資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

上司の方へ管理職・マネジメント

マネジメントでのコミュニケーションの取り方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

マネジメントでのコミュニケーションは、話す量や回数ではなく、仕事を頼む・進み具合を聞く・相談に返す・決まったことを伝えるという4つの場面で、上司が最初に何を言うかで考えるとよいでしょう。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多い答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。部下が上司に期待するものは回によって変わるので、関わり方を1つに決めず、場面ごとに最初の一言を変えることをおすすめします。頼むときは目的・期限・決めてよい範囲を、聞くときは詰まっているところを、返すときは相手の考えを先に、伝えるときは決まったことと決まっていないことを分けて話します。

数字で見る

面談で上司に一番期待することとして最も多い答えは「その時々によって違う」でした。この人たちが面談の成果を実感している割合は、「一緒に考えてほしい」を選んだ人より低くなっています。前に話したことを上司が覚えていないと感じている部下は、成果の実感が低くなっています。マネジメントでのコミュニケーションは、話す量より、場面ごとに何を返し、前のやり取りとどうつなげるかで考えることをおすすめします。

20.9%
1万人調査
面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
選べる答えの中で最も多い答えです。この人たちのうち「面談が成果につながっている」と感じている人は23.2%で、「一緒に考えてほしい」が一番の人の46.2%を下回ります。期待することが回によって変わる人は、面談の成果を実感しにくい傾向があるということです。
26.4%
1万人調査
「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人のうち、面談の成果を実感している人の割合
この困りごとを挙げた人は6.2%(複数回答)で、回答者全体では31.9%が面談の成果を実感しています。前に話したことを上司が覚えていないと感じている部下は、面談の成果を実感している割合が低くなっています。

この調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、普段の仕事の中のやり取りについては尋ねていません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

マネジメントでのコミュニケーションの取り方:量より、4つの場面で何を言うか

マネジメントでのコミュニケーションは、声をかける回数や雑談の量ではなく、4つの場面で上司が最初に何を言うかで考えるとよいでしょう。4つの場面とは、仕事を頼むとき・進み具合を聞くとき・相談に返すとき・決まったことを伝えるときです。どの場面でも通じる万能の言い方はなく、場面ごとに、部下が上司から受け取りたいものが違います。

場面部下が上司から受け取りたいもの上司が最初に言うこと
仕事を頼む何のための仕事か、いつまでか、どこまで自分で決めてよいか目的と期限、決めてよい範囲、相談してほしいこと
進み具合を聞く報告を受け取ってもらうことより、詰まっているところへの判断「詰まっているところはありますか。私が決めたほうがよいことはありますか」
相談に返すその回に求めているもの(判断、情報、意見、一緒に考えること、聞くこと)「意見がほしいのか、一緒に考えたいのか、先に教えてもらえますか」
決まったことを伝える決まったこと、まだ決まっていないこと、上司自身の考え「決まったことと、まだ決まっていないことを分けて話します」

KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多く選ばれた答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。この人たちのうち「面談が成果につながっている」と感じている人は23.2%で、「一緒に考えてほしい」が一番の人の46.2%を下回っています。つまり、上司に期待することが回によって変わる人が最も多く、その人たちが面談の成果を実感している割合は、「一緒に考えてほしい」を選んだ人より低いということです。面談についての数字ですが、普段のやり取りでも、部下が上司に期待するものは場面と回によって違うと考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司の関わり方を「聞き役に徹する」のように1つに決めておくことには反対だと考えています。部下の期待は人と回によって違い、聞くだけで終わる回があってもよい一方で、決めておいた関わり方が期待と外れる回が出るからです。

4つの場面ごとのコミュニケーションの取り方と、最初の一言

4つの場面ごとに、上司が最初に言うことと、そのまま使える言い方を示します。以下では、お客様アンケートの集計と、部長会で報告する資料づくりを1人の担当者に頼む仕事を例にします。

場面1:仕事を頼むとき

仕事を頼むときに伝えるのは、目的・期限・決めてよい範囲・相談してほしいことの4つです。

  • 先月のお客様アンケートの集計を、○○さんにお願いしたいです。部長会で、来期のサポート体制を決める材料にするための資料です。
  • 部長会は来月10日なので、資料は8日までにそろえたいです。途中で一度、6日までに見せてもらえますか。
  • 集計のしかたと、グラフの見せ方は、○○さんの判断で決めてください。資料に載せる結論の文だけは、私と一緒に決めたいです。
  • 自由記述の中に、お客様の名前が出てくるものは扱いに注意が要ります。載せ方で迷ったら、その時点で相談してください。
  • この仕事をお願いするのは、○○さんがお客様の問い合わせを一番多く受けていて、数字の裏にある事情を知っているからです。

頼むときに決めてよい範囲を言葉にしておくと、部下は迷った時点で相談でき、あとで二人の認識がずれていたと気づくことも減ります。

場面2:進み具合を聞くとき

進み具合を聞くときは、終わった割合を尋ねるより、詰まっているところと、上司が決めたほうがよいことを尋ねるとよいでしょう。報告を受け取るだけで終わると、部下には、進み具合を話したのに何も返ってこなかったという経験が残ります。

  • アンケートの集計、今どのあたりまで進んでいますか。詰まっているところがあれば、そこから教えてください。
  • 自由記述の分類で迷っているんですね。分け方の案を一緒に見ませんか。私が決めたほうが早いことがあれば、決めます。
  • 予定より遅れそうなら、今の時点で教えてください。資料の範囲を絞るか、私が集計の一部を引き受けるか、早めに決められます。
  • 前回、回答数が少ない項目をどう扱うかで迷っていましたね。あの話は、その後どうなりましたか。

最後の例のように、前回のやり取りから続けて聞くことで、やり取りが1回ごとに切れずにつながります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)に「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち「面談が成果につながっている」と感じている人は26.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。つまり、前に話したことを上司が覚えていないと感じている部下は、面談の成果を実感している割合が低くなっています。面談で話したことは、次の面談の最初に上司から持ち出します。

場面3:相談に返すとき

相談への返し方が外れるのは、部下がその回に求めているものを、上司がつかめていないときです。求めているものがはっきりしないときは、先に尋ねるという方法もあります。

  • 意見を聞きたい相談ですか、それとも一緒に考えたい相談ですか。先に教えてもらえると、私も合わせやすいです。

意見を求められたときは、部下にも考えがあることが多いので、まずそれを尋ね、そのうえで理由と一緒に具体的に伝えます。一緒に考えてほしいと言われたときは、何に困っていて、どうしたいのかを把握することから始めます。

  • グラフの見せ方で意見がほしいんですね。私の意見を言う前に、○○さんはどの形が一番伝わると考えていますか。
  • 私なら、満足度の推移は折れ線にして、不満の理由は件数の多い順に並べます。部長会では、何から手をつけるかが議題になるからです。
  • 自由記述をどう載せるかは、一緒に考えましょう。何に一番困っていて、資料をどんな形にしたいと思っていますか。
  • その点は、今は私もわかりません。個人情報の扱いは、明日の午前中に法務に確認して、昼までに返します。
  • 載せる結論の文は、一緒に決めましょう。私の案は「問い合わせの待ち時間への不満が、3か月続けて最も多い」です。来期の体制の議題に直結すると考えていますが、○○さんはどう思いますか。

返したあとに、役に立ったかを尋ねる一言を添えると、次の相談の返し方を直せます。

  • 今の話で足りていますか。外れていたら、そう言ってもらえると助かります。

場面4:決まったことを伝えるとき

決まったことを伝えるときは、決まったこと・まだ決まっていないこと・上司自身の考えの3つを分けて伝え、最後に部下の受け止めを尋ねます。伝えたあとに受け止めを尋ねないと、「伝えた」で終わり、伝わったかどうかがわかりません。

  • 部長会で決まったことをお伝えします。来期から、お客様アンケートは年2回から四半期ごとに変わります。
  • まだ決まっていないのは、集計を誰が受け持つかです。来月の部長会で決まる予定で、決まったら私からすぐ伝えます。
  • 私としては、集計の型を今回の資料をもとに固めておけば、四半期ごとでも負担は大きく増えないと考えています。○○さんは、どう思いますか。
  • ○○さんから出ていた、自由記述の入力の手間の話は、私から部長会で伝えます。決まらなかった場合も含めて、結果は私から返します。
  • 今回の資料は、部長会で来期の体制を決める材料になりました。○○さんの集計があったからです。部長からも、見やすいと言われました。

マネジメントのコミュニケーションで、避けたいこと

  • 回数を増やせば伝わる、と考える。声をかける回数が多くても、4つの場面で部下が受け取りたいものが返っていなければ、やり取りは増えても仕事は進みにくいままです。
  • 聞き役に徹する、と決めておく。判断や意見を求められている回に応えられません。逆に、求められていないのに意見を言い続けることも、同じように外れます。
  • 「報告や相談は部下の責任」と考える。報告や相談が来ないときは、上司の側にも、頼むときの範囲の伝え方や、相談を受けやすい時間の示し方で変えられることがあります。上司も部下も両方が当事者です。
  • 伝えたことを、伝わったことだと考える。決まったことを伝えたあとに受け止めを尋ねず、次に会ったときに前の話を忘れていると、部下から見て、やり取りは1回ごとに切れてしまいます。
  • 決まっていないことを、決まったように伝える。あとで変わると、上司の言葉が信じられにくくなります。決まっていないことは、いつ誰が決めるかと一緒に伝えます。

コミュニケーションが取れているかを、どこで振り返るか

マネジメントのコミュニケーションが取れているかどうかは、話した量ではなく、やり取りのあとに部下の仕事が動いたかに表れます。月に1回ほど、4つの場面ごとに振り返ってみてください。

  • 頼んだ仕事について、目的・期限・決めてよい範囲を二人が同じように思い描けていたら、次は、相談してほしいことを1つ具体的に伝えてみてください。
  • 進み具合を聞いたあとに判断や意見を返せた回があったら、次は、報告を受け取るだけで終わった回を減らすために、「私が決めたほうがよいことはありますか」の一言から始めます。
  • 相談に返したあとに、役に立ったかを尋ねられていれば、次は、外れていたと言われた返し方を1つ変えてみてください。
  • 決まったことを伝えたあとに部下の受け止めを尋ねられていれば、次は、前回伝えたことがその後どうなったかを次の面談の最初に上司から持ち出してみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

仕事を任せる範囲や、誰が判断するのかがはっきりしないまま話が終わり、あとで二人の理解が食い違ってしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の最中、次の一歩の候補が出るとき。

部下に任せることと上司が引き受けることを、1on1の中で担当と期限の形にして分けられます。

会話の中から次に取り組むことが出てくると、Kakeai AI がその発言をもとに次の一歩の候補を作り、担当と期限を入力していきます。上司が引き取ったことが候補になることもあります。決めるのはお二人で、どちらからも「決定する」をクリックできます。終わり際に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、部下の分と上司の分を分けて確かめようという提案が出ることもあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り3分ほどです。今日話した「仕様書の体裁」と「試作工程と海外仕様」の件で、柳瀬さんが石田さんへの確認を引き取り、長谷部さんが両工程を用意する形になっています。この二つ、期限や連絡のタイミングをお二人でここで一つ確かめておきますか。

1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。

部下が自分で決めてよい範囲と、上司が判断することの分け方を、あとから二人で同じ記録で見返せます。

Kakeai AI が、話のまとまりごとの要点に、何が決まり、誰が何を担当し、どの判断を誰が行うかを、話した内容をもとに書きます。お二人の画面に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

Gマーク認証は必須でなく要望として表に入れており、取得要否の判断は柳瀬さん側(営業含む)が行う。

相手との「概要」の画面のダイジェストで。

決めたことが実行まで進んだかを二人が同じ文章で確かめてから、次に試すことを話し合えます。

ダイジェストは、この半年のお二人の1on1を Kakeai AI が文章にしたものです。これまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に書かれ、1on1が終わるたびに書き直されます。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…6月22日の「バンコク要件確認」の話から、小野寺さんがタイ拠点(バンコク)との要件確認…を7月6日までに行うことが決まっています。決まった一歩は2件、実行済みは1件です。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

マネジメントでコミュニケーションが大事だと言われるのは、なぜですか。

マネジメントでコミュニケーションが大事なのは、部下の仕事が、上司の判断・情報・決めてよい範囲の伝え方で動くからです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多い答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。部下が上司に期待するものは回によって変わるので、関わり方を1つに決めず、場面ごとに最初の一言を変えることが、仕事を前に進める助けになります。

部下とのコミュニケーションを増やすには、どうすればよいですか。

部下とのコミュニケーションを増やしたいときは、声をかける回数を増やす前に、進み具合を聞くときの一言を変えてみてください。「どこまで進みましたか」の代わりに「詰まっているところはありますか。私が決めたほうがよいことはありますか」と尋ねると、部下は報告だけでなく、判断を求めることを持ち込みやすくなります。回数は、やり取りの中身が変わったあとで増やしても十分です。

部下が相談してこないとき、上司は何を変えればよいですか。

部下が相談してこないときに上司が変えられるのは、3つあります。仕事を頼むときに、決めてよい範囲と相談してほしいことを言葉にすること。相談を受けやすい時間を伝えること。そして、前回話したことを次の面談の最初に上司から持ち出すことです。相談が来ないことを部下の性格の問題と決めつけず、上司の側の伝え方から見直してみてください。

上司は聞き役に徹したほうがよいですか。

上司が聞き役に徹すると決めておくことは、おすすめしません。部下が意見や判断を求めている回に応えられないからです。一方で、聞くだけで終わる回があってもかまいません。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多い答えは「その時々によって違う」でした。その回に相手が何を求めているかがはっきりしないときは、先に尋ねるという方法もあります。

決まったことを部下に伝えるときのコツはありますか。

決まったことを部下に伝えるときは、決まったこと・まだ決まっていないこと・上司自身の考えの3つを分けて話し、最後に部下の受け止めを尋ねます。決まっていないことは、いつ誰が決めるかと一緒に伝えると、部下は待つ間の段取りを立てられます。伝えたあとに「どう思いますか」と尋ねることで、伝わったかどうかがその場でわかります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/communication-in-management-four-scenes

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: