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上司の方へ部下との関わり

ゆとり世代の部下を、どう指導すればよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

ゆとり世代の部下への指導は、世代の名前ではなく、目の前の部下が上司に期待していることと、仕事の事実をもとに進めることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査を年代で見ると、面談で上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」の人は、20代の回答で25.7%、30代で23.2%でした。40代の18.9%より多いものの、どの年代でも、ほかの期待を選んだ人のほうが多くなっています。指示待ちに見えたり叱ると黙ったりする様子にも、任せる範囲が伝わっていないことや、言い分を言う間がないことなど、別の説明がつく場合があります。任せる範囲と目的を最初に言葉にし、指摘は仕事の事実で1つに絞り、上司に期待することを本人に尋ねてください。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査を年代で見ると、上司に具体的なアドバイスを求める人の割合には、年代の傾向があります。一方、「上司の話が役に立たない」を挙げた人は、どの年代も1割に届きません。面談が成果につながっていると感じる人の割合は、20代と30代の回答で、全体と同じかそれより高くなっています。世代の名前で指導を変える根拠は、この数字からは見つかりません。

23.2%
1万人調査
30代の回答のうち、面談で上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」の人の割合
20代では25.7%、40代では18.9%でした。20代と30代の回答では40代より多いものの、どの年代でも、ほかの期待の人のほうが多数です。目の前の部下の期待は、本人に聞かないと分かりません。
8.2%
1万人調査
30代の回答のうち、面談の困りごとに「上司の話が役に立たない」を挙げた人の割合
20代では6.4%、40代では8.4%、50代では8.8%、60代では8.3%でした。どの年代も1割に届かず、20代の回答の6.4%が最も低くなっています。
31.9%
1万人調査
30代の回答のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
20代の回答では37.8%でした。30代の割合は、すべての年代を合わせた回答者全体の割合(31.9%)と並んでいます。20代と30代の回答では、面談が成果につながっていると感じる人の割合は、全体と同じかそれより高くなっています。

調査は、回答者がゆとり教育を受けたかどうかを尋ねていません。年代ごとの数字は、その年代の回答者全体の傾向で、一人ひとりに当てはまるものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

「ゆとり世代」というくくりで指導を変える根拠は、調査の数字には見つからない

「ゆとり世代」は、いわゆるゆとり教育を受けた世代を指す言葉として使われ、2026年の時点では、おおむね20代後半から30代の人を指すことが多いようです。以下では、指示待ちに見える、叱ると黙ってしまう、といった様子に困ったときの進め方を紹介します。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査を年代で見ると、世代の名前で指導の仕方を変える根拠は見つかりません。上司との面談で一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」の人は、30代の回答で23.2%でした。20代では25.7%、40代では18.9%で、20代と30代の回答では40代より多くなっています。ただし、どの年代でも、ほかの期待の人のほうが多数です。

面談の困りごと(複数回答)に「上司の話が役に立たない」を挙げた人は、30代の回答で8.2%でした。20代は6.4%、40代は8.4%、50代は8.8%、60代は8.3%です。どの年代も1割に届かず、20代の回答が最も低くなっています。面談が成果につながっていると感じている人は、20代で37.8%、30代で31.9%でした。30代の割合は、回答者全体の31.9%と同じです。つまり、上司の話が役に立たないと感じる人の割合は、20代と30代の回答でも、ほかの年代と同じくらいか、それより低くなっています。面談が成果につながっていると感じる人の割合も、全体と同じかそれより高いということです。

指導の仕方は、世代ではなく、目の前の部下が上司に期待することと、仕事の事実をもとに考えることをおすすめします。

「ゆとり世代だから」と見えがちな様子を、仕事の事実に戻す

上司の目に「世代の特徴」と映る様子には、別の説明がつくこともあります。世代の名前を当てる前に、何が起きているかを仕事の事実で見てください。

上司の目に映る様子考えられる別の理由本人に尋ねる一言
指示を待っていて、自分から動かないどこまで自分で決めてよいかが伝わっていない。必要な情報が手元にない「どこまで○○さんの判断で進めてよいか、はっきりしていますか」
叱ると黙ってしまう何を直せばよいかが分からない。言い分を言う間がない「私の指摘で、分かりにくかったところはありますか」
言われたことしかしない仕事の目的と、期待している範囲を聞いていない「この仕事で私が期待していることを、改めて話してもいいですか」
定時で帰る、残業を頼みにくい本人の事情は人によって異なる。働き方は会社の決まりの範囲で本人が決める「急ぎの仕事を頼むときは、前日までに言うようにします。それで無理がないですか」

KAKEAIの1万人調査には、面談が行動につながるのが半分くらいの回以下の人に、理由を尋ねた質問があります。最も多かった答えは「その時々によって違う」と「特にない」で、理由は人や回によって異なります。そのほかでは、「行動するために必要な情報が揃っていない」が15.9%、「ありたい状態が定まっていない」が16.3%でした。どちらも、「スキルが不足していてできない」の9.1%や、「自己像・ありたい姿と衝突してやりたくない」の8.3%より多くなっています。面談についての数字ですが、指示待ちに見える様子にも、情報や目指す状態が伝わっていないことが関わっている場合があると考えられます。

世代でくくらずに指導する進め方と発言の例

以下では、受注した注文について、お客様に納期を回答する仕事を任せた場面を例にします。進め方は5つの段階に分かれます。任せる範囲と目的を言葉にしてから、進め方を一緒に決めます。指摘は仕事の事実で1つに絞り、上司に期待することを本人に尋ね、最後に次にすることを二人で決めます。

1. 任せる範囲と目的を、最初に言葉にする

  • 納期の回答は、在庫がある注文については、○○さんの判断でお客様に返してください。在庫がなくて工場に確認が要るものは、回答の前に私にも一声かけてもらえますか。
  • 納期の回答を早くしたいのは、お客様が自分の予定を立てられるようにするためです。正確さと早さのどちらを優先するか迷ったら、聞いてください。
  • 分からないことがあったら、その場で聞いてください。早めに相談してもらえるほうが、お客様への回答も早くなります。

範囲と目的が言葉になっていれば、部下は「指示を待つ」か「勝手に進める」かの二択から抜けやすくなります。

2. 進め方を、本人の案から一緒に決める

  • 工場への確認は、○○さんはどう進めるのがよいと思いますか。
  • 私なら、朝のうちにまとめて確認します。午後になると、工場の担当の方がつかまりにくいからです。○○さんのやりやすい形があれば、そちらでかまいません。
  • 前に別の部署でやっていたやり方があれば、教えてください。そちらのほうがよければ、変えてもいいです。

3. 直してほしいことは、仕事の事実で1つ

  • 昨日の△△社様への回答は、工場に確認する前に納期を伝えていたようです。どういう流れだったか、教えてもらえますか。
  • お客様から急かされたのですね。そのときは、「確認して1時間以内に折り返します」と伝えるようにしてみませんか。
  • 直してほしいのは1点です。在庫がない注文は、確認してから回答してほしいんです。先に伝えた納期が変わると、お客様の予定が崩れてしまうからです。
  • 私の言い方で、分かりにくいところがあれば言ってください。

指摘は、世代や姿勢の話にせず、どの仕事のどこを、いつから直すかで言います。言い分を聞いたあとに伝えると、同じ内容でも受け取り方が変わることがあります。

4. 上司に期待することを、本人に尋ねる

  • 納期の回答の仕事は、私がどう関わると進めやすいですか。細かく一緒に見るのと、任せて困ったときだけ相談してもらうのと、どちらがいいでしょうか。
  • 今日の面談は、報告だけでいいですか。それとも、私の意見を言ったほうがいいことがありますか。
  • ○○さんがこの先やってみたい仕事があれば、聞いておきたいです。納期の回答の次に、見積もりをお願いすることも考えています。

5. 面談の終わりに、次にすることを二人で決める

  • 来週までに、在庫がない注文の確認の流れを、一度一緒に見直しませんか。
  • 私は、工場の担当の方に、○○さんから直接確認が行くことを伝えておきます。
  • 今日決めたことは、私がメモに残して送ります。違っていたら直してください。

世代でくくる指導で、避けたいこと

  • 「ゆとり世代だから」と本人に言うこと。世代の名前は、本人には自分への決めつけとして聞こえやすいものです。「最近の若い人は」「私たちの頃は」も同じです。
  • 叱れないと決めて、指摘を控えること。直してほしいことを言われなければ、部下は同じやり方を続けることになりがちです。言い方を仕事の事実に絞れば、世代に関係なく伝えやすくなります。
  • 逆に、指示待ちに見えるからと、細かく指示を増やすこと。任せる範囲と目的を一度はっきり言葉にするほうが、指示を増やすより、本人が自分で判断しやすくなります。
  • 働き方の選択を「仕事への姿勢」の話にすること。定時で帰ることや飲み会に来ないことは、会社の決まりの範囲で本人が決めるもので、指導の対象ではありません。
  • 世代論の傾向を、目の前の部下に当てはめること。傾向の話は、一人ひとりの説明にはなりません。本人に聞いたことを、傾向より優先してください。

指導がうまくいったかを、どこで見るか

指導がうまくいったかどうかは、部下が「世代らしくなくなった」かではなく、二人の間で仕事の事実が話せているかで振り返ります。

  • 任せる範囲と目的を上司の側から言葉にできたら、次は、進め方を本人の案から一緒に決めてみてください。
  • 指摘を仕事の事実と直してほしい1点に絞れたら、次は、伝える前に本人の言い分を聞く時間も取ってみましょう。
  • 上司に期待することを本人に尋ねたら、その答えに合わせて、次の面談での関わり方を変えてみることをおすすめします。
  • 面談の終わりに次にすることを二人で決められたら、次の面談は、その進み具合から話し始めることもできます。

世代の名前で読み解こうとしていた様子が、任せる範囲と仕事の事実の話に置き換わっていれば、指導は前に進んでいると考えてよいでしょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

本や研修で学んだ育成のやり方を、目の前の部下との会話にどう当てはめればよいか迷うときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

部下との1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

一般的なやり方をそのまま当てはめる前に、その部下が今回何を期待しているかに合わせた入り方を考えられます。

Kakeai AI が、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1でのやり取りをもとに、今回どう関わるとよいかと、最初の一言の案を書きます。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

加藤さんは「一緒に考えてほしい」と言っているので、答えを渡すより、どこから手をつけるかを一緒に絞る関わりが今日の軸になります。

1on1の終了後に、「今回よかった点」で。

自分の関わり方のうち続けるとよいものを、本の中の一般論ではなく、実際の会話の場面で確かめられます。

「1on1後のAIアドバイス」の「今回よかった点」に、その回のどの場面で、ご自身のどの問いかけや返し方が部下の言葉につながったかが、実際の発言を引用して書かれます。ご自身向けの内容で、部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

数字の報告を受け取るだけでなく、担当者がその数字をどう読んでいるかを問う形は、西村さんが自分の判断を持ち込む場を作りました。

1on1の終了後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

本で読んだ問いかけではなく、その部下との実際の会話から、次の1on1で試す一言を持てます。

「1on1後のAIアドバイス」のご自身向けの欄に、その回の会話をもとに、次の1on1で部下に試せる一言の案が書かれます。部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、自動車系列や提案書の軸について藤本さんが実際に動いた結果を聞く場面で、「自動車系列、リストに入れてみてどうだった?」と一問返してみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

ゆとり世代の部下には、叱らないほうがよいですか。

ゆとり世代の部下だから叱らない、と決める必要はありません。KAKEAIの1万人調査を年代で見ると、面談で上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」の人は、20代の回答で25.7%、30代で23.2%と、40代の18.9%より多くなっていました。直してほしいことは、どの仕事のどこをいつから直すかという仕事の事実で、1つに絞って具体的に伝えてください。そのあとに、本人の言い分を聞く間を取るとよいでしょう。

ゆとり世代の部下が指示待ちに見えるのは、なぜですか。

部下が指示待ちに見えるときは、世代の特徴と考える前に、どこまで自分で決めてよいかと、必要な情報が伝わっているかを確かめてください。KAKEAIの1万人調査で、面談が行動につながらない理由を尋ねた質問では、「行動するために必要な情報が揃っていない」が15.9%でした。「スキルが不足していてできない」の9.1%より多い答えです。面談についての数字ですが、指示待ちに見えるときも、必要な情報が伝わっていない場合があると考えられます。

「ゆとり世代」という言葉を、部下との会話で使ってもよいですか。

「ゆとり世代」という言葉を、部下本人に向けて使うことはおすすめしません。世代の名前は、本人には自分への決めつけとして聞こえ、言われた側は仕事の中身より言葉のほうが残ります。「最近の若い人は」「私たちの頃は」も同じです。伝えたいことがあるなら、世代の話にせず、その部下のその仕事について、何をどう変えてほしいかを具体的に言うほうが伝わりやすくなります。

ゆとり世代の部下とは、仕事とプライベートの線引きをどう考えればよいですか。

仕事とプライベートの線引きは、世代ではなく、会社の決まりと本人の事情で考えてください。定時で帰ることや飲み会に参加しないことは、会社の決まりの範囲で本人が決めるもので、指導の対象ではありません。急ぎの仕事を頼むときは、前日までに伝える、頼める時間帯を先に聞いておく、といった進め方の工夫で対応しやすくなります。働き方の希望は、決めつけずに本人に尋ねることをおすすめします。

世代ごとの特徴を踏まえた指導は、必要ないのですか。

世代ごとの特徴は、傾向として知っておく程度にとどめ、目の前の部下への指導は本人に聞いたことで決めてください。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」の人は、20代で25.7%、40代で18.9%と年代で違いがあります。ただし、どの年代でも、ほかの期待の人のほうが多数です。傾向は一人ひとりの説明にはなりません。上司に期待することは、本人に尋ねるのが確かです。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/yutori-generation-subordinates-how-to-guide

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: