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上司の方へ部下との関わり

部下を持ちたくないとき、どう考えればよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下を持ちたくないと感じるときは、その気持ちを否定せず、中身を4つに分けて考えることをおすすめします。時間が減る・育てる自信がない・責任や板挟みが嫌・管理職の仕事に興味がない、の4つです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)に、具体的なアドバイス・意見・一緒に考えることのどれかを選んだ人が59.8%でした。上司の考えや関わりを期待する部下が、半数を超えているということです。育てる自信がなくても、仕事についての考えを伝えることから始めてみてください。責任や興味の問題は、何が難しいかを自分の上司と人事に具体的に相談するとよいでしょう。名前だけの上司になり、面談を人事やメンターに任せる形はおすすめしません。

数字で見る

「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、続いている上司と部下の組の8割が月1回のペースで、1回はおよそ30分です。KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)に、具体的なアドバイス・意見・一緒に考えることのどれかを選んだ人が59.8%いました。1つ目の数字は、部下と一緒に仕事を進めるときに、面談にかかる時間を見積もる目安になります。2つ目の数字は、部下の半数以上が、面談で上司自身の考えや関わりを期待していることを示しています。

59.8%
1万人調査
面談で上司に期待すること(5つまで選択)に、具体的なアドバイス・意見・一緒に考えることのどれかを選んだ人の割合
「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のどれかを選んだ人の割合です。面談で、上司の考えや関わりを期待している人は半数を超えています。
80.0%
Kakeai AI 1on1 利用データ
直近3か月に3回以上1on1を行った上司と部下の組のうち、月1回のペースで行っている組の割合
隔週の組は13.1%、毎週の組は5.8%で、この組の1回の時間の中央値は30.3分です。続いている組の多くは、月に1回、30分ほどで1on1を行っています。1万人調査では頻度が高い人ほど成果の実感は高いので、月1回が一番よいという意味ではありません。

1万人調査は、部下の立場で上司との面談について答えたもので、管理職になりたいかどうかや、上司の側の負担については尋ねていません。利用データの間隔の割合は、直近3か月に3回以上1on1を行った組だけを集計したものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下を持ちたくない気持ちは、否定しなくてよい:中身を4つに分ける

部下を持ちたくない、管理職になりたくないという気持ちは珍しいものではなく、否定する必要もありません。ただ、「持ちたくない」の一言の中には、違う中身が混ざっています。分けてみると、やり方で変わる問題なのか、会社と相談する問題なのかが見えてきます。

持ちたくない理由の中身よくある言い方この先で見るところ
自分の仕事の時間が減る「現場の仕事を続けたい」「面談で時間が取られる」実際にかかる時間と、仕事の進め方
人を育てる自信がない「人に教えられるほどではない」「向いていない」部下が上司に期待すること
責任や板挟み、嫌われることが嫌「部下の失敗まで背負えない」「嫌われたくない」責任の範囲と、関わり方を部下と決めること
管理職の仕事そのものに興味がない「専門を深めたい」「人の調整に関心がない」会社の制度と、自分の上司との相談

上の2つは、実際の1on1の記録と調査の数字が、考えるときの手がかりになります。下の2つは、会社の制度を確かめ、自分の上司に相談しながら道を探すものです。

「時間が取られる」「育てる自信がない」を、数字で見る

面談にかかる時間の目安は、実際の1on1の記録にあります。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、直近3か月に3回以上1on1を行った上司と部下の組のうち、月1回のペースの組が80.0%でした。隔週は13.1%、毎週は5.8%で、この組の1回の時間の中央値は30.3分です。つまり、続いている組の多くは、月に1回、30分ほどの時間で1on1を行っています。KAKEAIの1万人調査では面談の頻度が高い人ほど成果の実感は高いので、月1回が一番よいということではありません。まず続けやすい回数の目安と考えるとよいでしょう。

面談のほかに、部下の仕事を見る時間や相談に答える時間もかかります。自分の仕事の時間がどのくらい減るかは、一緒に仕事をする人数や仕事の中身で変わるので、引き受ける前に自分の上司と見積もっておくとよいでしょう。

同じ1万人調査で、面談で上司に期待すること(5つまで選択)を尋ねると、「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のどれかを選んだ人は59.8%でした。つまり、面談で上司の考えや関わりを期待している人が、半数を超えているということです。

人を育てる方法を知らなくても、仕事について自分の考えや判断を伝えることはできます。育て方を身につけてから、と構えずに始めてみるのも1つの方法です。

部下と仕事を進める立場になるときの選択肢:引き受け方は1つではない

部下を持ちたくない気持ちがあるまま、打診を受けたり、既に一緒に仕事をする部下ができていたりする人には、いくつかの選択肢があります。どれを選ぶときも一人で決めず、自分の上司に相談することをおすすめします。

期限を決めて、引き受けてみる

半年や1年と期限を決め、その間に何がつらく、何ができたかを見てから、続けるかどうかを自分の上司と話します。ここでは、取引先向けの月次レポートの作成を、2人の部下と一緒に進めることになった場面を例にします。自分の上司(課長)には、次のように伝えます。

  • お話はありがたいのですが、正直に言うと、人と一緒に仕事を進める立場に自信がありません。半年やってみて、その時点で続けるかどうかを相談する形でもよいでしょうか。
  • 引き受けるかどうかを、来週まで考える時間をいただけますか。何が難しいと感じているのかを、自分でも整理してお伝えしたいです。
  • 半年の間、月に1回、私の側で何がうまくいかなかったかを課長にお話しする時間をいただけますか。
  • 引き受けた場合、2人の評価は私が行うことになりますか。評価の基準を先に教えていただけると、始めやすいです。

関わり方を、部下と一緒に決める

「育てる」と構えず、仕事を一緒に進める相手として、最初に関わり方を話します。苦手なことは、正直に伝えてかまいません。

  • 私は、人に教えるのが得意なほうではないと思っています。その代わり、レポートの数字の判断と、取引先との調整は私が引き受けます。○○さんは、私にどんなことを期待しますか。
  • 月に1回、30分だけ時間を取って、レポートの進め方で困っていることと、私が決めたほうがよいことを話しませんか。
  • 月に1回の時間は、報告を聞くだけの場にはしないつもりです。話したいことと、私に期待することを前もって一言もらえると、その時間を有効に使えると思います。
  • 私から見えていないことも多いと思うので、やりにくいことがあれば、その場で言ってもらえると助かります。
  • 説明が分かりにくいときも、遠慮なく聞いてください。私も、伝え方を直していきたいと思っています。

責任の範囲を、自分の上司とも部下とも先に決める

責任や板挟みが嫌、という中身には、責任の範囲が見えないことへの不安が含まれていることが多いようです。うまくいかなかったときに誰が何を引き受けるかを、自分の上司とも部下とも、先に話しておきます。

  • 2人の仕事でうまくいかなかったとき、どこまでが私の責任で、どこから課長に相談すべきかを、先に決めておきたいです。
  • レポートの数字に誤りがあったときは、取引先への説明は私がします。○○さんには、何が起きたかを一緒に整理してもらいたいです。
  • 伝えにくいことも、仕事の話として言うようにします。言い方がきつく感じたら、教えてもらえますか。

専門職の道や、人数・兼務の調整を、会社と相談する

管理職の仕事そのものに興味がないなら、会社の制度の中に別の道があるかどうかを確認します。専門職として進む制度があるか、一緒に仕事をする部下の人数や、自分の担当の仕事との兼務を調整できるかは、会社によって異なります。自分の上司と人事には、気持ちだけでなく、何に時間を使いたいか、何が難しいかを具体的に伝えて相談してください。

  • 管理の仕事より、分析の専門を深めたいと考えています。この会社で、専門職として進む道があるかを教えていただけますか。
  • 今の担当案件を抱えたまま3人と一緒に仕事を進めるのは難しいと感じています。担当案件を1つ減らすか、人数を見直すことは相談できますか。

おすすめしない形:名前だけの上司になり、面談や指導は人事やメンターに任せる

部下は引き受けるが、面談や日々の関わりは人事やメンター、先輩に任せる、という形を考える人もいます。KAKEAIは、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。仕事は成長の材料であり、本人の今の状況を分かっている人が行ってこそ、仕事と成長を前に進める時間になるからです。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。引き受けるなら、部下の仕事を自分の目で見る時間は手放さないでください。面談だけを他の人に任せる形は、KAKEAIはおすすめしません。

部下を持ちたくないまま管理職を続けるときに、避けたいこと

避けたいのは、気持ちを部下にぶつけることと、気持ちを隠して一人で抱えることの両方です。

  • 「本当は持ちたくなかった」と部下に気持ちをぶつける。部下には、どうすることもできません。苦手なことを正直に伝えるのは別で、「教えるのは得意ではないので、分からないことは一緒に調べましょう」のように、関わり方の話として伝えます。
  • 仕事を見ずに、評価と面談だけをする。部下の仕事を見ていなければ、面談で言えることも、評価の根拠もなくなります。
  • 全部自分でやってしまう。自分でやるほうが早いと感じても、任せる範囲を小さくしてでも、任せることから始めます。逆に、丸ごと渡して口を出さないことも、任せたことにはなりません。
  • 関わりの足りなさを埋めようとして、部下に評価や昇進を約束する。評価や昇進は、上司の一存では決められません。
  • 一人で抱える。自分の上司、人事、同じ立場の管理職に話してください。眠れない、体調に出ているといった状態なら、産業医や医療の専門家に早めに相談してください。

引き受けたあと、うまくいっているかの振り返り方

部下と一緒に仕事を進める立場が自分に合っているかは、部下に好かれたかや、育てられたと感じるかではなく、二人の間で仕事が進んでいるかで振り返ります。次のように進めてみてください。

  • 部下の仕事を自分の目で見る時間が月に一度でも取れていたら、次は面談で、部下が自分に期待することを尋ね、それに応じて考えや判断を伝えてみてください。
  • 引き受けた判断や調整が約束の日に間に合わなかったときは、次から、答えられる日を先に部下に伝えておきます。
  • 「持ちたくない」の中身のうち、半年前と比べて薄れたものと残っているものを分けられたら、次は、残っているものを自分の上司に相談します。
  • 続けるか道を変えるかを決めるときは、半年の間に起きた事実をもとに、自分の上司と話してください。
  • この半年、月に1回30分の時間で、レポートの進め方を相談し、私の判断をお伝えしてきました。○○さんから見て、やりにくかったところはありましたか。あれば、次の半年の進め方を一緒に変えたいと思っています。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下の指導や関わり方に疲れたり、迷いを一人で抱えたりしているときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

ご自身の上司との1on1の終了後に。

部下とのことを一人で抱えず、ご自身の上司と話した内容を、次の部下との1on1の一言につなげられます。

ご自身の上司とも Kakeai AI 1on1 で1on1をしている場合、ご自身が部下の立場になる回でも、Kakeai AI は要約と「1on1後のAIアドバイス」を作ります。上司との話の中でご自身が口にした部下への思いをもとに、次に部下と話すときの一言の案が書かれることもあります。アドバイスはご自身向けで、ご自身の上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回の石田さんとの1on1で、「設計の判断を聞かずに決めることが増えてきた。そのことを伝えておきたかった」と一言話してみませんか。…

部下との1on1の終了後に、「今回よかった点」で。

指導がうまくいっていないと感じるときも、実際の会話の中でできていたことを確かめられます。

「1on1後のAIアドバイス」の「今回よかった点」に、その回のご自身の問いかけや返し方のうち、部下の言葉につながったものが、実際の発言を引用して書かれます。ご自身向けの内容で、部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…問いを短く置いたことが、藤本さん自身の言葉で論点を整理する場になっています。

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ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

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よくある質問

部下を持ちたくないと思うのは、管理職に向いていないということですか。

部下を持ちたくないと思うことと、管理職に向いていないことは、同じではありません。「持ちたくない」の中身は、時間が減る・育てる自信がない・責任や板挟みが嫌・管理職の仕事に興味がない、の4つに分けられることが多いようです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)に、具体的なアドバイス・意見・一緒に考えることのどれかを選んだ人が59.8%でした。上司自身の考えや関わりを期待する部下が、半数を超えているということです。育て方に自信がなくても、仕事についての考えを伝えるところから始めてみてください。

部下を持ちたくないと、自分の上司に言ってもよいですか。

部下を持ちたくないという気持ちは、自分の上司に伝えてかまいません。伝えるときは「嫌です」という気持ちだけでなく、何が難しいと感じているのかと何に時間を使いたいのかを具体的に話すと、上司も選択肢を考えやすくなります。「半年やってみて、その時点で続けるかどうかを相談する形でもよいでしょうか」のように、期限を決めて引き受ける案を自分から出すのも1つの方法です。

部下を持たずに働き続けることはできますか。

部下を持たずに働き続けられるかどうかは、会社の制度によって異なります。専門職として進む制度がある会社もあれば、一定の等級から管理職の役割が付く会社もあります。自分の上司と人事に、「管理の仕事より、分析の専門を深めたいと考えています。専門職として進む道があるかを教えていただけますか」のように、事実と希望を分けて確認してください。制度がない場合も、人数や兼務の調整を相談できることがあります。

部下を持つと、自分の仕事の時間はどのくらい減りますか。

部下ができると自分の仕事の時間がどのくらい減るかは、人数や仕事の中身で変わるので、一律には言えません。面談の時間の目安として、Kakeai AI 1on1の利用データでは、直近3か月に3回以上1on1を行った組の80.0%が月1回のペースで、この組の1回の時間の中央値は30.3分でした。面談のほかに、仕事を見る時間や相談に答える時間もかかりますが、面談そのものは、月に1回30分ほどで続けている組が多くなっています。

部下はいるが、面談や育成は人事やメンターに任せたいです。それでもよいですか。

部下はいるが面談や育成は人事やメンターに任せる、という形は、KAKEAIはおすすめしません。1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいからです。本人の今の状況を分かっている人が行ってこそ、仕事と成長を前に進める時間になります。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。引き受けるなら、部下の仕事を自分の目で見る時間は手放さないでください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/not-wanting-direct-reports-how-to-think

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: