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上司の方へ部下との関わり

部下のミスが増えたときの原因と対応

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下のミスが増えたときは、ミスを1つずつ取り上げる前に、増え始めた時期とその頃に変わったことを、部下と一緒に整理してください。変わったものは、仕事の量や締め切り・新しい仕事やシステム・一緒に働く人といった仕事の側にあることも、体調や私生活といった本人の側にあることもあります。仕事の側が理由なら、上司が仕事の量や手順を見直します。体調や心身のことは上司が判断せず、続くときは産業医や人事の担当に相談できることを伝えましょう。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った、上司との面談についての調査では、面談の時間のうち体調や気分の話に使われる時間は短いという結果でした。また、面談の時間を自分の側で取りにくいと感じている人も少なくありませんでした。ミスの原因を尋ねた調査ではありませんが、面談で体調や私生活の話に使われる時間は短いということです。そのため、上司から、仕事の変化と仕事以外の理由もありうることの両方に触れてみてください。

4.5%
1万人調査
上司との面談の時間のうち、「心身の状態」の話が占める割合(本人の答えの平均)
「具体的な仕事」の話は47.2%でした。上司との面談で体調や気分の話に使われる時間は、仕事の話に比べてずっと短いということです。
23.9%
1万人調査
上司との面談の困りごと(複数回答)として、「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人の割合
「上司の時間確保や日程調整」の24.6%に次いで、2番目に多い困りごとでした。部下の側でも、面談の時間を取ること自体に困っている人が少なくないということです。

どちらも、部下の立場で自分の上司との定期的な面談について答えた数字です。仕事のミスや、その原因を尋ねたものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下のミスが増えたときは、増え始めた時期と、その頃に変わったことを見る

部下のミスが増えたときは、ミスを1つずつ取り上げる前に、増え始めた時期と、その頃に変わったことを確認してください。1回のミスであれば、その仕事の手順を見直すところから始められます。ミスが続けて増えているときは、仕事の量や進め方、本人の状況など、ミスの外側で何かが変わっている可能性があります。

変わったものは、仕事の側にあることも、本人の側にあることもあります。主なものを表にまとめました。

変わったもの例上司が最初にすること
仕事の量や締め切り担当が増えた、締め切りが重なった仕事の量と優先順位を一緒に見直す
仕事の中身や手順新しい仕事を任せた、システムや書式が変わった新しいやり方で迷う箇所を尋ねる
一緒に働く人相談していた先輩が異動した迷ったときに誰に聞いているかを尋ねる
本人の体調や私生活眠れていない、家庭の事情がある聞き出さず、話せる範囲でよいと伝える

ここでは、受注センターで注文データの入力をしている部下を例にします。先月から、商品コードの入力ミスと数量の打ち間違いが、週に1回ほどから、ほぼ毎日に増えました。同じ時期に、担当するお客様が増え、受注のシステムも新しくなっています。

部下のミスが増えた理由を、一緒に整理するときの最初の一言

ミスが増えた理由は、上司が一人で決めつけず、部下と一緒に整理してください。最初の一言では、責める話ではないことと、上司が気づいた事実を短く伝えます。

  • ○○さん、今日どこかで20分ほど時間をもらえますか。入力のミスのことで、一緒に整理したいことがあります。責めたいわけではありません。
  • 先月の半ばから、商品コードと数量の入力ミスが増えているようです。月の初めは週に1回ほどでしたが、今月はほぼ毎日になっています。
  • 私が気づいていない事情があると思うので、先に○○さんの感じていることを教えてもらえますか。

続けて、ミスが増え始めた頃に変わったことを、二人で並べていきます。上司が思い当たる変化を先に挙げておくと、部下も話しやすくなります。

  • 先月から、△△社と□□社の注文もお願いしていますね。新しいシステムに変わったのも、同じ頃でした。
  • この1か月で、ほかに変わったことはありますか。仕事のことでも、それ以外のことでもかまいません。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った、上司との面談についての調査では、面談の時間のうち「心身の状態」の話が占める割合は、本人の答えの平均で4.5%でした。「具体的な仕事」の話は47.2%です。つまり、上司との面談で体調や気分の話に使われる時間は、仕事の話に比べてずっと短いということです。

ミスが増えた理由が体調や私生活にあるとき、部下の側からは言い出しにくいこともあります。そのため、上司から、仕事以外の理由もありうることに一言触れておくとよいでしょう。ただし、理由を聞き出そうとせず、話すかどうかは部下に任せてください。

  • 仕事以外のことは、話したくなければ話さなくて大丈夫です。もし何か関係していそうなら、話せる範囲で教えてもらえると、仕事の調整を考えられます。

部下のミスが増えた理由ごとの対応

理由が見えてきたら、理由に合わせて上司の打つ手を変えます。増えた理由が仕事の量や手順にあるなら、部下に注意を促すより先に、量や手順のほうを変える必要があります。

仕事の量や締め切りが重なっているとき

仕事の量が増えたことが理由なら、上司が仕事の量と優先順位を調整しましょう。部下にだけ確認の手順を足しても、仕事の量が増えたこと自体は変わりません。

  • 担当のお客様が増えて、午前中に注文が集中しているんですね。気づくのが遅くなって、すみません。
  • □□社の注文は、来週から△△さんにも半分お願いできないか、私から相談してみます。
  • 締め切りが重なる日は、どの注文から入力するかを、朝のうちに一緒に決めませんか。

新しい仕事や、手順・システムが変わったとき

新しいシステムや書式に変わったときは、どの画面や手順で迷うのかを具体的に尋ねてください。慣れの問題として片づけず、やり方の側を直せないかを考えます。

  • 新しいシステムで、入力していて迷う画面はどこですか。実際の画面を一緒に見ながら教えてもらえますか。
  • 商品コードの候補が似た番号で並ぶのは、私も見づらいと思いました。表示を変えられないか、システムの担当に聞いてみます。
  • 慣れるまでの間、間違えやすい商品コードを一覧にしておくのはどうでしょう。○○さんが使いやすい形を教えてください。

一緒に働く人や、相談先が変わったとき

相談していた人が異動したあとに、ミスが増えることもあります。迷ったときに今は誰に聞いているのかを尋ね、聞く相手がいないなら、しばらくは上司が引き受けるとよいでしょう。

  • △△さんが異動してから、入力で迷ったときは誰に聞いていますか。
  • 聞く相手がいないなら、しばらくは私に直接聞いてください。席にいないときは、チャットで送ってもらえれば、その日のうちに返事をします。

体調や私生活のことが関わっていそうなとき

部下が体調や家庭の事情を話したときは、まず話してくれたことへのお礼を伝えます。そのうえで、体調や心身の不調かどうかを、上司が判断しないでください。続くときは、産業医や人事の担当に相談できることを伝え、相談の方法は上司が人事に確認します。

  • 話してくれて、ありがとうございます。眠れない日が続いているのは、心配です。
  • 体調のことは、私だけで判断しないほうがいいと思っています。産業医に相談できる仕組みがあるので、相談の方法を人事に確認して、明日お伝えしますね。
  • 仕事の量をどうするかは、○○さんの希望と、産業医や人事の話を聞いてから一緒に決めましょう。今日ここで決めなくて大丈夫です。

家庭の事情であれば、上司は聞くことにとどめ、仕事の側で調整できることを考えます。勤務時間や休みの扱いは、就業規則と人事の担当に確認してください。

  • 家のことは、話してもらえる範囲で十分です。始業の時間をずらせるかどうかは、人事に確認してからお伝えします。

部下のミスが増えた時期も、面談を取りやめない

ミスが増えている時期は、面談を取りやめず、短くしても続けることをおすすめします。決めた対策が合っているかを、二人で話す時間になるからです。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人が23.9%いました。「上司の時間確保や日程調整」の24.6%に次いで、2番目に多い困りごとです。つまり、部下の側でも、面談の時間を取ること自体に困っている人が少なくないということです。

ミスが増えて仕事が立て込んでいる時期は、部下にとって面談の時間がいっそう重い負担になりがちです。そのときは、時間を15分ほどに短くしてでも続けることをおすすめします。

  • ○○さんの手が離せない週だと思うので、1on1は15分にしませんか。入力のミスのことと、来週の注文の分け方だけは話したいです。

KAKEAIは、面談は、仕事を前に進める時間として正面から使ってよいと考えています。ミスが増えている話も、叱る場としてではなく、仕事を立て直す話として面談で取り上げてかまいません。

避けたいのは、次のような対応です。

  • 「気をつけてください」とだけ伝える。理由が仕事の量や手順にあるときは、気をつけるだけではミスが起きやすい状態が続きます。
  • 確認の手順を、部下にだけ足す。ダブルチェックを増やすと、忙しさがさらに増えることがあります。手順を足すなら、何をやめるか、誰が手伝うかも一緒に決めます。
  • 逆に、上司が黙ってミスを直し続ける。部下はミスが増えていることを知らないままになり、理由を話す機会もなくなります。
  • 体調や私生活のことを、上司が問いただす。話すかどうかは部下に任せ、心身の不調かどうかの判断は、産業医や人事の担当に委ねてください。
  • ミスの多さだけで、向き不向きを決めつける。増える前の仕事ぶりと比べて、何が変わったのかを先に見ます。

部下のミスが減ってきたかを、二人の仕事のどこで振り返るか

ミスが減ってきたかどうかは、ミスの数だけでなく、二人で決めた対策が続いているかどうかとあわせて振り返ります。次の流れで見ていきます。

  • 増え始めた時期と、その頃に変わったことを二人で言葉にできたら、次の面談では、打った手のうちどれが役に立っていそうかを話してみてください。
  • 上司が引き受けた調整が約束の日までに進んでいなければ、まず上司からそのことを伝え、新しい日を決めます。
  • 確認の手順を足したときは、2週間ほどたった頃に、続けやすいかどうかを部下に尋ね、負担が大きければやり方を変えます。
  • ミスが増える前の状態に戻ってきたら、足した確認や一覧をいつやめるかを、二人で相談しましょう。
  • 入力のミスは、この2週間で週に1回ほどに戻りましたね。間違えやすいコードの一覧は、まだ使いますか。要らなければ、やめましょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

ミスや仕事の遅れが続くとき、本人の性格や能力のせいにする前に、仕事のどこで止まっているのかを二人で確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

遅れを話す1on1の最中と後に、「1on1のAI要約」で。

遅れの原因を、本人への評価ではなく、仕事のどこで止まっていたかという事実として、二人が同じ記録を見ながら確かめられます。

Kakeai AI が会話をもとに、2分ごとに「1on1のAI要約」全体を書き直します。何がわからずに止まっているのか、誰が何をいつまでにするのかが、評価の言葉ではなく、二人が話した事実の言葉で書かれるように作られています。終了後はそのまま履歴に残ります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…引き継ぎの担当者一覧が、先方の意思決定者の情報が不明なため作成途中になっています。三浦さんが佐々木さんに電話で直接確認した上で、6月25日までに一覧を完成させることになりました。

期限が近づいたときに、ホームで。

期限が過ぎてから気づくのではなく、期限の前に部下に声をかけるきっかけを持てます。

ホームの「この先1週間のポイント」では、Kakeai AI が、ご自身の1on1の予定や次の一歩の期限などから、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームはご自身だけに表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

小野寺さんとの1on1で決まった「今月の受注見込みをシステムで更新する(インドの案件を7月へ)」は6月17日が期限で、まだ完了していません。…期日前に状況を確認してみてはいかがでしょうか。

仕事を頼んだ1on1の後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

仕事の遅れの原因が、頼む側の決め残しにある場合にも、作業が進む前に気づけます。

会話の中で決めきれずに終わったことがあると、部下が作業を始める前に何を決めておく必要があるかと、確かめるための一言が書かれることがあります。ご自身向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月23日の一次調査に向けて、対象国の範囲は森さんが表を作り始める前に決まっている必要があります。次回の冒頭か、それより前に一言確認しておくと、森さんが迷わず進められます。

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ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

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よくある質問

部下のミスが急に増えたのは、なぜですか。

部下のミスが急に増えたときは、増え始めた頃に、仕事か本人の状況の何かが変わっていることが考えられます。仕事の側では、担当の増加や締め切りの重なり、新しい仕事やシステムへの切り替え、相談していた人の異動などです。本人の側では、体調や家庭の事情などがあります。理由は上司が一人で決めつけず、増え始めた時期を示したうえで、部下と一緒に整理してください。

ミスが増えた部下に、最初にどう声をかければよいですか。

ミスが増えた部下には、責める話ではないことを先に伝え、上司が気づいた事実を短く話してください。たとえば「先月の半ばから入力のミスが増えているようです。私が気づいていない事情があると思うので、先に教えてもらえますか」と尋ねます。そのうえで、この1か月で変わったことを、仕事のことでもそれ以外のことでもよいと添えて尋ねます。

部下のミスが増えた理由が、体調の問題かもしれないときはどうすればよいですか。

ミスが増えた理由に体調が関わっていそうなときも、体調や心身の不調かどうかを上司が判断しないでください。部下が話してくれたら、まずお礼を伝え、産業医や人事の担当に相談できることを伝えます。相談の方法は上司が人事に確認して、部下に知らせましょう。仕事の量の調整は、部下の希望と、産業医や人事の話を聞いてから一緒に決めます。

ミスが増えた部下に、ダブルチェックを増やすのはよい対策ですか。

ミスが増えた部下に確認の手順を足すこと自体は、1つの方法です。ただ、理由が仕事の量や締め切りの重なりにあるときは、手順を足すと忙しさがさらに増えることがあります。手順を足すなら、何をやめるか、誰が手伝うかも一緒に決めてください。2週間ほどたったら続けやすいかを部下に尋ね、ミスが減ってきたら、足した確認をいつやめるかも相談しましょう。

部下のミスが増えて忙しい時期は、1on1を休んでもよいですか。

部下のミスが増えて忙しい時期も、1on1は取りやめず、15分ほどに短くしても続けることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごととして「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人が23.9%いました。面談の時間を取ることは部下の側にも負担になるので、15分ほどに短くし、決めた対策が合っているかを二人で話す時間として使うとよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/subordinate-mistakes-increasing

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: