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理想の上司像とはどのようなものか
先に答え
理想の上司像は、1つの型には決まらないと考えられます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして最も多かった答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。最も多い答えでも5人に1人ほどで、部下が上司に期待することは、人によっても回によっても違うことがうかがえます。そのため、上司は目の前の部下がその回に何を期待しているかを尋ねて応えること、部下は上司に期待することを言葉にして伝えることをおすすめします。同じ調査で成果の実感が低かったのは、時間やメモに困っている人より、上司との関係に困りごとがある人でした。面談の時間に加えて、上司が部下の期待に応えているかに目を向けるとよいでしょう。
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部下が上司に一番期待することは、1つの答えに集まっていません。KAKEAIの1万人調査で上司に一番期待することとして最も多かった答えは20.9%でした。1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することの記録でも、最も多かった答えは19.4%です。どちらでも、期待は1つの答えに集まらず、分かれています。一方で、成果の実感が低いのは、時間やメモに困っている人より、上司との関係に困りごとがある人でした。理想の上司像は1つの型で考えるより、相手がその回に何を期待しているかを知り、それに応えているかで考えるとよいでしょう。
- 20.9%
- 1万人調査
- 上司との面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
- 「具体的なアドバイスがほしい」は18.3%、「意見を聞きたい」は14.1%、「一緒に考えてほしい」は13.2%、「話を聞いてほしい」は7.9%でした。一番の期待は1つの答えに集まらず、最も多い答えでも5人に1人ほどです。
- 15.6%
- 1万人調査
- 上司との関係の困りごとだけがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 関係の困りごとは、本音が言えない、上司の姿勢についての困りごと、話が役に立たない、の3つです。実務の困りごとだけがある人では43.2%、困りごとがない人では37.3%でした。関係の困りごとがある人は、成果を実感する割合が低くなっています。
- 19.4%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 部下が1on1の前に選んだ、上司に期待することのうち、「一緒に考えてほしい」の割合
- 「意見を聞きたい」18.9%、「報告したい」17.1%、「具体的なアドバイスがほしい」15.1%、「話を聞いてほしい」11.7%と続きます。実際の1on1の前に部下が選ぶものでも、上司に期待することは1つに集まらず、人や回によって分かれています。
1万人調査は、理想の上司像を尋ねたものではなく、上司との定期的な面談で期待することや困っていることを尋ねたものです。困りごとを関係と実務に分ける集計は、調査レポートの分け方に従っています。利用データの割合は、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することの内訳で、会話の中身を示すものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
理想の上司像は、 1つの型に決まらない
理想の上司像を調べると、「話を聞いてくれる」「的確に教えてくれる」「仕事を任せてくれる」といった特徴が並びます。どれも間違いではありませんが、理想の上司像を1つの型に決めることは難しいでしょう。部下が上司に期待することは、人によっても、回によっても違うからです。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして最も多かった答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。「具体的なアドバイスがほしい」は18.3%、「意見を聞きたい」は14.1%、「一緒に考えてほしい」は13.2%、「話を聞いてほしい」は7.9%です。部下が上司に一番期待することは人によって分かれ、最も多いのは、回によって違うという答えでした。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)でも、同じ向きの結果が出ています。部下が1on1の前に選んだ、上司に期待することのうち、最も多かった「一緒に考えてほしい」は19.4%でした。「意見を聞きたい」18.9%、「報告したい」17.1%、「具体的なアドバイスがほしい」15.1%と続きます。「話を聞いてほしい」は11.7%で、選べる6つの中で最も少なくなっています。実際の1on1の前に部下が選ぶものでも、上司に期待することは分かれています。
このため、「聞いてくれる上司」や「教えてくれる上司」といった1つの型だけでは、合わない部下や回が出てくると考えられます。理想の上司像を特徴の一覧として覚えて全部を目指すより、目の前の相手がその回に何を期待しているかを知り、それに応えるほうが、相手にとっての理想に近づきやすいでしょう。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の面談(1on1)の目的は、仕事と成長を前に進めることだと考えています。話す場を持つこと自体は、目的ではありません。この目的から考えると、理想の上司像も、部下の仕事と成長が前に進む関わり方かどうかで考えるのが自然です。
理想の上司像の特徴と、 面談の困りごとの数字
1万人調査は理想の上司像を尋ねていません。ただ面談の困りごとで見ると、成果の実感が低いのは、時間の確保に困っている人より上司との関係に困っている人です。
KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとを2つに分けて集計しています。上司との関係の困りごと(信頼できず本音が言えない、上司の姿勢についての困りごと、話が役に立たない)と、実務の困りごと(自分や上司の時間の確保、メモや記録の管理)です。関係の困りごとだけがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は15.6%でした。実務の困りごとだけがある人では43.2%、困りごとがない人では37.3%です。つまり、時間やメモに困っている人より、関係に困っている人のほうが、成果を実感する割合が低いということです。
理想の上司像でよく挙がる特徴を、この調査の困りごとの数字と並べると、次のようになります。
| 理想の上司像でよく挙がる特徴 | KAKEAIの1万人調査の数字 | 言えること |
|---|---|---|
| 時間を | 困りごとに | 上司の |
| 話が | 「上司の | 15の |
| 言ったことを守る | 「会話したことを | 全体の |
時間を取ってくれることが要らない、という意味ではありません。上司の時間が取れないことに困っている人でも、面談の成果の実感は全体より高い、というのがこの数字の意味です。一方で、上司の話が役に立たない、約束が守られないと感じている人では、成果の実感は全体より低くなっています。理想の上司像を考えるときは、時間を取ってくれるかどうかに加えて、話が仕事に役立つか、言ったことを守るかにも目を向けるとよいでしょう。
上司の立場で読む: 理想の上司像に自分を合わせるより、 相手の期待を尋ねる
上司の立場で理想の上司像を考えるときは、自分を1つの型に合わせるより、目の前の部下がその回に何を期待しているかを尋ねて、それに応じた関わり方をすることをおすすめします。以下では、部下が月次の売上報告の資料を作り、上司に見てもらう場面を例にします。
面談の最初に、部下が話したいことと、上司である自分に期待することを尋ねます。
- 今日の売上報告の資料の話は、私の意見を聞きたいですか。それとも、構成から一緒に考えたいですか。
- 報告だけで済ませたいところと、相談したいところがあれば、先に分けて教えてもらえますか。
意見を求められたときは、部下自身の考えを先に尋ね、そのうえで具体的に伝えます。
- 構成について、○○さん自身はどこが気になっていますか。
- 私は、先月との差の理由を1枚目に持ってきたほうが、部長に伝わりやすいと思います。部長が最初に気にするのは、たいていそこなんです。
一緒に考えてほしいと言われたときは、何に困っていて、どうしたいのかを把握してから、一緒に考えます。
- 今、一番決めにくいのは、どの数字を載せるかですか。それとも、見せ方ですか。
- それなら、載せる数字を先に二人で決めてしまいませんか。
- 私も答えを持っているわけではないので、候補を出し合いながら考えましょう。
言ったことは守り、守れないときは、上司から先に伝えます。
- 先週、資料の数字を経理に確認すると言ったまま、まだ返せていません。明日の午前中までに返します。
- 私が引き受けたことで、まだ届いていないものはありますか。
- 今日話した中で、私の関わり方が○○さんの期待と違っていたところがあれば、教えてください。
理想の上司像のどれに自分が近いかより、この部下には今回どの関わり方が合っていたかを、面談のたびに振り返ってみてください。
部下の立場で読む: 理想と違う上司には、 期待することを言葉で伝える
部下の立場で理想の上司像を考えるときは、理想と違う上司を変えようとするより、自分が上司に期待することを言葉にして伝えることをおすすめします。部下がその回に何を期待しているかは、言われなければ上司には分からないことがあります。期待することは人によっても回によっても違うので、部下の側から先に伝えると、上司もその回に合った関わり方を選びやすくなります。
- 売上報告の資料について、構成の案を2つ作りました。どちらがよいか、ご意見をいただけますか。
- 今日は結論を出していただくより、先月との差の理由を一緒に考えていただきたいです。
- 資料の数字の確認は、私から経理に聞いておきます。課長には、部長への説明の仕方をご相談したいです。
上司の返事が自分の期待と違ったときも、一度は期待を言い直してみてください。
- ありがとうございます。アドバイスもありがたいのですが、今日は、この構成で進めてよいかの判断をいただきたいです。
- 一度聞いていただいたうえで、課長のご意見をうかがいたいです。先に3分ほど、状況をお話ししてもよいでしょうか。
上司の側にも事情があります。部下の期待を聞かないまま自分のやり方で応じてしまうのは、早く助けたいという気持ちから来ていることもあります。理想と違うと感じた回があっても、その上司のもとで仕事を進めるために、期待を伝える回数を1回増やしてみてください。
理想の上司像について、 おすすめしない考え方
理想の上司像をめぐる助言のうち、おすすめしないものが3つあります。
- 「上司は話さず、聞き役に徹するのが理想」と決めておくこと。KAKEAIは、「上司は話さず、聞き役に徹する」と決めておくことをおすすめしません。部下の期待は人と回によって異なります。聞くだけで終わる回があってもよい一方で、意見やアドバイスを求めている回には応えられないからです。
- 理想の上司の特徴を一覧にして、全部を目指すこと。特徴の数が増えるほど、目の前の相手の期待より一覧のほうを見るようになりがちです。まず1つ、面談の最初に期待を尋ねることから始めるとよいでしょう。
- 理想の上司でないから、話しても無駄だと決めること(部下の立場)。期待を伝えていない相手を、理想と違うと決めるのは早すぎます。伝えても応えてもらえない状態が続いたときに、初めて別の方法を考えるとよいでしょう。
理想の上司像の話は、上司だけの宿題になりがちですが、上司と部下の両方にできることがあります。上司は期待を尋ねて応え、部下は期待を言葉で伝える、という2つです。
理想の上司に近づいているかの振り返り方
理想の上司に近づいているかどうかを考えるときは、特徴の一覧に何個当てはまるかではなく、二人のやり取りがどう変わったかを振り返ってみてください。
- 面談の最初に、その回に部下が期待することを、二人で言葉にできたでしょうか。
- 上司が応じた内容(意見・判断・情報・一緒に考えた時間)は、部下がその回に期待していたものと合っていたでしょうか。
- 上司が引き受けたことは、次の回までに届いていたでしょうか。届かなかったときは、上司から先に伝えられたでしょうか。
- 部下の立場なら、自分の期待を言葉にして伝えた回は、前より増えたでしょうか。
理想の上司かどうかを考えるときは、その場の印象より、話したあとに部下の仕事が前に進んだかを振り返るとよいでしょう。進んでいなければ、次の回の最初に、期待を尋ねる一言か、期待を伝える一言を足してみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司に何を期待すればよいか、上司にどんな関わりを求めるかを考えるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前に、部下が「1on1の準備」で。
上司に期待することが話題ごと・回ごとに違うことを前提に、 二人がその回の期待を同じ画面で確認してから話せます。
部下は、テーマごとに上司に期待する対応を選べます。選んだ内容は上司と部下の両方の画面に表示され、1on1が始まると、Kakeai AI がテーマと期待する対応を組にして挙げます。
…準備されたテーマは「業務の進捗や進め方」×「報告したい」、「心身の状態」×「話を聞いてほしい」、「人材育成」の3つです。…
1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
理想の上司像を一つに決めなくても、 上司はその回の自分の問いかけを、 次の1on1で試す形で見直せます。
上司と部下のそれぞれに、本人向けの別の内容が表示されます。部下向けには、自分から話せた場面と、次に試す一言が書かれることがあります。上司向けには、部下の話がもう一歩進みそうな場面について、次の1on1で試せる問いかけが提案されることがあります。下の例は、上司の画面に表示されたものです。
…「主幹として動いてみて、何か引っかかっていることはありますか。」と一言置いてみてください。前回と同じ問いを繰り返すのではなく、今日の会話で石田さんが自分から持ち込んだ「進め方がおかしい」という言葉の延長として聞くと、業務の話として入りやすくなります。…
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よくある質問
理想の上司の特徴を一言で言うと、 何ですか。
理想の上司の特徴を一言で言うなら、相手がその回に期待していることを知ってそれに応え、言ったことを守る人だと考えられます。KAKEAIの1万人調査では、上司との関係の困りごとだけがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は15.6%でした。時間やメモなど実務の困りごとだけがある人では43.2%です。時間の困りごとより、上司との関係の困りごとのほうが、成果の実感の低さと関係しています。
理想の上司は、 部下の話をよく聞いてくれる人ですか。
部下の話を聞くことは大事ですが、聞くことだけが理想の上司の条件ではありません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだ人は7.9%でした。「具体的なアドバイスがほしい」18.3%や「意見を聞きたい」14.1%より少ない答えです。聞くことを求める回もあれば、意見やアドバイスを求める回もあるので、その回の期待を尋ねてから応じることをおすすめします。
自分は理想の上司像と違うと感じます。 上司はどうすればよいですか。
理想の上司像と自分が違うと感じる上司は、自分を型に合わせるより、面談の最初に、部下がその回に話したいことと、上司である自分に期待することを尋ねることから始めてください。「今日は、私の意見を聞きたいですか。一緒に考えたいですか」と一言尋ねるだけでもかまいません。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することとして最も多い答えが「その時々によって違う」(20.9%)でした。回によって期待が変わる人が最も多いので、尋ねなければ上司には分かりにくいものです。
理想とは違う上司のもとで働くとき、 部下にできることはありますか。
理想とは違う上司のもとで働くとき、部下にできるのは、自分が上司に期待することを言葉にして伝えることです。「ご意見をいただきたいです」「一緒に考えていただきたいです」のように、その回の期待を最初に言います。上司の返事が期待と違ったときも、一度は言い直してみてください。上司の側も、言われなければ部下の期待を知らないことがあり、期待を伝えると上司の応じ方が変わることがあります。
厳しい上司と優しい上司では、 どちらが理想の上司ですか。
厳しいか優しいかでは、理想の上司かどうかは決まりません。KAKEAIの1万人調査は上司の性格を尋ねていません。面談の困りごとに「上司の話が役に立たない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は8.2%、約束を守らないことを挙げた人では23.2%で、どちらも回答者全体の31.9%を下回っていました。厳しくても優しくても、話が仕事に役立ち、言ったことが守られていれば、部下にとっては頼れる上司だと考えられます。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/ideal-boss-what-it-looks-like
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: