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目標設定のSMARTの法則とは何か
先に答え
目標設定のSMARTの法則とは、目標を立てるときに見る5つの観点を、英語の頭文字で並べたものです。具体的か(Specific)・測れるか(Measurable)・達成できるか(Achievable)・意味があるか(Relevant)・期限があるか(Time-bound)の5つです。上司と部下が面談で一緒に確認する問いとして使うことをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、面談が行動につながっているかについて「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人が40.9%で最も多く、毎回行動に移っている人は少数でした。期限には、最終の期限だけでなく、途中で進み具合を見る日まで決めておくと、遅れに早く気づけます。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で決めたことが毎回行動に移っている人は少数で、半分くらいの回で行動につながるという人が最も多くなっています。行動につながらない理由としては、「ありたい状態が定まっていない」と、情報や時間の不足が、同じくらいの割合で挙がっていました。面談についての数字ですが、SMARTの法則で目標の文を整えたあとも、途中で確認する日を決め、面談で情報や時間の話を続けることをおすすめします。
- 40.9%
- 1万人調査
- 上司との面談が行動につながっているかに、「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人の割合
- 「毎回そうなっている」は9.4%、「ほぼ毎回そうなっている」は29.8%でした。面談で決めたことが毎回行動に移っている人は少数で、行動につながるのは面談の半分くらいの回だという人が最も多いということです。
- 16.3%
- 1万人調査
- 面談が行動につながるのが半分以下の人のうち、理由に「ありたい状態が定まっていない」を挙げた人の割合
- 「行動するために必要な情報が揃っていない」15.9%、「時間やコストの制約で動けない」15.4%、「今動く必要性を感じていない(緊急度が低い)」13.4%と、同じくらいの割合で並んでいます。行動に移らない理由は、1つに偏らないということです。
この調査は、SMARTの法則や目標設定の方法については尋ねていません。数字は、上司との定期的な面談がそのあとの行動につながっているかと、つながらない理由を集計したものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
目標設定のSMARTの法則とは何か
SMARTの法則とは、目標を立てるときに見る5つの観点を、英語の頭文字で並べたものです。具体的か(Specific)・測れるか(Measurable)・達成できるか(Achievable)・意味があるか(Relevant)・期限があるか(Time-bound)の5つです。頭文字をどの言葉に当てるかには、Aを「達成できるか」ではなく「合意できているか」とするなど、いくつかの違いがあります。ただ、目標の文を「何を・どこまで・いつまでに」がはっきりした形に整える道具である点は共通しています。
| 頭文字 | 観点 | 目標の文で見ること |
|---|---|---|
| S(Specific) | 具体的か | 何をするのかが、 |
| M(Measurable) | 測れるか | できたかどうかを、 |
| A(Achievable) | 達成できるか | 今の |
| R(Relevant) | 意味があるか | 部署の |
| T(Time-bound) | 期限があるか | いつまでにか。 |
SMARTの法則は、目標の文を整えるための道具です。文を整えれば目標が達成されるという決まりではなく、上司と部下が同じ目標を同じように読めるようにするための観点として使うのが、無理のない使い方です。
SMARTの法則で目標を書き直す例
営業担当の部下が、期の初めに「既存のお客様への提案を増やす」という目標を書いた場面を例にします。この文は「何を・どこまで・いつまでに」が決まっていないので、期末に達成できたかどうかを二人で判断しにくくなります。SMARTの5つに照らすと、次のように書き直せます。
- 半年以上提案をしていない既存のお客様すべてに、9月末までに、新しいサービスの提案を一度行う。提案したお客様の一覧を、毎月の1on1で一緒に見る。
書き直した文には、何をするか(新しいサービスの提案)と誰に(半年以上提案をしていない既存のお客様)が入っています。どこまで(すべてに一度)と、いつまでに(9月末)、途中でいつ進み具合を見るか(毎月の1on1)もそろっています。達成できる高さかどうかと、部署の方針とつながっているかどうかは、文だけでは決まらないので、面談で二人が話して決めます。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談がそのあとの行動につながっているかを尋ねています。5つの答えの中で最も多かったのは「半分くらいの回でそうなっている」で、40.9%でした。「毎回そうなっている」は9.4%、「ほぼ毎回そうなっている」は29.8%でした。つまり、面談で決めたことが毎回行動に移っている人は少数で、行動につながるのは面談の半分くらいの回だという人が最も多いということです。
T(期限)は、最終の期限だけでなく、途中でいつ進み具合を見るかまで書くことをおすすめします。途中で見る日が決まっていれば、行動に移っていないときに、期末を待たずに二人で手を打ちやすくなるからです。
1万人調査で、面談が行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に理由を尋ねると、「ありたい状態が定まっていない」を挙げた人は16.3%でした。「行動するために必要な情報が揃っていない」15.9%、「時間やコストの制約で動けない」15.4%、「今動く必要性を感じていない(緊急度が低い)」13.4%と、同じくらいの割合で並んでいます。行動に移らない理由は1つに偏らず、目標の文を整えるだけでは解消しにくい理由も挙がっているということです。面談についての数字ですが、SMARTの法則で文を整えたあとも、情報や時間の話は、面談で上司と部下が続けるとよいでしょう。
SMARTの5つを、 上司と部下がどう確認するか
SMARTの5つは、部下が一人で目標の文に当てはめる項目ではなく、面談で上司と部下が一緒に確認する問いとして使うほうが、二人が同じ目標を同じように理解しやすくなります。話すときの役割は、観点ごとに少し違います。
| 観点 | 部下が話すこと | 上司が話すこと |
|---|---|---|
| 具体的か(S) | 何をするつもりか、 | 読んで |
| 測れるか(M) | できたかどうかを、 | 数字で |
| 達成できるか(A) | 今の | 無理に |
| 意味があるか(R) | この目標が | 部署の |
| 期限があるか(T) | いつまでに、 | 最終の |
1万人調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人が38.5%で、「自分の仕事を進めるため」に次いで2番目に多い答えでした。会社や組織の考えを知ることを、面談をする理由の1つに挙げる人が少なくないということです。面談についての数字ですが、目標を話す面談でも、部署の方針を上司から聞きたいと考えている人は少なくないと考えられます。
SMARTの法則で目標を立てる面談の言い方
上の営業担当の例で、目標設定の面談での言い方を、上司と部下のそれぞれについて書きます。
面談の初めに(上司から)
- 今日は、○○さんが書いてくれた目標を、一緒に読み合わせる時間にしたいと思っています。先に、部署として今期に求められていることを、私から話します。
- 今期は、新しいサービスを既存のお客様に広げることが、部署の一番の方針です。○○さんの目標が、そこにどうつながるかも一緒に考えたいです。
具体的かを話すとき
- 「既存のお客様への提案を増やす」というのは、どのお客様に、何を提案するつもりで書きましたか。○○さんの考えを先に教えてください。
- 私は、半年以上提案をしていないお客様が中心だと受け取りましたが、違っていたら教えてください。
部下の側からは、次のように自分の考えを言います。
- 半年以上、こちらから提案をしていないお客様に、新しいサービスを一度は提案したいと考えています。提案の数より、全部のお客様に一度は声をかけることを目標にしたいです。
測れるかを話すとき
- できたかどうかは、提案したお客様の一覧で見るのがよさそうです。提案の内容まで見るか、提案した事実だけを見るかは、どちらがよいと思いますか。
部下からは、測り方の希望を伝えます。
- 提案したかどうかの一覧で見ていただきたいです。提案の内容については、うまくいった例と断られた例を、毎月の1on1で1つずつ話させてください。
達成できるかを話すとき
- 半年以上提案をしていないお客様は、どのくらいありそうですか。今の担当の仕事の量で、9月末までに全部回れるかどうか、率直にどう感じていますか。
- 私の見方では、今の案件の対応と並行すると、7月は難しい月になると思います。7月は提案を減らして、6月と8月に寄せる形も考えられます。○○さんは、どう思いますか。
難しいと感じる点は、部下が先に言うと、二人で高さを決めやすくなります。
- 7月は大きな案件の納品が重なるので、提案の時間を取りにくいと思います。6月と8月に多めに回る形なら、できそうです。
意味があるかを話すとき
- この目標は、部署の方針の「新しいサービスを既存のお客様に広げる」に、そのままつながっています。○○さん自身にとっては、この半年でどんな意味がありそうですか。
自分にとっての意味は、部下が話します。
- 新しいサービスの説明を一通り経験できるので、来期に新規のお客様を担当するときの準備になると思っています。
期限と、途中で進み具合を見る日を決めるとき
- 最終の期限は9月末として、途中は毎月の1on1で一覧を一緒に見ましょう。最初に見るのは、来月の1on1でよいですか。
- 進み具合が遅れていると分かったときは、期末まで待たずに、その月の1on1で目標の高さを見直しましょう。
面談の終わりに(部下から)
- 今日決めた目標を、私の言葉で確認させてください。半年以上提案をしていない既存のお客様すべてに、9月末までに新しいサービスの提案を一度行い、毎月の1on1で一覧を一緒に見る、ということで進めます。
SMARTの法則の使い方で、 避けたいこと
SMARTの法則の使い方で避けたいのは、5つの観点を、部下が書いた目標を上司が点検する項目にしてしまうことです。
- 5つの頭文字に当てはまるかを、上司が一人で判定する。SMARTは、上司と部下が同じ目標を同じように読めているかを見るための観点です。上司が採点すると、部下は上司に認められる文を書くことに力を使うようになりかねません。
- 測れることだけを目標にする。数字で測りにくい仕事は、何を見ればできたと言えるかを二人で決めれば、目標にできます。測りやすい仕事だけが目標に残ると、大事な仕事が目標から外れることがあります。
- 「達成できるか」を、高さを下げる理由にする。達成できるかどうかは、今の仕事の量と、上司がどこまで手を貸すかで変わります。上司が判断を引き受けることや、他の仕事を減らすことで届く目標なら、高さを下げる前にその話をします。
- 期限を書いたあと、目標を期末まで見返さない。期限は、期末に達成できたかを見るためだけのものではありません。途中で進み具合を見る日を決めておかないと、遅れに気づくのが期限の直前になりがちです。
- どの目標にも、同じ型を同じように当てはめる。KAKEAIは、SMARTの法則を含め、1つの型をどの目標にも同じように当てはめることをおすすめしません。型や手順を守ることは目的ではなく、目標の立て方も仮説を立てて試し、確かめて直していくものだと考えているからです。力をつけるための目標や、先の見えにくい仕事の目標では、5つのうち当てはめにくい観点があってかまいません。
SMARTで立てた目標がうまくいっているかどうかの振り返り方
SMARTの法則で立てた目標がうまくいっているかどうかは、目標の文が5つの観点を満たしているかより、立てたあとの二人の面談と行動に表れます。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、目標を立てた面談のよしあしは、そのあとの行動で見るものだと考えています。上司と部下のどちらの立場でも、次の点を見てみることをおすすめします。
- 目標を立てた面談の終わりに、「何を・どこまで・いつまでに」が部下自身の言葉になっていたでしょうか。
- 途中で進み具合を見ると決めた日に、実際に二人で一覧を開いたでしょうか。
- 進み具合が遅れていると分かったとき、期末を待たずに、目標の高さや進め方を二人で見直せたでしょうか。
- 部署の方針とこの目標のつながりを、上司から話せたでしょうか。
まだのものがあれば、次の1on1で、途中で進み具合を見る日を決め直すところから始めてみてください。目標の文を書き直す前に、進み具合を一緒に見る日を1つ決めておくだけでも、遅れに早く気づきやすくなります。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
面談で立てた目標が期の途中で見返されず、途中で確認すると決めた日も流れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
目標面談や1on1の実施中、「1on1実施中」の画面で。
目標を、期限と担当のついた次の一歩に分けて、 二人で同じ一覧で追えます。
会話の中から次に取り組むことが出てくると、Kakeai AIがその発言をもとに次の一歩の候補を作り、文言・担当・期限を埋めていきます。決めるのはお二人で、決定した一歩は「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)に追加されます。
中間面談前に上期の達成度欄を埋める(変更前・変更後の目標を両方記載)
期の途中の1on1のあと、「予定・履歴」の履歴のカードで。
期初に立てた目標と今の仕事のずれに期の途中で気づき、 中間の面談の前に、 二人で同じ記録を見ながら話せます。
目標についての話が出た回は、「1on1のAI要約」の話のまとまりごとの見出しの下に、その内容が要点として残ります。目標と実際の仕事が合わなくなっていることのように、期の途中で分かったことも残り、お二人に同じ内容が表示されます。
上期シートは営業分は記入済みだが、プロジェクト分は4月時点の目標に入っていない(5月発令のため)。
期の途中に、ホームの「この先1週間のポイント」で。
期限が近い一歩に、 次の1on1を待たずに気づけます。
Kakeai AI が、ご自身の1on1の予定や次の一歩の期限などから、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームはご自身だけに表示されます。「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)の期限の7日前には、メールでもお知らせが届きます。
小野寺さんとの一歩「今月の受注見込みをシステムで更新する(インドの案件を7月へ)」の期限が6月17日に迫っています。…更新状況と稟議の進み具合を確認してみませんか。
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よくある質問
目標設定のSMARTの法則とは、 何の頭文字ですか。
目標設定のSMARTの法則は、具体的か(Specific)・測れるか(Measurable)・達成できるか(Achievable)・意味があるか(Relevant)・期限があるか(Time-bound)の5つの英語の頭文字を並べたものです。Aを「合意できているか」とするなど、頭文字に当てる言葉には違いもあります。ただ、目標の文を「何を・どこまで・いつまでに」がはっきりした形に整える道具である点は共通しています。
SMARTの法則で目標を書くと、 どんな文になりますか。
SMARTの法則で目標を書くと、たとえば「既存のお客様への提案を増やす」という文は、「半年以上提案をしていない既存のお客様すべてに、9月末までに新しいサービスの提案を一度行う。提案したお客様の一覧を毎月の1on1で一緒に見る」のようになります。何をするか・誰に・どこまで・いつまでに・途中でいつ確認するか、がそろった文です。達成できる高さかどうかと、部署の方針とのつながりは、面談で上司と部下が話して確認します。
SMARTの法則は、 上司と部下のどちらが使うものですか。
SMARTの法則は、部下が一人で目標の文に当てはめる項目でも、上司が部下の目標を点検する項目でもなく、面談で上司と部下が一緒に確認する問いとして使うことをおすすめします。具体的かと測れるかは部下が自分の言葉で言い、上司は同じ意味に受け取れたかを伝えます。達成できるかは上司の見方を理由と一緒に伝え、意味があるかは部署の方針とのつながりを上司が先に話します。期限は、途中で確認する日まで二人で決めます。
SMARTの法則で目標を立てても、 達成できないのはなぜですか。
SMARTの法則で目標の文を整えても、行動に移れない理由がすべてなくなるわけではありません。KAKEAIの1万人調査では、面談で決めたことが行動につながらない理由として「ありたい状態が定まっていない」を挙げた人は16.3%で、「行動するために必要な情報が揃っていない」15.9%、「時間やコストの制約で動けない」15.4%と同じくらいでした。面談についての数字ですが、情報や時間の話は、目標を立てたあとも面談で続けるとよいでしょう。
数字で測りにくい仕事にも、 SMARTの法則は使えますか。
数字で測りにくい仕事にも、SMARTの法則は使えます。「測れるか」は数字で測ることだけを指すのではなく、できたかどうかを何で見るかが決まっているかを確認する観点です。たとえば「後輩が一人で問い合わせに答えられるようになる」という目標なら、「上司の確認なしで答えられた問い合わせの種類」を一緒に見る、と決めれば確認できます。測りやすい仕事だけが目標に残らないよう、見るものを二人で決めてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/smart-goal-setting-explained
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: