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退職面談で本音を言ってよいか
先に答え
退職面談で本音を言ってかまいません。ただし、すべてを話す義務はなく、何を言い、何を言わないかは自分で決めてよいものです。本音を「残る人の仕事に使える事実」「人や会社への評価や感情」「転職先・年収・家庭の事情」の3つに分け、1つ目を、出来事・頼んだこと・返事の順に伝えることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の話題に「人間関係」を挙げた人は31.1%でした。普段の面談についての数字ですが、人間関係の話は、退職面談で上司が初めて聞く話になることもあると考えられます。時期を添えて順に話すと、伝わりやすいでしょう。退職の手続きや、ハラスメント・体調に関わることは、就業規則と人事、会社の相談窓口に確かめてください。
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KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で人間関係や心身の状態の話をしている人は、具体的な仕事の話をしている人と比べると少なく、話していない人のほうが多くなっています。また、こうした話も面談でしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じる割合は高くなっています。退職面談について尋ねた調査ではありませんが、人間関係や体調の話は普段の面談では出にくく、退職面談で上司が初めて聞くこともあると考えられます。
- 31.1%
- 1万人調査
- 上司との面談の話題(複数回答)として、「人間関係」を挙げた人の割合
- 「心身の状態」を挙げた人は22.9%、「具体的な仕事」は76.7%でした。上司との面談で人間関係や心身の状態の話をしている人は、仕事の話に比べて少なく、どちらも半数に届かないということです。
- 36.5%
- 1万人調査
- 面談で人間関係の話をしている人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
- 人間関係の話をしていない人では29.7%でした。心身の状態の話では、している人36.2%、していない人30.6%です。どちらの話も、面談で話している人のほうが、面談が成果につながっていると感じる割合が高くなっています。
1万人調査は、退職や退職面談について尋ねたものではなく、上司との定期的な面談で話している話題と、面談が成果につながっているかの実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
退職面談で本音を言ってよいか: 言ってよいが、何を言うかは自分で決める
退職面談で本音を言ってかまいません。ただし、本音をすべて話す義務はなく、何を言い、何を言わないかは自分で決めてよいものです。言う価値が高いのは、残る人の仕事に使える事実です。人や会社への評価、転職先や年収、個人の事情は、言わなくてもかまいません。
退職面談で言う「本音」は、次の3つに分けて考えると、何を言い、何を言わないかを決めやすくなります。
| 本音の種類 | 退職面談でどうするか | 例 |
|---|---|---|
| 残る | 出来事・ | 「当番の |
| 人や | 評価の | 「課長は |
| 転職先、 | 言わなくてよい。 | 「転職先は |
ハラスメントに当たるかもしれないことは、退職面談で上司に初めて話すより前に、会社の相談窓口か人事に相談してください。体調に関わることは、産業医や医療の専門家への相談も考えてください。退職面談を受ける義務があるか、退職の理由をどう書くか、退職日や有給休暇の扱いはどうなるかは、会社の就業規則と人事の担当者に確かめます。以下では、面談での言い方に絞って書きます。
本音が、退職面談で初めて上司に届くことがある
人間関係や体調についての話は、退職面談で上司が初めて聞く話になることもあります。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の話題(複数回答)に「人間関係」を挙げた人は31.1%でした。「心身の状態」を挙げた人は22.9%で、「具体的な仕事」は76.7%です。つまり、人間関係や心身の状態の話を上司との面談でしている人は、仕事の話に比べて少なく、どちらも半数に届かないということです。面談についての数字ですが、こうした話を上司が退職面談で初めて聞くことは、ありうると考えられます。
KAKEAIの1万人調査では、面談で人間関係の話をしている人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は36.5%でした。話していない人では29.7%です。心身の状態の話では、話している人が36.2%、話していない人が30.6%でした。どちらの話も、面談で話している人のほうが、面談が成果につながっていると感じる割合が高くなっています。普段は出にくい話でも、話せている面談のほうが、成果を感じられているということです。
こうした話を普段の面談で言えなかったのなら、退職面談でそのことを伝えると、残る人の面談を見直すきっかけになるかもしれません。仕事の進め方や割り振りは、上司の判断で見直せることがあります。給与や配置は会社の制度に関わるので、人事にも伝えておくと確実です。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談で本音が出るかどうかについては、上司も部下も両方が当事者だと考えています。退職面談で本音が出なかったとしても、言わなかった部下だけの責任でも、聞けなかった上司だけの責任でもありません。どちらか一方を責める場にせず、言うと決めたことを、残る人のための話として落ち着いて伝えるとよいでしょう。
退職面談で本音を言うときの言い方の例
以下では、システムの運用を担当していた部下が課長と退職面談をする場面を例にします。退職の理由には、夜間の当番の偏りと、障害対応の手順が決まったあとに変わることが含まれています。
最初に、話す範囲を自分で決めて伝える
話し始める前に、今日話すことと話さないことを自分の言葉で伝えると、途中で聞かれたときに答えやすくなります。
- 今日は、退職の理由のうち、残るメンバーの仕事に関わることを中心にお話ししたいです。
- 転職先や個人の事情については、お話ししなくてもよいでしょうか。
- 課長ご自身を責めたいわけではありません。残る人に引き継いでいただきたいこととして、お伝えします。
理由は、出来事と、頼んだことと、返事の順に伝える
理由を言うときは、人への評価ではなく、「何が起きたか」「何を頼んだか」「どう返ってきたか」の順に話します。上司が初めて聞く話かもしれないので、時期を添えると伝わりやすくなります。
- 理由は1つではありませんが、一番大きかったのは夜間の当番の偏りです。この1年、私の当番が月の半分近くになる月が続きました。
- 当番のことは、普段の面談では言い出しにくく、ご相談できたのは去年の秋の一度だけでした。
- そのとき、当番の割り振りを見直していただきたいとお願いしました。そのあと、どうなったのかのお返事がないまま、今日まで来ています。
- 私の伝え方にも、足りないところがあったかもしれません。ただ、返事がないことが、辞める決断に関わりました。
- 障害対応の手順が、決まったあとに変わることが何度かありました。変わること自体より、変わったことが当番の人に伝わっていなかったことが大変でした。
- 残るメンバーのために変えていただきたいのは、当番の割り振りを月の初めに全員で見られるようにすることです。手順を変えるときは、変えた日と内容を一か所に残していただきたいです。
引き止めや条件の話が出たとき
引き止めの言葉には、感謝と、決めたことを分けて答えます。条件の話は、人事の担当者を交えて進めてもらうよう、お願いできます。
- そう言っていただけるのはうれしいです。ただ、退職の意思は変わりません。
- 条件のお話は、人事の方を交えてお願いできますか。今日は、決めたことをお伝えする場だと考えています。
- 残りの期間は、引き継ぎを最優先にします。引き継ぎ先と期限を、一緒に決めていただけますか。
言いたくないことを聞かれたとき
話さないと決めたことは、短く、理由を言わずに断ってかまいません。
- 転職先については、お話ししないことにしています。ご了承ください。
- 年収については、お答えしかねます。
- 家庭の事情は、人事の方にだけお伝えしています。
人事の担当者に伝えたいことがあるとき
上司の裁量では変えにくいことは、退職面談とは別に、人事に伝える道があります。
- 人事の方にお伝えしたいことがあります。退職の理由の1つに、夜間の当番の割り振りの偏りがあります。課の中だけでは変えにくいことだと思うので、会社として見ていただきたいです。
- 退職の理由の書き方や、退職日と有給休暇の扱いについて、就業規則のどこを見ればよいか教えていただけますか。
退職面談で避けたいこと
退職面談で避けたいのは、本音を言うか言わないかの二択で考えて、どちらかに寄せてしまうことです。
- 人や会社への評価の言葉で言う。「課長は人の話を聞かない」と言われても、上司は何を変えればよいか分かりません。「相談したあとに返事がなかった」のように、出来事で言います。
- 逆に、当たり障りのない理由だけで済ませる。「一身上の都合です」だけで終えると、残る人の仕事に使える事実は何も残りません。言わないと決めたなら、それでかまいませんが、迷っているなら、仕事の事実を1つだけ伝えることをおすすめします。
- その場で聞かれたから、転職先や年収を答える。話す範囲は自分で決めてよいものです。会社の手続きとして必要な項目があるかどうかは、人事に確認します。
- 引き止めの言葉に、条件の交渉を始める。条件の話を上司との間で始めると、決めたことがあいまいになりがちです。条件の話は、人事の担当者を交えて進めてもらいましょう。
- ハラスメントに当たるかもしれないことを、退職面談で初めて話す。会社の決まりに沿って、相談窓口か人事に先に相談します。
- 本音を言ったのに会社が変わらなかった、と自分の責任にする。言ったあとに会社がどう動くかは、本人が決められることではありません。
退職面談で本音を言ってよかったかの振り返り方
退職面談で本音を言ってよかったかどうかは、その場の空気ではなく、面談のあとに何が残ったかで振り返ります。
- 伝えた理由が人への評価の言葉になっていたと気づいたら、次に話すときは、出来事と頼んだことと返事の順に言い直してみてください。
- 残る人のために変えてほしいことを伝えられたら、当番表の見せ方のような具体的な形で、引き継ぎの資料にも書いておくと残ります。
- 話さないと決めたことを話さずに終えられたら、退職日まで同じ答え方でかまいません。
- 引き継ぎ先と期限がまだ決まっていないなら、次の打ち合わせで上司と一緒に決めておきましょう。
面談で伝えきれなかったことがあれば、退職日までの間に、上司か人事に短い文章で送ってもかまいません。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
退職を伝える前や退職面談の前に、伝えたいことを整理したい、上司との仕事を具体的に振り返りたいときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
1on1の前後に、「自分用のメモ」に。
上司に伝える前の考えを、 上司の画面に出ない欄で整理しておけます。
「自分用のメモ」は、ご自身だけに表示され、上司にもシステム管理者にも表示されません。Kakeai AIは、その内容をご自身向けのアドバイスにだけ使います。一方、「この1on1へのメモ」は上司にも表示されます。
自分用メモに「企画の話を今日する」と書いていた狙いを、今日の会話でそのまま実行できました。…
面談やメッセージの前に、上司との「概要」の画面と履歴で。
上司にしてもらったことや、上司と決めたことを、 記憶だけに頼らずに思い出せます。
ダイジェストには、直近6か月の上司との1on1で話したこと、決めたこと、上司から返ってきた言葉が書かれます。それより前の回も、「予定・履歴」の検索で絞り込んで見返せます。上司と同じものが表示されます。
…C社の提案書については、20枚の構成が問題だと西村さんが指摘し、「読むのは工場長とか忙しい人だから」と冒頭の1枚に機能ではなく導入効果を数字で書くよう具体的に伝えました。
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1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
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- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
退職面談で、本当の退職理由を話してもよいですか。
退職面談で本当の退職理由を話してかまいません。ただし、すべてを話す義務はなく、何を言うかは自分で決めてよいものです。言う価値が高いのは、残る人の仕事に使える事実で、出来事・頼んだこと・その返事の順に伝えます。人や会社への評価の言葉、転職先、年収、家庭の事情は、言わなくてもかまいません。ハラスメントに当たるかもしれないことは、退職面談より前に、会社の相談窓口か人事に相談してください。
退職面談で本音を言うと、 退職までの期間に不利になりませんか。
退職面談で本音を言ったことが退職までの期間にどう扱われるかは、会社によって異なり、一概には言えません。不安があるときは、人への評価の言葉を避け、「相談したあとに返事がなかった」のように出来事で伝えると、受け取る側も仕事の話として聞きやすくなります。退職日や有給休暇の扱いなど、手続きに関わることは、就業規則と人事の担当者に確かめてください。
退職面談で転職先や年収を聞かれたら、 答えなければいけませんか。
退職面談で転職先や年収を話すかどうかは、自分で決めてかまいません。「転職先についてはお話ししないことにしています」のように、短く、理由を言わずに断ることができます。会社の手続きとして提出が必要な項目があるかどうかは、就業規則と人事の担当者に確認してください。退職面談で聞かれたからという理由だけで、話す範囲を広げる必要はありません。
退職面談で本音を言っても、 会社は変わらないのではありませんか。
退職面談で本音を言ったあとに会社がどう動くかは、話した本人が決められることではありません。ただ、人間関係や体調の話は、上司にとって退職面談で初めて聞く話であることもあります。変えてほしいことを1つ、具体的な形で伝えると、残る人の仕事や面談を見直すきっかけになるかもしれません。
退職面談で、上司への不満をどう伝えればよいですか。
退職面談で上司への不満を伝えるときは、人柄や性格の評価ではなく、出来事と、頼んだことと、その返事の順に話します。たとえば「課長は話を聞かない」ではなく、「去年の秋に当番の見直しをご相談しましたが、そのあとお返事がありませんでした」と言います。仕事の進め方や割り振りは上司の判断で見直せることがありますが、給与や配置は会社の制度に関わるので、人事にも伝えておくと確実です。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/exit-interview-should-i-tell-the-truth
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: