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上司の方へ部下との関わり

何をしているかわからない部下の把握の仕方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下が何をしているかわからないときは、日報や週報を足す前に、上司が自分の目で部下の仕事を見る機会と、部下が面談に今の仕事を持ち込む場の2つを作ることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人は76.7%でした。多くの面談で、仕事の話はすでに話題に上っています。それでも部下の仕事が見えていないなら、面談で部下の今の仕事が話題になっているか、上司が仕事そのものを見る機会があるかを、先に見直してみてください。把握を、本人への説明の要求や在席の確認から始めると、監視に近いものになりがちです。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司と定期的に面談している人の大半が、面談で具体的な仕事の話をしていました。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)でも、仕事の進み具合のテーマで部下が最も多く選んでいた期待は、報告ではなく「一緒に考えてほしい」でした。

76.7%
1万人調査
上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人の割合(複数回答)
面談の時間のうち、具体的な仕事の話が占める割合は、本人の答えの平均で47.2%でした。仕事の話は、多くの人の面談で中心になっている話題です。
17.0%
Kakeai AI 1on1 利用データ
「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合
同じテーマで「報告したい」は14.5%、「具体的なアドバイスがほしい」は13.2%、「意見を聞きたい」は12.9%でした。仕事の進み具合のテーマでは、報告より、上司と一緒に考えることを期待して選ばれたものが多くなっています。
14.5%
Kakeai AI 1on1 利用データ
「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が「報告したい」を選んでいた割合
同じテーマの中で、「一緒に考えてほしい」の17.0%に次ぐ2番目でした。進み具合の話では、報告することと、一緒に考えることの両方が期待されているということです。

1万人調査は、上司が部下の仕事を把握しているかどうかを尋ねたものではありません。数字は、部下の側が答えた面談の話題と、1on1の前に部下が選んだテーマと上司に期待することの集計で、面談の中で実際に何が話されたかを示すものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下が何をしているかわからないとき、報告を増やすことから始めない

部下が何をしているかわからないときに最初にすることは、日報や週報を足すことではありません。把握の材料は、3つあります。上司が自分の目で見ること、部下が面談に今の仕事を持ち込むこと、成果物や記録を二人で一緒に見ることです。報告の形式は、この3つを補うものと考えるとよいでしょう。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人は76.7%でした(複数回答)。面談の時間のうち具体的な仕事の話が占める割合は、本人の答えの平均で47.2%です。多くの面談で、仕事の話はすでに中心になっていると言えます。それでも部下の仕事が見えていないなら、面談で部下の今の仕事が話題になっていないか、上司が仕事そのものを見る機会がないことが考えられます。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の前に選ばれたテーマごとに、部下が上司に期待することを集計しています。「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合は17.0%で最も多く、「報告したい」は14.5%でした。仕事の進み具合のテーマでは、報告したいという期待より、上司と一緒に考えたいという期待のほうが多く選ばれているということです。進み具合の話を、報告を受けて終わりにせず一緒に考えることは、部下の期待にも合っていると考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。部下の仕事を知ることは、面談を意味のある時間にするための、上司の側の準備でもあります。

以下では、取引先に常駐して業務システムの保守を担当している部下を例にします。上司は別の拠点にいて、顔を合わせるのは週に1回の定例の面談だけです。

部下が何をしているかわからない3つの場面と、最初の一言

「何をしているかわからない」は、少なくとも3つの場面に分かれます。場面によって、上司が最初にすることは変わります。

場面起きていること上司の最初の一言
離れた場所で働いている常駐先や在宅勤務で、仕事の様子を見る機会がない「来週、常駐先に半日うかがいたいんです。○○さんの仕事を一度自分の目で見て、私が手伝えることを知っておきたいので」
専門が違い、中身がわからない上司に経験のない分野で、報告を聞いても判断ができない「正直に言うと、保守の中身は私にはまだわかりません。今、一番手がかかっている作業を1つ、画面を見ながら教えてもらえますか」
同じ職場だが、仕事が見えない席は近いが、何に時間を使っているかがわからない「今週、何に一番時間を使いましたか。私が知らないまま進んでいる仕事があれば、教えてほしいです」

どの場面でも、「何をしているのか説明してください」と本人に説明を求めることから始めるのは避けたいところです。部下にとっては、仕事ぶりを疑われたように聞こえます。先に、上司が見に行く、一緒に見る、と言葉にします。

  • 私のほうで、○○さんの仕事をまだよく知らないままになっています。まず私が見に行くところから始めたいと思っています。
  • 知らないまま判断するのは、○○さんにとっても私にとってもよくないと思うので、一度しっかり知る時間を取りたいと思っています。

上司が自分の目で、部下の仕事を見る機会を作る

把握の最初の材料は、上司が自分の目で見ることです。報告は、部下が選んで言葉にしたことしか伝えません。見ていれば、部下が当たり前にこなしている仕事や、手がかかっている理由が見えてきます。

  • 来週の火曜に、常駐先に半日おじゃましたいと思っています。仕事の邪魔はしませんので、横で見ていてもかまいませんか。判断や先方との調整で、私が力になれるところを知りたいんです。
  • 先方との月次の打ち合わせに、一度同席したいです。○○さんがどんな依頼を受けているのかを知って、先方との調整に役立てたいので。
  • 先月の作業の一覧を、一緒に見てもらえますか。件数ではなく、どれに時間がかかったのかを知りたいんです。

見て気づいたことは、その場で言葉にします。上司が何を見て、どう感じたのかが部下に伝わると、見られることが点検ではなく、仕事を知ってもらう機会になります。

  • 見ていて思ったのですが、問い合わせの切り分けにかなり時間を使っていますね。ここは私が先方と話したほうが早いかもしれません。
  • 復旧の手順が頭に入っているのがよくわかりました。あれは誰にでもできることではないと思います。

見る機会は、1回きりにしないことをおすすめします。3か月に1回は現場に行く、月に1回は成果物を一緒に見る、のように、二人で頻度を決めておくとよいでしょう。

  • 常駐先には、3か月に1回は顔を出すようにしたいと思います。来てほしいタイミングがあれば、そのときも言ってください。

面談で、部下が今の仕事を持ち込む形にする

次の材料は、定期的な面談です。面談を、上司が進み具合を聞き取る時間にするのではなく、部下が今の仕事を持ち込み、上司に期待することを添えて話す時間にします。最初に、話したいことと、上司に期待することを尋ねてみてください。

  • 今日は、どの仕事の話をしましょうか。報告したいこと、一緒に考えたいこと、私に判断してほしいことがあれば、順に教えてください。
  • 進んでいる仕事の話も、1つ聞きたいです。うまくいっていることは、私が知らないままになりがちなので。
  • 先方から新しい依頼を受けているなら、受ける前に一度相談してもらえると助かります。私のほうで、契約の範囲を確認できるので。

上司が仕事の中身を知らないときは、知らないことを隠さず、判断に必要なことを尋ねます。

  • その作業は、私には難しさの程度がわかりません。どこに時間がかかるのか、何が決まれば進むのかを教えてもらえますか。
  • 私が判断したほうがいいことと、○○さんの判断で進めてよいことを、一度一緒に整理しませんか。

面談で聞いた仕事は、次の面談で上司から取り上げることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.4%でした。回答者全体では31.9%です。前の会話を上司が覚えていないと感じる面談では、成果を実感しにくいことがうかがえます。

  • 前回話していた、問い合わせの切り分けの話はその後どうですか。先方の担当の方には、私から一度連絡しておきました。
  • 先週お願いした作業の一覧、ありがとうございました。読んで気になったことが2つあるので、今日はそこから話してもいいですか。

把握のつもりで、避けたいこと

避けたいのは、把握を監視に近づけてしまうことと、逆に、知らないまま放っておくことの両方です。

  • 日報や週報を足して把握しようとする。報告の形式が増えるほど、部下が書く時間と上司が読む時間は増えますが、書かれるのは部下が選んだ言葉だけです。見る機会と面談のほうを先に増やすことをおすすめします。
  • 在席の状態や、チャットの返事の速さで把握する。何に時間を使っているかは、在席の状態からはわかりません。
  • 「何をしているのか説明してください」と本人に求める。仕事ぶりを疑われたように聞こえます。先に、上司が見に行く、一緒に見る、と伝えます。
  • 逆に、「任せているから」と知らないままにする。任せることと、知らないことは別です。仕事を見ていなければ、上司は判断も助けもできません。
  • 本人のいないところで、ほかの人に部下の様子を尋ねる。本人が知れば、陰で様子を探られていると感じるかもしれません。知りたいことは本人に尋ねます。

部下の仕事が見えるようになったかを振り返るには

部下の仕事が見えるようになったかどうかは、報告の量ではなく、上司が仕事を見た回数と、面談で部下の今の仕事が話題になったかで振り返ります。1か月から3か月ほどたったときに、次の点を自分に問いかけてみてください。

  • この3か月に、部下の仕事を自分の目で見る機会を、何回持てたでしょうか。
  • 面談で、部下の今の仕事について、上司が判断を引き受けたことがあったでしょうか。
  • 部下がうまく進めている仕事を、上司は1つ以上、具体的に挙げられるでしょうか。
  • 前回の面談で話した仕事を、次の面談で上司から取り上げられたでしょうか。
  • 上司に仕事を知ってもらえていると感じるかどうかを、本人に尋ねたでしょうか。
  • この3か月で、私が○○さんの仕事をどれくらい知ることができたか、○○さんの感じているところを教えてください。見てほしいのに見えていない仕事があれば、遠慮なく言ってください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下が相談や報告をしてくれない、本音や不満が見えないと感じるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

報告を受けるだけの時間にせず、部下が話したいことを持ち込める場として1on1を始められます。

Kakeai AI が、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1をもとに、今回どう関わるとよいかと、最初の一言の案を書きます。たとえば初めての1on1では、進み具合を聞く前に、この場をどう使いたいかを部下に先に聞く入り方が勧められることがあります。ご自身向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

「今日が初めての1on1です。山岸さんにとってこの場をどう使うと一番役に立つか、まず聞かせてもらえますか。」…業務の進捗を聞く前に「この場をどう使いたいか」を先に聞くと、山岸さんが何を持ち込んでよいかを自分で決める余地が生まれます。

1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。

その回にどう関わってほしいかを、言葉で確かめるところから1on1を始められます。

Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げ、前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。期待する対応は、部下の側だけが選べます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

長谷部さん、このテーマを今日はどう関わってほしいですか?話を聞いてほしいのか、一緒に考えてほしいのか、具体的なアドバイスが欲しいのか、一言教えていただけますか?

1on1の終了後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

相談を待つだけでなく、その回に決まった仕事の話から、部下が困りごとを言い出しやすい問いを用意できます。

「1on1後のAIアドバイス」のご自身向けの欄に、困りごとを広く尋ねた問いに部下が短く返した場面があると、その回に決まった仕事に結びつけて尋ね直す一言の案が書かれることがあります。部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、同じ問いをもう少し絞って出してみることが一手になります。たとえば「仕様書の番号の件、石田さんと話した後で、長谷部さんが動きにくいことが出てきたら教えてください」のように、今日決まった動きに紐づけた形で聞くと…

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よくある質問

部下が何をしているかわからないとき、日報を書いてもらってもよいですか。

部下が何をしているかわからないときに、日報を足すことは、最初の手段としてはおすすめしません。日報に書かれるのは部下が選んだ言葉だけで、書く時間と読む時間は増えます。先に、上司が部下の仕事を自分の目で見る機会と、定期的な面談で部下が今の仕事を持ち込む場を作ってみてください。それでも足りない情報があるときに、何のために何を書いてほしいかを二人で決めて、報告の形を足すとよいでしょう。

リモートワークや常駐先で働く部下の仕事を把握するには、どうすればよいですか。

リモートワークや常駐先で働く部下の仕事を把握するには、上司が仕事の場に行く機会と、定期的な面談の2つを決めておくことをおすすめします。3か月に1回は現場に行く、月に1回は成果物を一緒に見る、のように頻度を決めます。面談では、部下が今の仕事を持ち込み、上司に期待することを添えて話す形にします。在席の状態やチャットの返事の速さで把握しようとすることは、監視に近づくので避けたいところです。

部下の仕事が専門的で中身がわからないとき、上司はどう関わればよいですか。

部下の仕事が専門的で中身がわからないときは、知らないことを隠さず、判断に必要なことを部下に尋ねるのがよいでしょう。「どこに時間がかかるのか」「何が決まれば進むのか」を聞けば、中身の細部を知らなくても、上司が引き受ける判断や、ほかの部署との調整は見えてきます。あわせて、上司が判断したほうがよいことと、部下の判断で進めてよいことを、一度二人で整理しておくことをおすすめします。

部下の仕事を把握することと、マイクロマネジメントの違いは何ですか。

部下の仕事を把握することとマイクロマネジメントの違いは、知ったことを何に使うかにあります。把握は、上司が判断を引き受けたり、ほかの部署と調整したりして、部下の仕事を前に進めるためのものです。進め方の細部まで上司が指示し、途中を逐一確認するなら、マイクロマネジメントに近づきます。見る機会を作ったら、気づいたことはその場で言葉にし、何を助けられるかを部下に伝えるとよいでしょう。

部下に「何をしているのか」と聞くと、疑っているように受け取られませんか。

部下に「何をしているのか説明してください」と聞くと、仕事ぶりを疑われたように受け取られることがあります。代わりに、上司の側が知らないことを先に認めて、「まず私が見に行くところから始めたい」と伝えるとよいでしょう。「今週、何に一番時間を使いましたか。私が知らないまま進んでいる仕事があれば教えてほしいです」と尋ねるのも1つの方法です。こうすると、点検ではなく、仕事を知ってもらう機会として受け取られやすくなります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/grasp-what-subordinate-is-doing

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: