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上司の方へ会議・ミーティング

会議の役割分担(司会・書記など)の決め方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

会議の役割分担は、司会・書記・タイムキーパーといった係を割り振るだけのものではありません。会議で決まったことが実行されるまでに必要な4つの役目(進める・決める・書く・実行する)を、誰が引き受けるかを決めることです。とくに「決める人」と「実行する人」は、係の一覧から抜け落ちやすいものです。決める人は議題ごとに会議の前に、実行する人は会議の中で決めておきます。上司は決める人を引き受け、司会はほかの人に頼むと、上司の一言が結論に聞こえることを避けやすくなります。書記は発言の記録ではなく、決まったこと・担当・期限をその場で全員に見える形で書く役です。役職や年次で固定せず、会議の冒頭に全員の前で役割を確認してください。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、上司との1対1の面談について尋ねたものです。面談の困りごとのうち、記録を残す手間や記録の管理を挙げた人はごく少数でした。また、上司との関係の困りごとだけがある人は、時間や記録といった実務の困りごとだけがある人より、面談が成果につながっていると感じる割合がずっと低くなっていました。面談では、段取りの困りごとより、上司との関係の困りごとのほうが、成果の実感の低さと関係しているということです。

5.0%
1万人調査
上司との面談の困りごと(複数回答)に「会話のメモ等の記録を残す負担」を挙げた人の割合
「メモ等の実施記録の管理や会話の記憶」を挙げた人は4.4%で、集計に並ぶ15の困りごとの中では下から3番目と2番目でした。1対1の面談では、記録の手間を困りごとに挙げる人は少なく、ほかの困りごとのほうが多く挙がっているということです。
15.6%
1万人調査
上司との関係の困りごとだけがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
実務の困りごと(時間の確保・メモや記録の管理)だけがある人では43.2%、困りごとがない人では37.3%でした。面談では、段取りに困っている人より、上司との関係(本音が言えない・上司の姿勢・話が役に立たない)に困っている人のほうが、成果の実感はずっと低くなっています。

この調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、会議の役割分担や書記については尋ねていません。困りごとの種類の分け方は、公開しているレポートの分け方に従っています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

会議の役割分担は、係の名前より「誰が決め、誰が実行するか」から決める

会議の役割分担で決めるのは、司会・書記・タイムキーパーといった係の名前だけではありません。会議で決まったことが実行されるまでに必要な役目を、誰が引き受けるかを決めることです。必要な役目は、進める・決める・書く・実行するの4つです。このうち「決める」と「実行する」は、係の一覧から抜け落ちやすいものです。

会議に必要な役目役割の名前誰が引き受けるか
進める(議題を順に扱い、意見を出しそろえる)司会・進行役(ファシリテーター)、座長上司でなくてよい。議題の内容に詳しくなくても務まる
決める(出た意見をもとに、その場で判断する)決める人(決裁者)その議題について決める権限を持つ人。多くの場合は上司
書く(決まったことと、担当・期限を、その場で全員に見える形で書く)書記年次で固定せず、会議ごとに1人に頼む。上司が引き受けてもよい
実行する(決まったことを、期限までに進める)担当者議題ごとに、会議の中で誰が担当するかを決める

司会は進める人、決める人は判断する人、と分けて考えると、上司が全部を兼ねなくてよいことが分かります。上司が司会と決める人を兼ねると、進行のための一言が結論のように聞こえやすく、参加者は意見を出しにくくなりがちです。

以下では、営業部の6人で、来期の展示会に何を出すかを決める会議を例にします。

会議の役割の一覧:司会・座長・決める人・書記・参加者の仕事

会議の役割は、名前よりも仕事の中身で覚えておくと、分担を決めやすくなります。

  • 司会・進行役(ファシリテーター):議題を順に出し、発言を促し、話がそれたら戻します。自分の意見を言う役ではなく、出た意見を「事実」「意見」「気になる点」に分けて言い直し、何が決まって何が決まっていないかを区切る役です。
  • 座長:会議を取りまとめる責任者のことで、取締役会や委員会など、改まった会議で使われる呼び方です。職場の会議では、司会と決める人を1人で兼ねている形に近いものです。この2つを分けるなら、座長という名前は要りません。
  • 決める人:議題について、その場で判断する人です。会議の前に、議題ごとに誰が決めるのかを決めます。決める人が会議にいない議題は、その会議では決定にできません。
  • 書記:決まったこと、担当者、期限を、その場で全員に見える形で書く人です。発言を順に書き取る役ではありません。
  • タイムキーパー:時間を見る係を独立して置く会議もありますが、司会が兼ねるほうが、進行と時間の判断がずれずに済みます。
  • 参加者:意見と気になる点を出す人です。係はなくても、決める人が判断するための材料は、参加者の意見から集まります。

会議の役割分担の決め方:上司が兼ねないための3つの手順

役割分担は、会議の案内を出すときに決め、冒頭で全員の前で確認するのがおすすめです。手順は3つです。

1. 議題ごとに「決める人」を決める

案内を出す前に、議題を見て、それぞれ誰が決めるのかを書きます。上司が決める議題、担当者が決めてよい議題、この会議では決めない議題(情報の共有だけ)に分かれます。

  • 展示会に出すかどうかは、私が決めます。ブースで配る資料の中身は、○○さんが決めてくれると心強いです。お願いできますか。
  • 資料の中身を○○さんにお願いしたいのは、前回のブースでお客様の反応を一番近くで見ていたからです。難しければ、遠慮なく言ってください。
  • 予算の上限は、この会議では決められません。部長に確認してから、次回お伝えします。

2. 司会を、決める人とは別の人に頼む

決める議題が多い会議ほど、上司は司会を手放すとよいでしょう。司会を頼むときは、何をしてほしいかを具体的に伝えます。

  • 今回の会議の進行を、△△さんにお願いできますか。私は意見を言う側に回って、最後に決める役をします。
  • 進行でお願いしたいのは3つです。議題を順に出すこと、意見が出たら事実と意見を分けて言い直すこと、残り10分で決まったことを読み上げることです。
  • 私の話が長くなったら、途中でも止めてください。

司会を初めて頼む相手には、うまく進まなくても司会の責任ではないことも伝えます。

  • 進行がうまくいかなくても、△△さんの責任にはなりません。会議の組み立てを決めたのは私なので、合わなければ一緒に直しましょう。

3. 書記を1人決め、書くものを絞る

書記には、発言の記録ではなく、決まったこと・担当・期限の3つを書くことを頼みます。

  • 書記を□□さんにお願いできますか。書くのは、決まったことと、誰がいつまでにやるかだけで大丈夫です。
  • 発言を全部書き取る必要はありません。聞き取れなかったら、その場で「もう一度お願いします」と止めてください。

冒頭で、全員に役割を伝えます。

  • 今日の進行は△△さん、書記は□□さんにお願いしました。出展するかどうかは、皆さんの意見を聞いたうえで、最後に私が決めます。この分け方で進めてよいでしょうか。
  • 今日は、賛成の意見より、気になる点を多めに聞きたいと思っています。

書記の役割の決め方:発言ではなく、決まったことを書く

書記の仕事は、決まったことと担当・期限を、会議の最中に全員が見える場所に書くことです。画面に映す、ホワイトボードに書くなど、書いたものがその場で見えていれば、あとで「言った・言わない」の食い違いが起きにくくなります。

書記が負担になりやすいのは、発言をすべて書き取ろうとするときでしょう。書くものを決まったことに絞れば、会議に参加しながら務めやすくなります。

書記が会議の最中に使う言い方の例です。

  • 今の話は、「来期は出展する。ブースの大きさは前回と同じ」で決まりということでよいですか。
  • 担当は○○さんで、期限はいつにしますか。
  • ここは決まっていないことにしておきます。足りないのは、予算の上限の情報ですね。

会議の終わりに、司会が書記の書いたものを読み上げ、全員で確認します。

  • 書いてもらったものを読み上げます。違っていたら、その場で言ってください。
  • 決まった3つのうち、私が引き受けるのは部長への予算の確認です。来週の火曜までにお伝えします。

上司が書記を引き受けるのも1つの方法です。上司が決まったことを自分の手で書くと、何が決まっていないかにも、その場で気づきやすくなります。

  • 今日は私が書記をします。決まったことを私が書き違えていたら、その場で直してください。

会議の役割分担で、やらないほうがよいこと

会議の役割分担で避けたいのは、役割を役職や年次で決めることと、上司が全部を兼ねることです。

  • 書記を一番若い人に固定する。書記は雑用ではなく、会議の結果を残す役です。固定された人は意見を出す側に回りにくく、その人の考えが会議に出てきにくくなります。
  • 役職の順に役割を決める。司会は、議題の内容に詳しくなくても、進行の仕方を知っていれば務まります。役職と切り離して、やってみたい人に頼むとよいでしょう。
  • 上司が司会・決める人・書記を一人で兼ねる。進行しながら判断し、書き取ることは、一人では難しいものです。どれか1つを手放すなら、司会からがよいでしょう。
  • 「決める人」を決めずに会議を始める。誰が決めるのかが分からない会議は、意見が出そろっても結論が出ず、「持ち帰って検討」で終わりがちです。
  • タイムキーパーだけを独立の係にする。時間を告げる人と進める人が別だと、「あと5分です」と言われても、司会はどの議題を短くするか判断しにくくなります。時間の管理は司会に任せます。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)に「会話のメモ等の記録を残す負担」を挙げた人は5.0%でした。「メモ等の実施記録の管理や会話の記憶」を挙げた人は4.4%で、どちらも少数です。また、時間や記録といった実務の困りごとだけがある人では、面談が成果につながっていると感じている人が43.2%、困りごとがない人では37.3%でした。一方、上司との関係の困りごと(信頼できず本音が言えない・上司の姿勢・話が役に立たない)だけがある人では15.6%です。面談では、段取りに困っている人より、上司との関係に困っている人のほうが、成果の実感はずっと低くなっています。

面談についての数字ですが、会議でも、係の決め方のような段取りだけでなく、上司が参加者とどう関わるかに目を向ける意味はあると考えられます。結論を先に言ってしまう、意見が出ても決めない、といった上司の関わり方は、係を決めるだけでは変わりにくいでしょう。役割分担を決めるときは、上司自身がどの役を引き受け、どの役を手放すかから考えてみてください。

逆に、役割を細かく分けすぎて、意見を出すことに集中できる人が少なくなる会議もあります。たとえば6人の会議で係を4つ置くと、6人のうち4人が、係の仕事をしながら意見を出すことになります。司会がタイムキーパーを兼ねる、上司が書記を兼ねるなど、係は少なくするとよいでしょう。

会議の役割分担がうまくいったかを振り返る3つの点

会議の役割分担がうまくいったかどうかは、係が全部埋まったかではなく、会議のあとに決まったことが実行されたかで振り返るとよいでしょう。KAKEAIは、面談のよしあしは、そのあとの行動で見ると考えています。会議も、同じ見方で振り返ることができます。振り返る点は、次の3つです。

  • 会議が終わった時点で、決まったこと・担当・期限が、全員の見える場所に書かれていたでしょうか。
  • 上司の意見が結論に聞こえてしまい、参加者の意見が出なかった議題はなかったでしょうか。
  • 書記や司会を引き受けた人も、自分の意見を出せる進め方になっていたでしょうか。

決まったことが次の会議までに実行されていなければ、係を増やすより先に見直したいことがあります。決まったことごとに誰が決め、誰が担当するのかが、会議の中ではっきりしていたかどうかです。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

会議では全体の方針や分担の大枠までしか決められず、一人ひとりの担当の中身が詰め切れないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

上司の側で、1on1の前に「1on1前のAIアドバイス」で。

会議で決めた分担の大枠を、一人ひとりとの1on1で、その人の担当範囲の具体まで詰められます。

これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の狙いを書きます。最初に切り出す一言の例が示されることもあります。上司ご本人向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「6月5日の定例で分担の大枠は決まりましたが、今日はその線引きをもう少し具体的に決めてしまいたいと思っています。小野寺さんの担当範囲で、今どこが一番動かしにくいですか。」…

相手の「概要」の画面の「ダイジェスト」で。

進捗を話す会議の前に、その人との1on1で決めたことがどこまで進んだかを、本人と同じ文章で確かめられます。

その相手とのこの半年の1on1を、Kakeai AI が文章にします。これまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に書かれます。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…藤本さんが競合3社の製品比較表を6月25日までに出すことが決まっており、6月24日に実行済みです。…藤本さんが「それ、私、考えてみたいです」と話し、海外向けの訴求案(こういうお客さんにこう言う、を3つ・1枚)を7月9日までにまとめることが決まっています。…

1on1の実施中に、球体をクリックしたとき。

会議で決めた大枠のうち、その人が受け持つ次の動きを、1on1の中で一つずつ決められます。

球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回の話のうち、次に誰が何をするかが決まっていないものを Kakeai AI が取り上げ、二人で一つ決めることを提案します。お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日話した「試作工程と海外仕様」の件で、部品手配を考えると6月中に要件を確定させる必要があるとのことでした。次に誰が何をするかを一つ、お二人で決めておけますか?

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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よくある質問

会議の司会は、上司がやるべきですか。

会議の司会を、上司が必ず務める必要はありません。上司が司会と決める人を兼ねると、進行のための一言が結論のように聞こえやすく、参加者が意見を出しにくくなりがちです。決める議題が多い会議では、上司は決める人を引き受け、司会はほかの人に頼むことをおすすめします。頼むときは、「議題を順に出す・事実と意見を分けて言い直す・残り10分で決まったことを読み上げる」のように、仕事を具体的に伝えてください。

会議の書記は誰に頼み、何を書いてもらえばよいですか。

会議の書記は、一番若い人に固定せず、会議ごとに1人を決めて頼みます。上司が引き受けるのも1つの方法です。書いてもらうのは、発言の記録ではなく、決まったこと・担当者・期限の3つです。画面やホワイトボードなど、会議の最中に全員が見える場所に書きます。発言をすべて書き取ろうとすると書記は会議に参加できなくなるので、書くものを決まったことに絞ることが、書記を負担にしないための要点です。

会議の座長とは何ですか。司会とはどう違いますか。

会議の座長とは、その会議を取りまとめる責任者のことで、取締役会や委員会など、改まった会議で使われる呼び方です。司会(進行役)は議題を順に扱って意見を出しそろえる人で、座長は進行に加えて、議論をまとめて結論を出す責任も持ちます。職場の会議では、司会と決める人を1人で兼ねている形が座長に近いものです。この2つを別の人に分けるなら、座長という役は置かなくてかまいません。

3人くらいの少人数の会議でも、役割分担は必要ですか。

3人ほどの少人数の会議でも、議題ごとに誰が決めるのかと、決まったことを誰が書くのかの2つは決めておくことをおすすめします。司会とタイムキーパーは、1人が兼ねても、置かなくてもかまいません。少人数で役割を分けすぎると、意見を出すことに集中できる人が少なくなります。「この議題は私が決めます。決まったことは○○さんに書いてもらえますか」と、冒頭に一言伝えるだけで十分です。

会議にタイムキーパーは必要ですか。

会議のタイムキーパーを独立した係として置く必要はなく、司会が兼ねることをおすすめします。時間を告げる人と進める人が別だと、「あと5分です」と言われても、司会はどの議題を短くするかをその場で判断しにくくなります。時間を守りたいときは、議題ごとに使う時間を案内に書き、司会が残り10分で決まったことの確認に移ると決めておくほうが、会議は時間内に終わりやすくなります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/meeting-roles-chair-minutes-decider

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: