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キャリア面談の前に何を準備し、 どう対策するか
先に答え
キャリア面談の前に準備するのは、自己PRではなく、次の3つです。この1年の仕事の棚卸し(担当した仕事・自分で判断したこと・人から頼まれたこと・うまくいかなかったこと)が1つ目です。2つ目は今の仕事で続けたいことと変えたいこと、3つ目は上司に聞きたいことと上司に期待することです。強みやアピールしたいことは「責任感」のような言葉だけではなく、実際にした仕事で伝えます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の時間のうち、今後のキャリアの話が占める割合は平均6.1%でした。普段の面談ではキャリアの話に使われている時間はごくわずかなので、キャリア面談では話したいことを3つにまとめ、前日に上司にも短く送っておくことをおすすめします。
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上司との普段の面談の中で、キャリアの話に使われている時間はごくわずかです。キャリア面談は、上司とまとまってキャリアの話をする時間として使いたい機会です。面談のあとに動けない理由としては、自分の希望がはっきりしないことと、必要な情報がないことが、ほぼ同じくらい挙がっています。キャリア面談の準備では、希望を固めることと同じ重さで、上司に聞きたいことを用意することをおすすめします。
- 6.1%
- 1万人調査
- 上司との面談の時間のうち、今後のキャリアの話が占める割合(回答者の答えの平均)
- 具体的な仕事の話は47.2%、人事評価の話は14.0%でした。普段の面談ではキャリアの話に使われている時間はごくわずかで、キャリア面談は、上司とまとまってキャリアの話をする時間として使いたい機会です。
- 16.3%
- 1万人調査
- 面談が行動につながる回が半分くらいか、それより少ない人のうち、「ありたい状態が定まっていない」を理由に選んだ人の割合
- 「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%、「裁量や権限がなくできない」は9.4%でした。希望がはっきりしないことと情報がないことがほぼ同じくらい挙がっており、キャリア面談でも、希望を固めることと並んで情報を得る準備が要ると考えられます。
1万人調査は、キャリア面談そのものについては尋ねていません。6.1%は、上司との定期的な面談の中でキャリアの話が占める時間の割合です。16.3%と15.9%、9.4%は、上司との面談のあと行動につながらない理由を尋ねた結果で、キャリア面談の準備の参考として挙げたものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
キャリア面談の準備で、 そろえておく3つのこと
キャリア面談の準備は、自分を売り込む材料を磨くことではなく、面談のあとに自分が動けるように、次の3つをそろえておくことです。やりたいことがまだ決まっていなくても、この3つは準備できます。
| 準備するもの | 中身 | 面談での使い方 |
|---|---|---|
| この1年の | 担当した | 強みや |
| 今の | 「もっとやりたい | 希望を、 |
| 上司に | 自分の | 面談の |
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の時間のうち、今後のキャリアの話が占める割合は平均6.1%でした。具体的な仕事の話は47.2%です。つまり、普段の面談ではキャリアの話に使われている時間はごくわずか、ということです。キャリア面談の時間を使い切るために、話したいことを3つにまとめておくことをおすすめします。
キャリア面談の対策: この1年の仕事の棚卸しから、 強みとアピールしたいことを言葉にする
強みやアピールしたいことは、「コミュニケーション力」「責任感」のような言葉だけではなく、この1年に実際にした仕事で言います。言葉だけでは、上司はその根拠を知ることができず、話が先に進みにくくなります。以下では、人事部で採用を担当している部下が、課長とのキャリア面談に向けて準備する場面を例にします。
棚卸しは、次の4つの欄に、思い出せる順に書き出すだけで十分です。
- 担当した仕事:面接の日程調整、会社説明会の運営、面接官の補助、内定者への連絡など。
- 自分で判断したこと:説明会の申し込みが少なかった回に、案内の文面を自分で直して再送した、など。
- 人から頼まれたこと:他部署の面接官から、面接の質問の整理を頼まれた、など。繰り返し頼まれていることは、周りが認めている力の手がかりになります。
- うまくいかなかったこと:内定者への連絡が遅れて、辞退につながった案件があった、など。
書き出したら、「自分で判断したこと」と「人から頼まれたこと」の中から、上司に知っておいてほしい仕事を2つ選びます。これが、アピールしたいことの中身になります。
- この1年で一番うまくいったと感じたのは、説明会の案内の文面を直して、申し込みが増えた回です。何が効いたのかを自分でも整理したいので、課長のご意見を伺えますか。
- 面接官の方から、質問の整理を頼まれることが増えました。この仕事を、来期はもう少し担当したいと考えています。
- 内定者への連絡が遅れて辞退につながった案件は、私の反省点です。同じことを防ぐために、来期は連絡の期限を決めて進めたいと思っています。
うまくいかなかったことも、1つは準備しておくとよいでしょう。隠すためではなく、次にどうしたいかを一緒に考える材料になるからです。上司は、部下の仕事のすべてを見ているわけではありません。上司が知らない仕事を面談で初めて聞くことは、上司にとっても助かることが多いでしょう。
上司に聞きたいことと、 上司に期待することを決めておく
キャリア面談の準備で見落とされやすいのは、自分の希望を決めることより、上司に聞きたいことを決めておくことです。異動の仕組みや部署の今後、自分の仕事への上司の見方は、自分では調べにくく、上司に聞かなければ分からないことが多いからです。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、行動につながらない理由(5つまで選択)を尋ねています。「ありたい状態が定まっていない」を選んだ人は16.3%、「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%、「裁量や権限がなくできない」は9.4%でした。つまり、話したあとに動けない理由として、自分の希望がはっきりしないことと必要な情報がないことは、ほぼ同じくらい挙がっています。面談全般についての数字ですが、キャリア面談でも、希望を固めることだけが準備ではなく、情報を取りに行く質問を用意することが同じくらい大事だと考えられます。
聞きたいことは、自分の仕事への上司の見方、部署の今後、異動や公募の仕組みの3つの種類から、1つずつ用意するとよいでしょう。
- 課長から見て、私の今の仕事で、評価していただけている点と、物足りない点を1つずつ教えていただけますか。
- 採用の仕事は、来年度、どう変わっていく見通しでしょうか。課長がご存じの範囲で教えていただきたいです。
- 他部署への異動や社内公募の仕組みについて、課長が把握されている範囲で教えていただけますか。分からない点があれば、私から人事に聞いてみてもよいでしょうか。
異動や昇格は、上司の一存では決まりません。上司が答えられないことがあるのは当然なので、「どちらから人事に確認するか」まで決めておくと、面談のあとに動けます。
あわせて、上司に期待することを決めておきます。意見を聞きたいのか、一緒に考えてほしいのかを面談の最初に伝えると、上司は答え方を選べます。
- 今日は、私の考えを聞いていただいたうえで、課長のご意見を伺いたいです。
- この先のことは、まだ自分でも決めきれていません。今日は一緒に考えていただけますか。
キャリア面談の前日と当日: メモの形と、 最初の一言
前日までに、A4一枚に収まるメモを作ります。欄は3つで、「この1年の仕事(知っておいてほしい2つと、反省点1つ)」「今の仕事で続けたいこと・変えたいこと」「聞きたいこと(3つ)と、上司に期待すること」です。可能なら、面談の前に上司にも短く送っておくと、上司の側も準備できます。
- 明日のキャリア面談では、今の採用の仕事で続けたいことと、来年度の部署の見通しについて伺いたいです。ご意見をいただきたい点を、先にお送りします。
当日の最初の一言は、希望の結論ではなく、今日の時間の使い方から始めます。
- 今日は、まず私のこの1年の仕事を2つお話しして、そのあとで、来期に向けて続けたいことについて課長のご意見を伺いたいです。
- 聞きたいことが3つあります。時間が足りなければ、1つ目だけでもお伺いできれば助かります。
面談の終わりには、次に動くことを1つ決めておきます。希望を伝えただけで終えると、面談のあとに動きが生まれにくくなります。
- 今日の話を踏まえて、面接官向けの質問の整理を、次の採用から私が担当してみてもよいでしょうか。
- 公募の件は、課長から人事に確認していただけるとのことで、ありがとうございます。いつ頃お返事をいただけそうか、目安を教えていただけますか。
キャリア面談の準備で、 やらないほうがよいこと
準備で避けたいのは、転職の面接のように自分を売り込むことと、逆に、何も用意せずに臨むことの両方です。
- 強みを言葉だけで並べる。「コミュニケーション力があります」と言われても、上司は何を根拠に受け取ればよいか迷います。実際にした仕事で言います。
- 転職の面接のような自己PRを用意する。キャリア面談は選考ではありません。上司が知りたいのは、売り込みの言葉より、今の仕事のどこを続けたくてどこを変えたいか、という点であることが多いようです。
- 希望が固まるまで、何も話さない。決まっていないことは、決まっていないと言ってかまいません。上司の意見を聞いて初めて見えてくることもあります。
- 不満の一覧を持ち込む。変えたいことは1つに絞り、「減らしたい仕事」と「その代わりに増やしたい仕事」の組で伝えます。
- 逆に、何も準備せずに「本音で話せばよい」と臨む。準備がないと、上司の質問に答えるだけで時間が過ぎ、聞きたかったことを聞けずに終わりがちです。
上司の側にも事情があります。上司は、部下の仕事のすべてを見ているわけではなく、異動や公募の仕組みをすべて把握しているわけでもありません。準備したメモを先に送っておくことは、上司が答えを用意する時間を作ることにもなります。
キャリア面談の準備が役に立ったかを、 どこで見るか
準備が役に立ったかどうかは、面談で上手に話せたかではなく、面談のあとの1か月で振り返ります。
- 面談の終わりに、次に動くこと(自分がすること、上司が確認してくれること)が1つ決まっていたでしょうか。
- 上司は、こちらが準備した仕事の話を知ったうえで、意見を返してくれたでしょうか。
- 聞きたかった3つのうち、面談の中で答えが分かったものと、持ち帰りになったものは、どれだったでしょうか。
- 1か月後、持ち帰りになったことについて、上司か自分のどちらかから、続きの話が出たでしょうか。
続きの話が出ていなければ、次の1on1の最初に、こちらから一言で持ち出してみてください。キャリアの話は年に1回の面談だけでは完結しにくいので、普段の面談でも少しずつ続けていくことをおすすめします。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
キャリア面談で何を話せばよいか決まらない、やりたいことや本音を上司に切り出しにくいというときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。
将来の目標の言葉が決まっていなくても、 今の仕事で感じていることからキャリアの話を始める準備ができます。
選ばれたテーマとこれまでの1on1を踏まえて、ご自身向けに、その回の話の順番や最初の一言の案をKakeai AIが書きます。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。テーマと期待する対応はご自身でも「1on1の準備」で選べ、選んだ内容は上司の画面にも表示されます。
…キャリアの話に入る前に、今の仕事で手応えを感じていることや引っかかっていることを先に話しておくと、田所さんも西村さんの今の状況を踏まえてキャリアの話に乗ってきやすくなります。…
1on1の実施中、「1on1実施中」の画面の右の列で。
ほかの話が長引いても、 準備したキャリアの話に戻るきっかけが、 二人の画面に出ます。
事前に選んだテーマがまだ話されていないとき、Kakeai AIがそのテーマと期待する対応に触れて、話す時間を取るよう提案することがあります。メッセージは上司の画面にも同じものが表示されます。
事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか?…
1on1のあと、「予定・履歴」の履歴のカードで。
キャリアの希望をだれに、 いつ伝えるかについて上司と確認したことを、 二人の記録で見返せます。
「1on1のAI要約」には、話のまとまりごとの見出しと要点に、その回に二人で確認したこと(だれに、いつ伝えるかなど)も残ります。この要約と文字起こしの全文は、上司とご自身のお二人の画面に表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。
企画に興味があるという話は課の人には伝えないことを藤本さんが柳瀬さんに確認し、了承された。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
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- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
キャリア面談の前に、 何を準備すればよいですか。
キャリア面談の前に準備するのは3つです。1つ目は、この1年の仕事の棚卸し(担当した仕事・自分で判断したこと・人から頼まれたこと・うまくいかなかったこと)です。2つ目は、今の仕事で続けたいことと変えたいことです。3つ目は、上司に聞きたいこと(自分の仕事への上司の見方・部署の今後・異動や公募の仕組み)と、上司に期待することです。A4一枚のメモにまとめ、前日に上司にも短く送っておくと、上司の側も答えを用意できます。
キャリア面談で、強みやアピールしたいことはどう伝えればよいですか。
キャリア面談で強みやアピールしたいことを伝えるときは、「コミュニケーション力があります」のような言葉だけではなく、この1年に実際にした仕事で言います。自分で判断して結果が出た仕事と、人から繰り返し頼まれている仕事を1つずつ選び、「説明会の案内の文面を直して申し込みが増えた回があります」のように話します。上司は部下の仕事のすべてを見ているわけではないので、上司が知らない仕事を伝えることは、上司にとっても助かることが多いでしょう。
やりたいことが決まっていないときは、 キャリア面談の準備をどうすればよいですか。
やりたいことが決まっていなくても、キャリア面談の準備はできます。将来の目標の代わりに、今の仕事で続けたいことと減らしたいことを1つずつ用意し、「この先のことはまだ決めきれていないので、一緒に考えていただけますか」と上司に期待することを先に伝えます。あわせて、上司にしか聞けないこと(自分の仕事への見方・部署の今後・異動の仕組み)を質問として用意しておくと、面談のあとに動きやすくなります。
キャリア面談で、異動の希望を伝えてもよいですか。
キャリア面談で異動の希望を伝えることは、問題ありません。ただし、異動は上司の一存では決まりません。希望を伝えると同時に「異動や社内公募の仕組みについて、課長が把握されている範囲で教えていただけますか」と仕組みを尋ね、分からない点は誰が人事に確認するかを決めておきます。希望は、「今の仕事のここを続けたい、ここを変えたい」という今の仕事の言葉で添えると、上司も考えやすくなります。
キャリア面談の前に、 上司に何か送っておいたほうがよいですか。
キャリア面談の前に、話したいことと上司に期待することを、3行ほどで上司に送っておくことをおすすめします。「明日は、今の採用の仕事で続けたいことと、来年度の部署の見通しについて伺いたいです。ご意見をいただきたい点を先にお送りします」という程度で十分です。上司の側も、部下の仕事のすべてを見ているわけではなく、異動や公募の仕組みをすべて把握しているわけでもありません。先に送ることで、上司が答えを用意する時間ができます。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/career-meeting-preparation-subordinate
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: