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部下の方へ部下との関わり

上司が特定の部下だけをひいきするとき、どうすればよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司が特定の部下だけをひいきしていると感じるときは、まず感じている差を3つに分けてください。声かけや雑談の差、仕事と情報の差、評価や処遇の差です。最初の2つは、面談で上司に期待することを言葉にし、やりたい仕事と知りたい情報を自分から頼むことで、変えられる余地があります。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%でした。期待と対応のずれは、成果の実感の低さと関係しています。評価や処遇の差が続くときは、評価の基準を上司と一緒に見たうえで、人事の担当に相談してください。

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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の困りごとに「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人の成果の実感は、回答者全体を下回っていました。一方、「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人は、全体を上回っています。面談をしている一番の理由で比べると、「上司との関係性を維持・向上させるため」の人は、「自分の仕事を進めるため」の人より低くなっています。成果の実感と関係が深いのは、上司の時間が取りにくいかどうかより、上司の対応が期待と合っているかどうかや、面談を何に使っているかだと考えられます。

44.6%
1万人調査
面談の困りごとに「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
回答者全体では31.9%でした。上司と話す時間が取りにくいことに困っている人のほうが、全体より高い割合で、面談が成果につながっていると感じています。
23.4%
1万人調査
面談の困りごとに「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
この困りごとを挙げた人は12.9%で、成果の実感は回答者全体の31.9%を下回っています。上司の時間の困りごとを挙げた人(44.6%)とは逆に、上司の対応が期待と違うと感じている人は、成果を実感しにくい傾向があります。
33.0%
1万人調査
面談の一番の理由が「上司との関係性を維持・向上させるため」の人のうち、成果を実感している人の割合
回答者全体の31.9%とほぼ同じです。一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人では41.2%で、自分の仕事のために面談を使っている人のほうが、成果を実感している割合が高くなっています。

この調査は、上司がひいきをしているかどうかを尋ねたものではありません。面談の困りごとと、面談をしている理由を、部下の立場で答えた結果です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

上司が特定の部下だけをひいきしていると感じるとき、まず差の中身を分ける

上司の態度が部下によって違うと感じたら、まず、自分が感じている差の中身を3つに分けてみてください。声かけや雑談の差、仕事と情報の差、評価や処遇の差です。この3つは、部下にできることが違います。

感じている差よくある場面部下にできること
声かけや雑談の差特定の同僚にはよく話しかける、昼食に誘う自分から仕事の用件で話しに行く。雑談の量は競わない
仕事と情報の差大きな案件や新しい仕事が同じ人に行く、会議の情報が先に伝わるやりたい仕事と知りたい情報を、面談で具体的に頼む
評価や処遇の差同じ成果でも評価が違う、昇格や配属で差がつく評価の基準を上司と一緒に見る。差が続くなら人事に相談する

上司の側に、本人も気づいていない事情があるのかもしれません。頼みやすい人に仕事を頼むことや、期待を言葉にしてくれる部下に対応を合わせること、以前うまくいった組み合わせを繰り返すことは、ひいきのつもりがなくても起こります。上司を「ひいきをする人」と決めつける前に、自分の期待が上司に届いているかどうかを、一度見直してみるとよいでしょう。

上司の対応が期待と違うと感じるとき、面談の成果の実感はどうなるか

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の困りごと(複数回答)に「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人は12.9%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。上司の対応が自分の期待と違うと感じている人は、成果を実感しにくい傾向があります。

一方、困りごとで最も多かった「上司の時間確保や日程調整」(24.6%)を挙げた人では、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、全体を上回っていました。上司と話す時間が取りにくいことより、上司の対応が期待と合っていないことのほうが、成果の実感の低さと関係していると考えられます。また、上司に期待することを尋ねた質問で「期待していることは特にない」を選んだ人(15.6%)では、成果を実感している人は8.4%にとどまります。

ひいきされていないと感じると、上司に何も期待しなくなってしまうことがあります。そうしたときこそ、自分の仕事について意見やアドバイスがほしいことを、自分から上司に相談してみてください。

ひいきされていないと感じる部下が、面談で上司に頼めること(発言の例)

以下では、営業の部署で、新しく取引が始まる大口のお客様の担当が、いつも同じ同僚に割り振られていると感じている場面を例にします。頼み方は4つあります。やりたい仕事を伝えること、上司に期待することを言うこと、知りたい情報を頼むこと、そして評価の基準を一緒に見ることです。

1. やりたい仕事を、理由と一緒に伝える

  • 次に新しいお客様の担当を決めるときは、私も候補に入れていただけますか。今の担当先で、提案から受注までを一通り経験できたので、規模の大きいお客様でも進められると考えています。
  • 担当を決めるときに、課長が見ている点があれば教えていただけますか。足りないところがあれば、そこから取り組みたいです。
  • 今の担当先を続けながら、新しいお客様の担当が1つ増えても、時間の面で無理はないと考えています。

「ひいきされている」とは言わず、自分がやりたい仕事と、できる根拠を伝えます。上司が見ている点を聞くのは、差の理由を知るためで、責めるためではありません。

2. 面談で、上司に期待することを言葉にする

  • 今日は、○○社様への提案の進め方について、ご意見をいただきたいです。私の案を先にお話しします。
  • この話は、報告だけです。このまま進めてよいかだけ、ご確認いただけますか。
  • 今日は結論を急がずに、最近の担当先の状況を、まず聞いていただきたいです。
  • 今日は30分、○○社様の提案資料を一緒に見ていただきたいです。構成と価格の2点で迷っています。

上司に期待することを面談の初めに伝えておくと、上司も対応を合わせやすくなります。意見がほしいのか、話を聞いてほしいのか、報告だけなのかがわかれば、上司の対応が期待と違うということも起こりにくくなると考えられます。

3. 知りたい情報を、具体的に頼む

  • 来期の担当替えの話が出ていると聞きました。決まっている範囲で、教えていただくことはできますか。
  • 課の方針が変わったときは、私にも早めに教えていただけると、お客様への説明を準備できます。
  • 課内の決まりごとは、どこで確認するのがよいでしょうか。会議の資料は、共有のフォルダに入りますか。

4. 評価の基準を、上司と一緒に見る

  • 評価シートのこの項目について、課長から見て、今の私はどのあたりにいますか。来期に上げるとしたら、どこを変えればよいでしょうか。
  • 私の仕事のうち、課長がまだ見ていないものがあれば、お伝えしたいです。先月の△△社様の対応は、ご存じでしょうか。
  • 来期は、評価の時期を待たずに、月に1回でよいので、その時点での課長の考えを教えていただけますか。

評価の話は、半年に一度の面談を待たず、普段の面談でしてかまいません。KAKEAIは、普段の面談で評価の話をしてよい、むしろすべきだと考えています。具体的な基準に照らして、上司と部下が同じものを一緒に見ることで、評価の差を感じたときにも、どこに差があるのかを言葉にできます。

上司の態度の違いが、評価や仕事の機会に及んでいるとき

上司の態度の差が、評価や昇格、配属にまで及んでいると感じるときは、面談での頼み方だけでは解決しないことがあります。まず、評価の基準と自分の仕事の事実を上司と一緒に見たうえで、差の理由が説明されないなら、人事の担当に相談してください。

  • 評価について、課長の考えと私の考えがずれているところがあります。基準のどこで差がついたのか、具体的に教えていただけますか。
  • それでも納得できない点が残るときは、人事の担当にも相談したいと考えています。

人事に相談するときは、どの仕事でどんな差があったのかを具体的に伝えられるように、日付と出来事をメモに残しておくとよいでしょう。性別や年齢、国籍などを理由にした扱いの差は、会社の決まりや法律に関わる場合があります。差別やハラスメントに当たるかどうかは、自分で判断せず、就業規則と人事の担当に確かめてください。

ひいきが気になるときに、避けたいこと

  • 上司のお気に入りになろうと、雑談や付き合いを増やすこと。KAKEAIの1万人調査では、面談をしている一番の理由が「上司との関係性を維持・向上させるため」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は33.0%でした。「自分の仕事を進めるため」の人では41.2%です。付き合いを増やしたときにどうなるかを示す数字ではありませんが、上司と話す機会は、自分の仕事の相談に使うほうが、やりたい仕事や必要な情報の話につなげやすくなります。
  • 同僚と比べて、不満を上司に言うこと。「○○さんばかり」という言い方をすると、話が割り振りの理由の説明になりやすく、自分のやりたい仕事の話まで進みにくくなります。同僚と比べるより、自分の希望を伝えるほうが、上司にも受け止めてもらいやすいでしょう。
  • 上司を悪い人だと決めて、距離を取ること。上司の側の事情は、本人も気づいていないことがあります。距離を取ると、仕事の情報と機会はさらに届きにくくなります。
  • ひいきされている同僚を責めること。同僚は、上司の割り振りを決めていません。
  • 上司に何も期待しなくなること。1万人調査で、上司に期待することとして「期待していることは特にない」を選んだ人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は8.4%でした。期待することがないままの面談は、成果を実感しにくい傾向があります。

頼み方を変えたあとに、振り返りたいこと

振り返るときは、上司の雑談が増えたかどうかより、仕事の相談に上司が応えてくれるようになったかに目を向けると、変化に気づきやすくなります。

  • 面談の初めに、上司に期待すること(意見を聞きたい、話を聞いてほしい、など)を伝えられるようになったら、次は、やりたい仕事と知りたい情報を具体的に頼んでみましょう。
  • 頼んだことへの返事がまだないときは、次の面談で、その後どうなったかを尋ねても失礼にはなりません。
  • 評価の基準を上司と一緒に見る機会を持てたら、次は、月に1回ほど上司の考えを聞かせてもらえるよう、頼んでみることをおすすめします。
  • 同僚と比べることに時間を使っていると気づいたら、その時間を自分の次の仕事の相談に回してみてください。

3か月ほど続けても、仕事の機会と評価の差が説明されないままなら、人事への相談を考えてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

社内の相談窓口や人事への相談とは別に、上司との1on1でご自身から伝えられることを準備したいときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。

上司の関わり方を待つだけでなく、その回の1on1をどう使うかを自分から決めて臨めます。

「1on1の準備」で、テーマと、上司に期待する対応(「話を聞いてほしい」「一緒に考えてほしい」など)を選べます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。「1on1前のAIアドバイス」には、ご自身向けに、その回をどう使いたいかを最初に上司へ伝える一言の案が書かれることがあります。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

何を話したいかを最初に伝えることで、柳瀬さんも一緒に考えやすくなりますし、今日この場をどう使うかが自分で決められます。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

上司に考えが伝わっていないと感じるときに、自分の側から返し方を1つ変えて試せます。

ご自身向けに、その回に自分から話せた場面と、次の1on1で試せる一言が書かれます。「承知しました」のような短い返事が続いた場面があると、次に自分がすることを一言添える言い方が示されることもあります。上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。…

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  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

上司が特定の部下だけをひいきするのは、なぜですか。

上司が特定の部下だけをひいきしているように見えるとき、上司の側に、本人も気づいていない事情があることも考えられます。頼みやすい人に仕事を頼む、期待を言葉にしてくれる部下に対応を合わせる、以前うまくいった組み合わせを繰り返す、などです。KAKEAIの1万人調査は上司のひいきについて尋ねていないので、理由を数字で示すことはできません。部下の側から期待を言葉にすることで、差が小さくなる余地はあります。

上司にひいきされていないと感じるとき、部下はどうすればよいですか。

上司にひいきされていないと感じるときは、感じている差を3つに分けてください。声かけや雑談の差、仕事と情報の差、評価や処遇の差です。最初の2つは、面談で上司に期待すること(意見を聞きたい、一緒に考えてほしい、など)を先に伝え、やりたい仕事と知りたい情報を具体的に頼むことで変えられる余地があります。評価や処遇の差は、評価の基準を上司と一緒に見たうえで、差の理由が説明されないなら人事の担当に相談してください。

上司のお気に入りになるために、雑談や付き合いを増やしたほうがよいですか。

上司のお気に入りになるために雑談や付き合いを増やすことは、おすすめしません。KAKEAIの1万人調査では、面談をしている一番の理由が「上司との関係性を維持・向上させるため」の人のうち、成果を実感している人は33.0%でした。「自分の仕事を進めるため」の人では41.2%です。付き合いを増やしたときにどうなるかを示す数字ではありませんが、上司と話す時間は、自分の仕事の相談に使うほうが、やりたい仕事の話につなげやすいでしょう。

上司のひいきで評価や昇格に差がついていると感じるときは、誰に相談すればよいですか。

上司のひいきで評価や昇格に差がついていると感じるときは、まず上司との面談で、評価の基準と自分の仕事の事実を一緒に見て、どこで差がついたのかを尋ねてください。差の理由が説明されないまま続くなら、人事の担当に相談します。どの仕事でどんな差があったのかを具体的に伝えられるように、日付と出来事をメモに残しておくとよいでしょう。差別やハラスメントに当たるかどうかは、自分で判断せず、就業規則と人事の担当に確かめてください。

上司が部下によって態度を変えるのは、問題なのでしょうか。

上司が部下によって対応を変えること自体は、問題とは言い切れません。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することとして最も多かった答えは「その時々によって違う」(20.9%)で、部下の期待は人と回によって異なります。問題になるのは、自分の期待と上司の対応が合っていないときと、評価や処遇にまで差が及んでいるときです。期待のずれは期待を伝えることで小さくできる余地があり、評価や処遇の差が続くときは人事に相談できます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-favors-certain-subordinates-what-to-do

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: