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上司の方へ管理職・マネジメント

管理職に向いていない、苦手だと感じたとき

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職に向いていない、マネジメントが苦手だと感じたときは、自分を1つの管理職像と比べていないかを振り返ってみてください。人をまとめ、場を盛り上げ、聞き上手で、即断できる人という像です。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で部下が上司に一番期待することは、答えが1つに集まらず、最も多い「その時々によって違う」でも20.9%でした。部下の期待は、人によって、また回によって違うということです。型に自分を寄せるより、面談の最初に相手の期待を尋ね、自分の考えを理由と一緒に言うことから始めてみてください。続けるか役割を変えるかは、自分の上司や人事に事実で相談して決めてください。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、部下が上司に期待することは1つにそろっておらず、「その時々によって違う」と答えた人が最も多くなっていました。アドバイスを求める割合は、年代によっても異なります。面談の困りごとでは、「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人が、「上司との信頼関係がなく安心して話せない」を挙げた人より多くなっていました。1つの管理職像に自分を寄せるより、面談のたびに相手の期待を尋ねることから始めることをおすすめします。

20.9%
1万人調査
上司との面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
選べる答えの中で最も多い答えです。「話を聞いてほしい」は7.9%で、上司の考えを求める3つ(具体的なアドバイスがほしい・意見を聞きたい・一緒に考えてほしい)は合わせて45.6%でした。期待する対応は、1つの型に集まっていません。
25.7%
1万人調査
20代の回答のうち、上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」だった人の割合
30代では23.2%、40代では18.9%、50代では14.8%で、60代では11.4%でした。年代が上がるほど、具体的なアドバイスを一番に求める人の割合は低くなっています。
12.9%
1万人調査
上司との面談の困りごと(複数回答)に、「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人の割合
「上司との信頼関係がなく安心して話せない」を挙げた人は8.0%でした。上司との関係そのものより、その回の対応が期待と食い違うことのほうが、困りごととして多く挙がっています。

1万人調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたもので、上司の性格や、管理職への向き不向きそのものは尋ねていません。年代の数字は、その年代の回答者の中での割合です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

管理職に向いていないと感じるとき、自分を何と比べているのか

管理職に向いていない、マネジメントが苦手だと感じるとき、頭の中に1つの管理職像を置いて、自分をそれと比べていないでしょうか。人をまとめて場を盛り上げ、話を聞くのがうまく、その場で即断できる人という像です。その像と自分の差が大きいほど、向いていないという感じは強くなりがちです。

ただし、部下の側の答えを見ると、上司に期待することは1つに集まっていません。面談についての数字ですが、KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査で、上司との面談で一番期待することを尋ねると、最も多く選ばれた答えは「その時々によって違う」の20.9%でした。「話を聞いてほしい」は7.9%で、「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」の3つは合わせて45.6%です。つまり、聞くことだけを一番に求める人は少なく、求めるものは人によって、また回によって違うということです。

期待は、年代によっても違います。1万人調査で、上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」だった人は、20代の回答では25.7%、60代の回答では11.4%でした。年代が上がるほど、具体的なアドバイスを一番に求める人の割合は低くなっています。相手が誰かによっても、求められる関わり方は変わるということです。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談での上司の行動を1つの型に決めることに反対しています。「聞き役に徹する」でも「即断する」でも、型を1つに決めてしまうと、別のことを求めている相手には合わなくなるからです。このページでは、向いていないという感じ方の少なくとも一部は、部下とのずれではなく「あるべき管理職像」と自分とのずれから来ているのではないかと考えます。部下の期待が人や回によって違うなら、どの像に自分を合わせても、合わない回は出てくると考えられるからです。

「苦手」の中身を3つに分けると、最初にできることが変わる

苦手だと感じていることは、人によって中身が違います。次の表のように3つに分けると、それぞれ最初にできることが見えてきます。

苦手だと感じていること部下の側から見えているもの最初にできること
人と話すのが苦手で、場を盛り上げられない部下が上司に一番期待することは1つに集まらず、最も多い答えは「その時々によって違う」(20.9%)面談の最初に、話したいことと上司に期待することを尋ねる
決められない、言いにくいことを言えない上司が決めきれずに黙っていると、部下には次に何を待てばよいかが分からない自分の考えを理由と一緒に言い、決めきれないときはそのことと期限を言う
部下の仕事が進まず、どう関わればよいか分からない仕事が進まない理由は、部下本人にもはっきりしていないことがある何が妨げになっているかを尋ね、情報・判断・他部署との調整など、上司の側で補えるものを引き受ける

1万人調査で、面談の困りごと(複数回答)に「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人は12.9%で、「上司との信頼関係がなく安心して話せない」を挙げた人の8.0%より多くなっていました。困りごととしては、関係そのものより、その回の対応が期待と食い違うことのほうが多く挙がっているということです。

面談についての数字で、上司が決められないことを直接尋ねたものではありません。ただ、上司が決めきれずに黙っていることや言いにくいことを言わずにいることも、部下から見れば期待していた対応が返ってこない状態の1つかもしれません。決めきれないときにそのことと期限を言うだけでも、部下は次に何を待てばよいかが分かります。

管理職を続けながら変えられること:場面ごとの最初の一言

ここからは、商品の販促用のチラシを作る企画の課で、課長が5人の部下と仕事をしている場面を例に、最初の一言を挙げます。どの場面でも、自分の苦手を隠すことより、相手が今何を求めているかを尋ねることから始めるのがおすすめです。

人と話すのが苦手で、面談が続かないとき

面談を上司が引っ張る必要はありません。最初に、部下が話したいことと上司に期待することを尋ね、その回はそれに沿って進めます。

  • 今日は、○○さんが話したいことと、私に期待することから教えてください。聞いてほしいだけでも、意見がほしくても、どちらでもかまいません。
  • 雑談があまり得意ではないので、仕事の話から入らせてもらってもいいですか。
  • 私からうまく話を広げられないかもしれません。足りないと感じたら、遠慮なく言ってもらえると助かります。

話が途切れたときは、無理に埋めず、今の仕事の具体的な場面に戻すとよいでしょう。

  • 秋のチラシは、今どのあたりまで進んでいますか。私が知っておいたほうがいいことがあれば、教えてください。

決められない、言いにくいことを言えないとき

「正しい答えを出さなければならない」と考えると、決めることは重くなります。上司に求められているのは、正解を当てることより、自分の考えを理由と一緒に言うことと、決めきれないときにそのことを隠さないことだと考えられます。

  • 秋のチラシの案は、私はB案で進めたいと考えています。理由は、売り場の写真が入っていて、店で手に取ったときに商品が分かりやすいからです。○○さんは、どう感じていますか。
  • 正直に言うと、まだ決めきれていません。金曜までには決めますので、それまでに気になる点があれば教えてください。
  • 私の判断が間違っていたら、そのときは私が印刷会社に説明します。○○さんに責任を負わせることはしません。

言いにくいことは、人柄の話にせず、仕事の事実と、一緒に直したい手順の話として切り出します。

  • 言いにくいのですが、先月から校正の見落としが3回続いています。○○さん一人の問題だとは思っていなくて、確認の手順を一緒に見直したいんです。
  • 私の指示が途中で変わったことも、見落としの原因の1つだったかもしれません。そこは申し訳なかったです。

部下の仕事が進んでいないように見えるとき

部下の仕事が進んでいないように見えるとき、説明を繰り返したり言い方を強くしたりしたくなりますが、先に尋ねたいのは、何が妨げになっているかです。情報や判断、他部署との調整が足りないのであれば、上司の側で補えます。

  • 入稿の準備が止まっているようですが、何か引っかかっていることはありますか。印刷会社との調整が必要なら、私から連絡します。
  • 私の説明で足りなかったところはありませんか。遠慮なく言ってもらえると助かります。
  • 来週の売り場の変更の件は、私もまだ店舗から聞いていません。明日確認して、分かったことをお伝えします。

苦手なことを部下に伝えて、助けを求める

苦手なことは、部下に正直に伝えてかまいません。苦手と、その代わりに何をするかを伝えておくと、部下も上司にどう頼めばよいかを選びやすくなります。

  • 皆の前で話すのが得意ではないので、朝の共有は短くします。足りない分は、個別に補わせてください。
  • 私が気づけていないことがあったら、教えてもらえると助かります。○○さんのほうが、売り場の様子はよく見えていると思うので。
  • 面談の進め方で、やりにくいと感じていることはありますか。変えられるところは変えたいです。

向いていないと感じたまま続けるか、自分の上司や人事に相談するか

管理職を続けるか、役割を変えるかは、一人で決めないことをおすすめします。上司としての苦手は、本人の目には大きく見えますが、部下や自分の上司からは、別のものが見えていることもあります。自分の上司や人事に相談するときは、気持ちの話だけにしないことが大事です。何がうまくいかず、何を試してどうなったかを事実で伝えると、相談に乗る側も具体的に考えられます。

  • 課長の役割について、相談させてください。半年やってみて、部下との面談と仕事の割り振りはできるようになりました。一方で、部署の間の調整は毎回うまくいかず、△△部との件では納期を遅らせてしまいました。
  • 調整の部分を誰かと分けられないか、あるいは私の役割を変える選択があるのか、一度相談したいです。

役割を分ける、管理職の範囲を変える、専門職として働く道を選ぶといった選択肢があるかどうかは、会社の制度によって異なります。どの選択肢があるかは、人事の担当に確認するとよいでしょう。眠れない、朝起きられないといった心身の不調が続いているときは、仕事のやり方を変える前に、産業医や医療の専門家に相談することを優先してください。

管理職に向いていないと感じたとき、避けたいこと

避けたいのは、1つの管理職像に自分を寄せようとすることと、苦手を隠すことです。

  • 聞き役に徹すると決める。1万人調査では、上司に一番期待することが「話を聞いてほしい」の人は7.9%でした。聞くことが合う回はありますが、毎回それでは、意見やアドバイスを求めている人の期待から外れやすくなります。
  • 逆に、苦手を隠すために話し続ける。沈黙が怖くて上司が話し続けると、部下が話したいことを持ち帰ることになりかねません。
  • 即断できる上司になろうとする。考えを理由と一緒に言い、決めきれないときは期限を言えば足ります。早さだけを目標にすると、理由を言えない判断になりがちです。
  • 苦手を部下に見せない。隠したまま苦手な場面に立つより、苦手と、その代わりに何をするかを伝えたほうが、部下も頼み方を選びやすくなります。
  • 一人で降りると決める。役割を分ける、範囲を変えるといった選択肢を知らないまま決めると、選べたはずの道を見落とします。
  • 性格を変えようとする。1万人調査で部下が上司に期待することとして挙がっているのは、アドバイス・意見・一緒に考えることといった、仕事への関わり方です。社交的になることや人前で堂々と話すことより先に、相手の期待を尋ね、考えを理由と一緒に言うことから始められます。

向いていないという感じ方が変わってきたかを、どこで見るか

向いていないという感じ方が変わってきたかどうかは、自分が管理職らしく振る舞えたかではなく、部下とのやり取りがどう変わったかで見るとよいでしょう。1か月ほど続けたあとに、次の点を振り返ってみてください。

  • 面談の最初に、部下が話したいことと上司に期待することを、自分から尋ねているでしょうか。
  • 自分の考えを、理由と一緒に言えた場面が、この1か月の中にあったでしょうか。決めきれなかったときに、そのことと期限を言えたでしょうか。
  • 苦手なことを部下に伝え、助けを求めた場面があったでしょうか。
  • 部下が上司に期待することを口にし、上司がそれに応えるというやり取りは、以前より増えているでしょうか。

4つのうち1つでも変わっていれば、「向いていない」の一言でくくっていたものの中に、既に変わった部分があるということです。向いていないという言葉のまま抱えず、自分の上司や人事にも、変わったことと変わらないことを事実で伝えてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下との1on1の準備や判断を一人で抱えて、疲れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

部下との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

何から話すかを一人で考え込まずに、入り方を決めてから1on1を始められます。

Kakeai AI が、これまでの1on1と、選ばれたテーマや、部下が選んだ期待する対応をもとに、その回の入り方を書きます。最初に言う一言の例が示されることもあります。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…今日最初に言う一言はこちらです。 「東南アジアの新規開拓リスト、今どんな状態か教えてもらえますか。C社の件も含めて、今一番気になっているところから聞かせてください。」…

部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

自分のどの問いかけで部下の話が進んだかを、Kakeai AI の見立てとして、具体的な場面で振り返れます。

ご自身向けに、その回によかった関わり方が、実際の発言を引いて書かれます。次の1on1や日常で試せることも添えられます。部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

「何で止まってんの?」の一問で、三浦さんが…と状況を言葉にしました。止まっている理由を具体的に引き出せたのは、この問いがあったからです。…

自分の上司との1on1で、球体を押したとき。

管理職自身の負担を、自分の上司との1on1で話す時間にできます。

ご自身の上司との1on1(ご自身が部下の側になる1on1)でも、「1on1の準備」でテーマと期待する対応を選べます。実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、選んだテーマにまだ十分触れていないとき、そのテーマに戻ることを二人に提案することがあります。提案はお二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日のテーマに「心身の状態」を「話を聞いてほしい」というかたちで入れてくれていますね。今日の会話でも、3役兼務で部長会資料・課の判断・プロジェクトの判断が集中し、部下の話を聞けていないことのほうが困ると話してくれていました。今の状態、もう少し聞かせてもらえますか。柳瀬さん、いかがでしょう?

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よくある質問

管理職に向いていない人には、どんな特徴がありますか。

管理職に向いていない人の特徴を、性格で決めるのは難しいと考えられます。KAKEAIの1万人調査では、部下が上司に一番期待することとして最も多い答えは「その時々によって違う」(20.9%)で、求められるものは人と回によって変わります。相手がその回に何を求めているかを尋ね、自分の考えを理由と一緒に言うことは、社交的かどうかや即断できるかどうかにかかわらずできます。

管理職が向いていないと感じたら、辞めたり降りたりするべきですか。

管理職が向いていないと感じても、一人で辞める、降りると決めることはおすすめしません。自分の苦手は本人の目には大きく見えますが、部下や自分の上司からは、別のものが見えていることもあります。まず、何がうまくいかず、何を試してどうなったかを事実で整理し、自分の上司や人事に相談してください。役割を分ける、管理職の範囲を変える、専門職として働くといった選択肢があるかどうかは、会社の制度によって異なります。

人と話すのが苦手でも、管理職はできますか。

人と話すのが苦手でも、管理職の仕事はできると考えられます。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することが「話を聞いてほしい」の人は7.9%でした。「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」の3つは合わせて45.6%で、部下が多く期待しているのは、話のうまさより自分の仕事についての上司の考えだということです。相手の期待を尋ね、考えを理由と一緒に言うことは、話すのが苦手な人でもできます。

マネジメントが苦手なことを、部下に伝えてもよいですか。

マネジメントで苦手なことは、部下に伝えてかまいません。たとえば「皆の前で話すのが得意ではないので、朝の共有は短くして個別に補います」のように、苦手と、その代わりに何をするかを一緒に伝えます。隠したまま振る舞うより、そのほうが、部下も上司にどう頼めばよいかを選びやすくなります。

管理職に向いていないと感じたとき、誰に相談すればよいですか。

管理職に向いていないと感じたときの相談先は、自分の上司と人事の担当です。相談するときは気持ちの話だけにせず、できるようになったこと・うまくいかないこと・試したことを事実で伝えると、相談に乗る側も具体的に考えられます。眠れない、朝起きられないといった心身の不調が続いているときは、仕事のやり方を変える前に、産業医や医療の専門家に相談することを優先してください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/feeling-unsuited-to-management

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: