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すべての方へ部下との関わり

上司と部下の相互理解は、どう深めればよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司と部下の相互理解は、人柄を知り合うことより、仕事の「今」を知り合うことから深めることをおすすめします。部下は今の仕事の状況と上司に期待することを、上司は自分の考えと判断の理由、会社の状況を、それぞれ自分の言葉で話すことから始めてください。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、部下が1on1のあとに送った感想を見ます。「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていた回は46.2%、「相手のことや状況を知れました」は10.4%でした。部下の側から上司を知るのは、それだけ難しいということです。理解を一度で終わらせず、前回の話を次の回につなぐとよいでしょう。

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Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1のあとに部下が「相手のことや状況を知れました」と感じた回は、「自分のことや状況を知ってもらえました」と感じた回より少なくなっています。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することとして「その時々によって違う」を選んだ人が最も多くなっています。また、上司が以前の会話を覚えていないことを困りごとに挙げた人は、成果の実感が回答者全体より低くなっています。どちらも、前回の話を次の回にどうつなぐかに関わる数字です。

10.4%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、「相手のことや状況を知れました」が選ばれていた回の割合
「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていた回は46.2%でした。部下が上司に知ってもらえたと感じる回に比べて、上司のことを知れたと感じる回は少なく、二人で話す時間の中でも、部下の側から上司を知るのはそれだけ難しいことがうかがえます。
20.9%
1万人調査
面談の最中に上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
選べる答えの中で最も多く選ばれ、2番目の「具体的なアドバイスがほしい」は18.3%でした。上司に期待することが回によって変わる人が最も多く、前回と同じ関わり方が今回も合うとは限らないということです。
26.4%
1万人調査
困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
この困りごとを挙げた人は6.2%です。回答者全体で面談の成果を感じている人は31.9%でした。上司が以前の会話を覚えていないと感じている人は、面談が成果につながっていると感じにくい傾向があります。

利用データの感想は、1on1のあとに部下が選んで送ったもので、送った回だけの数字です。上司の側の感想は集計していません。1万人調査は、相互理解そのものを尋ねたものではなく、面談で上司に期待することと面談の困りごとを集計したものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

上司と部下の相互理解は、人柄より仕事の「今」を知り合うことから始めるとよい

上司と部下の相互理解は、お互いの人柄や価値観を知ることから始めるものだと思われがちです。ただ、1on1のあとの部下の感想を見ると、部下が上司に知ってもらえたと感じる回に比べて、上司のことを知れたと感じる回は少なくなっています。相互理解を深めるには、人柄を探るより、仕事の話の中でお互いの考えを言葉にすることをおすすめします。部下は自分の状況と上司に期待することを、上司は自分の考えと判断の理由を、それぞれ話すとよいでしょう。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、1on1のあとに部下が感想を送った回を見ます。「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていた回は46.2%でした。一方、「相手のことや状況を知れました」が選ばれていた回は10.4%です。つまり、部下が上司に知ってもらえたと感じる回に比べて、部下が上司のことを知れたと感じる回は少ないということです。二人で話す時間の中でも、部下の側から上司を知るのは、それだけ難しいことだと言えます。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人は38.5%でした。「自分の仕事を進めるため」52.8%に次いで多い答えです。会社や組織の考えや状況を知ることを、面談の目的の1つにしている人も少なくないということです。

相互理解を深めるには、部下から上司へ、上司から部下へ伝えることに加えて、前回の話を次の回につなぐことが大事だと考えられます。

相互理解のためにすること知り合う中身最初の一言の例
部下から上司へ伝える今の仕事の状況、困っていること、上司に期待すること「月次の売上レポートについて、今の状況と、お願いしたいことを先にお話ししてもよいですか」
上司から部下へ伝える上司自身の考え、判断の理由、会社や部署の状況「レポートの締め切りを前倒しした理由を、まだ話していませんでした。背景からお話しします」
前回の話を次の回につなぐ前回の話で決めたこと、その後どうなったか「前回話していた集計の手順は、その後いかがですか。私のほうでも確認しておきたいことがあります」

以下では、営業部で月次の売上レポートを部下が作り、上司が確認している場面を例に、立場ごとに書きます。

部下の立場で:自分の状況と、上司に期待することを言葉にする

部下の側からまずできるのは、今の仕事の状況と、上司に期待することを、面談の最初に自分の言葉で伝えることです。上司が知っているのは、報告された範囲と、自分の目で見た範囲だけです。黙っていても分かってもらえるとは考えず、知ってほしいことを選んで話すところから始めてみてください。

  • 売上レポートは、集計までは終わっていて、コメントの書き方で迷っています。今日は、そこを一緒に考えていただきたいです。
  • 先月から、他部署からの問い合わせ対応が増えています。レポートの作成に使える時間が減っているので、そのことも知っておいていただけますか。
  • 私の進め方で気になっているところがあれば、教えてください。

上司の考えを知りたいときも、尋ねてかまいません。上司が何を見てどう判断しているのかが分かると、次からの仕事の進め方を自分で決めやすくなります。

  • このレポートは、部長にはどのように使われているのですか。知っておくと、何を厚く書くかを決めやすくなります。
  • 締め切りを前倒しされた背景を、教えていただけますか。
  • 課長が今、部署全体で一番気にかけていることは何ですか。

上司の立場で:自分の考えと判断の理由、会社の状況を話す

上司の側から相互理解を深めるには、部下に質問を重ねるより、自分の考えと判断の理由を自分の言葉で話すことから始めてみてください。Kakeai AI 1on1の利用データでも、部下が上司のことを知れたと感じる回は、自分のことを知ってもらえたと感じる回より少なくなっていました。理由までは数字から分かりませんが、上司が自分の考えを話さなければ、部下は上司の考えを推し量るしかありません。

  • 締め切りを3日前倒ししたのは、部長会議の日程が変わったからです。急な変更で負担をかけていたら、すみません。
  • このレポートで私が特に大事にしたいのは、数字そのものより、先月と変わった理由のコメントです。そこは○○さんの見方を聞きたいんです。
  • 私もまだ、新しい集計の仕組みに慣れていません。分からないところは、一緒に調べましょう。

部下の状況を知るときは、評価する口調ではなく、知らないことを教えてもらう姿勢で尋ねるとよいでしょう。

  • 今の仕事の中で、私がまだ知らない事情があれば教えてください。
  • レポートづくりで、一番時間がかかっているのはどの工程ですか。
  • 私の判断で、やりにくくなっていることはありませんか。

相互理解を一度で終わらせない:前回の話を次の回につなぐ

相互理解は、一度深まれば済むものではありません。部下が上司に期待することは回によって変わることがあり、前回話したことを次の回に生かさなければ、理解は積み上がりにくくなります。

KAKEAIの1万人調査では、面談の最中に上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人が20.9%で、選べる答えの中で最も多い答えでした。前回「意見を聞きたい」と言った部下が、今回も同じ期待を持っているとは限りません。期待を回のたびに尋ねてみるのも1つの方法です。

  • 今日は、私が意見を言ったほうがよいのか、一緒に考えたほうがよいのか、先に教えてもらえますか。聞くだけがよければ、そうします。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人は6.2%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。上司が以前の会話を覚えていないと感じている人は、面談の成果を感じにくい傾向があるということです。

上司が前回の話を覚えていないと、部下は同じ説明を繰り返すことになります。次の回は、前回の話に触れるところから始めてみてください。上司からでも、部下からでもかまいません。

  • 前回、コメントの書き方で迷っていると話していましたね。その後、いかがですか。
  • 前回ご相談した、集計の手順の話の続きです。手順を変えてみたので、見ていただけますか。

相互理解を深めようとして、避けたいこと

避けたいのは、相互理解を、仕事の前に済ませておくべき準備として扱うことです。

  • 相互理解ができるまで、仕事の話を控える。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関係は、仕事の話を前に進める中でできていくと考えています。相互理解も同じで、仕事の話を避けると、知り合う材料そのものが減ります。KAKEAIは、相互理解ができるまで仕事の話を控えることをおすすめしません。
  • 人柄や性格の型で相手を理解したつもりになる。性格診断の型で「このタイプだから」と決めると、その回の相手の期待を尋ねなくなりがちです。期待は回によって違うことがあります。
  • 一方だけに理解する責任を負わせる。上司だけが部下を理解する、部下だけが上司に合わせる、のどちらも長くは続きにくいものです。相互理解は、上司と部下の両方が当事者として取り組むものです。
  • 食事や雑談の場だけで距離を縮めようとする。仕事の外の話は、話したい人が話したい範囲で話せば十分です。相互理解は、仕事の話の中のほうが深めやすいことが多いようです。
  • 理解したつもりで、確認を省く。「分かっています」と先回りするより、「私の理解はこうですが、合っていますか」と尋ねるほうが、ずれに早く気づけます。

上司と部下の相互理解が深まったかを振り返る

相互理解が深まったかどうかは、気持ちが通じた感覚よりも、面談のあとの二人のやり取りから振り返ります。

  • 上司が判断の理由を部下にも分かる形で話せたら、次は、その判断を部下がどう受け止めたかを尋ねてみてください。
  • 部下の今の仕事の状況と上司に期待することが面談の最初に言葉になったら、次は、その期待に合わせて面談の時間の使い方を二人で決めます。
  • 前回の話に触れて始まる回が出てきたら、次は、前回決めたことのその後を二人で話す時間を取ります。
  • 相手の事情を後になって知ることがあったら、次の面談で、どんなことなら早めに知っておきたいかを伝え合ってみてください。

前回の面談で相手が何を話したのかをすぐに思い出せなければ、次の回は、前回の話に触れる一言から始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司と部下の話がすれ違ったり、一度崩れた信頼関係を立て直したりしたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

行き違いを話した1on1の後に、「1on1のAI要約」で。

すれ違いの原因を片方だけに置かず、二人がそれぞれ認めたことを同じ記録として残せます。

Kakeai AI が、二人が話したことを、どちらが何を述べ、何を認めたかという形で要約にします。評価や採点の言葉ではなく、事実の言葉で書くように作られています。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

入社5ヶ月を経て、長谷部さんが社内の意思決定の手順(関係者への根回し)に最初戸惑ったことを振り返りました。3月の件については柳瀬さんも説明不足を認めています。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

関係の立て直しを上司だけ、部下だけの努力にせず、二人がそれぞれ次の1on1で試すことを持てます。

上司と部下のそれぞれに、その回のご自身の発言を踏まえた「今回よかった点」と「次の1on1や日常へ向けて」が書かれ、それぞれ本人にだけ表示されます。部下の側にも、次の1on1で自分から一言添えてみる、といった案が書かれることがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、西村さんのレポートを見せてもらう場面で、「社内の評価の場面だと緊張の種類が違うので、レポートを書きながら少し慣らしていきたいです」と一言添えてみませんか。自分の言葉で伝えておくと、西村さんも見せ方を考えやすくなります。

次の1on1の前に、「概要」の画面で。

どちらが動く番になっている話なのかを、二人が同じ文章で確かめられます。

「概要」の画面のダイジェストには、いま途中になっている話と、それが誰の確認待ちになっているかが書かれます。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

石田さんの返答が出るまで長谷部さんは仕様書側を動かさない方針で、現在は柳瀬さんの確認待ちの状態です。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

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よくある質問

上司と部下の相互理解とは、具体的に何を理解することですか。

上司と部下の相互理解で、まず知り合いたいのは、お互いの人柄や価値観より、仕事の「今」です。具体的には、部下の今の仕事の状況と上司に期待すること、上司の考えと判断の理由、会社や部署の状況の3つです。この3つが言葉になっていれば、人柄の話をしなくても、仕事の進め方のずれは減らしやすくなります。

上司と部下の相互理解を深めるには、雑談や飲み会が必要ですか。

上司と部下の相互理解を深めるために、雑談や飲み会が必ず必要なわけではありません。相互理解は、上司が判断の理由を話し、部下が状況と期待を伝えるといった、仕事の話の中で深めやすいと考えられます。仕事の外の話は、話したい人が話したい範囲で話せば十分です。雑談の場を増やすより、普段の面談で、お互いの考えを言葉にする時間を取ることをおすすめします。

部下の立場で、上司のことを知るには何を聞けばよいですか。

部下の立場で上司のことを知るには、上司の判断の理由と、上司が今気にかけていることを尋ねるのが近道です。「締め切りを前倒しされた背景を教えていただけますか」「今、部署全体で一番気にかけていることは何ですか」のように尋ねます。上司が何を見てどう判断しているのかが分かると、自分の仕事の進め方を決めやすくなります。

上司の立場で、部下を理解しようとしても本音が見えないときはどうすればよいですか。

部下の本音が見えないと感じるときは、本音を探る質問を増やすより、上司自身の考えと判断の理由を先に話すことをおすすめします。Kakeai AI 1on1の利用データでは、部下が上司のことを知れたと感じる回は、自分のことを知ってもらえたと感じる回より少なくなっています。理由は数字からは分かりませんが、上司が話さなければ、部下は推し量るしかありません。上司が先に話すことで、部下の側も話しやすくなることがあります。

上司と部下の相互理解が深まったかどうかは、どう判断すればよいですか。

上司と部下の相互理解が深まったかどうかは、気持ちが通じた感覚ではなく、面談のあとの二人のやり取りで判断するとよいでしょう。上司の判断の理由が部下にも分かる形で話されているか、部下の状況と上司に期待することが面談の最初に言葉になっているか、前回の話に触れて始まる回が増えているか、の3つを振り返ってみてください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/mutual-understanding-boss-and-subordinate

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: