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管理職は、外部から採用するか社内から登用するか
先に答え
管理職を外部から採用するか社内から登用するかは、どちらが優れているかではなく、そのポストで着任後すぐに何を判断してもらう必要があるかで決めることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人が18.3%いました。「その時々によって違う」に次いで多い答えで、自分の仕事について上司の具体的な考えを求める部下が少なくないことがうかがえます。社内から登用する人は仕事を知っている一方、手を動かす側からの切り替えが要ります。外部から採用する人には、職場の仕事と評価基準を知る時間が要ります。どちらの場合も、着任後3か月の支え方は、選ぶときに決めておきます。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、部下の立場で、上司との面談について尋ねたものです。上司が社外から来た人か、社内から登用された人かは尋ねていません。それでも、上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」が2番目に多く選ばれていることから、自分の仕事についての具体的な考えを求める人が少なくないことが分かります。管理職の候補を比べるときは、その職場の仕事について具体的な判断や助言を伝えられるようになるまでに、何が足りないかを見るとよいでしょう。
- 18.3%
- 1万人調査
- 上司との面談で上司に一番期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人の割合
- 最も多い「その時々によって違う」(20.9%)に次ぐ割合です。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は42.7%で、回答者全体の31.9%を上回っていました。
- 43.7%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- Kakeai AI 1on1の利用データで、1on1の前に選ばれたテーマのうち「業務の進捗や進め方」が占める割合
- 選ばれたテーマの中で最も多く、2番目の会社ごとに作られたテーマ(17.7%)を大きく上回っています。1on1の前に最も多く選ばれているのは、部下の目の前の仕事の進め方の話だということです。
1万人調査は、上司が社外から採用された人か、社内から登用された人かを尋ねていません。数字は、どちらの経路で就いた管理職にも部下から求められていることを考える材料として使っています。利用データは1on1の前に選ばれたテーマを集計したもので、会話の内容は含みません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
管理職は外部から採用するか、 社内から登用するか: 先に決めること
管理職を外部から採用するか、社内から登用するかは、どちらが優れているかという一般論では決まりません。先に決めたいのは、そのポストに着任した人に、最初の半年で何を判断してもらう必要があるかです。
管理職の仕事には、課の仕事の割り振りを決めることや、部下から持ち込まれた相談に判断や助言を伝えること、評価や会社の方針の説明などがあります。このうち、着任してすぐに求められるものは、ポストによって異なります。たとえば、進め方が固まっている課で、着任から3か月後に評価が控えているなら、評価基準とこれまでの経緯を知っていることが早くから役に立ちます。一方で、新しい種類の仕事を始める課であれば、社外で積んだ経験が役に立つこともあります。
| 比べる点 | 社内から登用する | 外部から採用する |
|---|---|---|
| 部下の | 着任の | 着任してから |
| 評価基準と | 知っているが、 | 人事や |
| 新しい | 社内の | 持ち込みやすいが、 |
| 着任の | 自分で | 職場の |
| 着任後に | 手を | 仕事の |
表の2つの列は、どちらかが優れているという意味ではありません。どちらの経路にも、着任の直後に足りないものがあり、その中身が違うということです。
部下が管理職に求めるのは、 自分の仕事への具体的な考え
採用か登用かにかかわらず、新しい管理職に、自分の仕事についての具体的な考えや判断を求める部下は少なくありません。部下の立場で尋ねた調査の数字から見ていきます。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人が18.3%いました。最も多い「その時々によって違う」(20.9%)に次ぐ割合です。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は42.7%で、回答者全体の31.9%を上回っています。つまり、上司の具体的なアドバイスを一番に期待する人は少なくなく、その人たちは、面談が成果につながっていると感じている割合も高いということです。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)も見てみます。1on1の前に選ばれたテーマのうち、「業務の進捗や進め方」が43.7%を占めていました。1on1の前に最も多く選ばれているのは、部下の目の前の仕事の進め方の話です。
1万人調査は、上司が社外から来た人か、社内から登用された人かを尋ねていません。面談についての数字ですが、管理職の選び方に当てはめると、候補を比べるときに見たいのは、この職場の仕事について具体的な判断や助言を伝えられるようになるまでに何が足りないかだと考えられます。
足りないものは、社内から登用する人と外部から採用する人とで違います。それぞれの選び方と、着任してすぐの話し方を、次に分けて書きます。以下では、マンションの改修工事の施工管理を行う課で、課長を選ぶ場面を例にします。
社内から登用するとき: 手を動かす側から、 判断と助言を伝える側へ
社内から登用するときは、今の仕事の成果だけで候補を選ばず、同僚の仕事にどう関わっているかも見てください。今の担当で出している成果は、本人が自分で手を動かして出したものです。管理職になると、その時間の多くを、部下の相談に判断や助言を伝えることに使うことになります。
候補を見るときは、後輩の段取りの相談に乗っているか、工程表の確認を頼まれているか、といった同僚の仕事への関わり方が手がかりになります。性格や話し方の印象ではなく、実際の仕事の場面で見ます。
部長が、現場の担当者の一人に課長への登用を切り出すときの言い方です。
- 来期から、改修工事の課の課長をお願いできないかと、人事とも相談しています。まずは、○○さんの考えを教えてもらえますか。
- 課長になると、自分で現場を回す時間は減ります。工程や安全の判断を、課のみなさんの相談に乗りながら決めていくのが中心になります。
- すぐに決めなくてかまいません。気になる点があれば、来週の打ち合わせで教えてください。
登用されたあと、昨日まで同じ立場だった同僚と話すときの言い方です。
- 昨日まで同じ立場で現場を担当していたので、課長と呼ばれるのは私もまだ慣れません。これまで通り、気づいたことは遠慮なく言ってください。
- 工程表の確認は、これからは私が引き受けます。その分、現場の段取りは○○さんの判断で進めてもらえますか。迷ったときは、いつでも相談してください。
- 自分で現場に出たほうが早いと思ってしまう場面が、あるかもしれません。そういうときは、手を出す前に、まず○○さんの考えを聞くようにします。
社内から登用した人は、評価する側に立つのが初めてになります。評価基準の読み方と、前任の課長がどう評価してきたかを、着任から1か月のうちに、人事と部長から本人に説明しておくとよいでしょう。
外部から採用するとき: 職場の仕事の中身と評価基準を知るところから
外部から採用するときは、前の職場での実績に加えて、新しい職場の仕事をどう知ってきたかを、選考で尋ねてください。着任してしばらくは、部下のほうが職場の仕事をよく知っているからです。
選考の面接で尋ねるときの言い方の例です。
- 前の職場で新しいチームに入ったとき、最初の1か月は、何から手をつけましたか。
- 部下の方が、ご自身の知らない分野の判断を相談してきたとき、どう対応していましたか。
- 着任から半年のうちに判断していただきたいのは、改修工事の工程の組み直しと、来期の評価です。この2つについて、今のお考えをお聞かせください。
外部から来た管理職には、「まずは部下との関係づくりから」と伝えたくなるかもしれません。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、関係は、仕事の話を前に進める中でできていくものだと考えています。そのためKAKEAIは、外部から来た管理職に、関係づくりを先にして仕事の話をあとに回すよう順番を決めて伝えることをおすすめしません。
関係づくりが要らないということではありません。上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。着任してすぐの時期には、部下から仕事の進め方を教わることそのものが、関係をつくる機会にもなります。
外部から採用された課長が、着任してすぐに課のメンバーと話すときの言い方です。
- 前の会社では新築の工事が中心で、改修工事の進め方は、まだ分からないことが多いです。お住まいの方への説明の段取りを、教えてもらえますか。
- 今週は、○○さんの現場に一緒に行かせてください。工程の組み方を、実際の現場で見ておきたいと思っています。
- 前の会社のやり方を提案することもあると思いますが、この現場に合うかどうかは、みなさんの意見を聞いてから決めます。
- この課の評価で何が大事にされてきたのかを、人事に確認しておきます。来週の1on1で私の理解をお話ししますので、違うと思うところがあれば教えてください。
採用でも登用でも、 着任後の3か月に人事・経営が用意しておくこと
どちらの経路で選んだ場合も、着任後の支え方は、選ぶときに一緒に決めておくことをおすすめします。選んだあとを本人に任せきりにせず、最初の3か月には次の4つを用意します。
- 最初の半年で判断してほしいことを、選考のときの言葉のまま、着任の日に本人に伝えます。
- 評価基準と、前任者がどう評価してきたかを、人事と部長から説明する場を設けます。
- 部長と新しい課長の1on1を定期的に設け、判断に迷ったことを相談できるようにします。
- 課のメンバーにも、話したいことと上司に期待することを、1on1の前に新しい課長に伝えてもらうよう案内します。
部長が、着任から1か月たった新しい課長と話すときの言い方です。
- 着任から1か月ですね。判断に迷った工事があれば、一緒に整理しませんか。
- 評価の基準で、前の会社と違うと感じたところはありますか。人事の担当者との打ち合わせを、こちらで設定します。
- 課のみなさんから相談を受けて、答えに困ったことがあれば、私にも教えてください。私が判断したほうがよいことも、あるかもしれません。
新しい課長が、課のメンバーに頼むときの言い方です。
- 1on1の前に、話したいことと、私に期待することを一言送ってもらえると助かります。そうしてもらえると、1on1の時間を、○○さんの相談に多く使えます。
採用と登用の判断がうまくいったかを、 どこで見るか
採用と登用の判断がうまくいったかどうかは、着任した人の評判や、部下との面談の回数だけでは分かりません。着任から3か月ほどたったところで、次の点を振り返り、足りない支えを加えていきます。
- 部下が持ち込んだ仕事の相談に、新しい管理職が考えや判断を伝えにくそうにしていたら、部長が一緒に相談の中身を整理する時間を取ってみてください。
- 新しい管理職と部下の間で、評価の基準と今の見通しがまだ話題になっていなければ、評価基準を説明する場を改めて設けます。
- 新しい管理職が、判断に迷ったことを一人で抱えていると分かったら、次の部長との1on1は、その話から始めます。
- 選ぶときに決めた「最初の半年で判断してほしいこと」の判断が進んでいなければ、何が足りないのかを、本人と部長で話し合います。
振り返りの点は、1on1の記録の中身を人事が読んで確かめるのではなく、新しい管理職本人や部長との話の中で尋ねるとよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
管理職を育て、登用し、支える仕組みを整えても、研修で学んだことが日々の1on1で生かされているかが見えにくいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
管理職が部下との1on1を終えるたびに。
研修で学んだことを、 管理職が自分の1on1の具体的な場面で振り返り続けられます。
管理職ご本人向けに、Kakeai AI が「1on1後のAIアドバイス」で、その回によかった関わり方と、次の1on1や日常で試せることを書きます。このアドバイスはご本人にだけ表示されます。1on1のAI要約と文字起こしは1on1をしたお二人の画面に表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。システム管理者が見られるのは、マネジャーごとの「Get Advice」(直近1か月の1on1のまとめと、1on1の強みと伸び代を示す画面)です。
…数字の報告を受け取るだけでなく、担当者がその数字をどう読んでいるかを問う形は、西村さんが自分の判断を持ち込む場を作りました。…
システム管理者が「Get Advice」を見るとき。
管理職一人ひとりの1on1の強みと伸び代を、 ご本人と同じ画面で知り、 どこを支えるかを考える材料にできます。
「Get Advice」は、マネジャー権限をお持ちの方ごとに、直近1か月の1on1のまとめ、Kakeai AI が挙げる「1on1をよりよくするための3つのポイント」、テーマや関わり方ごとの「強み」と「伸び代」を示す画面です。マネジャーご本人のほか、マネジャーを支える立場として、システム管理者の方もご覧いただけます。
新任の管理職が、部下と初めて1on1をするとき。
着任したばかりの管理職でも、 部下がこの場に何を期待しているかを聞くところから1on1を始められます。
1on1が始まるとき、Kakeai AI が開始の挨拶をします。テーマも前回の一歩も無い初めての回では、話題を一つ出すか、この場で話したいことを尋ねることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
…今日が初めての1on1です。この場をどう使うと一番役に立つか、山岸さん、いかがでしょう?
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- 1on1の前・最中・あとに、Kakeai AI が上司と部下それぞれに出すもの
- 導入の進め方と、ご利用企業の事例
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よくある質問
管理職は、中途採用と社内登用のどちらがよいですか。
管理職を中途採用するか社内から登用するかは、どちらが優れているかではなく、そのポストで着任後すぐに何を判断してもらう必要があるかで決めることをおすすめします。社内から登用する人は仕事の中身と評価基準を知っている一方、手を動かす側から判断と助言を伝える側への切り替えが要ります。中途採用の人は社外の経験を持ち込める一方、職場の仕事を知るまでに時間がかかります。
管理職を外部から採用するとき、 選考で何を確かめればよいですか。
管理職を外部から採用するときは、前の職場での実績に加えて、新しいチームの仕事をどう知ってきたかを確かめるとよいでしょう。「新しいチームに入った最初の1か月に、何から手をつけたか」「自分の知らない分野の判断を部下から相談されたとき、どう対応したか」を尋ねます。あわせて、着任から半年のうちに判断してほしいことを伝え、それについての考えも尋ねてください。
現場で成果を出している人を、 そのまま管理職に登用してよいですか。
現場で成果を出している人を管理職に登用すること自体は問題ありませんが、今の仕事の成果だけで決めないことをおすすめします。管理職になると、自分で手を動かしていた時間の多くを、部下の相談に判断や助言を伝えることに使うからです。後輩の相談に乗っているか、同僚から確認を頼まれているかといった、同僚の仕事への関わり方も手がかりにしてください。
外部から来た管理職には、 まず部下との関係づくりから始めてもらうべきですか。
外部から来た管理職に、関係づくりを先にして仕事の話をあとに回すよう、順番を決めて伝える必要はありません。関係づくりが要らないということではなく、着任してすぐの時期には、部下から仕事の進め方を教わること自体が、関係をつくる機会にもなると考えられます。まずは部下の現場に同行するなどして、仕事の中身を早く知ることから始めてみてください。
新しく就いた管理職を、 人事はどう支えればよいですか。
新しく就いた管理職を支えるには、選ぶときに、着任後3か月の支え方まで決めておきます。用意したいのは、着任の日に最初の半年で判断してほしいことを伝えること、評価基準と前任者の評価の考え方を説明する場、判断に迷ったことを相談できる部長との1on1の3つです。あわせて、課のメンバーに、話したいことと上司に期待することを1on1の前に伝えてもらうよう案内します。うまくいっているかは、1on1の記録の中身を読むのではなく、本人や部長との話の中で確かめます。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manager-external-hire-or-internal-promotion
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
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