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フィードバックと感想はどう違うのか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

フィードバックと感想の違いは、話の中心がどこにあるかです。感想は、話し手自身がどう感じたかを伝えるものです。フィードバックは、相手の仕事について見た事実と、それを見て自分がどう感じたか、そして次にどうするとよいかを伝えるものです。感想はフィードバックの一部にあたりますが、感想だけでは、相手は何を残し、何を変えればよいかを決めにくくなります。フィードバックを頼まれたら、感想に「どこを見てそう感じたか」と「次にどうするとよいか」を添えるとよいでしょう。

数字で見る

1on1のあとに部下が送る感想を、部下が1on1の前に選んだ、上司に期待することごとに見ました。「自分のことや状況を知ってもらえました」が最も多く選ばれていたのは、「話を聞いてほしい」を選んだ回です。また、面談で上司に期待することとして「その時々によって違う」を選ぶ人も少なくありません。

54.7%
Kakeai AI 1on1 利用データ
部下が「話を聞いてほしい」を選んだ回で、1on1のあとの感想に「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた割合
部下が選んだ、上司に期待することごとに見ると、この感想が最も多く選ばれていたのは「話を聞いてほしい」の回でした。1on1のあとの感想は、その回が部下の求めていたものと合っていたかを知る手がかりになると考えられます。
28.7%
1万人調査
面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
「意見を聞きたい」「具体的なアドバイスがほしい」「一緒に考えてほしい」に次いで、選択肢の中で4番目に多い答えでした。面談で上司に期待することが、回によって変わる人も少なくないということです。

1万人調査は、フィードバックと感想の違いを尋ねたものではありません。利用データの54.7%は、1on1のあとに部下が選択肢から選んで送る感想を、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することごとに集計したものです。会話の中身を示すものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

フィードバックと感想の違い

フィードバックと感想の違いは、話の中心がどこにあるかです。感想は、話し手自身がどう感じたかを伝えるものです。フィードバックは、相手の仕事について見た事実と、それを見て自分がどう感じたか、そして次にどうするとよいかを伝えるものです。

比べる点感想フィードバック
話の中心話し手自身がどう感じたか相手の仕事やふるまい
中身「よかった」「分かりにくかった」などの受け止め見た事実、それを見てどう感じたか、次にどうするとよいか
受け取った人にできること自分の仕事を相手がどう受け止めたかを知る何を残し、何を変えるかを決める
伝えるための準備ほとんど要らない相手の仕事をよく見ておくことが要る

2つは、対立するものではありません。感想は、フィードバックの中の「どう感じたか」の部分にあたります。感想に「どこを見てそう感じたか」と「次にどうするとよいか」を足すと、フィードバックになります。

以下では、販売促進を担当している人が、新商品のチラシの案を作り、課長に「フィードバックをお願いします」と頼んだ場面を例にします。課長の最初の返事は、「いいと思いますよ。少しごちゃごちゃしているかな」でした。この返事は、感想です。作った人は、どこを残し、どこを直せばよいのかを、まだ決められません。

感想にも役割がある:相手にどう届いたかを伝える

感想は、フィードバックより価値が低いものではありません。相手の仕事が、受け取った人にどう届いたかを伝えられるのは、感想だからです。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」では、1on1のあとに、その回の感想を選択肢から選んで相手に送れます。その利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、部下が送った感想を、部下が1on1の前に選んだ、上司に期待することごとに見ました。「自分のことや状況を知ってもらえました」が最も多く選ばれていたのは、部下が「話を聞いてほしい」を選んでいた回で、54.7%でした。聞いてほしいと思って臨んだ回に、知ってもらえたという感想が多く返っているということです。感想は、その時間が相手の求めていたものと合っていたかを伝える手がかりになると考えられます。

一方で、感想だけでは、次に何を残し、何を変えればよいかまでは伝わりません。「よかったです」と言われた人は、何がよかったのかが分からなければ、次も同じことができるとは限りません。感想の役割と、フィードバックの役割は分けて考えるとよいでしょう。

フィードバックを頼まれたときに、感想で終わらせない伝え方

フィードバックを頼まれたときは、感想から話し始めてかまいません。そのあとに、どこを見てそう感じたのかと、次にどうするとよいかを足します。

感想を、見た事実と次への提案につなげる

課長が、チラシの案について考えを伝えるときの例です。

  • 一目見て、明るくて手に取りたくなるチラシだと感じました。
  • そう感じた理由は、商品の写真が大きく、真ん中にあるからだと思います。ここは、このまま残してほしいです。
  • 一方で、価格がどこに書いてあるか、私は探してしまいました。右下の小さな字の部分ですね。
  • 店頭で数秒しか見ない人のことを考えると、価格を写真の近くに置くと伝わりやすいと考えています。○○さんは、どう思いますか。

感想しか言えないときは、そう伝える

時間がなく、感想しか言えないときもあります。そのときは、感想であることを伝え、きちんと見てから伝える時間をもらうとよいでしょう。

  • 今は、ぱっと見た感想しか言えません。それでもよければ、私は少し文字が多いと感じました。
  • きちんと見てからお伝えしたいので、明日の午前中まで時間をもらえますか。特に見てほしいところがあれば、教えてください。

部下から上司に伝えるとき

部下が、上司の作った資料にフィードバックを頼まれることもあります。感想から始め、どこを見てそう感じたかを添えると、上司も直す場所を決めやすくなります。

  • 説明会の資料、分かりやすかったです。特に、2ページ目の流れの図で、申し込みまでの手順がすぐに分かりました。
  • 1つ気になったのは、費用のページです。私は、どの費用が毎月かかるのかを読み取れませんでした。表に「毎月」の列があると、お客様にも伝わりやすいと思います。

感想が返ってきたときに、フィードバックに変える頼み方と聞き返し方

フィードバックを頼んで感想が返ってきたときは、聞き返して、どこを見てそう感じたかと、次にどうするとよいかを尋ねます。頼む段階で、感想がほしいのか、意見がほしいのかを伝えておくと、返ってくる内容が変わります。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、「その時々によって違う」を選んだ人が28.7%いました。選択肢の中で4番目に多い答えです。面談で上司に期待することが、回によって変わる人も少なくないということです。面談についての数字ですが、フィードバックを頼むときにも、相手に求めることはその都度変わることがあります。感想を聞きたいのか意見がほしいのかは、頼む側から伝えておきましょう。

頼むときに、何を見てほしいかを伝える

  • チラシの案を見ていただけますか。今日は、ぱっと見た印象を伺いたいです。
  • 来週の入稿の前に、もう一度見ていただきたいです。今回は、価格と問い合わせ先が伝わるかどうか、ご意見を伺いたいです。
  • 細かい言葉づかいより、まず全体の構成でよいかどうかを見ていただけると助かります。

返ってきた感想を、聞き返して具体的にする

  • ありがとうございます。「いいと思う」と感じていただいたのは、どのあたりですか。残す部分を決めたいので、教えていただけますか。
  • 「少しごちゃごちゃしている」というのは、文字の量のことでしょうか。それとも、色の数のことでしょうか。
  • もし課長が直すとしたら、どこから手をつけますか。

1on1の終わりの「よかったです」を、次につなげる

1on1の終わりに「今日はどうでしたか」と尋ねて、「よかったです」と感想が返ってくることもあります。感想を交わすことはよいことです。そのうえで、どの話が役に立ち、次は何を変えるとよいかまで話せると、二人の時間を見直しやすくなります。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1の目的は、仕事と成長を前に進めることだと考えています。話す場を持つこと自体は、目的ではありません。1on1の終わりの感想も、次の1on1で何を変えるかを二人で決める材料になります。

  • 今日の1on1はどうでしたか。役に立った話と、次はこうしてほしいということがあれば、1つずつ教えてください。
  • よかったです。特に、チラシの入稿日を一緒に決められたので、安心して進められます。次回は、最初に私から進み具合を話す時間をいただけると助かります。

フィードバックと感想を取り違えたときに、起きやすいこと

避けたいのは、感想だけを返してフィードバックをしたつもりになることと、感想を言わずに直す点だけを並べることの両方です。

  • 感想だけを返して、フィードバックをしたつもりになる。「いいと思います」だけでは、相手は何を残せばよいかが分かりません。
  • 逆に、感想を言わずに直す点だけを並べる。相手の仕事をどう感じたのかが伝わらず、よかった点も残りません。
  • 感想を、事実のように言う。「分かりにくい資料です」は、資料そのものへの評価に聞こえます。「私は、費用のページが分かりにくいと感じました」のように、自分の感じ方として言います。
  • 印象を聞きたいと頼まれたのに、直す点を細かく並べる。相手が求めているのが、ぱっと見た印象のときもあります。何を見てほしいのかが分からないときは、先に尋ねます。
  • 感想を言ってくれた人に、詰め寄るように聞き返す。聞き返すのは、相手の感想を次の仕事に生かすためです。まずお礼を伝えてから尋ねます。

フィードバックと感想を使い分けられているかの振り返り方

使い分けられているかどうかは、伝えた言葉の量ではなく、受け取った人が次に何を残し、何を変えるかを決められたかを振り返るとわかります。

  • フィードバックを頼まれて感想だけを伝えたと気づいたら、次は、どこを見てそう感じたかを添えます。
  • 次にどうするとよいかを伝えたのに相手の考えを尋ねていなかったら、次の機会に「どう思いますか」と尋ねてみてください。
  • 感想しか言えなかったのにそのことを伝えていなかったときは、あとからでも、改めて見て意見を伝える日を相手と決めます。
  • 頼んだフィードバックが求めていたものと違ったときは、次は、感想がほしいのか意見がほしいのかを先に伝えます。
  • 返ってきた感想に、お礼より先に聞き返してしまったと感じたら、次はまずお礼を伝えてから尋ねます。

次に直した案を見せたとき、前回の感想のどこを生かしたのかを二人で話せていれば、感想はフィードバックとして役に立っています。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

自分の仕事を感想ではなく事実から振り返りたい、お互いの見方や直した理由を聞いたまま忘れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

自分の関わり方を、「うまくいった」「だめだった」という感想ではなく、その回の事実から振り返れます。

その回のよかった点と、次に試せる一言を書いた文です。上司と部下のそれぞれに、ご自身向けの別の内容が表示されます。文字起こしを使用している回は、印象ではなく、その回の実際の発言をもとに書かれます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日は指示を受けるたびに「承知しました」と返す場面が続きました。受け取ったことは伝わっています。…次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。

1on1の実施中と終了後に、「1on1のAI要約」で。

期の途中に話した事実とお互いの見方が二人の記録に残り、上司が評価のコメントを書く前にも見返せます。

話のまとまりごとの見出しと要点です。実施中は2分ごとに Kakeai AI が全体を書き直し、終了後はそのまま履歴になります。誰が何を話し、どう見ているかが残り、お二人の画面に同じ内容が表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

お客さんの選定理由 C社が…を選んでいる理由は、現場が慣れていることと担当(藤本さん)がすぐ来ること。…藤本さんは「機能で勝てないなら、慣れてると、すぐ来る、で勝ってる」と見立て、製品ではなく売り方の話ではないかと話した。

1on1の終了後に、「相手に感想を送る」で。

上司から部下へも、部下から上司へも、その回をどう受け取ったかを一言で伝えられます。

その回の感想を選んでお相手に送る画面です。お二人のどちらからも送れ、送った感想は履歴のカードに送った方の名前つきで表示されます。届いた感想に、のちの1on1の前に Kakeai AI がアドバイスの中で触れることがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月8日の感想「話してくれてありがとうございます」も届いていました。

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よくある質問

フィードバックと感想は、何が違いますか。

フィードバックと感想の違いは、話の中心です。感想は、話し手自身がどう感じたかを伝えるものです。フィードバックは、相手の仕事について見た事実と、それを見て自分がどう感じたか、そして次にどうするとよいかを伝えるものです。感想はフィードバックの中の「どう感じたか」の部分にあたり、見た事実と次への提案を足すとフィードバックになります。

フィードバックをお願いしたのに、感想しか返ってこないときはどうすればよいですか。

フィードバックをお願いして感想が返ってきたときは、まずお礼を伝え、どこを見てそう感じたのかを聞き返すとよいでしょう。「少しごちゃごちゃしている、というのは文字の量のことでしょうか」のように、選びやすい形で尋ねると答えやすくなります。次に頼むときは、印象を聞きたいのか、特定の点について意見がほしいのかを、先に伝えておきます。

フィードバックを頼まれたけれど、感想しか言えないときはどうすればよいですか。

フィードバックを頼まれても感想しか言えないときは、感想であることをそのまま伝えてかまいません。「今は、ぱっと見た感想しか言えません」と断ってから伝え、きちんと見てから伝えたいなら、いつ伝えるかを決めて時間をもらいます。あわせて、相手が特に見てほしいところを尋ねておくと、あとで伝えるときに、見た事実と次への提案まで伝えやすくなります。

感想は、フィードバックとして役に立たないのですか。

感想も、フィードバックとして役に立ちます。感想は、相手の仕事や時間が、受け取った人にどう届いたかを伝えられるからです。ただし、感想だけでは、相手は何を残し、何を変えればよいかまでは決めにくくなります。感想に、どこを見てそう感じたかと、次にどうするとよいかを添えると、相手が次の仕事に生かしやすくなります。

1on1の終わりに「今日はどうでしたか」と聞かれたら、何を答えればよいですか。

1on1の終わりに「今日はどうでしたか」と聞かれたら、感想に加えて、役に立った話と、次はこうしてほしいということを1つずつ伝えてみてください。「入稿日を一緒に決められて安心しました。次回は、最初に私から進み具合を話す時間をいただけると助かります」のように伝えると、上司は次の1on1で何を変えればよいかが分かります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/feedback-vs-impression-difference

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: