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面談で会社への要望を伝えてよいか
先に答え
上司との面談で、会社への要望を伝えてかまいません。伝えるときは、自分だけでは変えられない仕事の困りごとの相談として、仕事の事実から話すと、上司も動きやすくなります。KAKEAIの1万人調査では、面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ない人のうち、理由に「裁量や権限がなくできない」を選んだ人が9.4%いました。話したことが進まない理由には、本人だけでは変えにくいものもあるということです。要望について尋ねた数字ではありませんが、自分では変えられないことを上司に相談するのは、自然なことだと考えられます。給与や評価の仕組みは上司が一人で決められないので、その場の結論ではなく、いつ返事をもらうかを二人で決めてください。
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面談で話したことが進まない理由には、時間やコスト、裁量や権限、必要な情報といった本人だけでは変えにくいものも挙がっています。会社への要望について尋ねた調査ではありませんが、自分だけでは変えられないことを上司に相談することには意味があると考えられます。
- 9.4%
- 1万人調査
- 面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ない人のうち、理由に「裁量や権限がなくできない」を選んだ人の割合
- 同じ質問(5つまで選択)で、「時間やコストの制約で動けない」は15.4%、「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%でした。面談で話したことが進まない理由として、本人だけでは変えにくいものも選ばれているという結果です。
- 6.2%
- 1万人調査
- 面談の困りごと(複数回答)として、「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人の割合
- この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回ります。面談で話したことがいかされていないと感じている人では、成果の実感も低い傾向があります。
行動につながらない理由は、面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人だけに尋ねた質問です。回答者全体に対する割合ではありません。調査は、会社への要望を面談で伝えたかどうかは尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
面談で会社への要望を伝えてよいか
上司との面談で、会社への要望を伝えてかまいません。伝えるときは、会社への注文としてではなく、自分の仕事を進めるうえで自分だけでは変えられないことの相談として話すと、上司も動きやすくなります。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、行動につながらない理由を尋ねています(5つまで選択)。「時間やコストの制約で動けない」を選んだ人は15.4%、「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%、「裁量や権限がなくできない」は9.4%でした。面談で話したことが進まない理由として、本人だけでは変えにくいものも挙がっています。
会社への要望について尋ねた数字ではありませんが、自分では変えられないことを上司に相談するのは、面談の使い方として自然なことだと考えられます。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下は両方が面談の当事者だと考えています。職場や仕事の進め方について気づいたことを伝えるのは、部下の側の当事者としての関わり方の1つです。
会社への要望は、 種類によって伝える相手と伝え方が変わる
会社への要望は、上司が自分の判断で決められるものから、人事や経営でなければ決められないものまで幅があります。種類ごとに、面談で上司に期待できることが違うので、先に分けて考えるとよいでしょう。
| 要望の種類 | 面談で上司に期待できること | 部下から言える最初の一言 |
|---|---|---|
| 仕事の | 上司の | 「カタログの |
| 働き方 | 会社の | 「在宅勤務の |
| 待遇・ | 上司は | 「制度のことで、 |
| 職場の | 上司の | 「職場のことで、 |
待遇や制度への要望は、面談で伝えてよいことです。ただし、上司は給与や評価の仕組みを一人で変えられないので、その場で答えが出ることは期待しないほうがよいでしょう。上司に頼めるのは、意見として人事に伝えることと、会社の決まりとして今どうなっているかを教えてもらうことです。
職場の人との問題やハラスメントに近いことは、面談で切り出してかまいませんが、上司の判断だけで進める話ではありません。就業規則に定められた相談の窓口と、人事の担当に確認したうえで進めてください。面談では、何が起きているかを伝え、相談先を一緒に確認することに絞るとよいでしょう。
面談で会社への要望を伝えるときの進め方と言い方
会社への要望は、仕事の事実から始め、自分でできることを先に話し、上司に期待することをはっきり伝える順番で話すのがおすすめです。以下では、商品カタログの原稿を作っている部下が、在宅勤務の日数を週1日から週2日に増やしたいと考えている場面を例にします。
- まず、仕事で起きている事実を伝えます。要望より先に事実を伝えると、上司も要望の理由を理解しやすくなります。
- カタログの原稿づくりについて、ご相談したいことがあります。今月は4つの商品の改訂が重なっていて、原稿を書く時間が、日中は電話や問い合わせで細かく切れてしまっています。
- 在宅勤務の日は、午前中に2つの商品の原稿を仕上げられています。出社の日は、同じ量に2日かかっています。
- 次に、自分でできることを先に話します。要望だけを出すより、上司が一緒に考えやすくなります。
- 自分でも、出社の日は午後の2時間を原稿を書く時間として予定に入れるようにしました。ただ、問い合わせの電話は止められないので、限りがあります。
- そのうえで、上司に期待することを具体的に伝えます。会社の制度に関わることは、どこまで上司が判断できるかを尋ねる形にします。
- 改訂が重なる時期だけ、在宅勤務を週2日にすることはできますか。制度の中で、課長のご判断でできる範囲があれば、教えていただきたいです。
- 課長のご判断だけで決められないことであれば、どこに相談すればよいかを教えてください。
- 最後に、いつ返事をもらえるかを決めます。その場では上司が決められない要望もあるので、返事の日を二人で決めておくと、要望がそのままになりにくくなります。
- すぐにお答えいただくのは難しいと思いますので、来週の面談で、その時点で分かっていることを教えていただけますか。
- もし人事に確認が必要なら、私から確認したほうがよいこと、課長から確認していただくことを、分けておきたいです。
仕事の道具や手順の要望は、同じ順番で、もっと短く伝えられます。
- 画像サーバーの容量が足りず、古い商品の写真を消しながら使っています。過去の写真を使い直すことが多いので、容量を増やしていただくことはできますか。
- 情報システムの担当に私から問い合わせてもよいか、課長から依頼していただくほうがよいかを教えてください。
要望に対して上司から返ってくる答えと、 そのあとの部下の動き
会社への要望に対する上司の答えは、「自分の判断で決める」「上に伝える」「できない理由を説明する」の主に3つです。どの答えであっても、部下の側で次に何をするかを決めておくと、一度の面談で話が途切れず、続きを相談しやすくなります。
上司が自分の判断で決められると答えたときは、いつから、どの範囲でかを確認します。
- ありがとうございます。来月から、改訂が重なる週だけ週2日にする形で進めてよいでしょうか。問題があれば、月末の面談で見直したいです。
上司が人事や部長に伝えると答えたときは、いつまでに、何を伝えてもらうかを確認します。上司が自分の権限で決められないことがあるのは、上司のせいではありません。上司もまた、会社の決まりの中で仕事をしています。
- 部長にお伝えいただけるとのこと、ありがとうございます。伝えていただく内容を、私からも1枚にまとめてお送りしてよいでしょうか。
- 返事をいただける時期の目安があれば、教えていただきたいです。
上司が「できない」と答えたときは、理由を聞き、代わりにできることがないかを尋ねます。
- 承知しました。理由を教えていただけると、別の方法を考えやすくなります。
- 在宅勤務の日数は変えられないとのことでしたので、代わりに、出社の日の午後を原稿を書く時間として空けておくことはできますか。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っています。面談で話したことがいかされていないと感じている人では、面談の成果も感じにくい傾向があります。面談の中での約束についての数字ですが、伝えた要望も、そのあとどうなったかが分からないままだと、面談が役に立ったと感じにくくなると考えられます。返事の日を決めておき、その日に動きがなければ、部下の側から尋ねてかまいません。
- 先日ご相談した在宅勤務の日数について、その後いかがでしょうか。急がせるつもりはなく、状況を知っておきたいだけです。
会社への要望を面談で伝えるときに、 避けたいこと
会社への要望を面談で伝えるときに避けたいのは、不満の言葉だけで終えることと、上司に約束できないことを求めることです。
- 不満を並べて終える。「制度がおかしい」「会社は分かっていない」という言葉だけでは、上司は何をすればよいのかが分かりません。仕事で起きている事実と、変わるとどう助かるかを話しましょう。
- 「みんなが言っている」と、ほかの人を主語にする。誰が、どう困っているかが分からないと、上司は動けません。自分の仕事で起きていることとして話すのがおすすめです。
- 上司を会社と同じものとして責める。制度を決めているのは上司ではないことが多く、上司も決まりの中で動いています。上司に頼むのは、判断できる範囲で決めることと、上に伝えることです。
- その場で結論を求める。「来期から必ずそうしてください」と求められても、上司はその場で約束できないことが多いものです。返事の日を決めることを、結論の代わりにしましょう。
- 一度で諦める。一度の面談で変わらないことは多いものです。返事を受け取り、代わりの案を出し、次の面談で続きを話す形で進めてください。
会社への要望を伝えたあとに振り返ること
会社への要望を面談で伝えたあとにうまくいったかどうかは、要望が認められたかどうかだけでなく、そのあと二人の間で何が動いたかで振り返ります。次の3つを、次の面談のあとに考えてみてください。
- 伝えた要望について上司から返事がまだなら、決めておいた返事の日に、部下の側から「その後いかがでしょうか」と尋ねてみてください。
- 要望が認められなかったときは、元になっていた仕事の困りごとを軽くする別の方法を、次の面談で上司と一緒に考えます。
- 返事を受け取れたら、次の面談を前回の要望の続きから始めると、何が決まり、何が残っているかを二人でそろえやすくなります。
要望が認められなかったとしても、理由が分かり、代わりの方法を上司と一緒に考えられていれば、面談は役に立っています。要望そのものより、自分の仕事がどう進んだかに目を向けてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司との面談で何を話せばよいか分からない、何を聞かれるのか不安だ、初めての面談で何から話せばよいか迷うというときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
面談の前に、「1on1の準備」で。
何を話したいか、 上司に何を期待するかを、 面談の前に伝えたうえで面談を始められます。
テーマと期待する対応を選び、「この1on1へのメモ」に話したいことを書いて保存すると、上司の画面にも表示されます。期待する対応は、部下の側から選べます。1on1が始まると、Kakeai AI が開始の挨拶でテーマと期待する対応を挙げます。
…準備されたテーマは「競合調査と市場規模の試算」×「報告したい」の1つです。…
面談の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。
話すことが思いつかないときも、 今の仕事の中から話題を一つ選んで面談に入れます。
Kakeai AI が、これまでの1on1と今回の準備を踏まえて、ご自身向けに、その回の入り方と、臨み方の工夫を最大3つ書きます。上司にどう関わってほしいかを自分から伝える提案が書かれることもあります。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。
…「今日が初めてなので、まず私から一つ話しておきたいことを伝えてもいいですか」。…何を話すかは、今の仕事でうまくいっていること・少し気になっていること・聞いておきたいことのどれでも構いません。…
面談のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
返事が短く終わった場面で、 次に何と言えるかを、 具体的な一言の例として受け取れます。
Kakeai AI が、ご自身向けに、その回のよかった場面を取り上げ、次の1on1や日常で試せることを書きます。話が深まらずに終わった大事な場面があれば、次に言えそうな一言の例を添えることもあります。上司には別の内容が表示されます。
…「稟議の書き方を一度教えていただけますか」と具体的に言い出してみることも一つの選択肢です。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
上司との面談で、 会社への不満や要望を言ってもよいのでしょうか。
上司との面談で、会社への要望を伝えてかまいません。ただし、不満の言葉だけで終えると、上司は何をすればよいかが分かりません。自分の仕事で起きている事実を先に話し、自分でできることを伝えたうえで、上司に期待することをはっきり伝えるのがおすすめです。給与や評価の仕組みのような制度の話は、上司が一人で決められないことが多いので、意見として人事に伝えてもらう形になります。
面談で伝えた会社への要望に、 上司が「検討します」と答えたあとはどうすればよいですか。
上司が「検討します」と答えたときは、その場で、いつ返事をもらえるかを決めてください(「来週の面談で、分かっていることを教えていただけますか」など)。上司が人事や部長に確認する必要があるなら、伝えてもらう内容を部下の側から1枚にまとめて渡すと、要望の中身が伝わりやすくなります。返事の日を決めておけば、その日に動きがなかったときに、部下の側からも尋ねやすくなります。
在宅勤務や勤務時間の要望は、 面談で上司に伝えてよいですか。
在宅勤務や勤務時間の要望は、面談で上司に伝えてよいことです。働き方の要望は、会社の制度の範囲で上司が判断できる部分と、できない部分が混ざっています。「制度の中で、ご判断でできる範囲があれば教えてください」と尋ねる形にすると、上司は答えやすくなります。要望の理由は、仕事で起きている事実で説明し、繁忙期だけなど、範囲を区切った案を添えるとよいでしょう。
会社への要望を面談で伝えると、 評価に悪く響きませんか。
会社への要望を面談で伝えることが評価にどう扱われるかは、会社の評価の仕組みによるので、一概には言えません。評価への不安があるときは、「自分の仕事を前に進めるための相談」として、仕事の事実から話すことをおすすめします。会社の制度への批判ではなく、自分の仕事の困りごとと、変わるとどう助かるかを話す形であれば、上司も仕事の相談として受け取りやすくなります。
給与や評価制度への要望は、 上司との面談で伝える意味がありますか。
給与や評価制度への要望は、上司との面談で伝えてよいことですが、上司が一人で決められないことがほとんどです。面談で上司に頼めるのは、意見として人事に伝えてもらうことと、会社の決まりとして今どうなっているかを教えてもらうことの2つです。制度への意見を直接伝える窓口が会社にあるかどうかも、上司か人事に確認してみてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/requests-to-company-in-meeting-with-boss
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: