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上司と部下が友達のような関係で、 よいのか
先に答え
上司と部下が友達のように親しいこと自体は、悪いことではありません。気をつけたいのは、親しさのために、評価・仕事の割り振り・直してほしいことのような言いにくい話が出なくなることと、ほかのメンバーとの扱いに差が出ることです。親しく話せることと、仕事の言いにくい話を伝え合えることは、同じとは限りません。親しさは保ったまま、評価や仕事の話は改まって切り出して続けることをおすすめします。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との関係を保つことを面談の理由の1つに挙げる人は3割ほどいましたが、一番の理由にする人は1割に届きませんでした。最も多いのは、自分の仕事を進めるためです。同じ頻度で面談している人どうしでは、評価の話をしている人のほうが、面談の成果を実感していました。
- 30.3%
- 1万人調査
- 上司との面談をしている理由(5つまで選択)として、「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人の割合
- 最も多い「自分の仕事を進めるため」は52.8%でした。上司との関係を保つことも、面談の理由の1つとして、3割ほどの人に大事にされているということです。
- 34.5%
- 1万人調査
- 上司との面談をしている一番の理由として、「自分の仕事を進めるため」を選んだ人の割合
- 一番の理由の中で最も多い答えでした。「上司との関係性を維持・向上させるため」を一番に選んだ人は8.5%で、上司との関係を面談の一番の目的にしている人は多くないということです。
- 37.4%
- 1万人調査
- 上司と2週間〜1か月に1回面談していて、人事評価の話もしている人のうち、面談が成果につながっていると感じる人の割合
- 同じ頻度で、評価の話をしていない人では30.8%でした。同じ頻度の人どうしで比べると、評価の話をしている人のほうが、面談の成果を実感しているということです。
1万人調査は、上司と部下の親しさや、友達のような関係かどうかは尋ねていません。30.3%と34.5%は、同じ「面談をしている理由」の質問の、5つまで選択の答えと、一番の理由の答えです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
上司と部下が友達のような関係でも、 評価と仕事の話が続いていればよい
上司と部下が友達のように親しいこと自体は、悪いことではありません。気軽に相談できる、困りごとを早めに言える、といった助けになることもあります。気をつけたいのは、親しさのために、評価・仕事の割り振り・直してほしいことのような言いにくい話が出なくなることです。もう1つは、ほかのメンバーとの扱いに差が出ることです。
ここでいう「友達のような関係」は、敬語を使わずに話す・私生活の話をよくする・仕事の外でも一緒に過ごす、といった間柄のことです。同期や元の同僚が上司になった場合のように、もともと親しかった二人が上司と部下になることもあります。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査で、上司との面談をしている理由を5つまで選択で尋ねると、「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人は30.3%でした。一方、一番の理由として選んだ人は8.5%で、最も多かったのは「自分の仕事を進めるため」の34.5%です。つまり、上司との関係は面談の理由の1つとして大事にされていますが、一番の目的にしている人は多くないということです。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、「まず関係づくり」で止めず、関係は仕事の話を前に進める中でできるものだと考えています。ただし、関係にも段階があります。親しく話せることと、仕事の言いにくい話を伝え合えることは、同じとは限りません。
友達のような関係の上司と部下で、 言いにくくなる話
親しい間柄だと、相手との関係を気にして、仕事の話の一部を避けてしまうことがあります。上司と部下で、言いにくくなる話は少し違います。以下では、広報の部署で社内報の編集をしている二人を例にします。二人は同じ年に入社した同期で、先に課長になった人が、もう一人の上司になりました。
| 場面 | 上司の側で言いにくくなること | 部下の側で言いにくくなること |
|---|---|---|
| 評価 | 今の | 評価の |
| 直してほしいこと | 記事の | 上司の |
| 仕事の | 急ぎの | 「大丈夫」と |
| ほかの | 割り振りの | 皆の |
KAKEAIの1万人調査では、上司と2週間〜1か月に1回面談している人どうしで比べると、面談で人事評価の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は37.4%でした。評価の話をしていない人では30.8%です。同じ頻度の人どうしで比べると、評価の話をしている人のほうが、面談の成果を実感しているということです。
評価の話と成果の実感の数字は、親しさとの関係までは示していません。そのうえで、KAKEAIは、親しい関係だからといって、普段の面談で評価の話を避けることをおすすめしません。
上司の立場で: 親しさを保ったまま、 評価と仕事の話を続ける
上司の側は、親しさを手放す必要はありません。ただ、評価や直してほしいことを話すときは、改まった仕事の話であることを一言伝えてから始めるとよいでしょう。改まった話であることが分かれば、部下も聞く準備ができます。
- 今日は、社内報の秋号の進め方について、少し改まってお話ししたいことがあります。時間をもらってもいいですか。
- 同期なので言いにくいところもあるのですが、ここは率直にお伝えしたいと思っています。
- 特集記事の取材で、1つお願いがあります。取材先への原稿の確認は、掲載の3日前までにしてもらえますか。前日だと、取材先の方が直しを確認する時間がなくなってしまうからです。
- 私の見方が違っていたら、遠慮なく言ってください。○○さんの考えも聞きたいです。
- 会議では、ほかのメンバーもいるので、敬語で話そうと思っています。普段の話し方はこれまで通りでいいと考えていますが、○○さんはどう思いますか。
評価の見通しも、親しさを理由に先送りせず、評価シートを二人で見ながら、理由と一緒に伝えます。最終的な結果が上司の一存では決まらない会社では、そのことも添えます。
- 今期の評価について、評価シートを一緒に見ながら、今の時点の私の考えを話してもいいですか。
- 特集の企画は、読者の反響も大きくてよかったと思っています。ただ、秋号の締め切りに2回間に合わなかったことがあるので、私は今のところBだと考えています。
- これは私の考えで、最終的な結果は、このあとの調整で決まります。○○さんは、どう感じていますか。
ほかのメンバーとの関係では、仕事の割り振りや情報の伝え方に差が出ないように気を配ります。親しい部下にだけ先に話したことは、ほかのメンバーにも同じ日に伝えるとよいでしょう。
- 次号の担当の割り振りは、ほかの3人とも同じように相談してから決めますね。
- 来月から編集の進め方が少し変わります。今日の午後、皆にも同じ話をします。
部下の立場で: 親しい上司に、 言いにくいことを伝える
部下の側も、親しい上司だからこそ、困っていることを早めに伝えると仕事が進めやすくなります。評価や期限のような話は、「少し改まって」と前置きすると切り出しやすくなります。上司に期待することも一緒に伝えると、上司は何をすればよいのかが分かりやすくなります。
- 課長、今日は少し改まってご相談したいことがあります。
- 秋号の特集の締め切りについて、正直に言うと、今の日程では厳しいと感じています。
- この前は「大丈夫」と答えてしまったのですが、取材がもう1つ増える見込みです。締め切りを延ばせるかどうか、一緒に考えていただけますか。
- 今期の評価について、今の時点で課長がどう考えているかを教えていただけますか。
- 私の進め方で直したほうがいいところがあれば、同期だからと遠慮せずに言ってください。
皆の前での接し方が気になるときや、仕事の外の誘いが負担なときも、言いにくさを我慢せずに伝えてかまいません。
- 皆の前では、ほかの人と同じように名字で呼んでいただけると助かります。
- お誘いはありがたいのですが、今月は家の用事が多いので、今回は遠慮させてください。
- 夜のメッセージは、急ぎでなければ翌朝に読むようにしています。急ぎのときは、電話をいただけますか。
上司と部下が友達のような関係で、 避けたいこと
避けたいのは、親しさに頼って役割の話を省くことと、反対に、親しさを急に断ち切ることの両方です。
- 親しさを理由に、評価や直してほしいことを先送りする。期末に初めて聞く評価は、親しい相手からだと、裏切られたように受け取られることもあります。
- 上司になったからと、急によそよそしくなる。理由が分からないまま距離を取られると、部下は何か悪いことをしたのかと考えてしまうかもしれません。変えるなら、一言添えて変えます。
- 親しい部下にだけ、情報や仕事の相談が先に届く。ほかのメンバーには、えこひいきに見えることがあります。割り振りの理由と情報は、全員に同じように伝えます。
- 部下の側が、親しさから遠慮して「大丈夫」で済ませる。実は厳しいことを言わずにいると、困ったときに二人で手を打つのが遅れます。
- 仕事の外の付き合いを、断りにくい形で続ける。勤務時間外の誘いや私的な連絡が負担なときは、断ってかまいません。断ったことで仕事の扱いが変わったと感じるときや、困る状態が続くときは、人事の担当に相談してください。
二人の親しさが仕事の助けになっているかを、 どう振り返るか
友達のような関係がよいかどうかは、仲のよさではなく、二人の間で仕事の話が前に進んでいるかで振り返ります。上司も部下も、次の点を目安にしてみてください。
- 評価の見通しや直してほしいことを先送りしていると気づいたら、次の面談の議題に入れておきます。
- 「大丈夫」のひと言で済ませた厳しいことがあれば、締め切りが近づく前に伝え合いましょう。
- 仕事の割り振りや情報がほかのメンバーに届いていなければ、同じ日に全員へ伝えるようにします。
- 仕事の外の付き合いがどちらかの負担になっているなら、誘い方や回数を二人で見直すとよいでしょう。
親しさは、言いにくい話を伝え合うための土台にもなります。次の面談では、先送りしていた話を1つだけ、改まって切り出すところから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司と部下がそれぞれ何を担い、どこまで踏み込んでよいのかを、毎回の1on1の中で確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。
その回に部下が上司に何を期待しているかを、 二人が同じ画面で確かめてから話し始められます。
Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げます。前回決まった次の一歩があれば、それも挙げます。
準備されたテーマは「競合調査と市場規模の試算」×「報告したい」の1つです。 前回決まった次の一歩は「競合3社の一次調査(拠点・代理店・力を入れている国)を表にする」の1つでした。
1on1のあとに、「概要」と「MOVE」の画面で。
上司も次の一歩の担当になることがあり、 二人の分担を同じ一覧で確かめられます。
「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)には、上司と部下のどちらが担当する一歩も、同じ一覧に並びます。「概要」の画面のダイジェストには、どの話が誰の手元に残っているかが書かれます。どちらも、お二人に同じものが表示されます。
6月16日の1on1から、柳瀬さんが持つ持ち越しが二つあります。…
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よくある質問
上司と部下が友達のような関係なのは、 よくないことですか。
上司と部下が友達のように親しいこと自体は、よくないことではありません。困りごとを早めに相談できるなど、仕事の助けになることもあります。気をつけたいのは、親しさのために評価や直してほしいことのような言いにくい話が出なくなることと、ほかのメンバーとの扱いに差が出ることです。親しさは保ったまま、仕事の話は改まって切り出して続けるとよいでしょう。
部下と友達のように仲がよいと、 評価を伝えにくくなりませんか。
部下と仲がよいと、評価の見通しを伝えるのをためらうことがあります。その場合は、「少し改まってお話ししたいことがあります」と前置きし、今の時点の考えを理由と一緒に伝え、部下の見方を尋ねます。KAKEAIの1万人調査では、上司と2週間〜1か月に1回面談している人どうしで、評価の話をしている人の37.4%が、面談が成果につながっていると感じていました。評価の話をしていない人の30.8%より高い割合です。
上司が友達のような接し方をしてきて困るときは、 部下はどうすればよいですか。
上司の友達のような接し方に困るときは、困っている点を1つに絞って、お願いの形で伝えるとよいでしょう。たとえば、「皆の前では、ほかの人と同じように名字で呼んでいただけると助かります」という伝え方です。仕事の外の誘いや夜の連絡が負担なときは、断ってかまいません。断ったことで仕事の扱いが変わったと感じるときや、困る状態が続くときは、人事の担当に相談してください。
同期や元の同僚が上司になったとき、 どう接すればよいですか。
同期や元の同僚が上司になったときは、これまでの親しさを急に断ち切る必要はありません。上司の側は、評価や仕事の割り振りの話をするときに、改まった仕事の話であることを一言添えてから始めます。部下の側は、厳しいことや評価の見通しを、「少し改まって」と前置きして尋ねるとよいでしょう。ほかのメンバーへの割り振りや情報の伝え方に差が出ないよう、上司は気を配ります。
上司と部下でプライベートの付き合いをしてもよいですか。
上司と部下が仕事の外で付き合うこと自体は、二人が望んでいるならかまいません。ただ、上司からの誘いは、部下にとって断りにくいことがあります。上司は、断られても仕事の扱いは変わらないことが伝わるようにし、誘いを繰り返さないよう気を配ります。会社によっては、上司と部下の私的な関係について決まりがあることもあるので、気になるときは人事の担当に確認してください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-subordinate-friend-like-relationship
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: