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人事・経営の方へ部下との関わり

部下育成のテーマの決め方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下育成のテーマは、人事が一覧から割り当てるより、本人がいま任されている仕事の中から、直属の上司と本人が一緒に選ぶことをおすすめします。選ぶ材料は任せている仕事・本人の希望・会社や部署の方針の3つです。テーマは1つに絞り、半年ほどを目安に見直すのも1つの方法です。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の時間のうち「スキルや力の向上」の話が占める割合は、回答者の答えの平均で4.3%でした。「具体的な仕事」の話は47.2%で、面談の時間の中で最も多くを占めています。任せている仕事の中からテーマを選んでおけば、その仕事の話の中で育成のテーマも扱えます。人事が用意するのは、テーマそのものではなく、選び方と見直しの時期です。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の時間のうち力を伸ばす話に使われている時間は短い一方で、その話をしている人のほうが面談の成果を実感していました。Kakeai AI 1on1の利用データでも、1on1の前に選ばれるテーマで最も多いのは「業務の進捗や進め方」です。面談の時間の多くが仕事の話に使われていることを踏まえると、育成のテーマは、任せている仕事の中から選ぶとよいでしょう。

4.3%
1万人調査
上司との面談の時間のうち、「スキルや力の向上」の話が占める割合(回答者の答えの平均)
「具体的な仕事」の話は47.2%、「人事評価」は14.0%、「会社や部署の方針」は11.5%でした。面談の時間の中で、力を伸ばすことそのものの話に使われている時間は短いということです。
39.6%
1万人調査
面談で「スキルや力の向上」の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
この話をしていない人では29.7%でした。面談で力を伸ばす話をしている人のほうが、面談の成果を実感している割合が高いということです。
6.5%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1の予定を作るときに入力されたテーマのうち、「スキルや力の向上」が占める割合
「業務の進捗や進め方」は43.7%、「今後のキャリア」は11.4%でした。力を伸ばすことそのものが1on1のテーマとして選ばれる回は少なく、最も多く選ばれているのは仕事の進み方の話です。

1万人調査の4.3%は、面談の時間のうち各話題が占める割合を回答者が答えた値の平均です。利用データの割合は、1on1の予定を作るときにテーマが入力された回の中での内訳で、会話の内容を示すものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下育成のテーマは、人事が配るより、本人の仕事から上司と本人が選ぶ

部下育成のテーマは、人事が一覧を作って割り当てるより、本人がいま任されている仕事の中から、直属の上司と本人が一緒に選ぶことをおすすめします。人事が用意するのは、テーマそのものではなく、選ぶための材料と選び方、見直す時期です。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。育成のテーマも、本人の仕事と、いまの状況を知っている人が本人と一緒に選ぶほうが、普段の仕事の中で扱いやすくなります。上司が部下の仕事を見る機会の少ない職場では、テーマを選ぶ前に、その機会を作るところから始める必要があります。

部下育成のテーマの決め方を考えるための数字:面談で力を伸ばす話に使われる時間

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の時間のうち、「スキルや力の向上」の話が占める割合は、回答者の答えの平均で4.3%でした。「具体的な仕事」の話は47.2%、「人事評価」は14.0%、「会社や部署の方針」は11.5%です。つまり、面談の時間の中で、力を伸ばすことそのものの話に使われている時間は短いということです。

同じ調査で、面談で「スキルや力の向上」の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は39.6%でした。この話をしていない人では29.7%です。力を伸ばす話をしている人のほうが、面談の成果を実感している割合は高くなっています。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)も見てみます。1on1の予定を作るときに入力されたテーマのうち、「スキルや力の向上」は6.5%でした。「業務の進捗や進め方」は43.7%、「今後のキャリア」は11.4%です。1on1の前に、力を伸ばすことそのものがテーマとして選ばれる回は少なく、最も多く選ばれているのは仕事の進み方の話です。

面談の時間の中で最も多くを占めるのは、具体的な仕事の話です。いま任せている仕事の中から育成のテーマを選んでおけば、その仕事の進み具合や迷っている点を話すたびに、テーマのことも話題にできます。たとえば「契約書の確認で、修正の案まで一人で作れるようになる」というテーマなら、その週に作った案について相談する時間が、そのままテーマを扱う時間になります。

部下育成のテーマを選ぶ3つの材料:任せている仕事・本人の希望・会社の方針

育成のテーマは、次の3つの材料から候補を出し、上司と本人で1つに絞る進め方がおすすめです。3つのうち、最初に見るのは任せている仕事です。本人の希望と会社の方針は、その仕事のどこに重ねられるかを考えるために使います。

材料何を見るかテーマの例(法務の担当者の場合)
任せている仕事いま任せている仕事のうち、次に一人で進める範囲を広げたいところ取引先との契約書の確認で、修正の案まで一人で作れるようになる
本人の希望本人がこれから担いたい仕事や、伸ばしたい力海外の取引先との英文の契約書を扱えるようになる
会社や部署の方針会社や部署が今期に力を入れる方向新しい事業で使う契約書のひな形を、部署で使える形にまとめる

テーマを「交渉力」「法律の知識」のような力の名前だけで書かず、どの仕事でどこまでできるようになるかまで書いておくと、普段の1on1で話題にしやすくなります。期間は半年ほどで、テーマは1つに絞るとよいでしょう。

以下では、法務の部署で、取引先との契約書の確認を担当している部下と、その上司(課長)を例にします。

上司と本人でテーマの候補を出す

  • 半年の育成のテーマを、一緒に決めたいと思っています。今の仕事の中で、次に一人で進めてみたいところはありますか。
  • 契約書の確認で、修正の案まで○○さんが作れるようになると、営業部への回答が早くなると考えています。○○さんは、どう思いますか。
  • これから担当してみたい仕事があれば、それも教えてください。テーマの候補に入れたいです。
  • 会社として、今期は新しい事業の契約に力を入れています。その中で、○○さんが関われそうなことがあれば一緒に考えましょう。

本人の側から、希望を切り出すこともあります。

  • 英文の契約書を扱えるようになりたいと考えています。今の仕事の中で、少しずつ関われる場面はありますか。

候補を1つに絞る

  • 候補が3つ出ましたね。半年で取り組むのは1つにしたいので、どれから始めるか一緒に決めませんか。
  • 英文の契約書は、修正の案を作れるようになってからのほうが進めやすいかもしれません。○○さんは、順番をどう考えますか。
  • 新しい事業のひな形づくりは、来期のテーマにしてもよいと思っています。今期は、修正の案を作るほうから始めませんか。

1on1の中でテーマを扱い続ける

テーマを決めたあとは、テーマのためだけの時間を別に取るより、普段の1on1で仕事の話をする中で扱うと続けやすくなります。

  • 今月作ってもらった修正の案のうち、2つはそのまま営業部に返せました。迷ったところが残っている案を、一緒に見直しませんか。
  • このテーマは、今の仕事の進み方に合っていますか。合わなくなっていたら、選び直してかまいません。

本人の側から、テーマに関わる相談を持ちかけることもあります。

  • 修正の案で、損害賠償の条項の書き方にいつも迷います。次の1on1で、課長のご意見を伺えますか。

人事が用意するもの:テーマの一覧ではなく、選び方と見直しの時期

人事の役目は、テーマを決めることではなく、上司と本人がテーマを選びやすくすることです。用意するのは、次の4つで足ります。

  1. 3つの材料(任せている仕事・本人の希望・会社や部署の方針)から候補を出し、1つに絞る、という選び方の手引き。
  2. 会社として今期に力を入れる方向を、テーマを選ぶときの材料として使える言葉にしたもの。
  3. テーマを持つ期間と、見直す時期(期の初めと、仕事が大きく変わったとき、など)。
  4. テーマを選ぶときに困ったことを、管理職が人事に相談できる窓口。

管理職に向けて説明するときは、たとえば次のように伝えられます。

  • 育成のテーマは、人事からお配りするものではありません。課長と本人で、いま任せている仕事の中から選んでください。
  • 会社として今期に力を入れる方向は、この3つです。テーマを選ぶときの材料の1つにしてください。
  • テーマは半年に1つで十分です。期の途中で仕事が変わったら、そのときに選び直してかまいません。
  • 人事にお知らせいただきたいのは、テーマを選ぶときに困ったことです。1on1で話した中身を報告していただく必要はありません。
  • テーマが今の仕事に合わなくなったと感じたら、期の途中でも、遠慮なく人事にご相談ください。

研修の題目は、会社の方針から人事が選んでかまいません。ただし、一人ひとりの育成のテーマとは分けておくことをおすすめします。研修で学んだことを仕事に生かすかどうかは、上司と本人が、任せている仕事の中で話して決めることです。

部下育成のテーマの決め方で、避けたいこと

避けたいのは、テーマを人事の側でそろえることが目的になってしまう進め方です。

  • 全社共通のスキルの一覧から、人事がテーマを割り当てる。本人の仕事と合わないテーマは、普段の面談で取り上げられにくくなります。一覧は、候補を考えるときの参考にとどめましょう。
  • 力の名前だけでテーマを書く。「主体性」「コミュニケーション力」だけでは、どの仕事で何をすればよいのかが、上司にも本人にもわかりません。
  • 一度に3つも4つもテーマを持つ。普段の1on1で扱いきれず、どれも話題にならないまま期末を迎えやすくなります。
  • テーマの進み具合を知るために、人事が1on1の記録を読む。KAKEAIは、人事が1on1の記録の中身を読むことをおすすめしません。記録が人事に読まれると思えば、二人が1on1で話す内容を選ぶようになるおそれがあります。
  • 1on1の実施率やテーマを決めた割合を、管理職の目標にする。KAKEAIは、1on1の実施率を管理職の目標にすることもおすすめしません。数字をそろえることが目的になると、テーマが今の仕事に合っているかどうかが話されなくなると考えられます。

部下育成のテーマが役に立っているかを、どう振り返るか

テーマが役に立っているかどうかは、全員のテーマが決まったかではなく、上司と本人の普段のやり取りの中でテーマが扱われているかで振り返ります。人事が振り返るときは、1on1の記録を読むのではなく、管理職と本人に直接尋ねてください。尋ねた結果に応じて、次のように進めます。

  • テーマが力の名前だけで書かれていたら、どの仕事でどこまでできるようになるかの言葉に、上司と本人で書き直してもらうよう伝えます。
  • 仕事が大きく変わった人がいれば、テーマを選び直す時期であることを、上司と本人に知らせます。
  • テーマの選び方について管理職からの相談が続いていたら、選び方の手引きを見直します。

期の半ばに尋ねたとき、テーマは決まっていても1on1で一度も話題になっていないことがあります。その場合は、テーマの一覧や書式を見直すより先に、任せている仕事の中からテーマを選び直してもらうよう、管理職に伝えてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下育成のテーマや研修を決めても、現場の上司と部下の1on1にどうつなげればよいかが見えにくいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

各上司の1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

研修とは別に、現場の上司一人ひとりが、部下ごとの関わり方を1on1の前に考えられます。

上司には1on1の前に、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1をもとに、今回どう関わるとよいかと最初の一言の案が表示されます。部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日は三浦さんとの初回で、三浦さん自身が「業務の進捗や進め方」をテーマに入れてくれています。まず状況を聞き切ることが、この時間の土台になります。

会社として1on1で話してほしいテーマを決めるとき。

部下育成のように会社として扱ってほしい話題を、上司と部下が1on1の準備で選べるテーマの1つとして示せます。

ご契約によっては、システム管理者が、会社として1on1で話してほしいテーマを必須テーマ・推奨テーマとして設定できます。設定したテーマは、上司と部下が「1on1の準備」で選ぶテーマの選択肢に表示されます。

導入の前に、管理者に何が見えるかを確かめるとき。

人事は1on1の記録の中身を読まずに運用でき、記録が誰に見えるかを、前もって上司と部下に伝えられます。

文字起こし、「1on1のAI要約」、ダイジェスト、「この1on1へのメモ」、MOVE(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)は1on1をするお二人の画面に表示され、1on1前後のAIアドバイスはそれぞれ本人にだけ表示されます。どれもシステム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。

Kakeai AI 1on1 の導入を検討している方は、サービス資料をお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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  • 1on1の前・最中・あとに、Kakeai AI が上司と部下それぞれに出すもの
  • 導入の進め方と、ご利用企業の事例
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よくある質問

部下育成のテーマには、どんなものがありますか。

部下育成のテーマは、任せている仕事、本人の希望、会社や部署の方針の3つの材料から考えると候補を出しやすくなります。たとえば法務の担当者なら、「契約書の確認で、修正の案まで一人で作れるようになる」「英文の契約書を扱えるようになる」といったテーマです。「交渉力」のような力の名前だけでなく、どの仕事でどこまでできるようになるかを書くと、普段の1on1で話題にしやすくなります。

部下育成のテーマは、人事と上司のどちらが決めるのがよいですか。

部下育成のテーマは、直属の上司と本人が一緒に選ぶのがよいでしょう。本人の仕事と、いまの状況を知っている人が選ぶほうが、テーマを普段の仕事の中で扱いやすいからです。人事が用意するのはテーマそのものではなく、選び方の手引きと、会社が今期に力を入れる方向、テーマを持つ期間と見直しの時期です。上司が部下の仕事を見る機会が少ない職場では、その機会を作るところから始める必要があります。

部下育成のテーマは、いくつ決めればよいですか。

部下育成のテーマは、一度に1つに絞ることをおすすめします。期間は、半年ほどを目安にするのも1つの方法です。一度に3つも4つもテーマを持つと、普段の1on1で扱いきれず、どれも話題にならないまま期末を迎えやすくなります。候補がいくつか出たときは、上司と本人で、どれから始めるかを話して1つに絞ります。期の途中で仕事が大きく変わったときは、そのときに選び直してかまいません。

研修のテーマと、一人ひとりの育成のテーマは、どう分ければよいですか。

研修の題目は、会社や部署の方針から人事が選んでかまいません。一方で、一人ひとりの育成のテーマは、本人がいま任されている仕事の中から、直属の上司と本人が選びます。研修で学んだことを仕事のどこに生かすかは、上司と本人が任せている仕事の中で話して決めることです。研修の題目を、そのまま全員の育成のテーマにすることは避けたほうがよいでしょう。

部下育成のテーマが役に立っているかを、人事はどう把握すればよいですか。

部下育成のテーマが役に立っているかは、人事が1on1の記録を読むのではなく、管理職と本人に直接尋ねて把握します。たとえば、テーマが今の仕事の言葉で書かれているか、普段の1on1でテーマに関わる仕事の話が出ているかを尋ねます。テーマを選ぶときに困ったことも、あわせて聞いておくと手引きの見直しに役立ちます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/how-to-choose-themes-for-developing-subordinates

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: