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部長クラスの1on1

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部長クラスの1on1には、部長が課長と行う1on1と、部長が課員と話す1on1があります。部長と課長の1on1では、方針を伝えるだけで終えず、方針についての部長の考えと、部長にしか決められないことまで話すのがおすすめです。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「会社や部署の方針」のテーマで部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合は27.1%でした。このテーマで最も多い答えです。課員との定期的な1on1は、課員の仕事を決めている課長が行うものです。部長が課員と話すときは、課長の1on1に代わる場にせず、方針を伝え、課を越えた困りごとを聞く場にします。

数字で見る

Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1の前に方針の話が選ばれたとき、部下が上司に期待することで最も多いのは、上司の意見を聞くことでした。また、KAKEAIの1万人調査では、方針を知るためより、自分の仕事を進めるために面談をしている人のほうが成果を実感していました。どちらも上司の役職を分けた数字ではありませんが、部長と課長の1on1でも、方針の説明に続けて、課の仕事のどこが変わるのかまで話すことをおすすめします。

27.1%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1の前に選ばれた「会社や部署の方針」のテーマのうち、部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合
「その他」を除く5つの選択肢の中で最も多く、「話を聞いてほしい」は4.9%でした。方針の話では、自分の話を聞いてもらうことより、上司の考えを聞きたいという期待が多いということです。上司の役職を分けた数字ではありません。
15.8%
1万人調査
面談をしている一番の理由として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人の割合
この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は30.7%で、「自分の仕事を進めるため」の人の41.2%を下回っています。方針を知ることより、自分の仕事を進めるために面談をしている人のほうが、成果を実感しているということです。
24.6%
1万人調査
上司との面談の困りごと(複数回答)に、「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人の割合
困りごとの中で最も多い答えです。挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%を上回っています。上司の予定の取りにくさに困っている人は、面談の成果を実感している割合が、全体より高いということです。

1万人調査は、回答者の上司の役職を尋ねておらず、部長との面談に限った数字ではありません。利用データの割合は、1on1の前に選ばれた「会社や部署の方針」のテーマ全体に対する割合で、何も選ばれていないテーマも含みます。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部長クラスの1on1には、課長と行う1on1と、課員と行う1on1がある

部長クラスの1on1には、部長が直属の部下である課長と行う1on1と、部長が課長の部下(課員)と話す1on1の2つがあります。どちらも上司と部下の1対1の面談ですが、部長が相手の仕事を決められる立場にあるかどうかが違うため、話す中身と気をつけたいことも変わります。

1on1の組み合わせ主に話すこと気をつけたいこと
部長と課長部署の方針についての部長の考え、課の仕事で部長にしか決められないこと、課長自身の仕事と成長報告を受けるだけで終えない。部長が引き受けたことを期限とともに伝える
部長と課員(課長の部下)部署の方針の説明と質問、課を越えた困りごと課長の1on1の代わりにしない。課員の仕事をその場で決めない
課長から見た、部長との1on1部長に判断してほしいこと、方針についての質問、課の運営の相談報告だけで時間を使わず、判断してほしいことを先に伝える

なお、このページで紹介する調査や利用データの数字は、上司の役職を分けて集計したものではありません。以下では、部署で新規の大口案件を受けるかどうかを決める時期に、課の人手が足りていない場面を例にします。

部長と課長の1on1で話すこと:方針についての考えと、部長が決めること

部長と課長の1on1は、方針を伝える時間で終わらせず、その方針について部長がどう考えているのかと、課の仕事で部長にしか決められないことを話す時間として使ってください。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「会社や部署の方針」のテーマで部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合は27.1%です。「その他」を除く5つの選択肢の中で最も多く、「話を聞いてほしい」は4.9%でした。つまり、方針の話では、自分の話を聞いてもらうことより、上司自身の考えを聞きたいという期待が多いということです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談をしている一番の理由として「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人は15.8%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は30.7%で、「自分の仕事を進めるため」を一番の理由にしている人の41.2%を下回っています。方針を知ることを一番の目的にしている人より、自分の仕事を進めるために面談をしている人のほうが、成果を実感しているということです。

上司の役職を分けた数字ではありませんが、部長と課長の1on1でも、方針の説明に続けて課の仕事のどこが変わるのかまで話すと、課長が自分の仕事を進めやすくなると考えられます。

部長から切り出すときの例です。

  • 来期の方針について、私の考えを先にお話しします。新規の大口案件は、受ける方向で考えています。
  • 〇〇さんの課の今の体制で受けられるかどうか、率直な考えを教えてください。
  • 増員は、私の一存では決められません。ただ、人事に増員を相談するかどうかは、今日のお話を聞いて私が判断します。
  • 課の中で、私が決めたほうが早いことはありますか。

課長から切り出すときの例です。

  • 新規の大口案件について、部長のご意見を伺いたいです。今の体制で受けると、既存のお客様への対応が遅れるおそれがあります。
  • 受けるかどうかは、部長にご判断いただきたいです。判断に必要な数字は、明日までにお送りします。
  • 増員が難しい場合に、どの仕事を後回しにしてよいか、優先順位を一緒に決めていただけますか。

部長は、課長自身の仕事と成長も話題にするとよいでしょう。課長にとって、自分の仕事や成長を相談できる相手は、部長であることが多いからです。キャリアの話は、部長の考えを言う前に、まず課長の考えを尋ねます。

  • 〇〇さん自身は、来期、どんな仕事に力を入れたいと考えていますか。
  • 課員との1on1で、私が手伝えることや、私から伝えたほうがよい情報はありますか。

部長の予定が詰まっていて、課長との1on1の時間が取れないとき

部長の予定が詰まっているときは、1on1を流さず、日時を固定するか、短い時間でも続ける方法を二人で決めましょう。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)で最も多かったのは「上司の時間確保や日程調整」で、24.6%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%を上回っています。つまり、上司の予定の取りにくさに困っている人は、面談の成果を実感している割合が、全体より高いということです。面談についての数字で、回答者の上司が部長かどうかは尋ねていませんが、予定が流れやすい部長ほど、日程の決め方を先に課長と話し合っておくとよいでしょう。

  • 来月から、1on1を月初の火曜の朝に固定しませんか。急な会議で動かすときは、私から代わりの日を2つお出しします。
  • 30分取れない週は、15分でも話しましょう。判断が必要なことがあれば、そこから始めます。

部長が課員と1on1をするとき:課長の1on1の代わりにしない

部長が課員と話す機会を持つときは、課長と課員の1on1の代わりではなく、部署の方針を伝え、課を越えた困りごとを聞く場として位置づけてください。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。仕事は1on1の材料であり、本人の「いま」をわかっている人が行うことで、仕事と成長を前に進める時間になるからです。ただし、上司であっても、部下の仕事を「見てもいない」なら、上司が行う意味はありません。

課員の仕事を決めているのが課長であれば、課員との定期的な1on1は課長が行います。KAKEAIは、直属の上司である課長に代わって、部長が課員の1on1を受け持つことをおすすめしません。一方で、課長を置かず、部長が直接メンバーの仕事を決めている部署では、部長がそのメンバーの直属の上司です。この場合は、部長がメンバーと1on1を行います。

部長が課員と話すときは、事前に課長に目的を伝えておくとよいでしょう。

  • 来月、課員の方と30分ずつ話す時間をもらいたいと考えています。部署の方針を伝えるためで、課長との1on1の代わりにするつもりはありません。気になる点があれば教えてください。

課員と話すときの例です。

  • 今日は、来期の部署の方針をお伝えして、〇〇さんが気になっている点を伺う時間にしたいと考えています。日々の仕事の相談は、これまで通り課長との1on1でお願いします。
  • 今のお話は、課長と一緒に決めたほうがよい内容だと思います。私から課長に伝えてもよいですか。それとも、〇〇さんから話しますか。
  • ここで伺ったお話を、〇〇さんの了承なしに課長に伝えることはしません。

課員の側から、部長に尋ねるときの例です。

  • 来期の新規案件で、私たちの課の仕事がどう変わるのか、部長のお考えを伺えますか。

部長が部署の1on1を進めるときに、避けたいこと

部長が部署全体の1on1にかかわるときに避けたいのは、1on1を数で管理することと、課長と課員の間に入りすぎることです。

  • 1on1の実施率を、課長の目標にする。KAKEAIは、1on1の実施率を管理職の目標にすることをおすすめしません。実施したかどうかは数えられても、その1on1が課員の仕事を前に進めたかどうかは、実施率からはわかりません。
  • 課長と課員の1on1の記録の中身を読む。部長に読まれるかもしれないと思うと、課員は率直に話しにくくなるおそれがあります。課の様子は、課長との1on1で課長から聞くことができます。
  • 課長との1on1で、報告を受けるだけで終える。方針についての部長の考えと、部長が引き受けることまで話して、1on1の時間を課長の仕事に使います。
  • 逆に、課長の仕事の進め方に、細かく口を出しすぎる。部長が決めることと、課長に任せることの境目は、1on1の中で二人で話し合って決めるとよいでしょう。
  • 部長自身の予定を理由に、課長との1on1を後回しにし続ける。部長との1on1が流れると、課長が判断を待つ時間が長くなります。

部長クラスの1on1がうまくいっているかを、どこで振り返るか

部長クラスの1on1がうまくいっているかどうかは、話が弾んだかではなく、1on1のあとに課の仕事が前に進んだかで振り返ってみてください。部長と課長のどちらの立場からも、次の流れで振り返ることができます。

  • 部長が引き受けること(判断や人事への相談など)を期限とともに決められたら、次の回の初めに、その結果を伝えます。
  • 方針の話が課の仕事のどこが変わるのかまで進んだら、次は、課員への説明で困りそうな点も一緒に考えます。
  • 部長が課員と話したあとは、課員の了承を得た内容を、課長との1on1でどう扱うか二人で決めます。
  • 課長との1on1が部長の都合で流れたら、次は、代わりの日を部長から先に出します。

部長が引き受けることがまだ決まっていないときは、次の1on1の終わりに、1つを期限と一緒に伝えるところから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

自分の1on1のどこを見直せばよいのかが一人ではわかりにくいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

その相手との前回までの流れを踏まえた入り方を、1on1の前に短い文章で確認できます。

見出しと短い本文。前回までの1on1での相手の発言や決まった一歩を引いて、今日の狙いと、入り方の工夫(最初に言う一言の案など)を書きます。ご自身向けの内容で、最も近い日程の1on1にだけ表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

加藤さんの2案、今日確認する …前回のふりかえりでお伝えした「社内の評価の場面って、具体的にどんなときが一番きつい?」という問いも、今日の昇格試験の話の流れで自然に返せる場面があるかもしれません。…今日最初に言う一言はこちらです。 「2案、見ました。今日はA案とB案の数字を一緒に確認しながら、ハンセンさんに出す前に詰めておきたいところを教えてもらえますか。」…

1on1を終了した直後、「1on1後のAIアドバイス」で。

1on1の振り返りを、記憶や印象ではなく、その回の実際の場面と言葉をもとに行えます。

その回の実際の場面と発言を取り上げて、よかった関わりを伝える文と、次の1on1で試せることの文。相手の返事が短く止まった場面などを引いて、ご自身が次に置く問いかけの案を添えることがあります。言い換えの案は、ご自身の発言についてだけ書かれます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

「次の1on1や日常へ向けて」の一部「…次回、同じ場面に戻るとしたら、「大丈夫」の一言で終わらせず、「月曜の午前が取られると、週の動き出しはどう変わってる?」のように、具体の場面を一つ挙げて聞いてみると、小野寺さんが答えやすくなるかもしれません。…」

右上の「Get Advice」で(マネジャー権限の方)。

自分の1on1のどこに強みがあり、次に何を試すとよいかを、自分の1on1をもとにした言葉で受け取れます。

マネジャーご自身の1on1をふりかえる画面。直近1か月の1on1のまとめと変化、Kakeai AI が挙げる「1on1をよりよくするための3つのポイント」、テーマや関わり方ごとの「強み」と「伸び代」が表示されます。

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よくある質問

部長は、課長と1on1をしたほうがよいですか。

部長が課長の仕事を決めている直属の上司であれば、課長との1on1は部長が行うのがよいと考えられます。部長と課長の1on1では、部署の方針についての部長の考えと、課の仕事で部長にしか決められないことを話します。報告を受けるだけで終えず、部長が引き受けたことを期限とともに伝えてください。課長自身の仕事と成長も、話題にするとよいでしょう。

部長が課員と直接1on1をしてもよいですか。

部長が課員と話す機会を持つこと自体はかまいませんが、課長と課員の1on1の代わりにはしないのがおすすめです。課員の仕事を決めているのが課長なら、定期的な1on1は課長が行います。部長が課員と話すときは、事前に課長に目的を伝え、部署の方針を伝えて課を越えた困りごとを聞く場にします。課員の仕事をその場で決めず、課長と一緒に決める形にしましょう。

部長との1on1で、課長は何を話せばよいですか。

部長との1on1で課長が話すとよいのは、部長に判断してほしいこと、方針についての質問、課の運営の相談の3つです。報告だけで時間を使わず、「受けるかどうかを、部長にご判断いただきたいです」のように、判断してほしいことを最初に伝えます。方針については、部長の意見を伺い、自分の課の仕事のどこが変わるのかまで確認しておくと、課員にも説明しやすくなります。

部長が忙しくて、課長との1on1の時間が取れないときはどうすればよいですか。

部長が忙しいときは、1on1を流さず、日時を固定するか、15分でも続ける方法を二人で決めておきます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとで最も多いのは「上司の時間確保や日程調整」の24.6%でした。挙げた人の成果の実感は44.6%で、全体の31.9%を上回っています。予定の取りにくさに困っている人は、面談の成果を実感している割合が、全体より高いということです。

部長は、部署の1on1の実施状況を管理したほうがよいですか。

部長が部署の1on1の実施率を数え、課長の目標にすることは、おすすめできません。実施したかどうかは数えられても、その1on1が課員の仕事を前に進めたかどうかは、実施率からはわからないからです。課長と課員の1on1の記録の中身を部長が読むことも、課員が話しにくくなるおそれがあるので避けます。課の様子は、課長との1on1で課長から聞くとよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-for-department-managers

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: