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1on1と経験学習の関係を知りたい

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

1on1は、経験学習の4つの段階(「経験」「振り返り」「教訓」「次の試み」)のうち、振り返りから次の試みまでを二人で話す場として使えます。経験そのものは日々の仕事の中にあるので、いま取り組んでいる仕事を材料にします。KAKEAIの1万人調査では、面談が毎回そのあとの行動につながっている人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は68.1%でした。行動につながっている人ほど、成長を実感している傾向があります。振り返りで終わらず、次に試すことと結果を話す日を決め、次の1on1をその結果から始めると、経験学習の流れが一周します。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談がそのあとの行動につながっている人ほど、面談が成長につながっていると感じていました。経験学習の流れに沿って言えば、1on1を振り返りで終えず、次に試すことを決め、次の回はその結果から話し始めるとよいでしょう。

68.1%
1万人調査
面談が毎回そのあとの行動につながっている人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
ほぼ毎回つながっている人では46.5%、半分くらいの回でつながっている人では12.8%、全くつながっていない人では5.2%でした。面談が行動につながっている人ほど、成長を実感しています。
16.3%
1万人調査
面談が行動につながるのは半分くらいの回か、それより少ない人のうち、理由に「ありたい状態が定まっていない」を挙げた人の割合
理由(5つまで選択)で最も多かったのは「その時々によって違う」26.1%、次が「特にない」23.4%で、16.3%は3番目です。次にどうなりたいかが決まっていないことも、行動に移れない理由の1つとして挙がっています。
9.9%
Kakeai AI 1on1 利用データ
部下が感想を送った1on1のうち、1回が10分台の回で「気づきがありました」が選ばれた割合
50〜60分台の回では16%台でした。長く話した回ほど、選ばれる割合は高くなっています。ただし、長く話した回でも選ばれるのは一部で、新しい気づきは1回の1on1で毎回得られるものではないということです。

1万人調査は、経験学習の考え方に沿って面談をしているかどうかを尋ねたものではありません。利用データの「気づきがありました」は、1on1を終えたあとに部下が選ぶ感想の1つで、感想を送った回だけの数字です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

1on1と経験学習の関係:仕事の経験を振り返り、次の仕事で試す流れを二人で回す

経験学習とは、実際の仕事の経験を振り返って次にも使える教訓を引き出し、次の場面で試してみる、という流れで学ぶ考え方です。一般には、「経験」「振り返り」「教訓」「次の試み」の4つの段階が繰り返される形で説明されます。1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談)は、このうち振り返りから次の試みまでの3つを、二人で話す場として使えます。

経験そのものは、1on1の中ではなく、日々の仕事の中にあります。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、仕事は成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあると考えています。1on1で経験学習を進めるために、研修のような題材を別に用意する必要はありません。今まさに取り組んでいる仕事が、そのまま材料になります。

4つの段階ごとに、1on1で二人が話すことをまとめました。以下では、部下が新しい取引先との商談を初めて一人で担当し、納期を聞かれてその場で答えられなかった場面を例にします。

経験学習の段階1on1で二人が話すこと最初の一言の例
経験日々の仕事の中で起きる。1on1では、どの経験を取り上げるかを決める「最近の仕事で、一緒に振り返ってみたい場面はありますか」
振り返り何が起きたか、そのとき何を考えていたか「納期を聞かれたとき、どんなことが頭に浮かんでいましたか」
教訓ほかの場面にも使えそうなことは何か「今回のことから、ほかの商談にも使えそうなことはありますか」
次の試み次の機会に何を試すか、結果をいつ話すか「来週の商談で、まず何を試してみましょうか」

経験学習の「次の試み」と、1on1での成長の実感

経験学習の流れが1on1で一周するとは、振り返って終わらず、次に試すことが決まり、それが実際の行動に移ることです。面談がそのあとの行動につながっている人ほど、面談が成長につながっていると感じています。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談が毎回そのあとの行動につながっていると答えた人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は68.1%でした。半分くらいの回でつながっている人では12.8%、全くつながっていない人では5.2%です。つまり、面談のあとに行動が続いている人ほど、面談が成長につながっていると感じているということです。経験学習の言葉で言えば、次の試みまで進んでいる状態に近いと考えられます。

KAKEAIの1万人調査で、面談が行動につながるのは半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、その理由を尋ねました(5つまで選択)。「ありたい状態が定まっていない」を挙げた人は16.3%で、「その時々によって違う」26.1%、「特にない」23.4%に続く3番目の答えでした。次にどうなりたいかが決まっていないことも、行動に移れない理由の1つとして挙がっています。

1回の1on1で、大きな教訓にたどり着く必要はありません。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、1on1を終えたあとに部下が選ぶ感想を見ました。「気づきがありました」が選ばれた割合は、1回が10分台の回で9.9%、50〜60分台の回で16%台でした。長く話した回ほど高くなっていますが、長く話した回でも選ばれるのは一部です。新しい気づきは、1回の1on1で毎回得られるものではないということです。1つの経験を、何回かの1on1にまたがって扱ってもかまいません。

1on1で経験学習を進める流れと、そのまま使える一言

1on1で経験学習を進めるときは、取り上げる経験を1つ選んで振り返り、教訓を言葉にします。そのうえで次に試すことを決め、次の回はその結果から話し始めます。上司と部下のどちらからでも始められるように、両方の言い方を載せています。

振り返る経験を1つ選ぶ

取り上げる経験は、うまくいったことでも、迷ったことでもかまいません。1回の1on1で扱う経験は、1つに絞るのがおすすめです。

上司から切り出すときの例です。

  • 最近の仕事の中で、一緒に振り返ってみたい場面はありますか。うまくいったことでも、迷ったことでもかまいません。
  • 今日は、先週の商談の振り返りに時間を使いましょうか。ほかに急ぎの相談があれば、先に伺います。

部下から頼むときの例です。

  • 先週の、新しい取引先との商談を、一緒に振り返っていただけますか。納期を聞かれて、その場でお答えできませんでした。

何が起きたのかを振り返る

振り返りでは、良かったか悪かったかを決める前に、何が起きたのかと、そのとき何を考えていたのかを順に話します。上司が同席していた場面なら、上司の側から見えていたことも伝えると、振り返りの材料が増えます。

  • 納期を聞かれたとき、どんなことが頭に浮かんでいましたか。
  • 私が同席していた場面で、見えていたことを1つお伝えしてもよいですか。先方は、納期を聞いたあと、手元の資料に何か書き込んでいました。

部下の側からの例です。

  • 間違った日付を伝えるのが怖くて、確認しますとだけお答えしてしまいました。工場の状況を、商談の前に確かめておけばよかったと思っています。

次にも使える教訓を言葉にする

教訓は、反省の言葉ではなく、次の似た場面でも使える形にします。まず部下の考えを尋ね、そのうえで上司の考えも具体的に伝えるとよいでしょう。上司が答えを言わずに質問だけを重ねると、部下が上司の意見を求めているときに応えられません。

  • 今回のことから、ほかの商談にも使えそうなことはありますか。
  • 私の考えも言うと、商談の前に、聞かれそうな質問を3つ書き出しておくと、答えに詰まりにくくなると思います。○○さんはどう思いますか。

部下の側からの例です。

  • 商談の前に、納期と在庫だけは必ず確認しておく、というのはどうでしょうか。ご意見をいただけますか。
  • 確認しますと答えたあと、いつまでに回答するかを伝えればよかったと思っています。

次に試すことと、結果を話す日を決める

最後に、次の機会に何を試すかと、その結果をいつ話すかを決めます。経験学習の流れは、ここで次の経験につながります。上司が引き受けることがあれば、それも期限と一緒に伝えます。

  • 来週の別の取引先との商談で、事前の確認を試してみませんか。次の1on1で、どうだったかを教えてください。
  • 私からは、工場で納期を管理している方を、今週中にご紹介します。

部下の側からの例です。

  • 来週の商談の前日に、納期と在庫を工場に確認します。結果は、次の1on1でご報告します。

次の回は、試した結果から話し始める

次の1on1は、前回決めたことを試した結果から始めます。うまくいかなかった点が出てきたら、それが次に振り返る経験になります。

  • 前回決めた、商談の前の確認はどうでしたか。試してみて、変えたいところはありますか。
  • 納期はお答えできましたが、今度は価格の質問で詰まりました。次は、そこを一緒に考えていただけますか。
  • 価格の質問は、私も最初の頃によく詰まりました。どんな聞かれ方をしたのか、教えてもらえますか。

1on1で経験学習を進めるときに、避けたいこと

避けたいのは、振り返りだけで1on1が終わることと、上司と部下のどちらか一方だけが考えを出す進め方です。

  • 振り返りで終える。何が起きたかを話し合っても、次に試すことが決まらなければ、経験学習の流れは一周しません。終わりの5分は、次に試すことの話に充てるとよいでしょう。
  • 質問だけで部下に気づかせると決めておく。KAKEAIは、上司が答えを教えず、質問で本人に気づかせると決めておくことをおすすめしません。部下が上司の意見やアドバイスを求めている回もあるからです。
  • 逆に、上司が教訓を先に言ってしまう。部下の考えを聞く前に上司が結論を言うと、部下の側にあった見方が出てこないまま終わります。
  • 失敗した経験だけを取り上げる。うまくいった仕事にも、なぜうまくいったのかという、次に使える材料があります。
  • 1回で大きな教訓を出そうとする。教訓が小さくても、次に試すことが1つ決まれば十分です。

1on1で経験学習が回っているかを、どこで振り返るか

経験学習が回っているかどうかは、1on1で良い話ができたかではなく、話したことが次の仕事で試され、その結果が次の1on1に戻ってきているかで振り返ってみてください。

  • 次に試すことが決まらないまま終わった回があれば、次の1on1の冒頭で、改めて二人で決めます。
  • 次の1on1が前回試したことの結果から始まらなかったら、その次の回は、結果を話すところから始めます。
  • 取り上げる経験が失敗に偏っていると感じたら、次はうまくいった仕事を1つ選んでみてください。
  • 上司と部下のどちらか一方の考えしか出なかった回があれば、次の回は、もう一方の考えを先に話す時間を取ります。

試したことの結果が次の1on1で話題に上がらないなら、まずは終わりの5分で、結果を話す日を決めるところから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

1on1で決めたことがそのままになる、次回までに何に取り組むかがあいまいなまま終わる、というときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の実施中、左の列の「1on1のAI要約」の中で。

次回までに取り組むことを、会話の中の言葉をもとに、担当と期限まで決めてから1on1を終えやすくなります。

会話から生まれた次の一歩の候補のカード。文言と、会話に出てきた担当・期限を Kakeai AI が入れ、お二人のどちらかが「決定する」をクリックして決めます。終了が近づくと、左の列は次の一歩の候補の一覧に切り替わります。残り時間が少ないときは、Kakeai AI のメッセージで、今日決めるか次回に持ち越すかを確かめるよう促すこともあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

候補の例:文言「C社・D社に顧客が選んだ理由とサポートの型を聞き取り、比較表に追記する」・担当「藤本 莉子」・期限「2026/06/25」。残り時間が少ないときの一言「残り5分ほどです。今日話した「海外向けサポートの方向性」の件で、誰がサポート方式を決めるかがまだ残っています。このまま今日決めておくか、次回に持ち越すか、お二人で一つ確かめてみませんか。」

次の1on1が始まってすぐ、左の列と右の列で。

前回決めたことの続きから、毎回の1on1を始められます。

左の列に、前回の1on1で決まった次の一歩が表示され、丸をクリックすると実行済みにできます。右の列の Kakeai AI の開始の挨拶では、前回の一歩を挙げ、その一歩の担当の方に最初の一言を向けます。決めた一歩は、お相手ごとに「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)にまとまります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…前回決まった次の一歩は「競合3社(スウェーデン・ドイツ・台湾)の製品比較。機能の一覧に、お客さんが選んだ理由を付ける」の1つでした。ここから始めましょうか。 藤本さん、いかがでしょう?

ホームの「この先1週間のポイント」で。

次の1on1を待たずに、期限の近い一歩や止まっている一歩に気づけます。

Kakeai AI が、ご自身の1on1の予定や次の一歩の期限などから、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。期限の近い一歩や、期限を過ぎた一歩が挙がることもあります。ホームは、ご自身だけに表示される画面です。「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)の期限の7日前には、メールでもお知らせが届きます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

小野寺さんが6月17日期限で担当していた「今月の受注見込みをシステムで更新する(インドの案件を7月へ)」が未実行のまま期限を過ぎています。次回の入り口として、自分用メモにある「インド来月。ドバイ展示会の稟議」を持ち込んでみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

経験学習とは何ですか。1on1とどう関係しますか。

経験学習とは、実際の仕事の経験を振り返って次にも使える教訓を引き出し、次の場面で試してみる、という流れで学ぶ考え方です。一般には、「経験」「振り返り」「教訓」「次の試み」の4つの段階が繰り返される形で説明されます。1on1は、このうち振り返りから次の試みまでを、上司と部下が二人で話す場として使えます。経験そのものは日々の仕事の中にあるので、いま取り組んでいる仕事が材料になります。

1on1で経験学習を進めるとき、上司はどんな質問をすればよいですか。

1on1で経験学習を進めるときの上司の質問は、段階ごとに変わります。振り返りでは「そのとき、どんなことが頭に浮かんでいましたか」と尋ねます。教訓では「ほかの仕事にも使えそうなことはありますか」、次の試みでは「来週、まず何を試してみましょうか」が使えます。質問だけで終えず、部下の考えを聞いたうえで、上司の考えも具体的に伝えるとよいでしょう。部下が上司の意見を求めている回もあるからです。

部下の側から、1on1で経験の振り返りを頼んでもよいですか。

部下の側から、1on1で経験の振り返りを頼んでかまいません。「先週の商談を、一緒に振り返っていただけますか。納期を聞かれて、その場でお答えできませんでした」のように、取り上げたい経験と引っかかっている点を先に伝えると、上司も準備ができます。上司が同席していた場面なら、上司の側から見えていたことを尋ねると、自分一人では気づけない材料が増えます。

1on1で振り返りをしても、そのあとの行動が変わらないのはなぜですか。

1on1で振り返りをしても行動が変わらないときは、次に試すことが決まらないまま終わっていることが考えられます。KAKEAIの1万人調査で、面談が行動につながるのは半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に理由を尋ねると、「ありたい状態が定まっていない」が16.3%で3番目でした。振り返りのあとに、次の場面でどうしたいかと、次に試すことを1つ決めてみてください。

経験学習の振り返りは、失敗した経験だけを扱えばよいですか。

経験学習の振り返りで扱う経験は、失敗した経験に限りません。うまくいった仕事にも、なぜうまくいったのかという、次の仕事に使える材料があります。失敗だけを取り上げる1on1が続くと、部下が振り返りを反省の時間と受け止め、話しにくくなるかもしれません。うまくいったことと、迷ったことの両方を、仕事の場面ごとに取り上げるのがおすすめです。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-experiential-learning-cycle

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: