資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

上司の方へキャリア・退職・目標設定ほか

管理職が会社を辞めるときの伝え方と時期

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職が会社を辞めるときは、就業規則の退職の申し出の期限より早く、直属の上司に最初に伝えてください。何か月前がよいかは、期限ではなく、担当の仕事・部下との面談と評価・社外との関係の3つの引き継ぎに要する期間から逆算して決めます。順番は、直属の上司・人事・部下・取引先です。最初の面談では結論と希望する退職日と引き継ぎの案をそろえて話し、理由は短くします。退職の日までは直属の上司であることは変わらないので、部下との1on1は続け、次の上司に伝えてよいことを本人と一緒に決めてください。期限の決まりは会社によって違うので、就業規則を読んだうえで、人事の担当者に確認してください。

数字で見る

同じ上司と部下の組で続けて行われた1on1の間隔は、中央値で29日です。このペースなら、退職を伝えてから退職日までが2か月のとき、部下一人と行える1on1は2回ほどです。また、前に話したことを上司が覚えていないと感じている人は、面談の成果を実感している割合が低くなっています。

29日
Kakeai AI 1on1 利用データ
同じ上司と部下の組で、続けて行われた1on1の間隔の中央値
続けて行われた1on1の間隔のうち、半数は29日以内だったということです。このペースなら、退職を伝えてから退職日までが2か月のとき、部下一人と行える1on1は2回ほどになります。
26.4%
1万人調査
上司との面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人のうち、面談の成果を実感している人の割合
この困りごとを挙げた人は回答者の6.2%で、回答者全体で面談の成果を実感している人は31.9%でした。前の会話を上司が覚えていないと感じる面談では、成果を実感しにくいことがうかがえます。

利用データの間隔は、1on1を始めた日時の差から集計したもので、退職の場面だけを取り出したものではありません。1万人調査の数字は、上司が替わる場面を尋ねたものではなく、今の上司との面談についての困りごとです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

管理職が会社を辞めるときの伝え方と時期:期限より早く、直属の上司に最初に

管理職が会社を辞めるときは、就業規則に書かれた退職の申し出の期限より早く、直属の上司に最初に伝えてください。何か月前がよいかは、期限ではなく、引き継ぎに要する期間から逆算して決めます。管理職の引き継ぎには、担当している仕事のほかに、部下との面談と評価、社外との関係が含まれます。この3つがある分、一般の社員より長めに見ておくことをおすすめします。

退職の申し出の期限は、法律で定められた最低限の期間と、就業規則で定められた期限の2つがあり、別のものです。管理職について別の定めを置いている会社もあります。何日前までに申し出るかは会社によって異なるため、まず自分で就業規則を読み、そのうえで人事の担当者に確認することをおすすめします。

伝え方で大事なのは、順番と中身の2つです。順番は、直属の上司・人事・部下・取引先です。中身は結論と希望する時期と引き継ぎの案の3つで、最初の面談でそろえて話します。理由は短くてかまいません。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。退職を決めたあとも、退職の日までは、部下の仕事を決める直属の上司であることは変わりません。残りの期間の1on1は、引き継ぎのためにも続けることをおすすめします。

以下では、製造業の品質保証の課長が、別の会社に移るために退職を決めた場面を例にします。

管理職が退職を伝える時期の決め方と、相手ごとの順番

伝える時期は、退職したい日から逆算して、3つの引き継ぎに要する期間を見積もって決めます。相手ごとに、伝える時期と中身をそろえておくと、話が前後しません。

伝える相手時期の目安伝えること
直属の上司最初。就業規則の期限より前で、引き継ぎの期間を確保できる時期結論、希望する退職日、引き継ぎの案、部下にいつ伝えるか
人事直属の上司と話した直後退職日、手続き、部下の評価を誰が付けるか、部下への伝え方の相談
部下直属の上司・人事と伝える日を決めてから。全員に同じ日に伝え、その後に1on1で個別に退職の事実と日付、引き継ぎの進め方、評価の進め方(人事と決めたこと)
取引先後任が決まり、会社として伝え方を決めてから担当が替わる時期と後任の名前。退職の理由は言わない

引き継ぎの3つの中では、部下との面談と評価の引き継ぎに、まとまった時間が要ります。担当している仕事は文書で渡せますが、部下一人ひとりと何を話してきたか、何を決めてきたかは、本人の了解を得ながら整理する必要があるからです。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、同じ上司と部下の組で続けて行われた1on1の間隔の中央値は29日でした。続けて行われた1on1の間隔の半数は、29日以内ということです。このペースなら、退職を伝えてから退職日までが2か月のとき、部下一人と行える1on1は2回ほどです。退職を伝えた週に、定例とは別に時間を取ることも考えたいところです。

直属の上司への退職の伝え方と、そのまま使える言い方

直属の上司には面談の時間を申し込み、結論・希望する時期・引き継ぎの案の順で話します。理由は短く伝え、詳しく聞かれたら答えます。退職の話は、メールや立ち話ではなく、二人だけで話せる場で伝えるのがよいでしょう。

面談を申し込むときの言い方です。

  • 部長、折り入ってご相談したいことがあります。30分ほど、二人で話せる時間をいただけますか。

面談の最初の一言です。結論を先に言います。

  • 結論から申し上げます。私は、会社を辞めることを決めました。希望する退職日は6月末です。
  • 別の会社で品質保証の仕事を続けることにしました。理由は、新しい環境で製品の立ち上げから携わりたいと考えたからです。
  • 課の皆には、まだ話していません。部長と人事に相談してから、伝え方を決めたいと考えています。

引き継ぎの案を、自分から出します。

  • 引き継ぎは、監査の対応、課のメンバーとの面談と評価、取引先への説明の3つに分けて考えています。案を持ってきたので、見ていただけますか。
  • 来月の社外の監査までは、私が窓口を続けます。その後の窓口を誰にするかについて、部長のお考えを聞かせてください。
  • 課の皆の今期の評価をどこまで私が付けるかは、人事と相談して決めたいです。部長のお考えも聞かせていただけますか。

引き止められたときは、感謝を伝えたうえで、結論を変えないなら、そのことをはっきり言います。迷っているなら、迷っていると言ってかまいません。

  • ありがたいお話ですが、結論は変わりません。残りの期間で、引き継ぎをできる限り整えたいと思っています。
  • 正直に言うと、まだ迷っている部分があります。1週間、考える時間をいただけますか。

部下への退職の伝え方と、残りの期間の1on1

部下には、全員に同じ日に伝え、その日のうちか翌日までに、一人ずつ1on1で話す時間を取ります。全員への話では事実と日付と引き継ぎの進め方を伝え、個別の1on1では、その人の仕事と評価と不安について話します。噂で先に伝わることだけは避けたいところです。

全員に伝えるとき

  • 皆さんにお知らせがあります。私は、6月末で会社を辞めることにしました。
  • 後任は、現時点ではまだ決まっていません。決まったら、すぐに皆さんにお伝えします。
  • 残りの期間は、皆さんの仕事と評価の引き継ぎに使います。一人ずつ、今日と明日のうちに話す時間を取らせてください。

後任が決まっているなら、名前と、いつから引き継ぐかを一緒に伝えます。決まっていないときは、決まっていないと正直に言います。

一人ずつの1on1で伝えるとき

個別の1on1では、まず相手の受け止めを聞きます。そのうえで、その人の仕事と評価の進め方について話し、次の上司に何を伝えてよいかを本人と決めます。

  • 驚いたと思います。今、気になっていることを先に聞かせてもらえますか。
  • ○○さんの今期の評価は、私が付ける部分と後任が付ける部分を、人事と相談して決めました。進め方を説明しますので、わからないところがあれば聞いてください。
  • これまでの1on1で話してきたことのうち、次の上司に伝えてよいことと、伝えないでほしいことを、一緒に決めたいです。
  • ○○さんが今担当している検査の手順の見直しは、私が引き継ぎ資料に書いておきます。○○さんからも、後任に直接話してもらえると助かります。

評価については、進め方は伝えますが、結果は約束しません。「○○さんの評価は下げません」のような言い方は、自分の権限を超えています。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で困っていること(複数回答)として、「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。前の会話を上司が覚えていないと感じる面談では、成果を実感しにくいことがうかがえます。

上司が替わる場面を尋ねた数字ではありませんが、前の上司と決めてきたことが後任に伝わらないと、部下は同じような困りごとを感じることがあると考えられます。引き継ぎで渡したいのは、担当の仕事の一覧だけでなく、本人が了解した範囲での、これまでの面談で決めてきたことです。

後任に引き継ぐとき

後任には、部下一人ひとりについて、本人が了解したことだけを渡します。自分の評価や印象は、本人の了解なく渡さないようにします。

  • ○○さんとは、検査の手順の見直しを今期の目標にしてきました。本人も、この話は引き継いでほしいと言っています。
  • ○○さんのことは、私の印象をお伝えするより、本人から直接聞いてもらうほうがよいと思っています。本人と話して決めたことは、この資料にまとめました。
  • 最初の1on1は、私からお渡しした内容の確認から始めてもらえると、本人も話しやすいと思います。

管理職が会社を辞めるときに避けたいこと

避けたいのは、順番を崩すことと、残りの期間の仕事を手放してしまうことです。

  • 部下や同僚に、直属の上司より先に話す。噂で先に上司の耳に入ると、最初の面談が、なぜ先に話してくれなかったのかという話から始まりがちです。親しい部下にも、上司と人事に伝えるまでは話しません。
  • 期限ぎりぎりに伝える。就業規則の期限を守っていても、引き継ぎの時間が足りなければ、部下と取引先に負担が残ります。
  • 理由を長く説明する、または会社への不満を理由にする。理由は短く伝えます。不満を並べると、引き継ぎの話に進みにくくなります。
  • 退職を決めたあと、部下との1on1をやめる。退職の日までは、直属の上司であることは変わりません。1on1は、引き継ぎのために必要な時間でもあります。
  • 部下の評価の結果や、後任の人選を約束する。どちらも自分の権限を超えています。進め方は伝え、結果は約束しません。
  • 1on1の記録や自分の印象を、本人の了解なく後任に渡す。1on1で話したことは、二人の間のものです。何を引き継ぐかは、本人と決めます。
  • 取引先に、会社としての伝え方を決める前に話す。担当が替わることは、後任と時期が決まってから、会社の決めた形で伝えます。

退職までの引き継ぎがうまくいったかを振り返るには

引き継ぎがうまくいったかどうかは、資料がそろったかではなく、退職の前の最後の1か月に、部下と後任の間で何が始まっているかを見るとわかります。次の点を振り返ってみてください。

  • 部下の一人ひとりと、次の上司に伝えてよいことと伝えないでほしいことを、一緒に決められたでしょうか。
  • 部下の評価の進め方を、人事と決めた通りに、全員に同じ内容で伝えられたでしょうか。
  • 後任と部下の最初の1on1が、自分が退職する前に一度は行われたでしょうか。
  • 取引先への説明が、会社の決めた形で、後任の名前とともに済んでいるでしょうか。
  • 退職を伝えたあとも、部下との1on1を間隔をあけずに続けられたでしょうか。

退職の日までの引き継ぎも、辞める人の仕事の一部です。最後の1か月に部下と後任の間で話が始まっていれば、自分が抜けたあとも、部下の仕事は止まりにくくなります。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

退職が決まったあとに、これまでの1on1を見返したい、引き継ぎを途切れさせたくないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

メッセージや面談の前、「概要」と「予定・履歴」で。

メッセージの定型の言葉の前に書く具体的な仕事の事実を、記憶だけに頼らずに選べます。

ダイジェストには、直近6か月の1on1で、だれがどんな提案をし、何が決まったかが書かれます。それより前の回も、「予定・履歴」の検索で期間やテーマを絞り込めば、履歴のカードで見返せます。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…比較軸に「選ばれた理由」を加えるのは藤本さんの提案で、…比較表を作る仕事が、売り方を考える仕事へと踏み込んだ回でした。…

引き継ぎの話をした1on1のあと、決めた一歩の一覧で。

引き継ぎのために決めたことが、誰の担当でいつまでかとともに残ります。

引き継ぎの話から生まれた一歩も、担当と期限と一緒に「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)に残り、ダイジェストにも書かれます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…6月19日の案件管理の話から、三浦さんが担当する9件の案件を一覧にして、次にやることと期限を毎週金曜に書き直すことが決まりました。初回の一覧を6月26日までに加藤さんへ見せることが一歩として決まっています。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

管理職が会社を辞めるときは、何か月前に伝えればよいですか。

管理職が退職を伝える時期は、就業規則に書かれた申し出の期限より早く、引き継ぎに要する期間から逆算して決めてください。管理職の引き継ぎには、担当の仕事のほかに、部下との面談と評価、取引先との関係が含まれます。この3つがある分、一般の社員より長めに見ておくことをおすすめします。法律上の最低限の期間と就業規則の期限は別で、管理職について別の定めがある会社もあります。まず就業規則を読み、人事の担当に確認してください。

管理職の退職は、誰に最初に伝えるべきですか。

管理職の退職は、直属の上司に最初に伝えます。順番は、直属の上司・人事・部下・取引先です。親しい部下や同僚に先に話すと、噂で上司の耳に入り、最初の面談を落ち着いて始めにくくなります。直属の上司には面談の時間を申し込み、結論、希望する退職日、引き継ぎの案の順で話してください。部下にいつ伝えるかは上司と人事と相談して決め、全員に同じ日に伝えるとよいでしょう。

管理職が退職するとき、部下にはどう伝えればよいですか。

管理職が退職を部下に伝えるときは、全員に同じ日に事実と日付と引き継ぎの進め方を伝え、その日か翌日までに、一人ずつ1on1で話す時間を取ってください。個別の1on1では、まず相手の受け止めを聞き、その人の仕事と評価の進め方を話し、次の上司に伝えてよいことと伝えないでほしいことを一緒に決めます。後任が決まっていないときは、決まっていないと正直に伝えます。評価の結果や後任の人選は、約束しないでください。

退職を決めた管理職は、部下との1on1を続けるべきですか。

退職を決めた管理職も、部下との1on1は退職の日まで続けることをおすすめします。その日までは直属の上司であり、1on1は引き継ぎに必要な時間でもあるからです。Kakeai AI 1on1の利用データでは、同じ上司と部下が続けて行った1on1の間隔の中央値は29日でした。このペースだと、退職までの2か月で部下一人と行える1on1は2回ほどです。退職を伝えた週に、定例とは別に時間を取ることも考えてみてください。

管理職が退職するとき、部下の評価はどうなりますか。

管理職が期の途中で退職するとき、部下の評価を誰がどこまで付けるかは、会社の決まりによるので、人事と相談して決めてください。部下には、人事と決めた進め方を、全員に同じ内容で伝えます。「評価は下げません」のように結果を約束することは、自分の権限を超えています。評価の材料になる事実(今期の仕事で何があったか)は、本人の了解を得たうえで後任に引き継ぎ、自分の印象や評価の見込みは、了解なく渡さないようにします。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manager-resigning-how-and-when-to-tell

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: