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上司の方へ部下との関わり

言い訳をする部下をどう指導すればよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

言い訳が多いと感じるときは、言い訳をなくすことより、同じ理由が期限の前に上司に届くようになることを、二人で目指すことをおすすめします。「忙しくて」「仕様が変わって」という理由は、期限の前に出ていれば相談と呼ばれるもので、違うのは理由が出てきた時点です。言い訳はさえぎらずに聞き、間に合わないと分かった時点を尋ね、次に知らせる時点を二人で決めてください。

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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談がそのあとの行動につながっているかを尋ねた質問で、「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人が最も多い結果でした。面談で話したことが、いつも行動につながるわけではありません。また、上司が約束を守らないことを困りごとに挙げた人は、面談が成果につながっていると感じる割合が、回答者全体より低くなっていました。

40.9%
1万人調査
面談がそのあとの行動につながっているかを尋ねた質問で、「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人の割合
5つの答えの中で最も多く、「毎回そうなっている」は9.4%、「ほぼ毎回そうなっている」は29.8%でした。面談で話したことが、いつも行動につながるわけではないことがうかがえます。
23.2%
1万人調査
困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人のうち、面談の成果を感じている人の割合
この困りごとを挙げた人は回答者の6.2%で、回答者全体では31.9%が面談の成果を感じています。上司が約束を守らないと感じている人は、面談の成果を感じる割合が全体より低くなっています。

1万人調査は、上司との面談で話したことがそのあとの行動につながっているかと、つながらない理由を尋ねたものです。部下が言い訳をするかどうかや、上司がその言葉をどう受け取ったかは尋ねていません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

言い訳をする部下への指導は、言い訳と相談が同じ中身だと知ることから

「忙しくて手が回りませんでした」「途中で仕様が変わったので」のような、言い訳に聞こえる言葉の中身は、期限の前に聞いていれば、相談として受け取られることが多いものです。時間が足りない、確認が取れていない、どこまでやればよいか分からないという理由そのものは同じで、違うのは理由が出てきた時点です。結果が出たあとに出てくれば言い訳に聞こえ、期限の前に出てくれば相談になります。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で話したことがそのあとの行動につながっているかを尋ねています。最も多かった答えは「半分くらいの回でそうなっている」で40.9%、「毎回そうなっている」は9.4%でした。面談で話したことが、いつも行動につながるわけではないことがうかがえます。

同じ調査では、面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、その理由も尋ねています(5つまで選択)。最も多い答えは「その時々によって違う」26.1%で、「特にない」23.4%が続きました。理由を1つに挙げにくい答えが、具体的な理由より上位に来ています。

この調査は、言い訳について尋ねたものではありません。それでも、動けなかった理由が本人にもはっきりしないときに「なぜできなかったのですか」と問われると、その場で組み立てた理由が言い訳に聞こえることもあると考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談のよしあしは、そのあとの行動で見るものだと考えています。言い訳への指導も同じです。本人が謝ったか、言い訳をしなくなったかではなく、次に同じ理由が期限の前に上司に届くようになったかで見ます。

以下では、営業事務の部下と上司の例で考えます。新しい受注システムへの切り替えに向けて、操作手順書を月末までに作ると1on1で決めていたものの、月末には半分しかできていなかった場面です。

言い訳に聞こえたとき、最初に言うこと:最後まで聞いて、分かった時点を尋ねる

言い訳に聞こえても、途中でさえぎらず最後まで聞いてください。聞き終えたら、できたところとできなかったところを一緒に見て、そのあとで、間に合わないと分かった時点を尋ねます。「なぜできなかったのですか」という問いは、理由をもう一度並べてもらうだけになりがちです。「いつ分かりましたか」という問いなら、次に同じことが起きたときにどの時点で話せばよいかが、二人の間で見えてきます。

  • 事情を話してくれて、ありがとうございます。まず、手順書がどこまでできているかを見せてもらえますか。残りの進め方を、一緒に考えたいので。
  • 月末に間に合わないかもしれないと感じたのは、いつ頃でしたか。
  • そのとき、どうしようと考えていましたか。言いにくかったことがあれば、それも教えてください。
  • 受注処理が立て込んでいたのは、月の何週目あたりからでしたか。私が気づけていなかったので、知りたいんです。

本人が「すみません、言い訳になってしまって」と言うこともあります。謝罪を求めているのではないことを、言葉で伝えてください。

  • 謝ってほしいわけではないんです。同じことが次に起きたとき、どうすれば早く手を打てるかを一緒に考えたいと思っています。
  • 今の話は、言い訳だとは思っていません。月の途中で聞けていたら、私が動けたことだと思います。

理由が出てこないとき、上司の認識と食い違うとき

「特に理由はありません」「忘れていました」と返ってくることもあります。理由がないこと自体は、責めるところではありません。理由を探してもらうより、次に忘れないための約束に話を移すとよいでしょう。

  • 理由がはっきりしないことも、ありますよね。では、月の半ばに一度、進み具合を一緒に見る日を決めておきませんか。

上司の認識と食い違う話が出たときは、どちらが正しいかを決める前に、自分の理解を伝えて相手の受け取り方を聞きます。

  • 私は、手順書の優先順位は先週伝えたつもりでいました。伝わっていなかったなら、私の言い方の問題だと思います。どう受け取っていましたか。

言い訳の中身ごとの対応:上司が手を打つことと、二人で決めること

言い訳に聞こえる言葉を、期限の前に出ていれば何と呼ばれていたかに言い換えると、誰が何をすればよいかが見えてきます。上司の側で手を打てることが含まれている場合もあります。

言い訳に聞こえる言葉期限の前に出ていれば上司の最初の一言
「通常の受注処理が立て込んでいて」優先順位の相談「月末の3日間は、受注処理より手順書を先にしてもらえますか。受注処理が遅れる分は、私が営業に説明します」
「途中でシステムの画面が変わったので」変更を知らせてほしいという依頼「画面の変更は、システム担当から私に連絡が来るように頼みます。変わったら、その日のうちに○○さんにも伝えます」
「どこまで細かく書けばいいか分からなくて」仕上がりの基準の確認「できている分の中から、ちょうどよい細かさのページを1枚、一緒に選びませんか。残りはそれに合わせてもらえれば十分です」
「ほかの人から急ぎの依頼が入って」割り込みの仕事を受けるかどうかの相談「急ぎの依頼が入ったときは、受ける前に私に一言もらえますか。断ったほうがよいものは、私から断ります」

上司が引き受けたことは、期限を決めて本人に伝え、次の1on1で上司のほうから先に結果を話します。上司が引き受けたことをそのままにすると、本人の目には、上司も約束を守らなかったと映りかねません。

  • システム担当には、画面を変える前に連絡をもらえるよう、水曜までに話します。結果は次の1on1で、私から先にお伝えします。
  • 先週お話しした、営業への説明は済みました。月末の3日間は受注処理が遅れてもよいと、営業の課長とも決めています。

本人が自分で変えられることについては、上司が手順を決めるより、本人が次の進め方を自分の言葉で話す時間を取るとよいでしょう。

  • 残りの手順書は、どの順番で進めてみますか。
  • 私が先に動いたほうが早いことがあれば、遠慮なく言ってください。

同じ理由が期限の前に届くようにする:次の約束を二人で決める

言い訳への指導の中心は、その場の言い方ではなく、次に同じ理由が起きそうなとき、どの時点で何を知らせるかを二人で決めることです。「間に合わないと分かった日に一言」のように、知らせる時点と手段まで決めておくと、本人は何をすればよいかが分かりやすくなります。

  • 次に間に合わないかもしれないと感じたら、その日のうちにチャットで一言もらえますか。長い説明はいりません。
  • 月の半ばの1on1で、手順書の進み具合を最初に話す時間を取りましょう。そこで間に合いそうになければ、二人で手を打てます。
  • 私からも、月の半ばに「手順書はどうですか」と聞くようにします。聞かれる前には言いにくいことも、あると思うので。

上司の側にも、約束したことが進まない回があります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っています。上司が約束を守らないと感じている人は、面談の成果を感じにくいことがわかります。

上司が「忙しくて」と言うとき、口にしている言葉は部下の言い訳と同じものです。引き受けたことが進んでいないときは、聞かれる前に上司から口にするとよいでしょう。

  • 私が引き受けていたシステム担当への話は、まだできていません。忙しさを理由にしてしまいました。金曜までに済ませます。

上司が自分の側の遅れを先に口にすると、本人も遅れを早く言いやすくなると考えられます。遅れを言っても一緒に手を打ってくれる相手には、理由が早く届きやすいからです。

言い訳をする部下への指導で、避けたいこと

避けたいのは、言い訳をやめさせることを指導の目標にすることです。理由を口にする回数が減っても、同じ理由で仕事が止まるかどうかは別の話です。

  • 「言い訳はいらない」「まず謝って」と言う。理由を話す入口を閉じると、次からは理由が上司に届かなくなりがちです。期限の前に出てきてほしい理由ほど、出てこなくなるかもしれません。
  • 「言い訳と説明は違う」と教え込む。中身が同じ言葉を、上司が言い訳か説明かに仕分けることになります。本人にはどちらと受け取られるかが分からず、話す前に身構えることになりかねません。
  • 「結果がすべて」で終える。結果だけを求めると、優先順位や仕様の変更といった、上司が手を打てる理由がそのまま残ります。
  • 言い訳をするかどうかで人柄を決める。1回の言い訳で「言い訳をする人だ」と決めると、次の回の理由も言い訳として聞くことになりがちです。
  • 逆に、理由を聞いて「分かりました」で終える。理由を聞いただけでは、次の約束が決まりません。上司が手を打つことと、本人が知らせる時点を、その場で決めてから終えます。
  • 上司が全部引き取る。優先順位も確認も上司がして、本人は待つだけになると、本人が自分で変えられたはずのことを話す機会がなくなります。

言い訳をする部下への指導を振り返る

うまくいったかどうかは、本人が言い訳をしなくなったかではなく、同じ理由が期限の前に届き、二人で手を打てているかで振り返ります。次の月末のあとに、自分に問いかけてみてください。

  • 間に合わないかもしれないと分かった日に、本人から一言が届くやり取りになっているでしょうか。
  • 上司が引き受けたこと(優先順位の調整、システム担当への依頼)は、約束した日までに本人に結果を伝えられたでしょうか。
  • 理由を聞いたとき、「なぜできなかったか」より先に「いつ分かったか」を尋ねられたでしょうか。
  • 上司自身の遅れを、本人の前で先に口にできたでしょうか。

言い訳に聞こえる言葉は、本人が止まった理由を言葉にしている場面でもあります。その言葉が、結果のあとではなく期限の前に出てくるよう、知らせる時点を二人で決めるところから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

ミスや仕事の遅れが続くとき、本人の性格や能力のせいにする前に、仕事のどこで止まっているのかを二人で確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

遅れを話す1on1の最中と後に、「1on1のAI要約」で。

遅れの原因を、本人への評価ではなく、仕事のどこで止まっていたかという事実として、二人が同じ記録を見ながら確かめられます。

Kakeai AI が会話をもとに、2分ごとに「1on1のAI要約」全体を書き直します。何がわからずに止まっているのか、誰が何をいつまでにするのかが、評価の言葉ではなく、二人が話した事実の言葉で書かれるように作られています。終了後はそのまま履歴に残ります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…引き継ぎの担当者一覧が、先方の意思決定者の情報が不明なため作成途中になっています。三浦さんが佐々木さんに電話で直接確認した上で、6月25日までに一覧を完成させることになりました。

期限が近づいたときに、ホームで。

期限が過ぎてから気づくのではなく、期限の前に部下に声をかけるきっかけを持てます。

ホームの「この先1週間のポイント」では、Kakeai AI が、ご自身の1on1の予定や次の一歩の期限などから、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームはご自身だけに表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

小野寺さんとの1on1で決まった「今月の受注見込みをシステムで更新する(インドの案件を7月へ)」は6月17日が期限で、まだ完了していません。…期日前に状況を確認してみてはいかがでしょうか。

仕事を頼んだ1on1の後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

仕事の遅れの原因が、頼む側の決め残しにある場合にも、作業が進む前に気づけます。

会話の中で決めきれずに終わったことがあると、部下が作業を始める前に何を決めておく必要があるかと、確かめるための一言が書かれることがあります。ご自身向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月23日の一次調査に向けて、対象国の範囲は森さんが表を作り始める前に決まっている必要があります。次回の冒頭か、それより前に一言確認しておくと、森さんが迷わず進められます。

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よくある質問

言い訳ばかりする部下には、最初に何と言えばよいですか。

言い訳に聞こえる話は、途中でさえぎらず最後まで聞いてください。そのうえで「月末に間に合わないかもしれないと感じたのは、いつ頃でしたか」のように、間に合わないと分かった時点を尋ねます。「なぜできなかったのですか」と問うと、理由をもう一度並べてもらうだけになりがちです。分かった時点を聞くと、次に同じことが起きたときにどの時点で話せばよいかが、二人の間で見えてきます。

部下の言い訳と説明の違いは、どこで見分ければよいですか。

言い訳と説明を、中身で見分けようとしないことをおすすめします。「忙しくて」「仕様が変わって」という理由は、期限の前に出ていれば相談や報告と呼ばれ、結果のあとに出てくれば言い訳に聞こえます。違いは中身ではなく、理由が出てきた時点です。上司が言い訳か説明かを仕分けるより、同じ理由が次は期限の前に出てくるように、知らせる時点を二人で決めるほうが、仕事は進みやすくなります。

言い訳をする部下に、謝らせたほうがよいですか。

部下に謝罪を求めることは、おすすめしません。謝るかどうかと、次に同じ理由で仕事が止まるかどうかは、別のことです。本人が「すみません、言い訳になってしまって」と言ったときは、「謝ってほしいわけではないんです。次に同じことが起きたとき、早く手を打てるようにしたいんです」と伝え、上司が手を打つことと、本人が知らせる時点を決める話に移ってください。

言い訳をする部下に対して、上司の側で変えられることはありますか。

上司の側で変えられることとして、理由を聞く時点と、上司自身の約束の守り方があります。月の半ばの1on1で進み具合を最初に話すと、理由が相談として出てきやすくなります。KAKEAIの1万人調査では、困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人のうち、面談の成果を感じている人は23.2%でした。全体の31.9%より低い割合です。上司が引き受けたことは期限までに進め、結果を先に伝えてください。

部下が同じ言い訳を繰り返すときは、どうすればよいですか。

同じ理由が繰り返し出てくるときは、本人の人柄の話にせず、その理由が解消されていないのではないかと考えてみてください。「受注処理が立て込んで」という理由が3か月続いているなら、優先順位の決め方や人手など、上司の側で手を打てることがないかを見直すとよいでしょう。あわせて、次に同じことが起きそうなときに知らせる時点と手段を二人で決め、上司からも月の半ばに一度、進み具合を尋ねるようにします。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/subordinate-makes-excuses-how-to-guide

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: