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ピープルマネジメントを学べる本
先に答え
ピープルマネジメントを学べる本を選ぶときは、書名や評判から入る前に、自分の職場のどの場面を変えたいのかを1つ決めておくことをおすすめします。そのうえで、目次と、変えたい場面を扱った章を読んでみてください。人の話を仕事の話と切り離していないか、評価の話を普段の面談で扱っているかなどを確認できます。KAKEAIの1万人調査では、面談で「具体的な仕事」の話をしている人の33.8%が面談の成果を感じていて、していない人の25.4%を上回っていました。面談についての数字ですが、本を選ぶときも、仕事の話を扱っているかを観点の1つにできます。読んだことは、次の1on1で1つだけ試してみてください。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で仕事の話をしている人や、評価の話もしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合が高くなっていました。どちらも、面談の頻度が同じ人どうしで比べても同じ向きです。本について尋ねた数字ではありませんが、本を選ぶときの観点の1つとして、人の話を仕事や評価の話と合わせて扱っているかを見るとよいでしょう。
- 25.4%
- 1万人調査
- 上司との面談で「具体的な仕事」の話をしていない人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 「具体的な仕事」の話をしている人では33.8%でした。面談の頻度が同じ人どうしで比べても、仕事の話をしている人のほうが高くなっています。
- 50.8%
- 1万人調査
- 上司と週1回以上面談している人のうち、人事評価の話もしている人で、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 評価の話をしていない人では39.7%でした。どの頻度の人どうしで比べても、評価の話をしている人のほうが、面談の成果を感じている割合が高いという結果です。
1万人調査は、本や学び方について尋ねたものではありません。数字は、上司との面談で話している話題ごとに、成果の実感を比べたものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
ピープルマネジメントを学べる本の選び方: 先に決めておくこと
ピープルマネジメントを学べる本を選ぶときは、書名や評判から入る前に、自分の職場のどの場面を変えたいのかを1つ決めておくことをおすすめします。ピープルマネジメントの本は、話の聞き方・任せ方・評価の伝え方・チームの雰囲気づくり・心身の不調への気づきなど、扱う範囲が広いからです。
たとえば、「部下の相談に具体的な考えを返せていない」「評価の理由を期末にまとめて伝えている」「任せた仕事の進み具合をどこまで見ればよいか分からない」のように、場面を言葉にしておきます。そのうえで本を探すと、選ぶ観点がはっきりします。
以下では、特定の本の名前は挙げず、選ぶときの観点を書きます。上司の立場で読む人にも、部下の立場で上司の側の考え方を知りたい人にも使えるようにしています。
ピープルマネジメントの本を選ぶ6つの観点
本を手に取ったら、目次と、自分が変えたい場面に近い章を読んで、次の6つの点を確認してみてください。
| 観点 | 確かめること | 理由 |
|---|---|---|
| 仕事の | 人の | ピープルマネジメントは、 |
| 評価の扱い | 評価や | 評価の |
| やり方の示し方 | 1つの | 部下が |
| うまくいったかの見方 | 面談の | 話が |
| 部下の | 上司が | 上司と |
| 専門家への橋渡し | 心身の | 上司が |
事例の多い本は読みやすい一方で、業種や職場の人数、任されている範囲が自分の職場と違うこともあります。事例を読むときは、その事例の条件が自分の職場と合っているかも見てみてください。
仕事の話と評価の話を扱っている本かを、 特に確認する
6つの観点のうち、特に見ておきたいのは、仕事の話と評価の話を、人の話と同じ面談の中で扱っているかどうかです。部下の立場で尋ねた調査の数字にも、この2つに関わるものがあります。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は33.8%でした。していない人では25.4%です。面談の頻度が同じ人どうしで比べても、仕事の話をしている人のほうが高くなっていました。
同じ調査で、上司と週1回以上面談している人を見ると、面談で人事評価の話もしている人の50.8%が、面談が成果につながっていると感じていました。評価の話をしていない人では39.7%です。どの頻度の人どうしで比べても、評価の話をしている人のほうが高いという結果でした。つまり、仕事の話や評価の話をしている人のほうが、面談の成果を感じている割合が高いということです。
どちらも面談についての数字で、本について尋ねたものではありません。ただ、読んだことを職場の面談で生かすのであれば、人の話だけでなく、仕事や評価の話と合わせて扱っている本から選ぶことをおすすめします。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、普段の面談で評価の話をしてよい、むしろすべきだと考えています。また、「1on1では仕事の話をしない」という助言を、KAKEAIはおすすめしません。仕事は、成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあるからです。本にこうした助言があったときは、自分の職場の面談に合うかどうかを考えてから取り入れるとよいでしょう。
読んだことを職場で試す: 次の1on1で1つだけ
本で学んだことは、一度に全部を試すより、次の1on1で1つだけ試し、その回のあとに部下の考えを尋ねることをおすすめします。以下は、保険の契約内容の変更手続きを担当する課で、課長が本で読んだことを1on1で試すときの言い方の例です。1on1の始め、話の途中、終わりの順に並べています。
- 最近読んだ本に、相談を受けるときの進め方が書いてありました。次の1on1で一度試してみたいので、合わないと感じたら遠慮なく言ってください。
- 本には「まずは聞き役に」と書かれていましたが、今日は意見がほしいと聞いています。○○さんの考えを聞いたうえで、私の意見もお話ししますね。
- 契約変更の書類の確認で、どこに一番時間がかかっていますか。そこが分かれば、手順の見直しを一緒に考えられます。
- 今期、特に大事にしたいと考えているのは、書類の差し戻しを減らすことです。評価シートでいうと、この項目にあたります。○○さんは、今の進み具合をどう感じていますか。
- 前回決めた、受付票の書き方の見直しは、その後どうですか。進めにくいところがあれば教えてください。
- 本で読んだやり方を試してみましたが、今日の進め方はどうでしたか。続けるか変えるか、○○さんの意見も教えてください。
- 本にあった質問の仕方を使ってみましたが、少し堅苦しかったかもしれません。次からはいつもの話し方に戻そうと思いますが、○○さんはどう感じましたか。
本を探すときに、ほかの上司や人事の担当者に尋ねるのも1つの方法です。
- ピープルマネジメントの本を探しています。評価の伝え方まで書いてある本を読んだことがあれば、教えてもらえますか。
- 課長どうしで、読んだ本から1つずつ試したことを、来月の課長会で話してみませんか。うまくいかなかったことも含めて聞けると、参考になると思います。
部下から、おすすめの本を尋ねられることもあります。そのときは、どんな場面で困っているのかを先に尋ねてみてください。
- どんな場面で困っているかを、先に教えてもらえますか。それによって、すすめたい本が変わると思います。
部下の立場で読むとき: 上司に期待することを伝える材料にする
部下の立場でピープルマネジメントの本を読むと、上司の側がどんなことに迷い、何を判断しているのかが見えてきます。読んだことは、上司のやり方の足りない点を探すためより、話したいことと上司に期待することを伝えるために使うと役に立ちます。
同じ契約変更の手続きの課で、部下が上司に伝えるときの言い方です。
- 次の1on1から、話したいことと、どんなふうに関わっていただきたいかを、前日までにお送りしてもよいでしょうか。
- 契約変更の手順で迷っている点があります。今日は答えをいただくより、一緒に考えていただけますか。
- 今期の評価について、今の時点でのお考えを教えていただけますか。期末までに何を直せばよいか、早めに知っておきたいです。
- 任せていただいている書類の確認で、私の判断で進めてよい範囲を、一度すり合わせていただけますか。
- 前回の1on1で、手順の見直しを一緒に考えていただいたおかげで、差し戻しが減りました。ありがとうございました。
- おすすめの本があれば教えていただけますか。特に、仕事の相談の仕方について学びたいと思っています。
本で学んだことが職場で生きているかを、 どこで見るか
本で学んだことが職場で生きているかどうかは、読んだ冊数や、面談の雰囲気がよくなったかだけでは分かりません。1か月ほどたったところで、上司と部下の両方の立場から、次のように振り返ってみてください。
- 本で学んだことをまだ1on1で試していなければ、次の回で試すことを1つ決めておきます。
- 試した進め方について相手の感想を聞けていたら、次は、続けるか変えるかを二人で決めます。
- 仕事の話や評価の見通しの話が1on1に出ていなければ、次の回の話したいことに入れてみてください。
- 1on1で決めたことが次の回までに動いていなければ、何が進めにくかったのかを話題にするとよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下がその回に何を期待しているのかが分からず、自分の関わり方が合っているのか、学んだことを生かせているのかを確かめにくいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1が始まってすぐ、メッセージ欄で。
テーマごとに部下が上司に期待することが違うことを、 話し始める前に二人で確かめられます。
Kakeai AI が開始の挨拶で、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応(話を聞いてほしい・一緒に考えてほしいなど)を挙げます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
…準備されたテーマは「東南アジアの新規開拓リスト」×「一緒に考えてほしい」、「スキルや力の向上」×「具体的なアドバイスが欲しい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?
部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
本や研修で学んだ関わり方を、 自分の1on1の具体的な場面での一言として試し、 次の回に続けられます。
大事な場面で部下の返事が短く止まっていたときは、その場面を引いて、次の回で試せる問いかけの例が書かれることがあります。次の1on1前のアドバイスでは、前回示した工夫に触れて、その日に試せる場面が示されることがあります。
…次回、昇格試験の準備状況を確認するタイミングで、「社内の評価の場面って、具体的にどんなときが一番きつい?」と一問戻してみませんか。…
マネジャー権限の方が「Get Advice」を開くとき。
自分のマネジメントのよい点と変えたい点を、 自分の1on1で起きたことをもとに振り返れます。
「Get Advice」は、マネジャー権限をお持ちの方が画面の右上から開く、ご自身の1on1のふりかえりの画面です。直近1か月の1on1のまとめ、Kakeai AI が挙げる「1on1をよりよくするための3つのポイント」、テーマや関わり方ごとの「強み」と「伸び代」が表示されます。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
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よくある質問
ピープルマネジメントを学ぶには、 どんな本を選べばよいですか。
ピープルマネジメントを学ぶ本は、自分の職場で変えたい場面を1つ決めてから選ぶことをおすすめします。そのうえで、人の話を仕事や評価の話と切り離さずに扱っているかと、1つの型を万能のように示していないかを確認します。あわせて、うまくいったかを行動で見ているか、心身の不調や労務の話で産業医や人事に当たるよう書いているかも、選ぶときの観点になります。
ピープルマネジメントの本は、 何冊くらい読めばよいですか。
ピープルマネジメントの本を何冊読めばよいかに、決まった目安はありません。冊数を増やすより、1冊から1つだけ選んで次の1on1で試すほうが、学んだことを職場で生かしやすくなります。試したあとは、進め方が合っていたかを相手に尋ねてみてください。合わなかったときは、その点を補う本を次に探します。
傾聴やコーチングの本だけで、 ピープルマネジメントは学べますか。
傾聴やコーチングの本は、話の聞き方を学ぶには役に立ちますが、それだけでピープルマネジメント全体を学ぶのは難しいと考えられます。ピープルマネジメントには、話の聞き方のほかに、仕事の任せ方や評価の伝え方なども含まれるからです。評価や仕事の話を扱う本も合わせて読むとよいでしょう。
部下の立場でピープルマネジメントの本を読む意味はありますか。
部下の立場でピープルマネジメントの本を読むと、上司の側がどんなことに迷い、何を判断しているのかが見えてきます。読んだことは、上司のやり方の足りない点を探すためより、話したいことと上司に期待することを伝えるために使うと役に立ちます。「今日は答えをいただくより、一緒に考えていただけますか」のように、期待を言葉にして伝えてみてください。
本で読んだやり方が、 職場の部下に合わないときはどうすればよいですか。
本で読んだやり方が部下に合わないと感じたときは、やり方を変えてかまいません。本の事例は、業種や職場の人数、任されている範囲が自分の職場と違うことがあります。試したあとに「今日の進め方はどうでしたか。続けるか変えるか、意見を教えてください」と相手に尋ね、その答えをもとに次の回の進め方を決めるとよいでしょう。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/how-to-choose-people-management-books
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: