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フィードバックと評価はどう違うのか
先に答え
フィードバックは、期の途中に仕事の事実と上司の見方、次にどうするかを本人に伝えることです。評価は、期の終わりに会社の基準に照らして決まる結果です。違いは「途中か結果か」と「上司が自分の考えとして言えるか、会社が決めるか」の2つです。ただし、評価の理由になる事実と上司の見方は期の途中にフィードバックとして伝えられ、2つは切り離されてはいません。KAKEAIの1万人調査では、面談で人事評価の話をしている人は、上司との面談が半年〜1年に1回の人で67.6%、週1回以上の人で25.8%でした。つまり、面談の間隔があく人ほど、面談で評価の話をしている割合が高いということです。期の途中の面談で、仕事の事実が評価シートのどの項目に関わるかを一言添えるのがおすすめです。
数字で見る
上司との面談で人事評価の話をしている人の割合は、面談の間隔があく人ほど高くなっています。一方、面談の時間の多くは具体的な仕事の話に使われています。つまり、評価の話は間隔のあく面談に集まっていて、面談の時間の多くは仕事そのものの話に使われているということです。期の途中の面談で、仕事の事実と評価の項目を結びつけて話すことをおすすめします。
- 67.6%
- 1万人調査
- 上司との面談が半年〜1年に1回の人のうち、面談で人事評価の話をしている人の割合
- 2〜3か月に1回の人では54.7%、2週間〜1か月に1回の人では35.3%、週1回以上の人では25.8%でした。つまり、面談の間隔があく人ほど、面談で評価の話をしている割合が高いということです。
- 14.0%
- 1万人調査
- 上司との面談の時間のうち、人事評価の話が占める割合(回答者の答えの平均)
- 具体的な仕事の話が占める割合は47.2%でした。つまり、面談の時間の多くは仕事そのものの話に使われていて、評価の話はその一部にとどまっているということです。
- 17.0%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合
- 同じテーマで「報告したい」は14.5%、「具体的なアドバイスがほしい」は13.2%、「意見を聞きたい」は12.9%、「話を聞いてほしい」は7.5%でした。つまり、仕事の進み具合の話で部下が上司に期待することとして最も多いのは「一緒に考えてほしい」で、「話を聞いてほしい」は最も少ないということです。
1万人調査は、フィードバックと評価の違いそのものを尋ねたものではありません。数字は、上司との面談の話題と、話題ごとの時間の割合を尋ねた結果です。利用データの割合は、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することを集計したもので、会話の中身を示すものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
フィードバックと評価の違い
フィードバックは、期の途中にいつでも、仕事の事実と上司の見方、そして次にどうするかを本人に伝えることです。評価は、期の終わりに、会社の基準に照らして決まる結果です。違いは2つあります。1つは「途中か、結果か」で、もう1つは「上司が自分の考えとして言えるか、会社の手続きで決まるか」です。
| 比べる点 | フィードバック | 評価 |
|---|---|---|
| いつ | 期の | 期の |
| 誰が | 上司が、 | 会社が、 |
| 伝える中身 | 仕事の | 項目ごとの |
| あとから | 新しい | 一度決まった |
| 本人にとって | 直すための材料 | 期の |
2つは別のものですが、切り離されてはいません。評価の結果には理由があり、その理由になる仕事の事実と上司の見方は、期の途中にフィードバックとして伝えられるものです。期の途中に上司の考えを聞けていれば、期末の評価は驚きになりにくいものです。以下では、商品の在庫管理と発注を担当している部下と、その上司の場面を例にします。先月、発注の遅れで欠品が2回起きました。評価シートには「欠品を起こさない」「在庫金額を予算内に収める」の項目があります。
評価の話は、 どの面談で出ているのか
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が半年〜1年に1回の人のうち、面談で人事評価の話をしている人は67.6%でした。2〜3か月に1回の人では54.7%、2週間〜1か月に1回の人では35.3%、週1回以上の人では25.8%です。つまり、面談の間隔があく人ほど、面談で評価の話をしている割合が高いということです。
KAKEAIの1万人調査では、面談の時間のうち人事評価の話が占める割合は、回答者の答えの平均で14.0%でした。具体的な仕事の話は47.2%です。面談の時間の多くは仕事そのものの話に使われていて、評価の話はその一部にとどまっています。
面談についての数字ですが、この2つを合わせると、評価の話は間隔のあく面談に集まっていて、普段の面談では仕事そのものの話が中心になっているということです。フィードバックと評価を結ぶには、期の途中の面談で、「この仕事は、評価シートのどの項目に関わるか」を一言添えることから始められます。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、普段の面談で評価の話をしてよい、むしろ半年に一度の面談に閉じ込めないほうがよいと考えています。具体的な基準に照らして、上司と部下が同じ資料を一緒に見ながら話すことが、フィードバックと評価をつなぐ近道になります。
上司の立場で: フィードバックと評価を分けて伝え、 途中でつなぐ
上司がフィードバックを伝えるときは、「今の時点の自分の考え」であることと、「評価の結果はこの場では決まらない」ことを、どちらも言葉にするとよいでしょう。「今の時点の考え」を省くと、部下は評価を言い渡されたように受け取りがちです。「結果はこの場では決まらない」を省くと、上司が約束できないことを約束したように聞こえます。
期の途中に、 仕事の事実と見方を伝える
- 先月の発注で、欠品が2回ありましたね。発注のタイミングをどう判断したのか、一緒に振り返ってもよいですか。
- 私から見えていたのは、販売計画が変わったあとも、発注量が前のままだったことです。○○さんの側で、見えていたことを教えてください。
評価シートの項目と結びつけて、 今の考えを言う
評価シートを二人で見ながら、上司の考えとして伝えます。採点を告げる言い方ではなく、理由と一緒に言い、相手の見方を尋ねます。
- 評価シートの「欠品を起こさない」の項目を、一緒に見てもらえますか。先月の欠品が2回あったので、今のところ私はBだと考えています。○○さんは、どう感じていますか。
- 期末の結果ではなく、今の時点の私の考えです。残りの3か月は、販売計画が変わったときに発注の判断を早められるかどうかを、一緒に見ていきたいと思っています。
- 在庫金額のほうは、予算内に収めてくれていて、私は高く評価しています。こちらは「在庫金額を予算内に収める」の項目に当たります。
評価の結果は約束せず、 考えが変わったら伝える
- 評価の結果は、このあと部内で調整されるので、私からは約束できません。ただ、私の考えが変わったときは、その時点でお伝えします。
- 期末に初めて聞く、という形にしたくないので、今のうちに話しています。
上司の側でできることを添える
フィードバックは、部下に直してもらう話だけで終わらせず、上司の側で変えられることも一緒に話します。
- 発注の判断を早めるために、私からできることはありますか。たとえば、販売計画の変更が決まったら、その日に共有する、といったことです。
- 来月からは、販売計画の会議のあとに、変更点を私からその日のうちに送ります。
部下の立場で: フィードバックを評価が下がる合図と受け取らずに聞く
部下の立場では、上司の指摘を「評価が下がる合図」として受け取ると、直す話が頭に入りにくくなります。指摘を受けたら、評価の結果ではなく、上司が今どの項目を気にしているかと、残りの期間で何ができていればよいかを聞くとよいでしょう。評価の結果そのものは、上司が約束できないものだからです。
- 先ほどのご指摘は、直してほしい点の話でしょうか。それとも、評価に関わる話でしょうか。どちらとして受け取ればよいか、教えていただけますか。
- 先月の欠品の件は、評価シートのどの項目に関わりますか。残りの期間で、何ができていればよいか教えていただけると助かります。
- 今の発注の進め方について、課長の今の時点でのお考えを伺えますか。評価の結果ではなく、今どんな点を気にされているかを知りたいです。
- 評価シートの項目を、一度一緒に見ていただけますか。期の途中に、どの項目で何を期待されているかを知っておきたいです。
部下から尋ねられた上司は、どちらの話なのかをはっきり答えます。
- 直してほしい点の話です。評価の結果は期末に決まりますが、今の私の考えも一緒にお伝えします。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」では、1on1の前に部下がテーマと、上司に期待することを選びます。その利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合は17.0%でした。「具体的なアドバイスがほしい」は13.2%、「意見を聞きたい」は12.9%です。「報告したい」は14.5%、「話を聞いてほしい」は7.5%でした。つまり、仕事の進み具合の話で部下が上司に期待することとして最も多いのは「一緒に考えてほしい」で、「話を聞いてほしい」は最も少ないということです。仕事の進め方について一緒に考えてほしい、意見を聞きたいという期待は、部下が1on1の前に選ぶものの中にも入っています。上司の今の考えを尋ねることは、評価の結果を先に聞き出すことではなく、こうした期待を伝えることの1つです。
フィードバックと評価の違いで、 よくある誤解
フィードバックと評価の違いをめぐって、次のような誤解が起きがちです。どれも、2つを「別の場で、別の人が扱うもの」と考えすぎたところから生まれていると考えられます。
- 「フィードバックと評価は切り離すべきだ」。1on1や普段の面談を評価と関係のない時間だと宣言する助言があります。KAKEAIは、評価の話を普段の面談から切り離すことをおすすめしません。評価の理由になる仕事の事実は普段の面談に出ていて、そこで上司の見方を伝えなければ、部下は期末に初めて評価の理由を聞くことになるからです。
- 「フィードバックは、評価の時期にまとめてすればよい」。期末にまとめると、部下が直せる時間が残っていません。期の途中であれば、同じ指摘が、次の発注から変えられる材料になります。
- 「上司からの指摘は、低い評価の合図だ」。上司の見方は、新しい事実が出れば変わります。指摘を受けた時点で評価が決まったわけではなく、残りの期間で何を変えるかの話です。
- 「よい点を褒めれば、高い評価を約束したことになる」。よい点を伝えることと、評価の結果を約束することは別です。上司は「私は高く評価しています」とまでは言えますが、結果は会社の手続きで決まります。
- 逆に、評価の結果だけを伝えて、理由を言わない。結果だけを告げられても、部下は何を続け、何を変えればよいかが分かりません。結果には、期の途中に伝えてきた事実と見方を、理由として添えます。
フィードバックと評価のつなぎ方がうまくいったかを、 どこで見るか
うまくいったかどうかは、期末の評価面談で部下が初めて聞く点がなかったかと、期の途中の二人のやり取りを見るとわかります。
- 期の途中の面談で、仕事の事実とともに、評価シートのどの項目に関わるかを話せていたでしょうか。
- 上司の見方を「今の時点の考え」として伝え、評価の結果を約束する言い方になっていなかったでしょうか。
- 部下の側から、評価シートのどの項目に関わるかと、残りの期間で何ができていればよいかを尋ねる機会があったでしょうか。
- 期末の評価の理由は、どれも期の途中に二人で話していた事実だったでしょうか。
- 上司の側で変えると約束したこと(販売計画の変更をその日に共有する、など)は、続いているでしょうか。
- 今日の評価の内容で、初めて聞いたと感じた点はありましたか。あれば、来期は途中で伝えるようにしたいので、教えてください。
期末に初めて聞いた点が1つでもあれば、それが、来期のフィードバックで早めに取り上げる話題になります。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
自分の仕事を感想ではなく事実から振り返りたい、お互いの見方や直した理由を聞いたまま忘れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。
自分の関わり方を、 「うまくいった」「だめだった」という感想ではなく、 その回の事実から振り返れます。
その回のよかった点と、次に試せる一言を書いた文です。上司と部下のそれぞれに、ご自身向けの別の内容が表示されます。文字起こしを使用している回は、印象ではなく、その回の実際の発言をもとに書かれます。
今日は指示を受けるたびに「承知しました」と返す場面が続きました。受け取ったことは伝わっています。…次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。
1on1の実施中と終了後に、「1on1のAI要約」で。
期の途中に話した事実とお互いの見方が二人の記録に残り、 上司が評価のコメントを書く前にも見返せます。
話のまとまりごとの見出しと要点です。実施中は2分ごとに Kakeai AI が全体を書き直し、終了後はそのまま履歴になります。誰が何を話し、どう見ているかが残り、お二人の画面に同じ内容が表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。
お客さんの選定理由 C社が…を選んでいる理由は、現場が慣れていることと担当(藤本さん)がすぐ来ること。…藤本さんは「機能で勝てないなら、慣れてると、すぐ来る、で勝ってる」と見立て、製品ではなく売り方の話ではないかと話した。
1on1の終了後に、「相手に感想を送る」で。
上司から部下へも、 部下から上司へも、 その回をどう受け取ったかを一言で伝えられます。
その回の感想を選んでお相手に送る画面です。お二人のどちらからも送れ、送った感想は履歴のカードに送った方の名前つきで表示されます。届いた感想に、のちの1on1の前に Kakeai AI がアドバイスの中で触れることがあります。
6月8日の感想「話してくれてありがとうございます」も届いていました。
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よくある質問
フィードバックと評価は、 何が違うのですか。
フィードバックと評価の違いは2つあります。1つは、フィードバックが期の途中に伝えられるものであるのに対し、評価は期の終わりに決まる結果であることです。もう1つは、フィードバックは上司が自分の考えとして言えるものであるのに対し、評価は会社の基準と手続きに沿って決まり、上司の一存では変えられないことです。ただし、評価の理由になる仕事の事実は期の途中にフィードバックとして伝えられるもので、2つは切り離されてはいません。
上司からのフィードバックは、 評価が下がる合図なのですか。
上司からのフィードバックは、評価が下がる合図とは限りません。上司の見方は、新しい事実が出れば変わりますし、評価の結果は期末に会社の手続きで決まります。指摘を受けたときは「直してほしい点の話か、評価に関わる話か」と上司に尋ねてください。そのうえで、評価シートのどの項目に関わるかと、残りの期間で何ができていればよいかを聞くとよいでしょう。評価の結果そのものは上司が約束できないので、結果ではなく上司の今の考えを聞くのがおすすめです。
1on1やフィードバックは、 評価と切り離すべきですか。
1on1やフィードバックを評価と切り離すことを、KAKEAIはおすすめしません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が半年〜1年に1回の人の67.6%が面談で人事評価の話をしていて、週1回以上の人では25.8%でした。面談の間隔があく人ほど、評価の話をしている割合が高くなっています。評価の理由になる仕事の事実は普段の面談に出ているので、そこで上司の見方を伝えなければ、部下は期末に初めて評価の理由を聞くことになります。
上司は、期の途中に評価の見通しを部下に言ってよいのですか。
上司が期の途中に評価の見通しを部下に言うことは、かまいません。ただし、「今の時点の私の考え」であることと、「結果はこの場では決まらない」ことを、どちらも言葉にします。評価シートの項目を二人で見ながら、「先月の欠品が2回あったので、今のところ私はBだと考えています」のように理由と一緒に言い、相手の見方を尋ねてください。結果を約束する言い方や、採点を告げる言い方は避けます。
フィードバックで褒めたら、 高い評価を約束したことになりますか。
フィードバックでよい点を伝えることと、高い評価を約束することは別です。上司は「在庫金額を予算内に収めてくれていて、私は高く評価しています」とまでは言えますが、評価の結果は会社の手続きで決まるので、上司の一存では約束できません。よい点を伝えるときは、評価シートのどの項目に当たるかを添え、「結果はこのあとの調整で決まります」と一言加えると、誤解が起きにくくなります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/feedback-vs-performance-evaluation-difference
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: