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部下の方へ会議・ミーティング

会議で発言できない、うまく話せないとき

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

会議で発言できない、うまく話せないときは、うまく話すことを目標にせず、1回の会議で1つ出すことを目標にしてください。会議に要る発言は、意見だけではなく、事実の報告・質問・気になる点・途中の考え・賛否の一言の5種類があり、どれも会議を前に進めます。準備は、前日に自分の発言を1行書くだけで十分です。会議では「質問です」「気になる点が1つあります」と種類を先に言い、本題を1文で止めます。急に意見を求められて浮かばなければ、いつ、どの方法で答えるかを伝えます。会議で話せなかった考えは消えるわけではなく、1on1やチャットで上司に「一緒に考えてほしい」と伝えて相談できます。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との1対1の面談でも、何を話すかを考えることを負担に感じている人が17.4%いました。面談についての数字ですが、話す中身を考える負担は会議でも生じると考えられます。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することを集計しています。最も多いのは「一緒に考えてほしい」で、上司と一緒に考えることや、上司の考えを聞くことが、選ばれた中の半分以上を占めています。

17.4%
1万人調査
上司との面談の困りごと(複数回答)に「話す内容・話題を考えることの負担」を挙げた人の割合
集計に並ぶ15の困りごとの中で3番目に多い答えです。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は30.7%で、回答者全体の31.9%とほとんど差がありません。負担を感じていても、成果を感じる人の割合は全体とほぼ同じです。
19.4%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することのうち、「一緒に考えてほしい」が選ばれた割合
選べる6つの中で最も多く、「意見を聞きたい」「具体的なアドバイスがほしい」を合わせた3つで53.4%でした。つまり、部下が選んだ、上司に期待することの半分以上は、上司と一緒に考えることや上司の考えを聞くことです。

1万人調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、複数人の会議での発言については尋ねていません。利用データの割合は、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することの内訳(選ばれた中での割合)で、実際の会話の内容を示すものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

会議で発言できないときは、発言の種類を意見以外にも広げる

会議で発言できない、うまく話せないと感じる理由は、話す力だけとは限りません。「完成した意見をその場で口頭で一人でまとめて言う」ことだけを発言だと考えていると、まだまとまっていない考えは口に出しにくくなりがちです。

会議に要る発言は、意見だけではありません。事実の報告・質問・気になる点・途中の考え・賛成か反対かの一言も、どれも会議を前に進める発言です。発言の種類を5つに広げると、話せることは増えやすくなります。

発言の種類言い出しの言葉例(在庫管理の仕組みを変える会議)
事実の報告「現場の数字を1つお伝えします」「先月、棚卸しで数が合わなかった品目は12品目でした」
質問「1つ質問です」「新しい仕組みでは、入荷の登録はその日のうちに終える前提ですか」
気になる点「気になる点が1つあります」「夕方の入荷が多い日は、登録が翌朝にずれそうです」
途中の考え「まとまっていない考えですが」「登録の締めを翌朝10時にすれば、現場は回る気がしています」
賛成か反対かの一言「結論だけ先に言うと」「A案に近いです。理由はあとで整理して送ります」

以下では、倉庫で毎日在庫を確認している担当者が、新しい在庫管理の仕組みへの切り替えを検討する会議に出る場面を例にします。参加者は、課長とシステムの担当者、営業と現場の担当者の数人です。

会議でうまく話せないときの準備:前日に1行だけ書く

会議でうまく話せないと感じる人におすすめしたい準備は、話す練習より先に、前日に自分の発言を1行だけ書いておくことです。書くのは、上の5つの種類のどれか1つで十分です。その場で考えをまとめる負担が、会議の前に済みます。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で困っていること(複数回答)として「話す内容・話題を考えることの負担」を挙げた人が17.4%いました。集計に並ぶ15の困りごとの中で、3番目に多い答えです。つまり、1対1で上司と話す面談でも、何を話すかを考えることは、困りごとの上位に入る負担だということです。

同じ調査で、この困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は30.7%で、回答者全体の31.9%とほとんど差がありません。話す中身を考えるのが負担だと感じていても、面談が成果につながっていると感じる人の割合は、全体とほぼ同じだということです。

面談についての数字ですが、何を話すかを考える負担は、参加者の多い会議でも同じように生じると考えられます。前日の1行は、その負担を会議の前に済ませておくための準備です。

1行を書くときは、議題を見て、自分の仕事に一番近い議題を1つ選びます。その議題について、自分だけが知っている事実か、分からない点を書きます。

  • 事実:「先月、棚卸しで数が合わなかったのは12品目。多くは夕方に入荷した品」
  • 分からない点:「入荷の登録は、その日のうちに終える前提か」

書いた1行は、会議の資料に書き込むか、手元のメモに置いておきます。上司に事前に送ってもかまいません。

  • 明日の会議の前に、現場から1つ気になる点をお送りします。夕方の入荷の登録が、翌朝にずれそうな点です。会議で触れる場面があれば、拾っていただけると助かります。

会議で発言するときの言い方:種類を先に言い、1文で止める

会議で発言するときは、発言の種類を先に言い、本題は1文で止めると話しやすくなります。「質問です」「気になる点が1つあります」と先に言えば、聞く側は何が来るかが分かり、話す側は長く説明しなくて済みます。

事実を伝える

自分だけが知っている事実は、意見がなくても、それだけで会議に要る発言です。

  • 現場の数字を1つお伝えします。先月の棚卸しで数が合わなかったのは12品目で、ほとんどが夕方に入荷した品でした。

質問する

質問は、分からないことを分からないと言う発言です。会議で質問が出ない議題ほど、あとで食い違いが起きやすいものです。

  • 1つ質問です。新しい仕組みでは、入荷の登録はその日のうちに終える前提ですか。
  • 確認させてください。切り替えの日は、繁忙期の前と後のどちらを考えていますか。

気になる点を出す

気になる点は、反対意見ではありません。「決めたあとで困りそうなこと」を先に出す発言で、決める側にとっても助かるものです。

  • 気になる点が1つあります。夕方の入荷が多い日は、登録がその日に終わらず、翌朝にずれそうです。
  • 反対ではないのですが、現場の人数が少ない土曜の運用だけ、確認しておきたいです。

途中の考えを出す

考えがまとまっていないときは、まとまっていないと言ってから出します。会議は、途中の考えを一緒に仕上げる場でもあります。

  • まとまっていない考えですが、登録の締めを翌朝10時にすれば、現場は回る気がしています。穴があれば教えてください。
  • 2つの案で迷っていて、A案は現場が楽で、B案は在庫の数字が正確です。どちらを優先すべきか、ご意見をいただけますか。

意見を求められて、答えが浮かばないとき

急に意見を求められて何も浮かばないときは、浮かばないことをそのまま言い、いつ、どの方法で答えるかを伝えます。この一言があれば、周りの人は、答えを待つか、先に議題を進めるかを決められます。

  • 今すぐには考えがまとまりません。会議のあとに整理して、今日中にチャットで送ります。
  • 現場で確かめないと分からない点です。明日の午前中に数字を見て、お答えします。

何について答えればよいかが分からないときは、聞き返してかまいません。

  • どの点についての意見がよいでしょうか。現場の作業の負担か、在庫の数字の正確さか、どちらから答えればよいですか。

話している途中で、言葉が詰まったとき

途中で詰まったときは、言い直してかまいません。言い直しは、聞く側にとって珍しいことではありません。

  • すみません、言い直します。要点は、夕方の入荷の登録が翌朝にずれる、という1点です。

会議で話せなかったことは、会議のあとに上司に伝える

会議で話せなかった考えは、会議が終わった時点で消えるわけではありません。1on1やチャットで、上司に伝えることができます。会議で話せないことと、考えがないことは別です。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することを集計しています。選ばれた中で最も多いのは「一緒に考えてほしい」で、19.4%でした。「意見を聞きたい」「具体的なアドバイスがほしい」を合わせた3つで53.4%です。つまり、上司に期待することとして部下が選んだものの半分以上は、上司と一緒に考えることや、上司の考えを聞くことです。

会議でうまく出せなかった途中の考えも、1on1で「一緒に考えてほしい」と伝えれば、上司に相談できます。会議のあとに上司へ伝える言い方の例です。

  • 今日の会議で言えなかったことがあります。夕方の入荷の登録が翌朝にずれる点は、現場ではかなり大きい問題だと思っていて、一度一緒に考えていただけますか。
  • 会議では考えがまとまらなかったのですが、整理したので送ります。A案に近いです。理由は、現場の人数が少ない日でも回ることです。
  • 会議で急に意見を聞かれると、頭が真っ白になってしまいます。事前に議題と、私に何を聞きたいかを一言いただけると、準備して出られます。
  • 先日の会議で、私の気になる点を拾っていただき、ありがとうございました。次回も、前日に1行お送りします。

3つ目の例のように、上司に準備の仕方を頼むことも、部下の側からできることです。上司の側も、問いを急に向けるより、前日に「現場の負担の点を聞きたい」と伝えておくほうが、会議でほしい答えが返ってきやすくなります。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司も部下も、両方が当事者だと考えています。会議で話せないことを、本人の度胸や話す力の問題だけにせず、問いの出し方と準備の仕方を上司と部下で一緒に変えていくことをおすすめします。

会議で発言できないときに、やらないほうがよいこと

会議で発言できないときに避けたいのは、うまく話すことそのものを目標にすることです。目標にするのは、1回の会議で1つ出すことで十分です。

  • 意見がまとまるまで言わない。まとまるのを待つうちに、議題は次に進みます。事実、質問、気になる点は、まとまっていなくても出せる発言です。
  • 話す練習や話し方の本を先に探す。流暢に話せても、何を言うかが決まっていなければ発言は出てきません。先に決めるのは、言う中身の1行です。
  • 発言の数を増やそうとする。数を目標にすると、言う必要のないことを言うことになり、かえって疲れます。1回の会議で1つ、を続けるほうが、長く続きます。
  • 黙っていたことを、会議のあとに一人で責める。話せなかった考えは、会議のあとに上司へ伝えられます。責める時間を、1行を書く時間に回してください。
  • 「次は頑張る」で終える。頑張り方を決めないと、次の会議も同じになります。次は何の種類の発言を1つ出すか、を決めておきます。

会議で話せるようになってきたかを振り返る

会議で話せるようになってきたかどうかは、流暢に話せたかではなく、自分の持っている事実や考えが、会議や上司に届いたかで振り返るとよいでしょう。振り返る点は、次の3つです。

  • 会議の前に、自分の発言を1行書いて席に着けていたでしょうか。
  • 会議の中か、会議のあとのチャットや1on1で、その1行は上司や参加者に届いていたでしょうか。
  • 急に意見を求められたとき、いつ答えるかを伝えたり、何について答えればよいかを聞き返したりできていたでしょうか。

3回続けて1行が会議の中で出せなかったときは、話す力より、会議の問いの出し方が自分に合っていないのかもしれません。その場合は、上司に、どんな問いなら答えやすいかを1on1で伝えてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

会議では言えなかったことや、報告・提案の進め方への迷いを抱えたまま次の会議を迎えてしまうときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に「1on1の準備」でテーマを選んだとき。

会議の場では切り出せなかったことを、上司に期待することと一緒に前もって伝え、1on1の最初の話題にできます。

テーマと、上司にどう関わってほしいか(期待する対応)を選んでおくと、1on1が始まったときに Kakeai AI が開始の挨拶で挙げます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。期待する対応は、部下の側から選べます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…準備されたテーマは「競合調査と市場規模の試算」×「報告したい」の1つです。…

1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

大勢の前では話しにくくても、1on1では最初に自分から何を話すかを決めたうえで臨めます。

これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の入り方を書きます。最初に言う一言の例が示されることもあります。ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…今日最初に言う一言はこれです。 「今日は調査の結果を報告したいです。確認してほしいことと、次に何をするかも一緒に決めさせてください」…

1on1のあとに、「1on1後のAIアドバイス」で。

会議で報告する数字や資料について、会議の前に上司へ途中経過を伝えるきっかけになります。

その回の会話をもとに、よかった点と、次の1on1や日々の仕事で試せることを Kakeai AI が書きます。次の1on1を待たずにできる小さな工夫が添えられることもあります。ご自身にだけ表示され、上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…次回、調査の途中で「これは事業部会に出る数字だ」と感じる場面があったら、「この数字の根拠はメノンさんに確認しました」と一言添えて柳瀬さんに知らせてみてください。

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

会議で発言が思いつかないときは、どうすればよいですか。

会議で発言が思いつかないときは、意見を探すのをやめて、事実か質問を1つ出すことをおすすめします。自分だけが知っている現場の数字や出来事は、意見がなくても会議に要る発言です。「1つ質問です」と先に言ってから、分からない点を1文で尋ねることも、会議を前に進める発言です。前日に、自分の仕事に一番近い議題について、事実か分からない点を1行書いておくと、その場で思いつく必要がなくなります。

会議で急に意見を求められて、頭が真っ白になります。どう返せばよいですか。

会議で急に意見を求められて何も浮かばないときは、「今すぐには考えがまとまりません。会議のあとに整理して、今日中にチャットで送ります」と、いつ、どの方法で答えるかを伝えてください。何について答えればよいかが分からないときは、「現場の負担か数字の正確さか、どちらから答えればよいですか」と聞き返してかまいません。上司に、事前に何を聞きたいかを一言伝えてもらうよう頼むのも、部下の側からできることです。

会議でうまく話せないのは、話し方の練習で直りますか。

会議でうまく話せないことは、話し方の練習より、言う中身を前日に1行決めておくことで変わりやすいものです。流暢に話せても、何を言うかが決まっていなければ発言は出てきません。話す力のほかに、「完成した意見をその場で一人で言う」ことだけを発言だと考えていることが、話しにくさにつながっている場合もあります。事実の報告・質問・気になる点・途中の考え・賛否の一言の5種類を使い分けると、話せることは増えやすくなります。

会議で言えなかった意見は、あとから言ってもよいですか。

会議で言えなかった意見は、会議のあとに上司へ1on1やチャットで伝えてかまいません。会議で話せないことと、考えがないことは別です。「今日の会議で言えなかったことがあります。一度一緒に考えていただけますか」と切り出せば、途中の考えでも出せます。その内容を次の会議で取り上げるかどうかは、上司と相談して決めるとよいでしょう。自分の名前を出さずに、論点として上司から会議に出してもらう方法もあります。

会議で発言しないと、評価に影響しますか。

会議での発言の数が評価にどう関わるかは、会社や上司の評価の基準によって異なります。気になる場合は、上司に1on1で「会議での発言を、どう考えていますか」と直接尋ねるのが確実です。そのうえで、会議の中で出せなくても、事前の1行や会議のあとの1on1で自分の考えを上司に届けている状態をつくっておくと、「考えがない人」と受け取られることは避けやすくなります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/cannot-speak-up-in-meetings-what-to-do

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: