上司の方へ部下との関わり
部下へのねぎらいの言葉とメールの書き方
先に答え
部下へのねぎらいの言葉は、「お疲れさま」の言い換えを探すより、上司が何を見ていたかを具体的に言うことで届きます。組み立ては、事実(本人のどの仕事を見ていたか)、影響(それで誰がどう助かったか)、気遣い(休みや次の負担の調整)の3つです。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、部下が1on1のあとに送った感想で最も多かったのは「自分のことや状況を知ってもらえました」でした。感想を送った回の46.2%で選ばれています。ねぎらいの言葉もメールも、短くてよいので、上司が見ていた本人の仕事を1つ入れることをおすすめします。
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Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1のあとに部下が送る感想で最も多いのは、自分のことや状況を知ってもらえた、というものでした。KAKEAIの1万人調査では、面談をしている理由に、体調ややる気を保つことを挙げる人も一定数います。ねぎらいの言葉は、上司が本人の状況を知っていることを、具体的な事実で伝える機会だと考えられます。
- 46.2%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた割合
- 10の選択肢の中で最も多く、「助かりました」は13.0%、「やる気が出ました」は11.3%でした。つまり、部下が上司との時間のあとに最も多く選んでいるのは、自分の状況を知ってもらえたという感想だということです。
- 25.2%
- 1万人調査
- 上司との面談をしている理由(5つまで選択)に、「コンディションやモチベーションを維持・向上させるため」を選んだ人の割合
- 最も多い「自分の仕事を進めるため」は52.8%でした。最も多い理由は仕事を進めることですが、体調ややる気を保つことも、面談の理由として選ばれています。つまり、部下の側にも、面談を体調ややる気を保つために使っている人がいるということです。
利用データの感想は、1on1のあとに部下が選んだものを集計したもので、上司がねぎらいの言葉をかけたかどうかは分かりません。1万人調査も、ねぎらいについて尋ねたものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
部下へのねぎらいの言葉は、 上司が何を見ていたかを具体的に言うこと
部下へのねぎらいの言葉は、「お疲れさま」「ありがとう」の言い換えを探すより、上司が本人のどの仕事を見ていたかを具体的に言うことで届くと考えられます。言葉そのものは短くてかまいません。足りないのは言い回しではなく、本人の仕事を知っているという中身です。
「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1のあとに部下が感想を送った回を集計しています。そのうち「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた割合は46.2%でした。10の選択肢の中で最も多く、「助かりました」は13.0%、「やる気が出ました」は11.3%です。つまり、部下が上司との時間のあとに最も多く選ぶのは、自分の状況を知ってもらえたという感想だということです。1on1のあとの感想の数字ですが、ねぎらいの言葉も、上司が本人の状況を知っていることが伝わる形にすることをおすすめします。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)に、「コンディションやモチベーションを維持・向上させるため」を選んだ人は25.2%でした。最も多い「自分の仕事を進めるため」は52.8%です。最も多い理由は仕事を進めることですが、体調ややる気を保つことも、面談の理由として選ばれているということです。面談についての数字ですが、体調ややる気を保つことを面談の理由に挙げる部下もいることは、ねぎらいの言葉を考えるときにも頭に置いておきたい点です。
このページでは、マーケティング担当の部下が、3日間の展示会の出展を準備から当日まで受け持ち、終えた場面を例にします。
ねぎらいの言葉の作り方: 事実、影響、気遣いの3つ
ねぎらいの言葉は、事実、影響、気遣いの3つで組んでください。事実は上司が見ていた本人の仕事ぶり、影響はそれで誰がどう助かったか、気遣いは休みや次の負担の調整です。3つがそろわなくても、事実が1つ入っていれば、定型の言葉より届きやすくなります。
| 要素 | 何を言うか | 例(展示会のあと) |
|---|---|---|
| 事実 | 上司が | 「初日の |
| 影響 | それで、 | 「あの時間に |
| 気遣い | 休み、 | 「来週は |
口頭で言うなら、次のような形になります。
- 3日間、お疲れさまでした。初日の午後に来場者が重なったとき、○○さんが受付と説明を一人で回してくれていましたね。私も会場にいて、本当に助かりました。
- 準備の段階で、パネルの文言を3回直してくれましたよね。おかげで当日、お客様からの質問に私も答えやすかったです。
- 来週は、代休を2日取ってください。片づけの残りは、△△さんと私で進めます。
事実が思い当たらないときは、本人の仕事を見る機会が足りていなかったのかもしれません。その場合は、取り繕わずに、本人から聞くところから始めるとよいでしょう。
- 私は2日目しか会場にいられなかったので、1日目と3日目の様子を聞かせてもらえますか。どこが一番大変でしたか。
ねぎらいと、評価の約束を混ぜない
ねぎらいの言葉に、「評価に反映します」「次の昇給で考えます」のような言葉を添えないでください。評価の結果や昇給は上司の一存で決められないので、果たせない約束になりがちです。ねぎらいは、知っている事実と感謝を伝えるところまでにします。
- 評価の話とは別に、今日はお礼を言いたくて声をかけました。3日間の準備と当日の対応、本当にありがとうございました。
部下へのねぎらいのメールの書き方と文面の例
ねぎらいのメールは、件名を含めて5行ほどにします。書くのは、見ていた事実と影響と気遣いを1つずつです。長い文面は要りません。全員に同じ文面を一斉に送ると、事実が入らないので、受け取る側には定型文に見えがちです。1人ずつ、その人がしたことを1つ書きます。
展示会を終えた翌朝に送るメールの例です。
- 件名:展示会、お疲れさまでした
- ○○さん、3日間ありがとうございました。初日の午後に来場者が重なったとき、受付と説明を一人で回してくれていましたね。あの時間に名刺を60枚いただけたのは、○○さんの対応があったからだと思っています。
- 来週の代休は、都合のよい日で取ってください。片づけの残りは、△△さんと私で進めます。
- 展示会の振り返りは、来週の1on1で教えてください。次の準備で減らせることを、一緒に考えたいです。
当日は会場に行けず、報告だけを受けた場合のメールの例です。自分が知らない事実を書くより、報告の中身を読んだことを書きます。
- 件名:展示会の報告、ありがとうございました
- ○○さん、報告を読みました。2日目の夕方にブースの配置を変えて、通路側からも立ち寄りやすくしたとのこと、よい判断だったと思います。3日目の来場者が増えたのは、その効果もあったのではないでしょうか。
- 会場に行けず、申し訳なかったです。来週の1on1で、現場で困ったことを教えてください。次は私も1日は会場に入ります。
休日出勤や深夜の対応をねぎらうメールでは、気遣いの部分に、代休と、次に同じ負担が起きないための一言を入れます。
- 件名:土曜の搬入、ありがとうございました
- ○○さん、土曜の搬入の立ち会い、ありがとうございました。運送会社の到着が2時間遅れたと聞きました。待っている間も連絡をくれて、私も状況が分かって助かりました。
- 月曜は代休にしてください。次の展示会では、搬入の立ち会いを2人にして、1人に負担が寄らないようにします。
ねぎらいの言葉で避けたいこと
避けたいのは、ねぎらいが定型の言葉で終わることと、ねぎらいに別の目的を混ぜることの2つです。
- 「お疲れさま」「頑張ったね」だけで終える。事実が入っていないと、受け取る側には、誰にでも言う言葉に聞こえがちです。言い換えの例文を探しても、この問題は解決しません。
- 頑張りや根性を称える。「よく耐えた」「さすが根性がある」のような言葉は、無理をしたこと自体を評価する形になり、次も同じ無理をしてよいという意味に受け取られかねません。
- 評価や昇給の約束を添える。上司の一存で決められないことなので、果たせない約束になりがちです。
- 全員に同じ文面を送る。事実が入らず、一斉送信だと分かる文面は、ねぎらいとして受け取られにくくなります。
- ねぎらいの言葉で、指摘を包む。「よく頑張ってくれた。ただ、報告が遅かったのは直してほしい」のように続けると、本人にはねぎらいの部分が前置きに聞こえます。直してほしいことは、別の機会に、仕事の事実として伝えます。
- 逆に、ねぎらいだけで負担の原因に手を打たない。2週間残業が続いた事実をねぎらっても、次の展示会で同じ体制なら、同じことが起きます。
残業や休日出勤をねぎらうときは、 負担の話まで
残業や休日出勤をねぎらうときは、感謝で終えず、負担の原因をどう減らすかの話を、上司の側から持ち出してください。ねぎらいだけで終えると、本人には「この負担は当然のもの」と上司が考えているように見えることがあります。
- 展示会の片づけまで含めると、2週間ほど残業が続いていましたね。次の展示会は、準備の人数から見直したいので、どこが一番きつかったか教えてもらえますか。
- 搬入と当日の受付を同じ人が受け持つのは、やはり無理があったと思っています。次は分けます。
- 今回の負担は、私が準備の見積もりを甘くしたことも原因です。そこは私が直します。
疲れが残っているように見えるときは、仕事の話より先に、体調を気にかける一言を添えます。眠れていない、食欲がないといった話が続くときは、産業医や医療の専門家につなぐことを、人事の担当と相談して進めます。
- 展示会のあと、疲れが抜けていないように見えます。無理をしていませんか。しんどいときは、仕事の量は私が調整しますので、早めに言ってください。
ねぎらいが届いたかは、 何で分かるか
ねぎらいの言葉が届いたかどうかは、本人がその場で喜んだかではなく、そのあとの二人のやり取りで振り返ります。1か月ほどたったら、自分に問いかけてみてください。
- ねぎらいの言葉に、上司が知っている本人の具体的な動きを1つ入れられたでしょうか。
- 残業や休日出勤をねぎらったあと、負担の原因について、上司の側から手を打てたでしょうか。
- 展示会のあとの1on1で、大変だったことや困ったことを、二人で話せたでしょうか。
- 評価や昇給のような、上司の一存で約束できないことを、ねぎらいに混ぜずに済んだでしょうか。
ねぎらいの言葉は、上司が本人の仕事を知っていることを言葉にする機会です。言い回しを探す前に、この1か月に本人がしたことを1つ思い出すことから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下を褒めたりねぎらったりしたいのに、何をどう伝えればよいか迷うときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
褒めたい1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。
褒め言葉を一般的な言い方で済ませず、 部下がした仕事の中身に触れて伝えられます。
前回のふりかえりで勧められた一言があると、今回の1on1のどこで伝えるとよいかと一緒に書かれます。たとえば、部下の仕事のどこに価値があったかを伝える一言が勧められます。ご自身向けの内容です。
前回のふりかえりでお伝えした「営業目線で選ばれた理由を入れてくれたこと、企画側に持っていく価値があると思う」という一言を、今日の冒頭で藤本さんに伝えてみてください。
ねぎらう前に、「概要」と「MOVE」の画面で。
何をいつやり遂げたかという事実を添えて、 部下をねぎらえます。
「MOVE」は、1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一つの一覧にした画面です。担当の方が実行済みにした一歩は、「概要」の画面のダイジェストにも、いつ実行されたかが事実として書かれます。どちらもお二人に同じものが表示されます。
なお、6月9日の1回目から決まっていた一次調査(競合3社の拠点・代理店・力を入れている国を表にする)は、6月19日に森さんが実行済みです。
1on1の終了直後に、「相手に感想を送る」で。
お礼やねぎらいを、 メールを書かなくても、 1on1のその日のうちに部下に伝えられます。
「今回の1on1の感想」から当てはまるものを選んで送ると、お相手にメールとお知らせが届き、履歴のカードに送った方の名前つきで表示されます。お二人のどちらからも送れ、あとから履歴のカードの下部からも送れます。送られた感想は、その後の「1on1前のAIアドバイス」で触れられることがあります。
6月8日の感想「話してくれてありがとうございます」も届いていました。
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よくある質問
部下へのねぎらいの言葉で、 「お疲れさま」以外に何と言えばよいですか。
部下へのねぎらいの言葉は、「お疲れさま」の言い換えを探すより、上司が見ていた本人の具体的な動きを1つ添えると届きます。たとえば「初日の午後に来場者が重なったとき、受付と説明を一人で回していましたね」のように、事実を言います。そのうえで、それで誰がどう助かったかと、代休や次の負担の調整といった気遣いを添えます。言葉そのものは短くてかまいません。
部下にねぎらいのメールを送るとき、 どう書けばよいですか。
部下へのねぎらいのメールは、件名を含めて5行ほどにします。書くのは、上司が見ていた事実と、それで誰の仕事が助かったかと、代休や負担の調整などの気遣いを1つずつです。全員に同じ文面を一斉に送ると、事実が入らず定型文に見えるので、1人ずつ、その人がしたことを1つ書いてください。評価や昇給に触れる言葉は、上司の一存で約束できないので入れません。
部下をねぎらうとき、 「評価に反映する」と言ってもよいですか。
部下をねぎらうときに、「評価に反映する」「昇給で考える」と言うことは、おすすめしません。評価の結果や昇給は上司の一存では決められないので、果たせない約束になりがちです。本人から評価との関係を聞かれたときは、「今回の仕事は、私が評価を考えるときの材料の1つです。結果はこのあとの調整で決まります」のように、上司が自分で言える範囲にとどめます。ねぎらいは、知っている事実と感謝を伝えるところまでにしてください。
残業や休日出勤をした部下を、 どうねぎらえばよいですか。
残業や休日出勤をした部下には、感謝と代休の案内に加えて、同じ負担が次に起きないように上司が何をするかを、一言添えてください。「次の展示会では、搬入の立ち会いを2人にします」のような形です。感謝だけで終えると、本人には、この負担を上司が当然のものと考えているように見えることがあります。「よく耐えた」のように無理をしたこと自体を称える言い方も、避けたいところです。
ねぎらいの言葉は、 人前で言うのと二人のときに言うのと、 どちらがよいですか。
ねぎらいの言葉は、本人がどう受け取るかで、人前と二人のときを使い分けます。会議の場で短く事実を言って感謝を伝えることは、周りにも本人の仕事が伝わるので有効です。一方、体調や負担の話、次の体制の話は、二人のときにします。人前で言う内容は、本人が周りに知られてよいことに限り、迷うときは本人に「朝礼で触れてもよいですか」と先に聞くとよいでしょう。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/words-and-emails-to-appreciate-subordinates
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: