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評価結果をレーダーチャートで見せる方法
先に答え
評価結果をレーダーチャートで見せるときは、評価シートの項目を5〜8個選んで軸にし、目盛りを評価の段階にそろえて作ります。表計算ソフトでは、項目と点を表に入力し、グラフの種類で「レーダー」を選べば作れます。重ねる線は、本人の自己評価と上司の評価のように2本までにすると読みやすくなります。ただし、レーダーチャートが示すのは項目ごとの点の高い低いだけで、点の理由は描けません。面談では、チャートを一緒に見ながら差の大きい項目を選び、上司がどの仕事を見てそう考えたかを伝え、部下の見方を尋ねるとよいでしょう。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の頻度が同じ人どうしで比べても、面談で具体的な仕事の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じていました。評価結果をレーダーチャートで見せるときも、点を伝えるだけで終えず、点の根拠になった仕事の話につなげることをおすすめします。
- 43.9%
- 1万人調査
- 上司と週1回以上面談し、面談で具体的な仕事の話をしている人のうち、面談の成果を実感している人の割合
- 同じ週1回以上の人で、具体的な仕事の話をしていない人では37.1%でした。面談の頻度が同じ人どうしで比べても、仕事の話をしている人のほうが、面談の成果を実感しているということです。
- 35.1%
- 1万人調査
- 上司との面談が2週間〜1か月に一度で、具体的な仕事の話をしている人のうち、面談の成果を実感している人の割合
- 同じ頻度で、具体的な仕事の話をしていない人では25.9%でした。2週間〜1か月に一度の人どうしで比べても、仕事の話をしている人のほうが、面談の成果を実感している割合が高いということです。
1万人調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、評価結果の見せ方やレーダーチャートについては尋ねていません。「面談の成果を実感している」は、面談が業務の改善や成果につながっていると「とてもそう感じる」「そう感じる」と答えた人の割合です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
評価結果のレーダーチャートとは: 項目ごとの点を、1つの図で見せるもの
レーダーチャートは、評価の項目を中心から放射状に伸びる軸に並べ、項目ごとの点を線で結んだ図です。人事評価では、項目が5つなら五角形、6つなら六角形になります。どの項目が高く、どの項目が低いかを、一目で見せられるのが特徴です。本人の自己評価と上司の評価を2本の線で重ねると、二人の見方がどの項目で分かれているかもわかります。
一方で、レーダーチャートが示せるのは項目ごとの点だけで、点の理由は描けません。どの仕事のどの場面を見てその点になったのかは、面談で言葉にして伝える必要があります。見せたいことによって、レーダーチャートが向いている場合と、ほかの見せ方のほうがよい場合があります。
| 見せたいこと | レーダーチャートは向いているか | 代わりの見せ方 |
|---|---|---|
| 項目ごとの点の | 向いている | (そのままでよい) |
| 本人の | 向いている | 項目ごとに |
| 前期から | 項目と | 項目ごとの |
| 総合評価や順位 | 向いていない | 会社の |
| 点の | 描けない | 面談で |
レーダーチャートの項目の決め方
レーダーチャートの項目は、会社の評価シートの項目をそのまま使うのが基本です。チャートのために新しい項目を作ると、評価シートの点と図の形が食い違い、どちらを見て話せばよいかがわからなくなります。評価の項目や段階の決まりは会社によって異なるので、以下は一般的な目安です。
- 項目の数は5〜8個にします。3つ以下では形に意味が出にくく、9つ以上では軸の名前が読みにくくなります。項目が多いときは、業績・能力・行動などの大きな区分ごとに分けて、2枚にするのも1つの方法です。
- 項目の名前は、評価シートと同じ言葉にします。略した名前にすると、評価シートのどの項目かがわからなくなります。
- 目盛りは、評価の段階にそろえます。5段階評価なら、最小を0、最大を5に固定してください。自動のままだと、点の分布によって目盛りが変わり、前の期と形を比べられません。
- 軸の順番は、評価シートの順に固定します。同じ点でも、軸の並べ方を変えると形と面積が変わります。順番を固定しておけば、前の期と形を比べられます。
- 項目ごとの重み(ウエイト)は、図には表れません。重みのある制度では、図の横に重みを書き添えておくと、形だけで判断する誤解を減らせます。
ホテルのフロントで働く部下の評価を例にすると、項目は「接客」「予約・会計の正確さ」「苦情への対応」「後輩への指導」「業務の改善提案」「チーム内の連携」の6つで、六角形のチャートになります。
レーダーチャートの作り方: 表計算ソフトでの手順
レーダーチャートは、エクセルなどの表計算ソフトで作れます。評価のシステムにグラフを表示する機能があれば、そちらを使うのが手軽です。表計算ソフトで作るときの手順は、次の通りです。
- 1列目に項目の名前、2列目に本人の自己評価、3列目に上司の評価を入力します。
- 表の範囲を選び、グラフの挿入から「レーダー」の種類を選びます。
- 目盛りの最小値と最大値を、評価の段階に合わせて固定します(5段階なら0と5)。
- 2本の線の色を分け、凡例に「自己評価」「上司の評価」と書き入れます。塗りつぶしは使わないか、薄くすると重なりが読みやすくなります。
- 項目・順番・目盛りを決めたファイルをひな形(テンプレート)として残し、次の期も同じものを使います。
ひな形を作るときは、項目の名前と軸の順番を、評価シートの改定に合わせて見直す時期も決めておくと、作り直しの手間が少なくなります。評価シートの項目が変わった期は、前の期のチャートと形を比べないようにします。
部下が自己評価をチャートにして、面談の前に上司に送ることもできます。
- 自己評価を、評価シートの項目の順にチャートにしてみました。面談の前にお送りしてもよいでしょうか。
- 線の差が大きい「業務の改善提案」について、面談でお考えを伺えると助かります。
レーダーチャートを見ながら、 上司と部下が面談で話すこと
レーダーチャートは、面談の最初に二人で一緒に見て、2本の線の差が大きい項目から話を始める入口として使うことをおすすめします。上司は、その項目の点を、どの仕事のどの場面を根拠に考えたのかを伝え、部下の見方を尋ねてください。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司と週1回以上面談している人のうち、面談で具体的な仕事の話をしている人の43.9%が、面談が成果につながっていると感じていました。具体的な仕事の話をしていない人では37.1%です。2週間〜1か月に一度の人どうしで比べても、仕事の話をしている人では35.1%、していない人では25.9%でした。つまり、面談の頻度が同じ人どうしで比べても、具体的な仕事の話をしている人のほうが、面談の成果を実感しているということです。
面談についての数字ですが、評価の面談でもチャートの点だけで終えず、点の根拠になった仕事の話までするほうが、部下は次の期に活かしやすいと考えられます。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談のよしあしは、そのあとの行動で見るものだと考えています。チャートを見せたこと自体より、面談のあとに、どの項目のために何を始めるかが二人の間で決まったかどうかに目を向けてください。
上司が、チャートを見せて考えを伝えるとき
- 今期の評価を、チャートにしてみました。青い線が○○さんの自己評価で、灰色の線が私の評価です。一緒に見てもらえますか。
- 2本の線が一番離れているのは「苦情への対応」です。今日は、ここから話してもいいですか。
- 私が3と考えたのは、先月の団体客の予約の行き違いで、最後のご説明を私が引き取った場面があったからです。○○さんは4をつけていますが、どの場面を思い浮かべていましたか。
- 「後輩への指導」は、私の評価のほうが高くなっています。新人の夜勤の引き継ぎを、手順書まで作って支えてくれたからです。
- チャートには点しか出ないので、点の理由は、こうして言葉でお伝えしたいと思っています。
- ここまでで、私の見方と違うと感じるところはありますか。
部下が、チャートを見て尋ねるとき
- 「業務の改善提案」が2になっている理由を、具体的な場面で教えていただけますか。
- 自己評価では、朝のチェックアウトの混雑を減らす工夫を根拠に、4をつけていました。その工夫は、評価の中でどう見ていただいていますか。
- 6つの項目のうち、来期にまず伸ばすとよいとお考えの項目はどれでしょうか。私は「後輩への指導」を伸ばしたいと考えています。
- チャートのデータを、私も手元に残しておいてもよいでしょうか。期の途中で見直したいので。
チャートを見たあとに、 次に伸ばす項目を決めるとき
- 6つの項目のうち、来期にまず1つ選ぶなら、○○さんはどれにしたいですか。
- 「苦情への対応」を選ぶなら、次の団体客の受け入れで、最後のご説明まで任せてみるのはどうでしょう。私は近くで控えています。
- 期の途中にも、同じチャートで一度見直しませんか。期末に初めて見るより、途中で見たほうが手を打てるので。
- 私のほうでも、苦情への対応で判断に迷ったときの相談先を、フロントの皆さんに改めてお伝えしておきます。
レーダーチャートで評価結果を見せるときに、 おすすめしないこと
避けたいのは、チャートの形に意味を持たせすぎることと、チャートを見せるだけで話を終えることです。
- チャートの形や面積を、総合評価のように見せる。面積は軸の順番で変わり、項目ごとの重みも表れません。総合評価は会社の計算方法による結果を数字で示し、チャートは項目ごとの点の並びを見るものとして使います。
- ほかの人や部署の平均の線と重ねる。部下は、ほかの人の仕事の中身を確かめられません。重ねるのは、本人の自己評価と上司の評価、または本人の前の期と今期にとどめましょう。
- チャートを渡すだけで、面談で話さない。点の理由が伝わらず、部下は次の期に何を変えればよいかがわかりません。
- 逆に、すべての項目を同じ重さで細かく説明する。限られた面談の時間で6つの項目を順に説明すると、次に何を始めるかを決める時間が残りにくくなります。差の大きい項目と、次に伸ばしたい項目に絞って話せば、次に始めることまで決める時間が残ります。
- 見栄えのために、項目や軸の順番を期ごとに変える。形が変わり、前の期のチャートと比べられなくなります。
レーダーチャートを使った面談が、 二人の役に立ったかを、 どこで振り返るか
チャートを使った面談が役に立ったかどうかは、面談のあとに、次のように振り返ります。
- 2本の線の差が大きい項目について、点の根拠になった仕事の場面を二人で話せていたら、次は、上司が考えを伝えたあとに部下の見方を尋ねる時間を取ってみてください。
- 部下の見方を尋ねる時間が取れていたら、次は、来期に伸ばす項目と、それを試す仕事を二人で決めます。
- 来期に伸ばす項目が決まったら、期の途中にチャートを見直す時期も、二人で決めておきます。
来期に伸ばす項目がまだ決まっていなければ、次の面談では、チャートの中から1つだけ項目を選ぶところから話してみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
評価の基準や段階の意味を、普段の1on1で上司と部下が確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
普段の1on1の準備をするとき。
評価について話したことのうち、 まだ決まっていないことを、1on1を終える前に二人で確かめるきっかけができます。
「1on1の準備」でテーマを選び、「この1on1へのメモ」に、確かめたい評価の項目や段階の意味を書いておけます。テーマとメモはお相手の画面にも表示され、期待する対応は部下の側から選べます。1on1の実施中に「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)をクリックすると、その日の会話でまだ決まっていない話を挙げて、どうするかを確かめる一言が出ることがあります。
残り2分ほどです。今日話した「中間面談・評価」の件で、西村さんへプロジェクト対応分を伝える一歩がまだ期限未定のままです。いつまでに渡すかを一つ決めて終わりませんか。柳瀬さん、いかがでしょう?
普段の1on1で評価の話をしたとき。
評価の項目や書き方について二人で確かめたことを、 あとから二人とも同じ記録で見返せます。
Kakeai AIが会話の中身を、話のまとまりごとの見出しと要点に書き直し続け、終了時に確定したものがそのまま履歴になります。採点の口調を使わず、二人が話した事実の言葉で書かれ、お二人に同じ内容が表示されます。
課の進捗と面談シート 7月の中間面談シートについて、藤本さんがすでに書き始めており、上期の新規ゼロはそのまま書き、種をまいたと書くよう西村さんが伝えた。
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よくある質問
人事評価のレーダーチャートは、 どうやって作ればよいですか。
人事評価のレーダーチャートは、表計算ソフトで作れます。1列目に評価の項目、2列目に本人の自己評価、3列目に上司の評価を入力し、グラフの挿入から「レーダー」を選びます。目盛りの最小値と最大値は、評価の段階に合わせて固定してください。項目・順番・目盛りを決めたファイルをひな形として残しておけば、次の期も同じ形で比べられます。
評価のレーダーチャートの項目は、 いくつにするのがよいですか。
評価のレーダーチャートの項目は、5〜8個が目安です。3つ以下では形に意味が出にくく、9つ以上では軸の名前が読みにくくなります。項目は、会社の評価シートの項目をそのまま、同じ名前で使うのが基本です。項目が多いときは、業績・能力・行動などの区分ごとに分けて、2枚のチャートにします。
評価のレーダーチャートに、 ほかの社員や部署の平均を重ねてもよいですか。
評価のレーダーチャートに、ほかの社員や部署の平均の線を重ねることはおすすめしません。部下は、ほかの人の仕事の中身を自分では確かめられず、点の違いの理由を話し合えないからです。重ねる線は、本人の自己評価と上司の評価、または本人の前の期と今期の2本にとどめ、点の根拠は面談で仕事の場面を挙げて話すとよいでしょう。
五角形のレーダーチャートの面積で、 総合評価を判断してよいですか。
五角形などのレーダーチャートの面積で、総合評価を判断するのは避けてください。面積は軸の並べ方によって変わり、項目ごとの重み(ウエイト)も図には表れないからです。総合評価は、会社の計算方法による結果を数字で示し、チャートは項目ごとの点の違いを見るものとして使います。重みのある制度では、図の横に重みを書き添えておくと誤解を減らせます。
評価のレーダーチャートを見せるとき、 上司は面談で何を話せばよいですか。
評価のレーダーチャートを見せるとき、上司は、自己評価と上司の評価の線の差が大きい項目から話します。その項目の点を、どの仕事のどの場面を根拠に考えたのかを自分の考えとして伝え、「○○さんは、どの場面を思い浮かべていましたか」と部下の見方を尋ねます。最後に、来期に伸ばす項目を1つと、それを試す仕事を二人で決めてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/performance-review-radar-chart-how-to
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: