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理想の上司とは、どんな人か

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

理想の上司かどうかを考えるときは、人柄や能力の高さより、一緒に仕事をしている部下が面談のあとに動けているか、成長を感じているかに目を向けるとよいでしょう。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がそのあとの行動に「毎回そうなっている」人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は68.1%でした。回答者全体の26.7%を大きく上回っています。面談の困りごとで見ると、時間の確保に困っている人より、約束を守らないなど上司のふるまいに困っている人のほうが、成長の実感は低くなっています。部下の側も、上司に期待することを伝えておくと、面談から得られるものが変わってくるでしょう。

数字で見る

KAKEAIの1万人調査では、面談の話がそのあとの行動につながっている人ほど、面談が成長につながっていると感じていました。上司や自分の時間の確保に困っている人の成長の実感は全体より高く、低いのは上司のふるまい(約束を守らない、前の話を覚えていない など)に困っている人です。つまり、成長の実感の差は、面談の時間の取りにくさより、そのあとの行動や上司のふるまいのほうに表れています。

68.1%
1万人調査
面談がそのあとの行動に「毎回そうなっている」人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
「全くそうなっていない」人では5.2%、回答者全体では26.7%でした。面談が行動につながっているかどうかで、成長の実感に大きな差があることを示しています。
35.6%
1万人調査
困りごとに上司や自分の時間の確保を挙げた人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
回答者全体では26.7%でした。一方、上司の対応が期待と違う、約束を守らないなど、上司のふるまいの困りごとを挙げた人では17.7%です。時間に困っている人より、上司のふるまいに困っている人のほうが、成長の実感は低くなっています。
33.6%
1万人調査
面談で上司に期待することがある人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
「期待していることは特にない」人では6.6%でした。つまり、上司に期待することがある人のほうが、面談が成長につながっていると感じている割合が高いということです。

この調査は、理想の上司の条件を尋ねたものではありません。数字は、面談が行動につながっているか、面談の困りごとがあるかなど、回答者の面談の状況ごとに成長の実感を比べたものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

理想の上司は、部下が面談のあとに動けているかで考える

理想の上司や優秀な上司は、人柄や能力の高さで語られることが多いものです。ただ、KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、理想の上司の条件を尋ねたものではなく、部下の立場の人が面談をどう感じているかを尋ねたものです。

この調査では、上司との面談が成長につながっていると感じている人は、回答者全体の26.7%でした。面談がそのあとの行動に「毎回そうなっている」人では68.1%、「全くそうなっていない」人では5.2%です。面談の話がそのあとの行動につながっている人ほど、成長を感じています。

理想の上司かどうかを考えるときは、上司の人柄より、一緒に仕事をしている部下が面談のあとに動けているか、成長を感じているかに目を向けることをおすすめします。

理想の上司の条件としてよく挙がるものを、部下の側の数字と並べると、次のようになります。

よく挙がる理想の上司の条件部下の側の数字(KAKEAIの1万人調査)数字から言えること
部下のために時間をたっぷり取る困りごとに上司や自分の時間の確保を挙げた人でも、成長を感じている人は35.6%(全体では26.7%)時間の確保に困っている人でも、成長の実感は全体より高い
約束を守り、前の話を覚えている対応が期待と違う、以前の会話を覚えていない、約束を守らないなど、上司のふるまいの困りごとを挙げた人では17.7%時間に困っている人より、成長の実感が低い
話したことが次の行動になる面談が毎回行動につながっている人では68.1%、全くつながっていない人では5.2%行動につながるかどうかで、差が大きい
仕事ができて、何でも答えられる調査では尋ねていない数字からは言えない

以下では、新規の取引先に出す提案書を部下が作り、上司が一緒に仕上げている場面を例に書きます。

理想の上司がしていること:次にすること、情報、判断を面談でそろえる

理想の上司がしていることを1つ挙げるなら、面談の終わりまでに、部下が次に進むために必要なものをそろえていることだと考えられます。具体的には、次にすること、必要な情報、上司の判断の3つです。聞き方がうまいかどうかより、面談のあとに部下の仕事が前に進んだかどうかに目を向けてみてください。

  • 提案書は、構成までは今日の話で決まりましたね。次は、価格の案を○○さんが作る、先方の決裁の流れを私が調べる、で進めませんか。
  • 先方の予算の上限は営業部長から聞いているので、今お伝えしますね。
  • 2つの案で迷っているなら、私はA案で出すのがよいと考えています。理由は、先方が前回の商談で納期を気にしていたからです。○○さんはどう思いますか。

上司が引き受けたことは、いつまでに何をするのかを部下に伝え、期限の日に結果を伝えましょう。

  • 決裁の流れは、木曜までに調べてお伝えします。遅れそうなら、その日のうちに連絡します。

面談の終わりには、次にすることを部下が自分の言葉で話す時間を取るとよいでしょう。上司がまとめて伝えるより、二人の認識のずれにその場で気づけます。

  • 今日の話で、次に何から進めるか、○○さんはどう考えていますか。

忙しい上司にできること:時間の長さより、約束と前回の話

時間を取れないことは、理想の上司から遠いことのように思われがちです。ただ、部下の側の数字を見ると、成長の実感が低いのは時間に困っている人ではありません。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに「上司の時間確保や日程調整」か「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人は39.6%いました。この人たちのうち、面談が成長につながっていると感じている人は35.6%で、回答者全体の26.7%を上回っています。一方、上司のふるまいについての困りごとのどれかを挙げた人は27.3%でした。対応が期待と違う・以前の会話を覚えていない・約束を守らない・実施に前向きでない・話が役に立たない、の5つです。この人たちのうち、成長を感じている人は17.7%でした。時間に困っている人より、上司のふるまいに困っている人のほうが、成長の実感は低くなっています。

面談の時間が短い週があっても、約束を守ることと、前回の話を覚えておくことは、変わらず大事にしてください。時間が取れない週は、取りやめるより短くして行い、何に時間を使うかを部下と一緒に決めることをおすすめします。

  • 今週は15分しか取れず、すみません。提案書で一番詰まっているところだけ、一緒に見ませんか。
  • 前回、先方の担当者が替わると話していましたね。その後、連絡は取れましたか。
  • 前回の話を、正直に言うと細かく覚えていません。もう一度、要点だけ教えてもらえますか。

覚えていないときに、覚えているふりをしないことも大切です。正直に聞き直すほうが、理解のずれを防ぎやすくなります。

部下の立場で:理想の上司を待つより、今の上司に期待することを伝える

部下の側から見ると、理想の上司に出会えるのを待つより、今の上司に期待することを伝えるほうが、面談から得られるものを変えやすいと考えられます。

KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待することがある人(具体的なアドバイスがほしい、一緒に考えてほしい など)のうち、面談が成長につながっていると感じている人は33.6%でした。「期待していることは特にない」人では6.6%です。上司に期待することがある人のほうが、面談で成長を感じています。

理想と違う上司であっても、仕事を決める権限と、会社の情報と、判断は持っています。仕事を進めるうえでその力を借りるつもりで、面談の最初に上司に期待することを伝えてみてください。

  • 今日は、提案書の価格の案について、ご意見をいただきたいです。私の案を先にお話しします。
  • 先方の決裁の流れが分からず、止まっています。調べていただけることはありますか。
  • 前回ご相談した、先方の予算の話は、その後どうなりましたか。
  • 私の進め方で直したほうがよいところがあれば、率直に教えてください。

上司が約束を忘れているときも、責めるより、確認の形で尋ねると話が進みやすくなります。

  • 木曜までに調べていただく予定だった決裁の流れについて、分かったことがあれば教えていただけますか。

理想の上司について、おすすめしない考え方

理想の上司を目指すときも、理想の上司を探すときも、おすすめしない考え方があります。

  • 仕事ができる人が、そのまま優秀な上司になるという考え方。自分で答えを出せる力と、部下が次に進めるように判断や情報を伝える力は別のものです。答えを持っていても、部下に伝えていなければ、部下の仕事は進みません。
  • 人柄やカリスマで理想の上司を語ること。人柄は、部下の側からは変えられず、上司の側でも短い期間では変えにくいものです。変えられるのは、約束を守ること、前の話を覚えていること、判断と情報を出すことです。
  • 部下に好かれることを目標にすること。好かれていても、話が仕事の役に立たず、決めたことが流れる面談は、部下の側では成果や成長につながりにくくなります。耳の痛いことでも理由と一緒に伝えるほうが、部下の仕事を前に進める助けになると考えられます。
  • 話せたかどうかや回数で、面談のよしあしを見ること。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の面談のよしあしは話せたかどうかではなくそのあとの行動で見るのがよいと考えています。KAKEAIは、話せたかどうかや実施した回数で面談のよしあしを見ることをおすすめしません。理想の上司かどうかも、面談のあとの行動で振り返ってみてください。
  • 理想の上司の条件を一覧で覚えて、全部を満たそうとすること。条件は同じ重さではありません。まず、面談で決めたことが次の行動になっているかどうかから見直してみてください。

理想の上司に近づけているかは、面談のあとの二人の動きで振り返る

理想の上司に近づけているかどうかは、部下の評判や面談の雰囲気ではなく、面談のあとの二人の動きで振り返ります。

  • 次にすることが部下自身の言葉になって面談を終えられたら、次は、上司が引き受けることも同じように言葉にして終えるとよいでしょう。
  • 上司が引き受けたことを期限の日に伝えられたら、次の面談はその結果の話から始めると、前回からの続きとして話を進めやすくなります。
  • 前回の話から始まる回が続くようになったら、面談の最初に、部下が上司に期待することを話す時間も取ってみてください。

面談のあとに部下の仕事が1つも動いていない回が続いているなら、聞き方を磨く前に、終わりの数分で次にすることと上司がすることを二人で決めるところから見直してみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司と部下がそれぞれ何を担い、どこまで踏み込んでよいのかを、毎回の1on1の中で確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。

その回に部下が上司に何を期待しているかを、二人が同じ画面で確かめてから話し始められます。

Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げます。前回決まった次の一歩があれば、それも挙げます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

準備されたテーマは「競合調査と市場規模の試算」×「報告したい」の1つです。 前回決まった次の一歩は「競合3社の一次調査(拠点・代理店・力を入れている国)を表にする」の1つでした。

1on1のあとに、「概要」と「MOVE」の画面で。

上司も次の一歩の担当になることがあり、二人の分担を同じ一覧で確かめられます。

「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)には、上司と部下のどちらが担当する一歩も、同じ一覧に並びます。「概要」の画面のダイジェストには、どの話が誰の手元に残っているかが書かれます。どちらも、お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月16日の1on1から、柳瀬さんが持つ持ち越しが二つあります。…

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よくある質問

理想の上司の条件を1つだけ挙げるなら、何ですか。

理想の上司の条件を1つだけ挙げるなら、面談のあとに部下が動ける状態を、部下と一緒に作れることだと考えられます。KAKEAIの1万人調査によると、面談が毎回そのあとの行動につながっている人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は68.1%で、回答者全体の26.7%を大きく上回っています。そのための方法の1つは、次にすることと必要な情報、上司の判断の3つを、面談の終わりまでに二人でそろえておくことです。

優秀なプレイヤーは、そのまま優秀な上司になれますか。

優秀なプレイヤーが、そのまま優秀な上司になるとは限りません。自分で答えを出せる力と、部下が面談のあとに動けるように判断や情報を伝える力は、別のものです。答えを持っていても、判断の理由や情報を部下に伝えていなければ、部下の仕事は進みません。上司になったら、自分が動くことより、部下が動けるように判断と情報を出すことに重心を移すことをおすすめします。

部下に好かれる上司が、理想の上司ですか。

部下に好かれる上司が、そのまま理想の上司とは言えません。好かれていても、話が仕事の役に立たず、決めたことが流れる面談は、部下の側では成長につながりにくくなります。KAKEAIの1万人調査では、約束を守らないなど上司のふるまいに困っている人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は17.7%でした(回答者全体では26.7%)。好かれるかどうかより、話が仕事の役に立っているか、決めたことが次の行動になっているかに目を向けてみてください。

理想の上司ではない上司のもとで、部下はどうすればよいですか。

理想の上司ではない上司のもとでも、部下は、面談の最初に上司に期待することを伝えることで、面談から得られるものを変えやすくなります。KAKEAIの1万人調査では、上司に期待することがある人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は33.6%で、「期待していることは特にない」人の6.6%を上回っています。上司の権限と情報と判断の力を借りるつもりで、「今日はこの点についてご意見をいただきたいです」と切り出してみてください。

忙しくて部下との時間が取れない上司は、理想の上司になれませんか。

忙しくて部下との時間が取れないことだけで、理想の上司から遠いとは言えません。KAKEAIの1万人調査によると、面談の困りごとに上司や自分の時間の確保を挙げた人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は35.6%で、回答者全体の26.7%を上回っていました。一方、約束を守らないなど上司のふるまいに困っている人では17.7%です。時間が取れない週は、取りやめるより短くして行い、約束を守ることと前回の話を覚えておくことを大事にしてください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/what-makes-an-ideal-boss-for-subordinates

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: