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上司の方へ部下との関わり

連絡や返信をしない部下への対応

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

連絡や返信をしない部下への対応は、無視と決めつける前に、返事のできる依頼になっているかを見直すことから始めてください。何を、いつまでに、どの形で返してほしいかが書かれていない依頼には、返事がしにくいものです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談のあと行動につながらない理由として最も多かった答えは「その時々によって違う」の26.1%でした。理由は1つにまとまっていませんでした。面談についての数字ですが、返事がない理由も1つに決めつけにくいと考えられます。依頼の書き方を直し、返事の決まりを二人で決め、上司も守ることをおすすめします。業務時間外の連絡や私用のLINEへの返事は、上司の側が求めないようにします。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で話したことが行動につながらない理由を尋ねました。最も多かった答えは「その時々によって違う」で、情報が揃っていないことや確信が持てないことを挙げた人も1割を超えていました。面談についての数字ですが、返事がない理由も1つに決めつけず、依頼に返してほしいことが書かれていたかを先に見直すことをおすすめします。

26.1%
1万人調査
面談が行動につながらない理由として「その時々によって違う」を挙げた人の割合
面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人(5つまで選択)の数字で、最も多い答えです。次は「特にない」の23.4%でした。つまり、面談のあとに動かない理由は回によって違い、1つの理由にまとまっていないということです。
11.0%
1万人調査
面談が行動につながらない理由として「判断材料はあるが確信がもてない(不安・恐れ・迷い)」を挙げた人の割合
同じ人たちの数字で、「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%でした。確信が持てないこと、情報が足りないことを理由に挙げた人が、それぞれ1割を超えているということです。

この調査は、連絡や返信について尋ねたものではありません。数字は、上司との面談で話したことが行動につながらない理由を尋ねた結果で、このページでは、返事がない理由を決めつけないための手がかりとして使っています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

連絡や返信をしない部下への対応は、返事がない理由を決めつけないことから始める

連絡や返信をしない部下への対応は、「読んでいるのに返さないのは無視だ」と決めつけないことから始めてください。返事がない理由は1つではなく、本人にもはっきりしていないことがあります。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、その理由を尋ねています(5つまで選択)。最も多い答えは「その時々によって違う」で26.1%、次が「特にない」で23.4%でした。「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%、「判断材料はあるが確信がもてない(不安・恐れ・迷い)」は11.0%です。つまり、面談のあとに行動につながらない理由は1つにまとまらず、情報が足りない、確信が持てないといった答えもそれぞれ1割を超えているということです。

面談についての数字で、連絡の返事について尋ねたものではありません。ただ、上司からの依頼への返事が止まるときにも、何を返せばよいか分からない、判断に確信が持てないといった同じ種類の理由が混ざっていると考えられます。そこで、最初の対応は注意ではなく、返事のできる依頼になっていたかを見直すことから始めます。

ここでは、会社のWebサイトの更新を担当している部下を例にします。在宅勤務の日が多く、上司は更新の依頼と進み具合の確認を、業務用のチャットで送っています。

返事がない3つの場面と、最初の一言

返事がない場面は、少なくとも3つに分かれます。場面によって、上司の最初の一言は変わります。

場面起きていること上司の最初の一言
依頼に返事がない更新の依頼を送ったが、受けたかどうかの返事がない「先ほど送った更新の依頼ですが、今日中に受けられるかどうかだけ、一言返してもらえると助かります」
進み具合の確認に返事がない期限の前に「どうなっていますか」と送ったが返事がない「金曜公開の更新ですが、今どのあたりまで進んでいますか。一言でかまいませんので、様子を教えてもらえると助かります」
夜や休日の連絡に返事がない業務時間外に送ったチャットやLINEに返事がない返事を求めない。翌営業日に「昨夜送った連絡の内容は、今日の午前中に話せますか」

出勤もなく、どの連絡にも返事がない状態は、このページの範囲ではありません。会社の決まりに沿って、その日のうちに人事の担当に連絡します。

返事のできる依頼に直し、返事の決まりを二人で決める

依頼に、何を・いつまでに・どの形で返してほしいかを書く

返事がない依頼を見直すと、「返してほしいこと」が書かれていないことがあります。「こんな感じでお願いします」「見ておいてください」という依頼は、何を返せばよいかが決まっていません。依頼には、何を、いつまでに、どの形で返してほしいかを書きます。

  • 何を。受けられるかどうか、終わる見込みの日、案への意見のどれかです。
  • いつまでに。「今日中に」「明日の午前までに」のように、日と時間帯で書きます。
  • どの形で。「一言でかまいません」「受けられるかどうかだけ」「できない場合はその理由を1行」のように、返事の形を決めます。

書き直した依頼の例です。

  • トップページのお知らせの更新をお願いします。金曜の公開に間に合うかどうかを、今日の17時までに一言返してもらえますか。間に合わない場合は、いつなら可能かを教えてください。
  • 新しいバナーの案が2つあります。どちらがよいか、明日の午前中までに、理由を1行つけて返してもらえると助かります。判断に迷う点があれば、その点だけ先に教えてください。
  • 公開の日が変わることもあるので、着手する前に、受けたという一言をもらえると段取りが組みやすいです。

返事に判断が要る依頼は、判断の材料も一緒に渡します。確信が持てないまま返事が止まることを防ぐためです。

  • バナーの案は、営業部からは案Aの希望が出ています。それも踏まえて、○○さんの意見を聞きたいです。最終的には私が決めますので、迷っていてもそのまま返してください。

返事の決まりを二人で決め、上司も守る

依頼の書き方を直したうえで、返事の決まりを二人で決めておくとよいでしょう。上司が決めて伝えるのではなく、本人のやりやすい形を聞いて決め、決まりは上司も守ります。

  • チャットの返事について、一度決めておきませんか。私からの依頼には、受けたかどうかだけを、その日のうちに一言返してもらえますか。私も、○○さんからの質問にはその日のうちに返します。
  • 作業に集中している時間は、返事が遅れてもかまいません。何時から何時は見ない、と決めてもらえれば、私はその時間を避けて送ります。
  • 返事が難しいときは、「あとで返します」の一言だけでも大丈夫です。それがあると、私のほうで待てます。
  • 私の依頼が1日にいくつも重なる日は、どれを先にしてほしいかを依頼の中に書くようにします。足りなければ聞いてください。
  • 決めたことは、私のほうでチャットの固定メッセージに書いておきます。変えたくなったら、いつでも言ってください。

返事がない状態が続いたら、チャットで催促を重ねるのではなく、直接話す時間を取ります。

  • チャットの返事がないことが続いているので、一度話したいです。責めたいのではなく、私の送り方で返しにくいところがあれば直したいんです。
  • 依頼の量が多すぎるとか、何を返せばよいか分からないとか、何でもいいので教えてください。私からの依頼で、優先順位が分からないものはありませんでしたか。

夜や休日の連絡、私用のLINEに返事がないとき

業務時間外に送った連絡に返事がないことは、部下の側の問題ではありません。上司の側が、業務時間外に返事を求めないようにします。緊急の連絡の仕方は、会社の決まりに沿って、二人で先に確認しておきます。

  • 夜や休みの日に私から連絡が入っても、翌営業日の返事で大丈夫です。本当に急ぐときは電話をしますので、チャットは待っていなくてかまいません。
  • 昨夜送った連絡は、急ぎではありませんでした。今日の午前中に、少し話せますか。

業務の連絡に私用のLINEを使うかどうかは、会社の決まりに従います。会社が業務用の道具を決めている場合は、それ以外の道具で業務の連絡を送らないようにしてください。私用のLINEに返事がないことを注意するのは、避けたいところです。

  • 業務の連絡は、これからは会社のチャットだけにします。LINEに送ってしまった分は、こちらに移しておきます。

返事がないことへの対応が、評価や処分の話になる場合は、上司の判断で口にせず、就業規則と人事の担当に確認することをおすすめします。

連絡や返信をしない部下への対応で、避けたいこと

避けたいのは、理由を決めつけて注意することと、返事がないまま上司が仕事を引き取ることの、両方です。

  • 既読で返さないのは無視だと決めて注意する。返事がない理由は1つに決まらず、本人にもはっきりしていないことがあります。先に依頼の書き方を見直してみてください。
  • 返事が来るまで催促を重ねる。催促が増えるほど、返しにくくなることがあります。2回目の催促の代わりに、直接話す時間を取るとよいでしょう。
  • 返事がないので、上司が代わりにやってしまう。返事がないまま上司が引き取ると、次からも返事がないまま進みがちです。依頼を引き取る前に、受けられるかどうかだけを聞きます。
  • 夜や休日のチャットやLINEで追いかける。業務時間外の返事は求めません。
  • 皆が見ているチャットで返事を催促する。人前で「返事がありません」と書かれると、本人は言い分を書きにくくなります。確認は、二人だけのやり取りか、直接の会話でするとよいでしょう。

返事のやり取りがうまく回るようになったかを振り返る

連絡や返信の問題がよくなったかどうかは、返事の速さだけでなく、二人で決めた形が続いているかで振り返ります。1か月ほどたったときに、次の点を自分に問いかけてみてください。

  • 依頼に、何を・いつまでに・どの形で返してほしいかを書くようになっているでしょうか。
  • 二人で決めた返事の決まりを、上司の側も守れているでしょうか。
  • 業務時間外に、返事を期待する連絡を送っていないでしょうか。
  • 返事が遅れそうなときは「あとで返します」の一言で済ませてよい、と二人の間で決まっているでしょうか。
  • 返事がないことを、本人と直接話す場で取り上げたでしょうか。チャットの中だけで済ませていないでしょうか。
  • 返事の決まりを決めてから1か月たちましたが、やりにくいところはありますか。私の送り方で、まだ返しにくいものがあれば教えてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下が相談や報告をしてくれない、本音や不満が見えないと感じるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

報告を受けるだけの時間にせず、部下が話したいことを持ち込める場として1on1を始められます。

Kakeai AI が、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1をもとに、今回どう関わるとよいかと、最初の一言の案を書きます。たとえば初めての1on1では、進み具合を聞く前に、この場をどう使いたいかを部下に先に聞く入り方が勧められることがあります。ご自身向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

「今日が初めての1on1です。山岸さんにとってこの場をどう使うと一番役に立つか、まず聞かせてもらえますか。」…業務の進捗を聞く前に「この場をどう使いたいか」を先に聞くと、山岸さんが何を持ち込んでよいかを自分で決める余地が生まれます。

1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。

その回にどう関わってほしいかを、言葉で確かめるところから1on1を始められます。

Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げ、前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。期待する対応は、部下の側だけが選べます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

長谷部さん、このテーマを今日はどう関わってほしいですか?話を聞いてほしいのか、一緒に考えてほしいのか、具体的なアドバイスが欲しいのか、一言教えていただけますか?

1on1の終了後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

相談を待つだけでなく、その回に決まった仕事の話から、部下が困りごとを言い出しやすい問いを用意できます。

「1on1後のAIアドバイス」のご自身向けの欄に、困りごとを広く尋ねた問いに部下が短く返した場面があると、その回に決まった仕事に結びつけて尋ね直す一言の案が書かれることがあります。部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、同じ問いをもう少し絞って出してみることが一手になります。たとえば「仕様書の番号の件、石田さんと話した後で、長谷部さんが動きにくいことが出てきたら教えてください」のように、今日決まった動きに紐づけた形で聞くと…

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よくある質問

部下がチャットを既読にしたまま返事をしないとき、注意すべきですか。

部下がチャットを既読にしたまま返事をしないときは、注意する前に、依頼に何を・いつまでに・どの形で返してほしいかを書いていたかを見直します。「見ておいてください」では、何を返せばよいかが決まっていません。KAKEAIの1万人調査では、面談のあと行動につながらない理由で最も多い答えは「その時々によって違う」の26.1%で、理由は1つにまとまっていません。面談についての数字ですが、返事がない理由も1つに決めつけにくいと考えられます。

部下に連絡の返事を催促するとき、どう書けばよいですか。

部下に返事を催促するときは、「返事をください」ではなく、返してほしい内容と形を書きます。「金曜公開の更新ですが、今どのあたりまで進んでいますか。一言でかまいませんので、様子を教えてもらえると助かります」のように、一言で返せる形にします。催促は1回までにして、それでも返事がなければ、チャットではなく直接話す時間を取ります。皆が見ているチャットで催促することは避けます。

休日や夜に送ったLINEに部下から返事がないのは、問題ですか。

休日や夜に送った連絡に部下から返事がないことは、部下の側の問題ではありません。業務時間外に返事を求めないのは、上司の側が守ることです。翌営業日に「昨夜送った連絡の内容は、今日の午前中に話せますか」と切り出せば十分です。業務の連絡に私用のLINEを使うかどうかは会社の決まりに従い、会社が業務用の道具を決めている場合は、そちらだけで送るようにします。緊急時の連絡の仕方は、会社の決まりに沿って、二人で先に確認しておくとよいでしょう。

連絡を無視する部下を、評価で下げてもよいですか。

連絡への返事がないことを評価にどう反映するかは、上司の一存で決めたり、その場で口にしたりせず、評価の基準と就業規則を人事の担当に確認してから考えてください。その前に、依頼に返してほしいことが書かれていたか、返事の決まりを二人で決めていたかを見直します。返事がないことを本人と直接話す場で取り上げ、「私の送り方で返しにくいところがあれば直したい」と伝えることが、評価の話より先です。

部下と連絡が取れないときは、どうすればよいですか。

部下が出勤もせず、電話にもチャットにも返事がないときは、上司一人で待たないでください。会社の決まりに沿って、その日のうちに人事の担当に連絡します。安否の確認の手順は会社ごとに決まっています。このページで扱っているのは、出勤はしていて、業務の連絡に返事がない場面です。その場合は、依頼の書き方を見直し、返事の決まりを二人で決めることから始めます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/subordinate-not-replying-to-messages

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: