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人事評価とは何か、 目的と基本用語
先に答え
人事評価とは、会社が決めた基準に照らして一定の期間の仕事ぶりや成果を振り返り、その結果を処遇や次の期の仕事に生かす仕組みです。目的は、給与や昇格などの処遇を決めること、本人の成長を支えること、会社の方針を一人ひとりの仕事に結びつけることの3つです。期末の評価で決まるのは主に処遇で、残りの2つは期の途中の会話で果たされる部分が大きいと考えられます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が半年〜1年に一度の人の67.6%が面談で評価の話をしていて、評価の話が間隔の長い面談に集まっていることがわかります。用語の意味は会社ごとに違うため、評価の規程を読み、わからない点は人事の担当に尋ねてください。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で人事評価の話をしている人の割合は、面談の間隔が長い人ほど高くなっていました。一方、同じ頻度の人どうしで比べると、評価の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている人の割合が高くなっていました。人事評価の目的のうち、成長を支えることと方針を仕事に結びつけることは、期の途中の面談でも話題にすることをおすすめします。
- 67.6%
- 1万人調査
- 上司との面談が半年〜1年に一度の人のうち、面談で人事評価の話をしている人の割合
- 週1回以上面談している人では25.8%でした。評価の話は間隔の長い面談に集まっていて、普段よく会っている上司と部下では、面談で評価の話をしている人の割合が低いということです。
- 20.9%
- 1万人調査
- 面談が半年〜1年に一度で評価の話もしている人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
- 面談の間隔が長い人どうしで比べた値で、評価の話をしていない人では17.8%でした。頻度を4つに分けたどの頻度でも、評価の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている人の割合が高くなっています。
この調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、人事評価の制度や、その目的が果たされているかどうかは尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
人事評価とは何か: 基準に照らして仕事を振り返り、 処遇と次の期に生かす仕組み
人事評価とは、会社が決めた基準に照らして、一定の期間の仕事ぶりや成果を振り返り、その結果を処遇や次の期の仕事に生かす仕組みです。会社によっては「人事考課」とも呼ばれます。
人事評価は、単独で動いているわけではありません。役割の大きさを段階に分ける等級制度、仕事を評価する評価制度、給与や賞与を決める報酬制度の3つがつながって、人事の制度ができています。評価の結果がどう給与に反映されるかは、報酬制度と会社の規程で決まります。
人事評価で何を評価の中心にするかには、いくつかの考え方があります。勤続年数や年齢、仕事を進める能力の段階、目標の達成度や成果、仕事での行動などです。どれを中心にし、どう組み合わせるかは、時代や会社によって異なります。以下では、自分の会社の仕組みを読むために必要な、目的と用語に絞って説明します。
人事評価の目的は3つ: 処遇を決める、 成長を支える、 方針を仕事に結びつける
人事評価の目的は、大きく分けて次の3つです。
- 処遇を決める:給与・賞与・昇格・配置などを、仕事の結果に応じて決めます。
- 成長を支える:今の仕事が基準のどこにあり、次に何を伸ばせばよいかを本人が知り、次の期の仕事に生かします。
- 方針を仕事に結びつける:会社や部署が何を大事にしているかを、評価の項目と基準を通して、一人ひとりの仕事の言葉にします。
3つの目的のうち、期末の評価で決まるのは主に処遇です。成長を支えることと、方針を仕事に結びつけることは、期の途中の会話がなければ果たしにくいと考えられます。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が半年〜1年に一度の人のうち、67.6%が面談で人事評価の話をしていました。週1回以上面談している人では25.8%です。つまり、評価の話は間隔の長い面談に集まっていて、普段よく会っている上司と部下では、面談で評価の話をしている人の割合が低いということです。
同じ調査で、面談が半年〜1年に一度の人どうしを比べると、評価の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は20.9%でした。評価の話をしていない人では17.8%です。頻度を4つに分けて比べても、どの頻度でも評価の話をしている人のほうが高い結果でした。面談の頻度が同じなら、評価の話をしている人のほうが、面談の成果を実感している傾向があります。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、普段の1on1で評価の話をしてよい、むしろすべきだと考えています。評価の話を、半年に一度の面談に閉じ込めないという考えです。
人事評価の基本用語: 制度・期の流れ・評価の中身・手続き・方式
人事評価の用語は、5つのまとまりに分けると覚えやすくなります。ただし、同じ言葉でも会社によって意味や使い方が違うことがあります。自分の会社での意味は、評価の規程や評価シートの説明で確認しましょう。
制度の仕組みに関わる用語
- 等級制度:仕事の役割や、求められる力の大きさを段階に分けた仕組みです。会社によっては、評価の基準が等級ごとに決められています。
- 報酬制度:給与や賞与の決め方です。評価の結果をどう反映するかも、ここで決まります。
- 処遇:給与・賞与・昇格・配置など、評価の結果をもとに決まる扱いのことです。
期の流れに関わる用語
- 評価期間:評価の対象になる期間です。半年や1年など、会社によって異なります。
- 期初面談:期の初めに、目標と評価の基準を確認する面談です。
- 中間面談:期の途中で、進み具合と評価の見通しを話す面談です。
- 期末面談(評価面談):期末に、評価の結果と根拠、次の期に向けたことを話す面談です。
- フィードバック:評価の結果と根拠、次に期待することを本人に伝えることです。
評価の中身に関わる用語
- 評価項目:何を評価の対象にするかです。成果(目標の達成度など)、能力、行動、情意(仕事への姿勢)に分けている会社があります。
- 評価基準:項目ごとに、どの状態をどの段階とするかの目安です。
- 評価段階:S・A・B・C・Dや、5〜1のような段階です。同じBでも、会社によって意味が異なります。
- ウエイト:項目ごとの重みです。項目の点にウエイトをかけて、総合の評価を出す会社もあります。
評価する人と手続きに関わる用語
- 評価者と被評価者:評価する人と、評価される人です。
- 自己評価:評価される本人が、自分の仕事を評価して書くものです。
- 一次評価と二次評価:一般には、一次評価は直属の上司が、二次評価はその上の上司が行います。誰がどの段階を担当するかは、会社の規程に書かれています。
- 評価調整:部署や会社の中で、評価者ごとの甘さや厳しさの差をそろえる手続きです。キャリブレーションとも呼ばれます。
- 評価エラー:評価する人の判断が偏ることです。全体の印象に引っ張られるハロー効果、期末に近い出来事の印象が強く残る期末誤差、真ん中の段階に集める中心化傾向などがあります。
評価の方式に関わる用語
- 絶対評価と相対評価:絶対評価は基準に照らして一人ずつ評価し、相対評価は集団の中の順位や割合で評価します。
- 目標管理(MBO):期の初めに目標を決め、その達成度を評価に使う方式です。
- コンピテンシー評価:成果を出している人に共通する行動を基準にして、行動を評価する方式です。
- 多面評価(360度評価):上司だけでなく、同僚や部下など複数の人が評価する方式です。
用語の意味がわからないときは、人事の担当に尋ねてかまいません。物流センターで出荷の班をまとめている人が、人事に尋ねる場面を例にします。
- 評価の規程にある「二次評価」は、どなたが行うのでしょうか。
- 一次評価のあとに評価調整があると伺いました。調整の結果は、本人にどのように伝えられますか。
- 評価段階のBは、うちの会社ではどのような意味でしょうか。規程のどこを読めばよいかを教えてください。
上司と部下が、 人事評価の目的を普段の面談で果たすには
人事評価の3つの目的は、期末の面談だけでなく、普段の面談でも果たせます。上司と部下のそれぞれができることは、次の通りです。
| 人事評価の目的 | 部下ができること | 上司ができること |
|---|---|---|
| 処遇を決める | 評価の | 反映の |
| 成長を支える | 伸ばしたい | 項目ごとの |
| 方針を | 方針が、 | 方針を |
以下では、物流センターで出荷の班をまとめている部下と、その上司の面談を例にします。
部下の立場から、 評価について尋ねる・伝える
評価の項目と基準がわかりにくいときは、自分の仕事に置き換えて尋ねると、上司も答えやすくなります。
- 評価シートの「正確さ」の項目は、出荷の誤りの数で見るのでしょうか。それとも、誤りが出たあとの対応も含まれますか。
- 等級の基準にある「期待通り」は、出荷の作業で言うと、どのような状態を指しますか。
- 今の時点で、私の仕事は基準のどのあたりにあるとお考えですか。期末の前に伺えると、残りの期間で何を優先するかを決めやすいです。
- 部署の今期の方針にある「出荷の締めの時刻を早める」は、私の班の仕事では何を変えることになりますか。
- 来期は、班に新しく入った人への作業の教え方も身につけたいと考えています。評価の項目では、どこに当たるのでしょうか。
- 自己評価の欄は、結果だけを書けばよいのでしょうか。取り組んだ過程も書いたほうがよいですか。
上司の立場から、 評価の見通しと基準を伝える
上司は、評価の結果を期末に一度伝えるだけでなく、期の途中にも今の見通しを自分の考えとして伝え、部下の見方を尋ねるとよいでしょう。
- 今期の評価シートを、一緒に見てもらえますか。「正確さ」の項目は、出荷の誤りの数だけでなく、誤りが出たときに原因を調べて手順を直したかどうかも見る項目です。
- 今の時点で、私はこの項目を「期待通り」だと考えています。8月に、ラベルの貼り間違いが続いた原因を調べてくれたからです。○○さんは、どう感じていますか。
- 部署の方針で、来月から出荷の締めの時刻が30分早まります。班の作業の順番で変えたほうがよいところについて、○○さんの考えを教えてください。
- 「班をまとめる力」の項目は、まだ私に判断する材料が少ないです。新しく入った人に作業を教えるとき、どんな工夫をしているかを教えてもらえますか。
- 期末の面談では、評価の結果だけでなく、来期に伸ばしたい力の話もしたいと考えています。○○さんは、来期どんな仕事に挑戦したいですか。
- 評価の結果が給与や賞与にどう反映されるかは、私も規程で確認してからお伝えします。
人事評価の目的に近づけているかを、 どこで見るか
人事評価が目的に近づいているかどうかは、評価シートが期限通りに出たかではなく、評価について上司と部下がどんな話をしているかでわかります。二人の面談を思い返しながら、次にできることを考えてみてください。
- 期の途中に評価の見通しを話す機会がまだなければ、次の面談で、評価シートを一緒に見る時間を少し取ってみてください。
- 評価の項目と基準を、出荷の作業のような具体的な仕事の言葉で話せたら、次は今の仕事が基準のどのあたりにあるかを、二人の考えを出し合って話します。
- 部署の方針が自分たちの仕事の何を変えるのかを話せたら、次の面談では、実際に変えてみてどうだったかを振り返ります。
- 期末の面談で次の期に伸ばしたい力や挑戦したい仕事の話ができたら、期初の面談では、それを目標や評価の項目と結びつけて話してみましょう。
まだ話せていない話題があれば、次の面談で1つ取り上げるところから始めるとよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
評価の基準や段階の意味を、普段の1on1で上司と部下が確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
普段の1on1の準備をするとき。
評価について話したことのうち、 まだ決まっていないことを、1on1を終える前に二人で確かめるきっかけができます。
「1on1の準備」でテーマを選び、「この1on1へのメモ」に、確かめたい評価の項目や段階の意味を書いておけます。テーマとメモはお相手の画面にも表示され、期待する対応は部下の側から選べます。1on1の実施中に「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)をクリックすると、その日の会話でまだ決まっていない話を挙げて、どうするかを確かめる一言が出ることがあります。
残り2分ほどです。今日話した「中間面談・評価」の件で、西村さんへプロジェクト対応分を伝える一歩がまだ期限未定のままです。いつまでに渡すかを一つ決めて終わりませんか。柳瀬さん、いかがでしょう?
普段の1on1で評価の話をしたとき。
評価の項目や書き方について二人で確かめたことを、 あとから二人とも同じ記録で見返せます。
Kakeai AIが会話の中身を、話のまとまりごとの見出しと要点に書き直し続け、終了時に確定したものがそのまま履歴になります。採点の口調を使わず、二人が話した事実の言葉で書かれ、お二人に同じ内容が表示されます。
課の進捗と面談シート 7月の中間面談シートについて、藤本さんがすでに書き始めており、上期の新規ゼロはそのまま書き、種をまいたと書くよう西村さんが伝えた。
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よくある質問
人事評価とは、簡単に言うと何ですか。
人事評価とは、会社が決めた基準に照らして一定の期間の仕事ぶりや成果を振り返り、その結果を処遇と次の期の仕事に生かす仕組みです。処遇とは、給与や昇格などのことです。等級制度や報酬制度とつながっていて、評価の結果がどう給与に反映されるかは、報酬制度と会社の規程で決まります。何を基準にするかは会社によって異なります。
人事評価の目的は何ですか。
人事評価の目的は、大きく分けて3つあります。給与や賞与、昇格などの処遇を決めること、今の仕事が基準のどこにあるかを本人が知って成長につなげること、会社や部署の方針を一人ひとりの仕事に結びつけることです。期末の評価で決まるのは主に処遇で、成長と方針の目的は、期の途中の面談で評価の見通しや方針を話すことで果たしやすくなります。
人事考課と人事評価は違うのですか。
人事考課と人事評価は、ほぼ同じ意味で使われる言葉です。ただし、会社によっては、処遇を決めるための評価を「人事考課」と呼び分けていることもあります。自分の会社でどちらの言葉をどの意味で使っているかは、評価の規程で確認し、わからなければ人事の担当に尋ねるとよいでしょう。
一次評価と二次評価の違いは何ですか。
一次評価は、一般には、普段の仕事を見ている直属の上司が行う評価です。二次評価は、その上の上司などが、一次評価の内容を確認したり、部署の中で評価をそろえたりするために行います。誰がどの段階を担当し、調整の結果が本人にどう伝えられるかは会社によって異なるため、評価の規程を読んでおくと安心です。
人事評価の話は、 評価面談のときにしかしてはいけないのですか。
人事評価の話は、評価面談のときに限らず、普段の面談でもしてかまいません。KAKEAIの1万人調査で、上司との面談の頻度が同じ人どうしを比べると、どの頻度でも評価の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じていました。期の途中に今の見通しを話しておくと、部下は残りの期間で何を優先するかを決めやすくなります。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/what-is-hr-evaluation-purpose-terms
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: