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部下の方へ部下との関わり

部下に嫉妬する・張り合う上司への対処

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司に嫉妬されている、張り合われていると感じるときは、上司の気持ちを決めつけず、まず起きていることを場面に分けてください。人前で意見を否定される場面、成果が上司の手柄として報告される場面、仕事や情報が回ってこない場面、評価に差が出る場面です。最初の3つは、部下の側の工夫で状況が変わる余地があります。会議の前に案を上司に相談すること、成果を誰よりも先に上司へ報告すること、上司の経験が生きる点で意見を求めることです。評価や処遇に差が出ている、人前での否定が続くといったときは、一人で抱えず、人事の担当に相談してください。

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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司の意見を聞きたい人や、上司に報告したい人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合が高くなっていました。嫉妬や張り合いについて尋ねた調査ではありませんが、意見を求めることと成果を先に報告することは、上司と張り合う形になっているときにも部下の側から始められる工夫です。

39.9%
1万人調査
面談で上司に一番期待することが「意見を聞きたい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
回答者全体では31.9%でした。上司の意見を求めて面談に臨んでいる人は、面談の成果を実感している割合が全体より高くなっています。
36.8%
1万人調査
面談で上司に一番期待することが「報告したい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
回答者全体の31.9%を上回っています。上司への報告を一番に期待している人も、成果を実感している割合は全体より高いという結果です。

この調査は、上司の嫉妬や張り合いについて尋ねたものではありません。部下の立場で、上司との面談に何を期待しているかと、面談の成果の実感を答えた結果です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下に嫉妬する・張り合う上司への対処は、まず場面を分ける

上司に嫉妬されている、張り合われていると感じたら、まず、実際にどんな場面でそう感じたのかを分けてみてください。場面によって、部下の側からできることが違うからです。

上司の気持ちは、外からは分かりません。部下からは張り合っているように見えても、上司の側には、本人も言葉にしていない事情があることもあります。たとえば、自分の評価への不安や、詳しい分野で頼られなくなることへのとまどいです。仕事を厳しく見ているだけで、嫉妬とは関係がない場合もあるでしょう。「嫉妬する上司」と決めつける前に、起きていることを次の表で整理してみてください。

起きていること上司の側にありうる事情部下にできること
会議など人前で、意見を否定される、張り合われる部下の案を、その場で初めて聞いている会議の前に、案を上司に相談しておく
成果が、上司の手柄として報告される部長に報告する立場にある。部下の仕事として伝える場がない成果を先に上司へ報告し、誰から説明するかを相談する
仕事や情報が回ってこないどこまで任せるかを決めかねているやりたい仕事と知りたい情報を、面談で具体的に頼む
評価や処遇に差が出る、人前での否定が続く部下の側からは分からない評価の基準を上司と一緒に見る。続くときは人事に相談する

表の上の3つは、部下の側から伝え方や相談の仕方を変えることで、状況が変わる余地があります。4つ目は、一人で抱えずに相談先を持つことが先です。

張り合う上司には、意見を求め、成果を先に報告する

上司が張り合ってくるように見えるときは、上司を競争の相手として扱わず、上司の経験が生きる点で意見を求め、成果は誰よりも先に上司に報告してみてください。どちらも、部下の側から今日から始められることです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することが「意見を聞きたい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は39.9%でした。一番の期待が「報告したい」の人では36.8%で、どちらも回答者全体の31.9%を上回っています。つまり、上司の考えを求めることや、上司に報告することを一番に期待している人は、面談の成果を実感している割合が高くなっています。

意見を求めるときは、上司が経験を積んできた点を選ぶのがおすすめです。以下では、物流センターで、部下が作った出荷の確認表がほかの拠点でも使われるようになり、部長から評価された場面を例にします。

  • 確認表をほかの拠点にも広げたいと考えています。課長が以前、拠点の手順をそろえられたときに苦労された点があれば、教えていただけますか。
  • 次の面談では、拠点ごとの運用の違いについて、ご意見をうかがいたいです。

上司との関係をよくしたいときも、雑談や付き合いを増やすより、仕事の相談を重ねるほうが近道になることがあります。KAKEAIは、関係は、仕事の話を前に進める中でできると考えています。ただし、上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。上司がまだ身構えているように見えるうちは、相談の前に、短い報告から始めるとよいでしょう。

上司に嫉妬されていると感じる場面ごとの、最初の一言

最初の一言は、「嫉妬」「張り合う」という言葉を使わず、仕事の場面と、上司に期待することを伝える形にします。上司の気持ちを指摘する言い方は、上司が認めにくく、話が仕事から離れやすいからです。

会議など人前で、意見を否定される、張り合われるとき

会議で上司と意見がぶつかりやすいときは、会議の前に案を上司に相談しておくとよいでしょう。上司が先に内容を知っていれば、会議の場で初めて聞く案にはなりません。

  • 明日の会議で、出荷の確認表の見直し案を出したいと考えています。その前に、課長のご意見をうかがえますか。
  • 誤出荷が多かった時期のことは、課長のほうが詳しいと思います。この案で見落としている点があれば、教えていただけますか。
  • 会議では、課長にご相談したうえでの案として、お話ししてもよいでしょうか。

会議の場で否定されたときは、その場で言い返さず、あとで中身を尋ねます。

  • ご指摘ありがとうございます。その点は、会議のあとで詳しく教えていただけますか。
  • 先ほどの会議でのご指摘について、私の考えが足りていなかったところを教えていただけますか。次の会議までに案を直したいです。

成果が、上司の手柄として報告されていると感じるとき

成果は、部長やほかの部署より先に、上司に報告してください。上司が部下の成果を人づてに知ると、自分の知らないところで話が進んでいると感じることがあります。

  • 確認表を使い始めてから、先月は誤出荷が減りました。部長にお伝えする前に、まず課長にご報告したいと思いました。
  • ほかの拠点からも、確認表を使いたいという声が届いています。どう進めるのがよいか、ご相談できますか。
  • 部長への報告の場に、私も同席してよろしいでしょうか。作った経緯は、私からご説明できると思います。

すでに上司が自分の仕事として報告していたと感じるときも、責める言い方は避け、次の機会の話をします。

  • 先日の部長会で、確認表の話が出たとうかがいました。次に説明の機会があれば、私から作り方をご説明してもよいでしょうか。

仕事や情報が回ってこないと感じるとき

仕事や情報が回ってこないときは、やりたい仕事と知りたい情報を、理由と一緒に頼みます。

  • 次に拠点の間で手順をそろえる仕事が出てきたら、私も加えていただけますか。確認表を作ったときの経験が生かせると考えています。
  • 部長会で決まったことのうち、出荷に関わるものがあれば、早めに教えていただけると助かります。お客様への出荷の予定を組み直せるからです。
  • この仕事は、どこまで私の判断で進めてよいでしょうか。課長に確認していただきたい点を、先に決めておきたいです。

上司との関わり方そのものについて、面談で話したいとき

関わり方について話したいときも、自分の困りごとと、上司に期待することとして伝えます。

  • 最近、私の進め方が課長のお考えと合っていないのではないかと気になっています。直してほしい点があれば、率直に教えていただけますか。
  • 課長のご経験から学びたいと思っています。どんなときにご相談するのがよいか、教えていただけますか。

評価や処遇に差が出ているときは、人事の担当に相談する

上司の態度の違いが評価や仕事の割り振りにまで及んでいる、人前での強い否定や無視が続いている、といったときは、話し方を変えるだけでは解決しないことがあります。まず評価の基準を上司と一緒に見て、差の理由を尋ねてください。理由が説明されないまま続くときや、上司と話すこと自体がつらいときは、一人で抱えず、人事の担当や社内の相談窓口に相談しましょう。

  • 評価シートのこの項目について、課長から見て、私の仕事のどこが足りなかったのかを教えていただけますか。来期に何を変えればよいかを知りたいです。

評価への影響が気になって、上司に何も言えなくなることもあります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。上司と1対1で話す場でも、評価が気になって本音を控えている人がいます。

評価が気になって上司に言えないことは、上司以外の相談先に話してかまいません。人事に相談するときは、どの仕事で何があったのかを具体的に伝えられるように、日付と出来事をメモにしておくとよいでしょう。人前での否定や仕事から外すことが、パワーハラスメントに当たるかどうかは、自分で判断せず、就業規則と人事の担当に確かめてください。体調に影響が出ているときは、産業医や医療の専門家に相談してください。

上司の嫉妬や張り合いを感じるときに、避けたいこと

  • 上司に勝とうと、成果で張り合うこと。部長やほかの部署の前で上司より目立とうとすると、上司が張り合う理由を増やしてしまうことがあります。
  • 目立たないように、力を抑えること。仕事の質を下げても、張り合いがなくなるとは限りません。自分の評価と、仕事を通じて力を伸ばす機会を失うことになりかねません。
  • 上司を飛ばして、部長やほかの部署に仕事の相談を持っていくこと。上司の判断を超える内容は、上司と一緒に部長に相談します。評価やハラスメントについての相談は別で、人事の担当に直接相談してかまいません。
  • 上司の気持ちを決めつけて、同僚に話を広げること。上司の耳に入ると、関係を立て直すきっかけが見つけにくくなります。
  • 何も言わずに、我慢し続けること。我慢を続けると、上司は困っていることに気づかないままです。

伝え方を変えたあと、上司との仕事はどう変わったか

伝え方を変えてから1〜2か月たったら、上司の態度そのものより、二人の仕事の進め方がどう変わったかを振り返ってみてください。

  • 成果を人づてではなく自分から先に上司へ報告できていたら、次は、誰から部長に説明するかを上司と相談してみてください。
  • 意見を求めた点について上司から具体的な考えが返ってきていたら、その考えをどう生かしたかを、次の面談で伝えます。
  • 会議の場で上司と初めて意見がぶつかることが減っていたら、会議の前の相談を続けます。まだぶつかるなら、相談する時期を少し早めてみましょう。
  • 評価や仕事の割り振りについて上司と基準を一緒に見る機会を持てていたら、来期に何を変えるかまで二人で決めておきます。

評価や仕事の機会の差が続き、理由の説明もないときは、人事への相談を考えてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

社内の相談窓口や人事への相談とは別に、上司との1on1でご自身から伝えられることを準備したいときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。

上司の関わり方を待つだけでなく、その回の1on1をどう使うかを自分から決めて臨めます。

「1on1の準備」で、テーマと、上司に期待する対応(「話を聞いてほしい」「一緒に考えてほしい」など)を選べます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。「1on1前のAIアドバイス」には、ご自身向けに、その回をどう使いたいかを最初に上司へ伝える一言の案が書かれることがあります。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

何を話したいかを最初に伝えることで、柳瀬さんも一緒に考えやすくなりますし、今日この場をどう使うかが自分で決められます。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

上司に考えが伝わっていないと感じるときに、自分の側から返し方を1つ変えて試せます。

ご自身向けに、その回に自分から話せた場面と、次の1on1で試せる一言が書かれます。「承知しました」のような短い返事が続いた場面があると、次に自分がすることを一言添える言い方が示されることもあります。上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。…

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この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

上司が部下に嫉妬するのは、なぜですか。

上司が部下に嫉妬しているように見える理由は、外からは分かりません。自分の評価への不安や、詳しい分野で頼られなくなることへのとまどいなど、上司本人も言葉にしていない事情があることもあります。仕事を厳しく見ているだけで、嫉妬とは関係がない場合もあるでしょう。理由を決めつけず、起きている場面ごとに、部下の側からできることを考えるとよいでしょう。

上司に嫉妬されているとき、部下はどうすればよいですか。

上司に嫉妬されていると感じるときは、成果を部長やほかの部署より先に上司へ報告し、上司の経験が生きる点で意見を求めてみてください。会議で張り合われるときは、会議の前に案を上司に相談しておくのも1つの方法です。評価や仕事の割り振りに差が出ているときは、評価の基準を上司と一緒に見て、差が続くなら人事の担当に相談しましょう。

上司に手柄を取られたと感じるときは、どう伝えればよいですか。

上司に手柄を取られたと感じるときも、責める言い方は避け、次に説明の機会があれば自分から説明したいと伝えてみてください。「次に説明の機会があれば、私から作り方をご説明してもよいでしょうか」のような言い方です。普段から成果は人より先に上司へ報告し、誰から説明するかを上司と相談しておくと、食い違いが起きにくくなります。

張り合ってくる上司を避けて、部長に直接相談してもよいですか。

仕事の進め方の相談を、上司を飛ばして部長に直接持っていくことは、おすすめしません。上司が張り合う理由を増やしてしまうことがあるからです。上司の判断を超える内容は、上司と一緒に部長に相談しましょう。一方で、人前での否定や仕事から外されることが続くなど、ハラスメントの心配があるときは、人事の担当や社内の相談窓口に直接相談してかまいません。

上司に嫉妬されないように、目立たないようにしたほうがよいですか。

上司に嫉妬されないように力を抑えることは、おすすめしません。仕事の質を下げても張り合いがなくなるとは限らず、自分の評価と、仕事を通じて力を伸ばす機会を失うことになりかねないからです。目立たないようにするより、成果を先に上司へ報告し、上司に意見を求める場面を増やすほうが、上司と一緒に仕事を進めやすくなるでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-jealous-competing-with-subordinate

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: