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自分自身にフィードバックするとは、その方法

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

自分自身にフィードバックするとは、自分の仕事を、他の人の仕事を見るときと同じ順番で見ることです。起きた事実を数字と出来事で書き、その事実への自分の見方を書き、次に変えることを1つ決めます。「うまくいった」「だめだった」という感想で終えるのとは、事実から始める点と、次の一手が決まって終わる点が違います。自分のことは感想が先に立ちやすいので、「なぜできなかったか」を考える前に、何が起きたかを書き出すところから始めるとよいでしょう。次の回に変えた結果を見て、続けるか見直すかを決めます。

数字で見る

面談が成長につながっているかという問いには、「どちらかといえばそう感じる」という答えが最も多く、はっきりと感じている人は26.7%でした。面談が行動につながらない理由も、「その時々によって違う」「特にない」が上位です。成長につながっていると感じている人の多くは、「どちらかといえば」という控えめな答えを選び、行動につながらない理由は、本人にもはっきりしないことが少なくないということです。どちらも面談についての数字で、自分へのフィードバックを尋ねたものではありません。

41.0%
1万人調査
上司との面談が成長につながっているかという問いに、「どちらかといえばそう感じる」と答えた人の割合
6つの答えの中で最も多い答えです。「とてもそう感じる」は5.7%、「そう感じる」は21.0%で、はっきりと感じている人は合わせて26.7%でした。成長につながっていると感じている人の中では、「どちらかといえば」という控えめな答えを選んだ人が最も多いということです。
23.4%
1万人調査
面談が行動につながらない理由(5つまで選択)として、「特にない」を選んだ人の割合
面談が行動につながるのは半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に尋ねた結果です。最も多いのは「その時々によって違う」の26.1%で、「特にない」はその次でした。行動につながらなかった理由として、特定の理由を挙げない人が少なくないということです。

1万人調査は、自分自身へのフィードバックや振り返りの方法を尋ねたものではありません。数字は、上司との面談が成長につながっているかの実感と、面談が行動につながらない理由を尋ねた結果です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

自分自身にフィードバックするとは何か

自分自身にフィードバックするとは、自分の仕事を、他の人の仕事を見るときと同じ順番で見ることです。起きた事実を書き、その事実への見方を書き、次に何を変えるかを1つ決めます。「うまくいった」「だめだった」という感想で終えるのとは、ここが違います。

比べる点感想自分へのフィードバック
出発点気分(うまくいった・疲れた・悔しい)事実(何が・いつ・どれだけ起きたか)
向く先自分という人(私は向いていない)自分の仕事(この会議の、この場面)
終わり方気持ちが収まったら終わる次に変えることが1つ決まって終わる
あとから結果を見られるか見られない次の回に、変えた結果を見られる

以下では、週に1回の定例会議で司会進行を任されている人を例にします。上司の立場でも部下の立場でも、自分が司会をする会議はあることが多いので、どちらの立場でも同じ方法が使えます。先週の会議は、予定の60分を15分超え、3つ目の議題に入れませんでした。

自分へのフィードバックが難しいのはなぜか

自分へのフィードバックが難しいのは、自分のことは感想が先に立ち、事実が後になりやすいからだと考えられます。他の人の会議なら「15分延びた」と事実で見るのに、自分の会議では「進め方が下手だった」という評価が先に来ます。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が成長につながっているかという問いに、「どちらかといえばそう感じる」と答えた人が41.0%で、最も多くなっています。「とてもそう感じる」は5.7%、「そう感じる」は21.0%で、合わせて26.7%です。つまり、面談が成長につながっていると感じている人でも、「どちらかといえば」という控えめな答えを選んだ人が最も多いということです。

同じ調査では、上司との面談が行動につながるのは半分くらいの回かそれより少ないと答えた人に、行動につながらない理由を尋ねています(5つまで選択)。「特にない」を選んだ人は23.4%で、「その時々によって違う」の26.1%に次いで多い答えでした。行動につながらなかった理由として、特定の理由を挙げない人が少なくないということです。面談についての数字ですが、うまくいかなかった理由は、本人にもはっきりしないことがあると考えられます。

自分へのフィードバックも、感じ方からではなく、起きた事実から始めることをおすすめします。「なぜできなかったか」を考えるのは、何が起きたかを並べたあとでも遅くありません。

自分自身にフィードバックする方法:事実、見方、次の一手の順に書く

自分へのフィードバックは、仕事の区切りごとに、次の3つを順番に書きます。10分あれば足ります。書く場所は、手帳でも、業務用のメモでもかまいません。

  1. 事実を書きます。数字と出来事だけを書き、評価の言葉を入れません。先週の会議なら、「60分の予定が75分かかった」「2つ目の議題(新しい業務手順の説明)に35分かかった」「3つ目の議題(来月の予定)に入れなかった」と書きます。「発言したのは6人のうち3人だった」も事実です。
  2. 見方を書きます。事実を見て、自分がどう考えるかを書きます。ここで初めて評価の言葉を使います。「2つ目の議題で、質問が出るたびにその場で答えていたので、時間が延びた。質問はまとめて受ける形のほうがよかったと思う」のように、どの場面のことかが分かるように書きます。
  3. 次の一手を1つ決めます。変えることは1つにします。「次回は、議題ごとに時間を決めて、資料の冒頭に書く」のように、次の回に実際にできることを書きます。あわせて、次の回の何を見れば、変えた結果が分かるかも決めます。この例なら「終了時刻」と「3つ目の議題に入れたか」です。

3つ目まで書いたら、次の回のあとに、決めておいた点(この例なら終了時刻と、3つ目の議題に入れたか)で結果を確かめます。変えた結果がよければ続け、変わらなければ、2で書いた見方(何が原因だったかの考え)を見直します。

自分へのフィードバックを、上司や同僚のフィードバックとつなぐ

自分へのフィードバックには、自分では見えない範囲があります。司会をしている間、参加者の表情や、発言しなかった人が何を考えていたかは、自分からは見えにくいものです。自分で書いた事実と見方を、上司や同僚に話して、相手の見た事実を足してもらうと、見える範囲が広がります。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談のよしあしは、そのあとの行動で見るものだと考えています。自分へのフィードバックのよしあしも同じで、書いたときの納得ではなく、次の回に何かが変わったかで見ます。

部下の立場で:自分の振り返りを上司に話し、見た事実を足してもらう

部下の立場では、自分で書いた事実と見方を上司に伝え、上司から見えていた事実を聞きます。上司に「どうでしたか」とだけ聞くより、自分の振り返りを先に出したほうが、上司は具体的に返しやすくなります。

  • 先週の定例会議を、自分で振り返ってみました。75分かかった原因は、2つ目の議題で質問にその場で答え続けたことだと考えています。課長から見て、違う点はありましたか。
  • 次回は、議題ごとに時間を決めて資料に書いてみます。この直し方で合っていそうか、ご意見を伺いたいです。
  • 私からは見えていなかったのですが、発言しなかった3人は、どんな様子でしたか。
  • 会議の進め方について、課長が気になっている点があれば、1つ教えていただけますか。自分では気づけていないことがあると思っています。
  • 質問が出るたびにその場で答えてしまうのは、自分でも分かっています。課長なら、どのタイミングで質問を区切りますか。

上司の立場で:部下が自分の振り返りを話したときの返し方

上司の立場では、部下が自分へのフィードバックを話してきたら、まず部下の見方を聞き、そのあとで自分が見た事実を足します。部下の振り返りを、採点する場にはしません。

  • 自分で振り返ってくれて、ありがとうございます。75分かかった原因の見方は、私も同じです。1つ足すと、2つ目の議題の質問は、資料に書いてあることの確認が多かったように見えました。
  • 発言しなかった3人のうち2人は、途中でメモを取っていました。質問したかったのかもしれません。次回、終わりに5分、質問の時間を取るのはどうでしょう。
  • 変えることが1つに決まっていると、次回の結果も見やすいですね。会議のあとに、一緒に振り返りましょう。
  • 私も自分の司会を振り返ると、同じことをしています。質問が出ると、その場で答えたくなりますね。
  • 資料の冒頭に時間を書く案は、私も試したことがあります。時間を書いた分、議題を次に回す判断がしやすくなりました。

上司の立場で:自分のマネジメントにフィードバックし、部下に尋ねる

上司が自分のマネジメントにフィードバックするときも、方法は同じです。1on1のあとに、事実(話した時間の割合・決めたことの数・自分が引き受けたことを期限までにしたか)を書き、見方を書き、次の一手を1つ決めます。自分からは見えない部分は、部下に尋ねます。

  • 先月の1on1を振り返ると、私が話している時間が長かったと思います。○○さんから見て、聞いてほしかったのに私が話してしまった場面はありましたか。
  • 1on1で私が引き受けたことのうち、期限までにできていなかったものがあれば、教えてください。自分では把握しきれていません。
  • 次の1on1から、最初の5分は私が話さずに聞くようにしてみます。合わなければ、遠慮なく言ってください。
  • 前回の1on1で私が引き受けたことを、1つ忘れていました。申し訳ありません。今日はそこから始めます。

自分自身へのフィードバックで、避けたいこと

避けたいのは、自分に厳しすぎることと、甘すぎることの両方です。どちらも、事実ではなく感想から始めたときに起こりやすいものです。

  • 感想で終える。「今回は反省」「次は頑張る」で終えると、次の回に何を変えるかが決まらず、同じことが繰り返されがちです。
  • 自分という人に向ける。「私は人前で話すのが向いていない」は、仕事の事実ではなく、人柄への評価です。直せるのは「この会議の、この場面」だけです。
  • 「なぜできなかったか」から始める。理由は1つに決まらないことも多いので、理由探しから始めると手が止まりやすくなります。先に事実を並べることをおすすめします。
  • 直すことを3つ以上決める。一度に多く変えると、どれが効いたのかが分かりません。1つに絞り、結果を見てから次を足します。
  • 直すことだけを書いて、よかった点を書かない。「3つ目の議題に入れなかった」だけでなく、「2つ目の議題では、全員の理解がそろうまで質問を受けられた」も事実です。続けることも1つ決めておきます。
  • 自分へのフィードバックだけで済ませる。自分では見えない範囲があるので、上司や同僚の見た事実を足します。自分の振り返りを人に話すことは、弱みを見せることではありません。

なお、振り返るたびに気分が落ち込んで仕事に向かえない状態が続くときは、一人で振り返りを続けず、上司や人事の担当・産業医に相談してください。

自分へのフィードバックが続いているかの振り返り方

自分へのフィードバックがうまくいったかどうかは、書いたときにすっきりしたかではなく、次の回に何が変わったかで振り返ります。

  • 事実の欄に、数字と出来事だけが書けていて、評価の言葉が混ざっていなかったでしょうか。
  • 見方は、自分という人ではなく、どの場面のことかが分かる形で書けていたでしょうか。
  • 次の一手は1つに絞られていて、次の回に実際に試せたでしょうか。
  • 次の回のあとに、決めておいた点(終了時刻、3つ目の議題に入れたか)で結果を確かめられたでしょうか。
  • 自分では見えなかった事実を、上司や同僚から1つは聞けたでしょうか。
  • 前回決めた、議題ごとの時間を資料に書くことを試しました。終了は予定の3分前で、3つ目の議題にも入れました。次は、質問の時間を終わりに5分取ることを試そうと思っています。

次の回の振り返りが、前回決めた一手の結果から始まっていれば、自分へのフィードバックは続いています。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

自分の仕事を感想ではなく事実から振り返りたい、お互いの見方や直した理由を聞いたまま忘れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

自分の関わり方を、「うまくいった」「だめだった」という感想ではなく、その回の事実から振り返れます。

その回のよかった点と、次に試せる一言を書いた文です。上司と部下のそれぞれに、ご自身向けの別の内容が表示されます。文字起こしを使用している回は、印象ではなく、その回の実際の発言をもとに書かれます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日は指示を受けるたびに「承知しました」と返す場面が続きました。受け取ったことは伝わっています。…次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。

1on1の実施中と終了後に、「1on1のAI要約」で。

期の途中に話した事実とお互いの見方が二人の記録に残り、上司が評価のコメントを書く前にも見返せます。

話のまとまりごとの見出しと要点です。実施中は2分ごとに Kakeai AI が全体を書き直し、終了後はそのまま履歴になります。誰が何を話し、どう見ているかが残り、お二人の画面に同じ内容が表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

お客さんの選定理由 C社が…を選んでいる理由は、現場が慣れていることと担当(藤本さん)がすぐ来ること。…藤本さんは「機能で勝てないなら、慣れてると、すぐ来る、で勝ってる」と見立て、製品ではなく売り方の話ではないかと話した。

1on1の終了後に、「相手に感想を送る」で。

上司から部下へも、部下から上司へも、その回をどう受け取ったかを一言で伝えられます。

その回の感想を選んでお相手に送る画面です。お二人のどちらからも送れ、送った感想は履歴のカードに送った方の名前つきで表示されます。届いた感想に、のちの1on1の前に Kakeai AI がアドバイスの中で触れることがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月8日の感想「話してくれてありがとうございます」も届いていました。

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よくある質問

自分自身にフィードバックするとは、どういう意味ですか。

自分自身にフィードバックするとは、自分の仕事を、他の人の仕事を見るときと同じ順番で見ることです。起きた事実を数字と出来事で書き、その事実への自分の見方を書き、次に変えることを1つ決めます。「反省する」「頑張る」のような感想とは違い、事実から始めて、次の一手が決まって終わる点が特徴です。次の回に、変えた結果を自分で見られます。

自分へのフィードバックは、どのくらいの頻度で、どのくらいの時間をかければよいですか。

自分へのフィードバックは、仕事の区切りごと(会議のあと・月次の締めのあと・商談のあと など)に、10分ほどで行うことをおすすめします。事実、見方、次の一手の3つを書けば足ります。毎日長い時間をかけるより、同じ仕事の区切りで続けるほうが、前回決めた一手の結果を次の回で見られるので、変化が分かります。

自分で自分を振り返ると、反省ばかりになってしまいます。どうすればよいですか。

自分を振り返ると反省ばかりになるときは、見方や感想を書く前に、事実だけを書く欄を作ってください。「60分の予定が75分かかった」のように、数字と出来事だけを並べると、評価の言葉が入りにくくなります。あわせて、続けることも1つ書きます。直すことを1つに絞り、よかった事実も1つ残すと、反省だけで終わりにくくなります。

自分で振り返りができていれば、上司からのフィードバックは要りませんか。

自分で振り返りができていても、上司や同僚からのフィードバックは別に必要です。自分では見えない範囲(会議中の参加者の様子、自分の話し方が相手にどう届いたか)があるからです。自分で書いた事実と見方を先に上司に伝え、上司から見えていた事実を足してもらうと、上司も具体的に返しやすくなり、自分へのフィードバックの見える範囲が広がります。

上司が自分のマネジメントにフィードバックするには、どうすればよいですか。

上司が自分のマネジメントにフィードバックするときも、方法は同じです。1on1のあとに、事実(自分が話した時間の割合・決めたことの数・自分が引き受けたことを期限までにしたか)を書き、見方を書き、次の一手を1つ決めます。自分からは見えない部分は、部下に「聞いてほしかったのに私が話してしまった場面はありましたか」のように尋ねて、見た事実を足してもらいます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/self-feedback-what-it-is-and-how

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: