作業の割り振りや予定の調整など、仕事の決め方と一緒に話すことが多いからです。同じ1on1や日々の相談の中で、仕事の進み具合と、本人の状態や事情の両方を話題にしてかまいません。
部下の家庭の事情に、 上司はどこまで関わってよいですか。
部下の家庭の事情について、上司が関わるのは、本人が話してくれた範囲と、仕事の割り振りや予定の調整など上司が決められることまでにするとよいでしょう。事情の詳しい中身を、上司から尋ねる必要はありません。休みや勤務時間の制度は、就業規則と人事の担当に確認してから伝えます。本人がどんな働き方を望んでいるかを、先に尋ねてください。
部下の立場で、 上司に体調や家庭の事情を相談するときは、 どう切り出せばよいですか。
部下の立場で体調や家庭の事情を上司に相談するときは、上司に期待することを一言添えると伝わりやすくなります。「今すぐ何かをお願いしたいわけではなく、知っておいていただきたいです」「働き方について、一緒に考えていただけますか」のように切り出してみてください。上司の側も、話を聞くだけでよいのか、調整が要るのかを判断しやすくなります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/people-management-examples
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: