部下の方へ会議・ミーティング
会議の話についていけないとき
先に答え
会議の話についていけないときは、分からない点を1つに絞り、話の区切りで確認してください。「今の『並行稼働』は、新旧のシステムを同時に使う期間のことで合っていますか」のように、自分の理解を添えて尋ねます。足りていないのは理解力ではなく、言葉の意味・経緯・この会議で決めること・自分の役割という前提の情報であることが多いと考えられます。その場で聞けなければ、会議のあとその日のうちに上司か議事録を書いた人に聞き、次の会議の前には議題と資料を読んで、分からない言葉を3つまで書き出しておきます。前提が分からないまま終わると、決まったことを自分の仕事でどう進めればよいかが分かりにくくなります。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、上司との1対1の面談について尋ねたものです。面談が行動につながらない理由として「行動するために必要な情報が揃っていない」を挙げた人は、10の理由の中で4番目に多く、面談のあとに動けない理由の1つに情報の不足があることがうかがえます。また、話したいことを切り出せないことを面談の困りごとに挙げた人は、20代の回答では回答者全体より多くなっていました。
- 15.9%
- 1万人調査
- 面談が行動につながりにくい人のうち、理由に「行動するために必要な情報が揃っていない」を挙げた人の割合
- 上司との面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人(6,074人)に、理由を尋ねた結果です(5つまで選択)。10の理由の中で4番目に多く、動けない理由の1つに情報の不足があるという意味です。
- 15.0%
- 1万人調査
- 20代の回答者のうち、面談の困りごとに「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人の割合
- 回答者全体では9.7%、60代の回答では6.4%でした。20代の回答では、上司との面談で話したいことを切り出しにくいと感じている人の割合が、ほかの年代より高いということです。
この調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、会議の内容が分かるかどうかは尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
会議の話についていけないとき、 何が足りていないのか
会議の話についていけないと感じるとき、足りていないのは理解力ではなく、話の前提になっている情報であることが多いと考えられます。前提は、言葉の意味・議題の経緯・この会議で決めること・自分の役割の4つに分けられます。どれが欠けているかで、その場で確認する一言は変わります。
| 分からないこと | 会議中の様子 | その場で確認する一言 |
|---|---|---|
| 言葉の意味 | 「移行」 | 「すみません、 |
| 議題の経緯 | 前回までに | 「前回までの |
| この会議で | 話が | 「今日決めるのは、 |
| 自分の役割 | 話は | 「この話で、 |
分からないまま会議が終わると、困るのは会議中だけではありません。決まったことを自分の仕事でどう進めればよいかが分からず、会議のあとに動きにくくなることがあります。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談のあと行動につながるのが半分くらいの回かそれより少ないと答えた人(6,074人)に、その理由を尋ねています(5つまで選択)。「行動するために必要な情報が揃っていない」を挙げた人は15.9%で、10の理由の中で4番目に多い答えでした。つまり、面談のあとに動けない理由は人によってさまざまで、情報が足りないことはその1つだということです。面談についての数字ですが、会議でも、前提が分からないまま終わると、決まったことに沿って動きにくくなると考えられます。
以下では、営業事務の担当者が、受注管理システムの切り替えについての定例会議に出ている場面を例にします。会議中にできることを先に、会議の前後にできることをあとに書きます。
会議中に話が入ってこないときの、 その場での確認の仕方
会議中に話が入ってこなくなったら、分からない点を1つに絞り、話の区切りで確認することをおすすめします。全部を聞き直す必要はありません。この会議で決めることに関わる点を優先し、それ以外は会議のあとに回します。
確認するのは1つに絞る
分からないことが3つあっても、その場で聞くのは、決めることに一番近い1つにします。1つ分かると、残りの点もつながって分かることがあります。
- すみません、1つだけ確認させてください。今話している「マスタ」は、お客様の情報の一覧のことで合っていますか。
- 今の話は、切り替えの日を決める話と、入力の手順を決める話の、どちらでしょうか。
自分の理解を言葉にして確かめる
「分かりません」とだけ言うより、自分の理解を短く言って、合っているかを尋ねるほうが、答える側も答えやすくなります。間違っていれば、そこだけ直してもらえます。
- 私の理解では、来月から2つのシステムを同時に使って、問題がなければ旧システムを止める、という流れだと思っています。合っていますか。
- 営業事務の側は、今の入力の手順を書き出しておけばよい、という理解でよいでしょうか。
区切りで聞く、 間に合わなければメモして残す
話が盛り上がっている最中に割って入らなくても、議題が変わる区切りや、司会が「ほかにありますか」と言ったときに聞けば十分です。区切りが来ないときは、分からなかった言葉と、そのときの話をメモに残し、会議のあとに確認します。
- 次の議題に移る前に、1つ確認させてください。
- 先ほどの「移行のテスト」は、営業事務も参加するものですか。
何を求められているのかが分からないとき
意見を求められているのか、報告を聞いていればよいのかが分からないときは、そのまま尋ねます。
- この話について、営業事務の側から何かお伝えしたほうがよいことはありますか。
- ここは、私たちが意見を出す場面でしょうか。それとも、決まったことを聞いておけばよい場面でしょうか。
オンラインの会議で話が入ってこないとき
オンラインの会議では、声を出すタイミングがつかみにくいものです。チャットに一言書いておき、司会が拾ってくれるのを待つのも1つの方法です。
- (チャットで)「並行稼働」の期間は、どのくらいを想定していますか。あとで教えていただければ大丈夫です。
会議の前にできること: 議題と資料を読み、 分からない言葉を3つまで書き出す
会議の話についていけない状態は、会議の前の準備でも減らせます。議題と資料が送られてきたら、会議の前日までに一度読み、分からない言葉や経緯を3つまで書き出してください。3つに絞るのは、全部を調べようとすると、読み終わらなくなりがちだからです。
書き出したものは、会議の前に上司か、資料を作った人に聞いておきます。会議の場で聞くより気が楽ですし、聞かれた側も、会議の前なら落ち着いて答えられます。
- 明日の会議の資料を読んでいて、2点分からないところがありました。「データ移行」の範囲と、営業事務が何を用意すればよいかです。会議の前に5分ほど教えていただけますか。
- 前回の会議に出ていなかったので、どこまで決まっているのかを教えていただけると助かります。
資料も議題も送られてこない会議では、会議の前に、何を決める会議なのかだけでも聞いておきます。
- 明日の定例は、何を決める予定でしょうか。先に知っておくと、こちらで用意できるものがあるかもしれません。
会議のあとにできること: その日のうちに確認し、 1on1でも聞く
会議中に確認できなかったことは、会議のあとその日のうちに、上司か議事録を書いた人に聞いておくことをおすすめします。時間がたつと、何が分からなかったのかを自分でも思い出しにくくなります。
- 今日の会議で、1つ分からないままの点がありました。「並行稼働」の間、営業事務はどちらのシステムに入力すればよいのでしょうか。
- 議事録を拝見しました。私の担当が「入力手順の書き出し」で、期限が来週末、という理解で合っていますか。
同僚に聞くのも1つの方法ですが、決めることや自分の担当に関わる点は、上司に聞いてください。同僚どうしの理解が、そろって間違っていることもあります。
会議で分からなかったことは、上司との1on1で話す内容としても自然です。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で困っていること(複数回答)として「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人が9.7%いました。20代の回答では15.0%、60代の回答では6.4%です。つまり、上司との面談で話したいことを切り出しにくいと感じている人は一定数いて、20代の回答ではその割合が高いということです。会議で分からなかったことを1on1で話したいときは、1on1の前に、話したいことと上司に期待することを一言送っておくと、切り出す負担が軽くなるでしょう。
- 次の1on1で、システムの切り替えの会議について聞きたいことがあります。前提になっている経緯を教えていただけますか。
- 会議の内容が追えていない部分があり、一度整理したいと思っています。一緒に考えていただけますか。
1on1では、分からなかった場面を具体的に話します。
- 先週の会議で、「移行のテスト」の話になったあたりから、何を決めているのかが分からなくなりました。あのとき、何が決まったのでしょうか。
- 会議に出る前に、何を読んでおくと話が追いやすくなりますか。
上司の側でできること: 前提を言い直し、 「質問はありますか」で終えない
部下が会議の話についていけていないとき、上司の側でもできることがあります。会議に出ている人の前提がそろっていないことは、話している側からは見えにくいものです。上司が悪いわけでも、部下の力が足りないわけでもなく、前提のずれは、人が集まって話すときに自然に起きるものです。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司も部下も両方が当事者だと考えています。会議の話が追えない場面でも、分からない点を確認するのは部下にできることであり、前提をそろえるのは上司にできることです。
会議の中で上司ができるのは、議題に入る前に経緯と決めることを一度言い直すこと、専門の言葉が出たときに一言補うこと、「質問はありますか」ではなく確認の形で尋ねることです。
- 議題に入る前に、前提を言いますね。前回、切り替えの日は来月15日と決まりました。今日は、入力の手順を誰が作るかを決めます。
- 「並行稼働」と言っていますが、新旧のシステムを同時に使う期間のことです。
- ここまでで、分かりにくかった言葉はありませんでしたか。私の説明が足りていなければ、言ってください。
会議のあとに、部下から「分かりませんでした」と言われたときは、言ってくれたことに礼を言ってから答えます。「会議で言ってくれればよかったのに」と返すと、部下は次から言いにくくなるでしょう。
- 教えてくれてありがとうございます。会議の中で前提を話していなかったのは、私の説明不足でした。今から10分で、経緯をお話しします。
会議の話についていけない状態が減ったかを振り返るには
会議の話についていけない状態が減ったかどうかは、会議中に全部分かったかではなく、会議のあとに自分の担当を自分の言葉で言えるかで振り返ってみてください。振り返る点は次の3つです。
- 会議のあとに、決まったことと自分の担当を、資料を見ずに人に説明できたでしょうか。
- 分からなかった言葉や経緯を、会議中か、その日のうちに、誰かに1つは確認できたでしょうか。
- 会議の前に議題と資料を読み、分からない点を書き出す時間を取れたでしょうか。
会議のあとに担当を説明できなかった回が続くなら、次の会議では、議題の区切りで「今日決めるのはこの点でよいですか」と1つ確認するところから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
会議では言えなかったことや、報告・提案の進め方への迷いを抱えたまま次の会議を迎えてしまうときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
1on1の前に「1on1の準備」でテーマを選んだとき。
会議の場では切り出せなかったことを、 上司に期待することと一緒に前もって伝え、 1on1の最初の話題にできます。
テーマと、上司にどう関わってほしいか(期待する対応)を選んでおくと、1on1が始まったときに Kakeai AI が開始の挨拶で挙げます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。期待する対応は、部下の側から選べます。
…準備されたテーマは「競合調査と市場規模の試算」×「報告したい」の1つです。…
1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。
大勢の前では話しにくくても、 1on1では最初に自分から何を話すかを決めたうえで臨めます。
これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の入り方を書きます。最初に言う一言の例が示されることもあります。ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。
…今日最初に言う一言はこれです。 「今日は調査の結果を報告したいです。確認してほしいことと、次に何をするかも一緒に決めさせてください」…
1on1のあとに、「1on1後のAIアドバイス」で。
会議で報告する数字や資料について、 会議の前に上司へ途中経過を伝えるきっかけになります。
その回の会話をもとに、よかった点と、次の1on1や日々の仕事で試せることを Kakeai AI が書きます。次の1on1を待たずにできる小さな工夫が添えられることもあります。ご自身にだけ表示され、上司には別の内容が表示されます。
…次回、調査の途中で「これは事業部会に出る数字だ」と感じる場面があったら、「この数字の根拠はメノンさんに確認しました」と一言添えて柳瀬さんに知らせてみてください。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
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- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
会議の話についていけないとき、 その場で質問してもよいですか。
会議の話についていけないときは、その場で質問してかまいません。ただし、分からないことを全部聞くのではなく、この会議で決めることに関わる1つに絞ります。「今の『並行稼働』は、新旧のシステムを同時に使う期間のことで合っていますか」のように、自分の理解を添えて尋ねると、答える側も答えやすくなります。話の最中に割って入らず、議題が変わる区切りや、司会が「ほかにありますか」と言ったときに聞けば十分です。
会議で何を言っているか分からないのは、 自分の理解力の問題ですか。
会議で何を言っているか分からないのは、理解力の問題というより、話の前提になっている情報が足りていないことが多いと考えられます。前提とは、言葉の意味・議題の経緯・この会議で決めること・自分の役割の4つです。この4つは、会議に途中から加わった人や、前回を欠席した人には、そろっていないのが自然です。足りない前提を会議の前後に補えば、話は追いやすくなります。
会議で分からなかったことを、 あとから上司に聞くときはどう言えばよいですか。
会議で分からなかったことを上司に聞くときは、会議のあとその日のうちに「今日の会議で、1つ分からないままの点がありました」と切り出し、分からなかった言葉や場面を具体的に挙げます。「どこから分からなくなったか」を伝えると、上司は前提のどこが抜けていたかを補いやすくなります。次の1on1で話すのも自然で、その場合は前日までに「会議の前提になっている経緯を教えていただけますか」と一言送っておくと、切り出しやすくなります。
オンライン会議で話が入ってこないときはどうすればよいですか。
オンライン会議で話が入ってこないときは、声を出すタイミングを待つより、チャットに一言書いておくことをおすすめします。「『並行稼働』の期間は、どのくらいを想定していますか。あとで教えていただければ大丈夫です」のように、急がなくてよいことも添えると、司会は話の区切りで拾いやすくなります。会議中に拾われなかったときは、会議のあとその日のうちに、上司か議事録を書いた人に同じことを聞いてください。
部下が会議の話についていけていないとき、 上司は何をすればよいですか。
部下が会議の話についていけていないとき、上司ができることは3つあります。議題に入る前に経緯と今日決めることを一度言い直すこと、専門の言葉が出たときに一言補うこと、「分かりにくかった言葉はありませんでしたか」と確認の形で尋ねることです。会議のあとに部下から「分かりませんでした」と言われたときは、言ってくれたことに礼を言ってから、前提を補ってください。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/cannot-follow-meeting-discussion
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
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