資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

すべての方へ評価の面談

能力評価とは何か、業績評価とどう違うか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

能力評価とは、仕事に必要な知識や技能、判断力などを、仕事の中でどれだけ発揮できているかを評価するものです。業績評価は、期間中に上げた成果や目標の達成度を評価します。業績評価が「何を達成したか」を見るのに対し、能力評価は「どんな力で仕事を進めたか」を見る、という違いです。ただし、制度の名前と中身は会社によって異なり、能力評価に仕事への姿勢の評価を含める会社も、能力評価を設けない会社もあります。能力評価は根拠が数字に出にくいので、上司はどの仕事の場面を見てそう考えたかを伝え、部下はその場面を尋ねるとよいでしょう。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が自分の成長につながっていると感じる人は、成果につながっていると感じる人より少なくなっていました。一方で、上司と一緒に考えることを一番に期待している人では、成長につながっていると感じる人の割合が回答者全体を上回っています。能力評価の根拠になる仕事の場面は、期の途中の面談で二人で話しておくことをおすすめします。

26.7%
1万人調査
上司との面談が自分の成長につながっていると感じている人の割合
面談が業務の改善や成果につながっていると感じている人は31.9%でした。面談が仕事の結果につながっていると感じる人に比べ、自分の力の伸びにつながっていると感じる人は少ないことがわかります。
40.9%
1万人調査
面談で上司に一番期待することが「一緒に考えてほしい」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
「期待していることは特にない」と答えた人では6.6%でした。上司と一緒に考えることを一番に期待している人は、期待が特にない人に比べ、面談で成長を感じている割合がずっと高いということです。

1万人調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、能力評価や業績評価の仕組みは尋ねていません。「成長につながっている」は、面談が自分の成長につながっていると「とてもそう感じる」「そう感じる」と答えた人の割合です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

能力評価とは何か:仕事を進める力を、仕事の場面から評価するもの

能力評価とは、仕事に必要な知識や技能、判断力や周囲との調整力などを本人が仕事の中でどれだけ発揮できているかを評価するものです。評価の対象は性格や人柄ではなく、仕事の場面での行動と、その結果に表れた力です。一般的には、等級ごとに期待する力の水準を文章で決めておき、その基準に照らして評価します。

ただし、評価制度の名前と中身は会社によって異なり、ここで紹介するのは一般的な例です。能力評価の中に、仕事への姿勢や協調性の評価(情意評価や行動評価と呼ばれます)を含める会社もあれば、能力評価を設けず、行動評価と業績評価で評価する会社もあります。自分の会社で何をどう呼んでいるかは、評価制度の資料を見るか、人事の担当に確認するとわかります。

能力評価で使われる項目には、たとえば次のようなものがあります。

  • 専門知識・技能:担当する仕事に必要な知識や技術を、実際の仕事で使う力です。
  • 判断力:情報がそろわない中でも、優先順位をつけて決める力です。
  • 企画力・提案力:課題を見つけて、改善の案を出す力です。
  • 調整力:関係する部署や社外の人と合意を作りながら、仕事を進める力です。
  • 指導力:後輩やチームの仕事を教え、支える力です。

能力評価と業績評価の違い:「どんな力で進めたか」と「何を達成したか」

能力評価と業績評価の一番の違いは、評価する対象です。業績評価は、期間中に上げた成果や、期初に立てた目標の達成度を評価します。能力評価は、その成果を生んだ力や、まだ成果には表れていない力を評価します。

項目能力評価業績評価
何を評価するか仕事を進めるための知識・技能・判断力などの力期間中の成果や、目標の達成度
評価の根拠仕事の場面での行動と、そこに表れた力数字や成果物、目標に対する結果
期の途中に二人で確認できるか上司が見た場面を言葉にしないと、部下からは見えにくい数字や成果物を、二人とも同じように見られる
主な反映先(一般的な例)等級の見直しや昇格賞与

中途採用を担当している部下を例にすると、違いがわかりやすくなります。業績評価で見るのは、期初に立てた採用人数の目標に対して、何人の入社が決まったかです。能力評価で見るのは、面接で候補者の経験を見極める力や、現場の部署と求める人物像をすり合わせる力が、どの場面でどう発揮されたかです。

そのため、同じ期でも2つの評価が分かれることがあります。入社が決まった人数が目標に届かなくても、現場とのすり合わせで求人の条件を見直していれば、調整力は高く評価されることがあります。逆に、採用人数の目標を達成していても、その多くが紹介会社の推薦によるものなら、候補者を集める力は別に考える必要があります。

能力評価の根拠は、期の途中の面談で話しておく

能力評価は根拠が数字に出にくいので、上司が見た場面を、期の途中の面談で言葉にして伝えておくことをおすすめします。業績は、数字や成果物を見れば部下にも途中経過がわかります。一方で、調整力のような力をどの場面でどう見たのかは、上司が話さないかぎり部下にはわかりません。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が自分の成長につながっていると感じている人は26.7%でした。面談が業務の改善や成果につながっていると感じている人は31.9%です。つまり、面談が仕事の結果につながっていると感じる人に比べ、自分の力の伸びにつながっていると感じる人は少ないということです。

KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして「一緒に考えてほしい」を選んだ人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は40.9%でした。「期待していることは特にない」と答えた人では6.6%です。上司と一緒に考えることを一番に期待している人では、期待が特にない人に比べ、面談が成長につながっていると感じる割合がはるかに高くなっています。

面談についての数字ですが、能力評価の話にも当てはまると考えられます。どの場面でどんな力が伸びたかは、業績の数字のように自然と目に入るものではないので、二人で言葉にしなければ部下には感じにくいものです。また、「一緒に考えてほしい」と期待している部下は、上司が根拠を説明して終える面談より、次の段階を一緒に考える面談のほうが成長を感じやすいと考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、普段の面談で評価の話をしてよく、むしろするべきだと考えています。評価の話を半年に一度の面談に閉じ込めず、具体的な基準に照らして、上司と部下が同じものを見ながら話す、という考えです。能力評価であれば、上司が見た場面を伝え、部下の見方を聞き、次の段階に当たる行動を二人で考える時間にするとよいでしょう。

期の途中の面談で、上司が見た場面を伝える例です。

  • 今日の面談で少しだけ、評価の話をさせてください。先週の営業部との打ち合わせで、条件の優先順位を先に整理して出してくれましたよね。
  • あれは、調整力の基準で言うと、次の段階に近い進め方だと感じました。○○さん自身は、あの打ち合わせをどう感じていましたか。

能力評価について、上司と部下が面談で話すこと

能力評価の話は、評価シートの基準の文言を、具体的な仕事の場面に置き換えて話すと、上司にも部下にも次に何をするかが決めやすくなります。以下では、中途採用を担当している部下と上司の面談を例にします。

上司が、能力評価についての考えを伝えるとき

上司は、評価シートの基準を一緒に見たうえで、どの場面を根拠にそう考えたのかを自分の考えとして伝え、部下の見方を尋ねてください。

  • 評価シートの「調整力」の項目を、一緒に見てもらえますか。この等級では、関係する部署と合意を作りながら仕事を進められることが基準になっています。
  • 先月、営業部と求める人物像をすり合わせて、求人の条件を見直してくれましたよね。私は、あの場面で調整力が十分に発揮されていたと考えています。

そのうえで、上司がまだ判断しきれていない点を伝え、部下の見方を尋ねます。

  • 一方で、面接での見極めは、まだ私が同席して判断している場面が多いと感じています。○○さんは、どう感じていますか。

部下の見方を聞いたあとで、次の段階を一緒に考えます。

  • 次の段階は、一次面接の合否を一人で判断して、その理由を現場に説明できる状態だと考えています。どの職種の面接から始めるのがよさそうか、一緒に考えませんか。私の見方と違うと感じるところがあれば、教えてください。

部下が、能力評価の根拠を尋ねるとき

部下の側からは、評価の段階を尋ねるより先に、上司がどの場面を見てそう考えたのかを尋ねると、次に何を変えればよいかがわかりやすくなります。場面に合わせて、次のように尋ねてみてください。

  • 「判断力」の項目について、課長がどの場面をもとにそうお考えになったのか、教えていただけますか。
  • 採用人数の目標には届きませんでしたが、営業部と条件を見直した進め方は、能力の評価ではどう見ていただいていますか。
  • 次の段階に進むには、どんな場面で何ができるとよいのか、具体的に伺えると助かります。
  • 来期は、面接の判断を一人で任せていただけるように進めたいと考えています。どの職種からなら任せていただけそうでしょうか。
  • 自己評価では、営業部との調整を根拠に「調整力」をAにしました。課長のお考えと違うところがあれば、伺えますか。

業績の評価と能力の評価が分かれたとき

業績と能力の評価が分かれたときは、上司は2つを分けて、それぞれの根拠を伝えるとよいでしょう。部下の側も、2つを分けて尋ねると、話が混ざりにくくなります。

業績はよかったものの、能力の評価は今の段階にとどまる場合の例です。

  • 採用人数の目標を達成できたのは、大きな成果です。業績の評価は、その結果を根拠に考えています。
  • 能力の評価は、業績とは分けて考えています。今期は紹介会社からの推薦が多かったので、候補者を自分で集める力は、まだ発揮する場面が少なかったと感じています。
  • 来期は、候補者を自分で探す採用を1つ、一緒に進めてみませんか。

業績は目標に届かなかったものの、能力は発揮されていた場合の例です。

  • 入社が決まった人数は目標に届きませんでしたが、営業部と条件を見直した進め方は、調整力がよく表れた場面だと考えています。
  • 見直した条件での採用は、来期に結果が見えてくると思います。期の途中で、進み具合を一緒に見ていきましょう。

部下の側から、2つを分けて尋ねる例です。

  • 業績と能力の評価が違っているのは、どういう考えからか、教えていただけますか。来期に何を伸ばせばよいかを知りたいです。

能力評価と業績評価について、おすすめしないこと

避けたいのは、根拠になった場面を言葉にしないまま能力評価をつけることと、能力評価が業績の結果に引きずられることです。

  • 業績が高いから、能力も高いと見なす。業績には、市場の状況や担当する仕事の割り振りなど、本人の力以外のことも影響します。能力の評価は、本人の行動が表れた場面を根拠に、業績とは分けて考えます。
  • 能力の評価を、性格や人柄の話にする。「慎重な性格だから判断力が低い」と言われても、部下は何を変えればよいのかがわかりません。仕事の場面での行動に絞って話しましょう。
  • 根拠の場面を、期末にまとめて初めて伝える。KAKEAIは、能力の評価の話を期末の面談だけに残し、普段の面談では評価の話をしないことをおすすめしません。期末に初めて聞いた場面については、部下はその期のうちに取り組み直すことができません。
  • 逆に、上司が根拠を話すだけで終える。部下が力を発揮した場面の中には、上司が見ていなかったものもあります。部下が根拠にしたい場面を尋ねる時間も取ってください。
  • 一般的な定義を、自分の会社の制度だと思い込む。能力評価に何を含めるか、結果を等級と賞与のどちらに反映するかは、会社によって異なります。評価制度の資料を見るか、人事の担当に確認しておきましょう。

能力評価の話が二人の役に立ったかを、どこで振り返るか

能力評価の話が役に立ったかどうかは、面談のあとに次の点を振り返るとわかります。

  • 評価シートの基準の文言を中途採用の仕事の具体的な場面に置き換えて話せていれば、二人とも次に何をするかを決めやすくなっています。
  • 上司が根拠にした場面と、部下が根拠にしたい場面の両方が出ていれば、評価の根拠に食い違いが残りにくくなります。
  • 業績の評価と能力の評価を分けて話せていれば、どちらの話をしているのかが混ざらずに済んでいます。
  • 次の段階に当たる行動と、それを試す仕事が二人の間で決まっていれば、次の面談で進み具合を一緒に見られます。

次の段階に当たる行動がまだ決まっていなければ、次の面談では、評価の段階より先に、どの仕事で何を試すかから話してみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

評価の基準や段階の意味を、普段の1on1で上司と部下が確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

普段の1on1の準備をするとき。

評価について話したことのうち、まだ決まっていないことを、1on1を終える前に二人で確かめるきっかけができます。

「1on1の準備」でテーマを選び、「この1on1へのメモ」に、確かめたい評価の項目や段階の意味を書いておけます。テーマとメモはお相手の画面にも表示され、期待する対応は部下の側から選べます。1on1の実施中に「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)をクリックすると、その日の会話でまだ決まっていない話を挙げて、どうするかを確かめる一言が出ることがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り2分ほどです。今日話した「中間面談・評価」の件で、西村さんへプロジェクト対応分を伝える一歩がまだ期限未定のままです。いつまでに渡すかを一つ決めて終わりませんか。柳瀬さん、いかがでしょう?

普段の1on1で評価の話をしたとき。

評価の項目や書き方について二人で確かめたことを、あとから二人とも同じ記録で見返せます。

Kakeai AIが会話の中身を、話のまとまりごとの見出しと要点に書き直し続け、終了時に確定したものがそのまま履歴になります。採点の口調を使わず、二人が話した事実の言葉で書かれ、お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

課の進捗と面談シート 7月の中間面談シートについて、藤本さんがすでに書き始めており、上期の新規ゼロはそのまま書き、種をまいたと書くよう西村さんが伝えた。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

能力評価とは何ですか。業績評価とはどう違いますか。

能力評価とは、仕事に必要な知識や技能、判断力などを、本人が仕事の中でどれだけ発揮できているかを評価するものです。業績評価は、期間中に上げた成果や目標の達成度を評価します。能力評価は「どんな力で仕事を進めたか」を、業績評価は「何を達成したか」を見る、という違いです。制度の名前と中身は会社によって異なるので、自分の会社の定義は、評価制度の資料を見るか、人事の担当に確認してください。

能力評価には、どんな評価項目がありますか。

能力評価の項目は会社によって異なりますが、一般的な例としては、専門知識・技能・判断力・企画力・調整力・指導力などがあります。一般的には、等級ごとに期待する水準が文章で決められています。項目の名前のままでは何をすればよいかがわかりにくいので、上司と部下は、基準の文言を自分の仕事の具体的な場面に置き換えて話すとよいでしょう。

業績はよかったのに能力評価が低いのは、なぜですか。

業績評価と能力評価は見ているものが違うので、同じ期でも評価が分かれることがあります。業績には、市場の状況や担当する仕事の割り振りなど、本人の力以外のことも影響するからです。部下の側からは、「業績と能力の評価が違っているのは、どういう考えからか教えていただけますか」と、上司が根拠にした場面を尋ねてみてください。来期に何を伸ばせばよいかが具体的になります。

能力評価と情意評価(行動評価)は同じものですか。

能力評価と情意評価(行動評価)は、分けている会社と、まとめている会社があります。一般的には、能力評価は仕事を進める知識や技能などの力を評価します。情意評価は責任感や協調性といった仕事への姿勢を、行動評価は期待される行動をとれているかを評価します。自分の会社でどの項目がどの評価に入っているかは、評価シートの区分を見るか、人事の担当に確認すればわかります。

能力評価の結果は、昇給や昇格にどう反映されますか。

能力評価の結果がどこに反映されるかは、会社の制度によって異なります。一般的な例では、能力評価を等級の見直しや昇格に、業績評価を賞与に反映する形があり、昇給には両方を使う会社もあります。ただし、これはあくまで一般的な例です。自分の会社の決まりは、評価制度の資料や就業規則を見るか、人事の担当に確認してください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/competency-evaluation-vs-performance-evaluation

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: