部下の方へ評価の面談
評価面談で褒められたとき、 どう受け止めればよいか
先に答え
評価面談で褒められたときは、お礼を言ったうえで、どの仕事のどの進め方が評価されたのかを上司に尋ねることをおすすめします。「良かった」という結果だけを持ち帰ると、次の期に何を続け、何を広げればよいのかが分からないままになるおそれがあります。続けて、次に任せたいと考えていることと、変えたほうがよいことを1つずつ聞き、来期に取り組むことを上司と決めておくとよいでしょう。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の話題に「具体的な仕事」を挙げた人は76.7%いる一方、「スキルや力の向上」を挙げた人は22.2%でした。面談で仕事の話をしている人は多くても、スキルや力の向上の話までしている人は多くないということです。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で仕事そのものの話をしている人は多い一方、スキルや力の向上の話をしている人は少数でした。また、面談をしている一番の理由が「成長のため」の人は少ないものの、その人たちは、理由ごとに比べた中で成長の実感が最も高くなっています。褒められた評価面談は、何が評価されたのかを尋ね、次の期に伸ばすことを決める機会として使ってみてください。
- 22.2%
- 1万人調査
- 上司との面談の話題に「スキルや力の向上」を挙げた人の割合(複数回答)
- 「具体的な仕事」を挙げた人は76.7%でした。面談で仕事そのものの話をしている人は多くても、スキルや力の向上まで話している人は、その数を大きく下回ります。
- 40.0%
- 1万人調査
- 面談をしている一番の理由が「成長のため」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
- 「自分の仕事を進めるため」の人では33.4%、回答者全体では26.7%でした。面談の一番の理由が「成長のため」の人は8.1%と少数ですが、面談が成長につながっていると感じる割合は、理由ごとに比べた中で最も高くなっています。
調査は、評価面談で褒められたかどうかや、良い評価のあとの行動については尋ねていません。数字は、上司との定期的な面談の話題と、面談をしている理由ごとの実感を示すものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
評価面談で褒められたとき: お礼を言い、 何が評価されたのかを尋ねる
評価面談で褒められたときは、お礼を言ったうえで、どの仕事のどの進め方が評価されたのかを上司に尋ねることをおすすめします。良い評価は、それ自体がうれしい知らせです。ただし、「良かった」という結果だけを持ち帰ると、次の期に何を続けて何を増やせばよいのかを、自分でも説明しにくいままになります。
良い評価を受けた面談こそ、評価の理由を尋ねるよい機会だと考えられます。褒められた面談は、評価の結果とねぎらいの言葉で話が終わることがあるからです。上司がどの行動を見てその評価にしたのか、次に何を任せたいと考えているのかは、部下から尋ねることで話に出しやすくなります。
上司との面談で、 スキルや力の向上まで話している人は多くない
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の話題として「具体的な仕事」を挙げた人は76.7%でした(複数回答)。一方、「スキルや力の向上」を挙げた人は22.2%です。面談で仕事そのものの話は多くの人がしていても、スキルや力の向上の話までしている人は多くありません。
定期的な面談についての数字ですが、評価面談でも、褒め言葉が仕事の結果の話で終わり、どの進め方が効いたのかという話まで進まないことがあると考えられます。その話は、部下の側から尋ねて始めることもできます。
同じ調査で、上司との面談をしている一番の理由が「成長のため」の人は8.1%と少数でした。一方で、この人たちのうち、面談が「成長につながっている」と感じている人は40.0%でした。「自分の仕事を進めるため」の人では33.4%、回答者全体では26.7%です。40.0%は、理由ごとに比べた中で最も高い数字です。面談を何のために使っているかによって、成長の実感には差があるということです。褒められた評価面談で次に伸ばすことを尋ねるのは、面談を成長のために使う1つのきっかけになるかもしれません。
評価面談で褒められたときの受け止め方と返し方
以下では、社内の受発注システムを新しいものに移行する作業を受け持ち、切り替えを大きな混乱なく終えた人を例にします。
まず、お礼を言い、 謙遜で打ち消さない
「たまたまです」「皆さんのおかげです」と打ち消すと、上司が見ていた行動の話が、そこで止まってしまいがちです。お礼を言ってから、理由を尋ねる形にします。
- ありがとうございます。移行の仕事のうち、どの進め方を特に評価していただいたのか、具体的に教えていただけますか。
- 私としては、切り替えの前に各部署の担当の方と手順を確認したことが大きかったと思っています。課長は、その点をどう感じていらっしゃいますか。
上司の側は、評価した行動を、結果ではなく進め方の言葉で伝えます。
- 移行の当日に問題が出なかったのは、事前に各部署と手順を合わせてくれたからだと考えています。あの段取りには、本当に助けられました。
次に、来期に向けて尋ねる
良い評価のあとに部下が知りたいのは、次の期に何を続け、何を広げればよいかです。上司に、意見と、任せたいと考えていることを尋ねます。
- 今回の評価を、次の期にどう生かせばよいかを考えたいです。次に私に任せたいと考えていらっしゃる仕事はありますか。
- 今期うまくいった進め方のうち、来期も続けたほうがよいことと、変えたほうがよいことを、1つずつ教えていただけますか。
- 評価していただいた点を、来期の目標にどう書けばよいか、ご意見をいただけますか。
自分の側に気になっている点があれば、良い評価のときに話しておくと、次の期の進め方に反映しやすくなります。
- 正直に言うと、移行の後半は、ほかの業務が止まっていました。その点は、課長から見てどうでしたか。
- 来期は、移行後の問い合わせ対応の手順を私が整えたいと考えています。この方向で進めてよいでしょうか。
上司の側は、次に任せたいことを自分の考えとして伝え、部下の考えも尋ねます。
- 次の期は、ほかの拠点の移行でも、同じ段取りを○○さんにお願いしたいと考えています。○○さんは、どう思いますか。
- 後半にほかの業務が止まっていた点は、私も気になっていました。来期は、移行の間の業務の割り振りを、最初に一緒に決めませんか。
褒められた評価面談で、 次の期に向けて尋ねること
尋ねることと、その答えから分かることを、表にまとめました。面談の時間が短いときは、表の最初の2つだけでも十分です。
| 尋ねること | 言い方の例 | 分かること |
|---|---|---|
| どの進め方が | 「どの進め方を | 来期も |
| 次に | 「次に任せたいと | 来期に |
| 変えたほうがよいこと | 「変えたほうがよいことを、 | 良い |
| 評価が | 「今より | 来期の |
評価面談で褒められたときに、 避けたいこと
避けたいのは、良い評価を結果として受け取るだけで、面談を終えてしまうことです。
- 謙遜で打ち消す。「たまたまです」と返すと、上司が見ていた行動の話に進みにくくなります。お礼を言ってから、理由を尋ねます。
- 良い評価なら聞くことはないと、早く切り上げる。来期に何を続けるかを決めないまま終わると、次の期も前と同じ進め方を繰り返すことになりがちです。
- 次の期も同じことを繰り返せばよいと受け取る。評価されたのは、その仕事そのものではなく、別の仕事にも使える進め方であることもあります。何が効いたのかを言葉にして持ち帰ります。
- 褒められた勢いで、昇給や昇格の確約を求める。昇給や昇格は、上司の一存では決まりません。上司には確約を求めるより、評価の理由と、次の期に期待されていることを尋ねるとよいでしょう。反映の仕組みは、人事に確認します。
上司の側で避けたいのは、ねぎらいの言葉だけで面談を終えることと、良い評価を伝えるついでに「来期はもっと期待しています」と、中身のない期待を足すことです。何を任せたいのかを、仕事の名前で伝えましょう。部下から昇給や昇格の話が出たときは、確約できないことを正直に伝えます。
- 昇格や昇給は、私の一存では決められないんです。反映の仕組みは、人事に一緒に確認しましょう。今回の評価の理由で分かりにくいところがあれば、遠慮なく聞いてください。
褒められた評価面談を、 そのあとの行動で振り返る
褒められた評価面談がうまくいったかどうかは、その場のうれしさではなく、面談のあとに自分が何を続け、何を始めたかで分かります。KAKEAIは、面談のよしあしは、そのあとの行動で見るものだと考えています。次の3つを振り返ってみてください。
- 評価された進め方を、仕事の言葉で1つ言えるでしょうか(「切り替えの前に、各部署と手順を1回ずつ合わせたこと」のように)。
- 来期に広げる仕事か、変えることが、上司との間で1つ決まっているでしょうか。
- 次の1on1で、決まったことの進み具合から話を始められたでしょうか。
3つのどれも当てはまらないなら、次の1on1で「先日の評価で見ていただいた点を、来期にどう生かせばよいか」と1つ尋ねるところから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
評価面談で褒められたことや、上司が引き受けてくれたことを、お礼や次の一歩につなげたいときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
面談のあと、履歴のカードを見返すとき。
褒められたことや上司が引き受けてくれたことを記録で確かめ、 お礼を具体的な言葉で伝えられます。
評価の話を、Kakeai AI 1on1 を使った1on1でした場合、履歴のカードの「1on1のAI要約」に、話のまとまりごとの要点と、誰が何を引き受けたかが残ります。上司と同じ内容が表示されます。
中間面談・評価 柳瀬さんが西村さんに、目標には無いがプロジェクトをやっている旨を伝える。
評価の話をした1on1を終えたとき。
何がよかったのかを、その回の実際の場面で受け取り、 次も続けることを自分で決められます。
履歴のカードの「1on1後のAIアドバイス」の「今回よかった点」に、その回の実際の場面をもとに、ご自身のよかった関わりが書かれます。ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。
「今回よかった点」の一部「前回(6月22日)の1on1で持ち越した工夫、「送りました」と一言知らせる、を今日実行できました。…前回のふりかえりで書いた一手が、今日の会話でそのまま形になった場面です。…」
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
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- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
評価面談で褒められたとき、 どう返事をすればよいですか。
評価面談で褒められたときは、まずお礼を言い、続けて「どの進め方を特に評価していただいたのか、教えていただけますか」と理由を尋ねるのがおすすめです。「たまたまです」と謙遜で打ち消すと、上司が見ていた行動の話が、そこで止まりやすくなります。評価された進め方を仕事の言葉で聞いておくと、次の期に何を続ければよいかを、自分でも説明しやすくなります。
良い評価をもらったあと、 次の期は何を目標にすればよいですか。
良い評価をもらったあとの次の期の目標は、評価された進め方を別の仕事にも広げることと、上司が次に任せたいと考えている仕事の2つから考えるとよいでしょう。評価面談で「次に任せたいと考えていらっしゃる仕事はありますか」「変えたほうがよいことを1つ教えていただけますか」と尋ね、その答えを目標の形に書きます。同じ仕事を同じように繰り返すだけの目標にはしないことをおすすめします。
評価面談で褒められたのに、 昇給や昇格の話が出ないのはなぜですか。
評価面談で褒められても昇給や昇格の話が出ないのは、評価の結果と、その反映を決める仕組みが別であることが多いためです。昇給や昇格は、評価の結果だけでなく等級の要件や会社の制度、全体の調整を含めて決まるもので、上司の一存では決められません。評価面談では、上司に確約を求めるより、評価の理由と、次の期に期待されていることを尋ねるとよいでしょう。反映の仕組みは、会社の規程を読むか、人事に確認してください。
褒められた評価面談で、 部下から質問をしてもよいですか。
褒められた評価面談でも、部下から質問をしてかまいません。むしろ、良い評価のときのほうが、理由や次の期の話を落ち着いて聞けます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の話題に「具体的な仕事」を挙げた人は76.7%いる一方、「スキルや力の向上」を挙げた人は22.2%でした。面談でスキルや力の向上の話までしている人は多くないので、良い評価の面談は、その話を部下から切り出す機会にもなります。
良い評価のあとに気を抜いてしまいそうです。 どうすればよいですか。
良い評価のあとに気が緩むのは自然なことなので、気持ちを引き締めるより、評価面談で来期に取り組むことを1つ決めておくことをおすすめします。評価された進め方を別の仕事に広げる、上司が次に任せたいと言った仕事を始める、といった具体的なことです。次の1on1で、その進み具合から話を始めると、良い評価を次の期の出発点にしやすくなります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/praised-in-performance-review-what-next
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: