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上司の方へキャリア・退職・目標設定ほか

部下が退職してショックを受けたとき

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下が退職してショックを受けたときは、気持ちを驚き・寂しさ・自分を責める気持ちの3つに分けて扱うことをおすすめします。退職の理由は、本人の人生の選択・会社の条件・職場での仕事の進め方の3つに分けて考えられ、このうち上司が自分で変えられるのは職場での仕事の進め方です。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに、本音を言えないことに関わるものを挙げた人が21.8%いました。つまり、上司と話す場があっても本音を言いにくいと感じている人は、5人に1人を超えます。この調査は退職について尋ねていませんが、退職の迷いも、上司に届く前に本人の中で固まっていることがあると考えられます。気づけなかったことだけを自分の落ち度と考える必要はありません。眠れない状態が続くときは、産業医や会社の相談窓口に相談してください。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごとに、本音を言えないことに関わるものを挙げた人が5人に1人を超えていました。上司のふるまいについての困りごとを挙げた人も、少なくありません。上司と話す場があっても本音を言いにくいと感じている人も、上司のふるまいに困っている人も、珍しくはないということです。退職の迷いが届かなかったからといって「全部自分のせい」と抱え込まず、次の面談で変えることを1つ決めるところから始めてください。

21.8%
1万人調査
上司との面談の困りごとに、本音を言えないことに関わる3つのどれかを挙げた人の割合
3つの内訳は、「話したいこと、話すべきことを切り出せない」9.7%、「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」9.3%、「上司との信頼関係がなく安心して話せない」8.0%です。上司と話す場があっても本音を言いにくいと感じている人は、5人に1人を超えます。
27.3%
1万人調査
上司との面談の困りごとに、上司のふるまいについての5つのどれかを挙げた人の割合
「上司の対応が期待するものと違う」「上司が以前会話したことを覚えていない」「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」などの5つです。上司のふるまいに何か困っている部下は少なくなく、上司の側に直す点が見つかるのは珍しいことではない、という意味です。

この調査は、退職や、部下の退職のあとの上司の気持ちについては尋ねていません。数字は、上司と定期的に面談をしている人が、面談の困りごととして何を挙げたかを集計したものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下の退職にショックを受けるのは、一緒に仕事をしてきた相手だから

部下から退職の申し出を受けたあと、驚きや寂しさ、自分を責める気持ちが何日も続くことがあります。一緒に仕事を進めてきた相手がいなくなるのですから、上司が動揺するのは自然なことです。気持ちを早く消そうとするより、どの気持ちなのかを分けて見るほうが、整理は進みやすくなります。

部下の退職で上司が感じることは、おおむね次の3つに分かれます。

  • 驚き。何も聞いていなかった、気づかなかった、という気持ちです。
  • 寂しさ。相談し合い、仕事を一緒に進めてきた相手が、来月からいなくなるという気持ちです。
  • 自分を責める気持ち。自分の関わり方が悪かったのではないか、自分のせいで辞めるのではないか、という気持ちです。

このうち、寂しさは消す必要のない気持ちです。一方、驚きと自分を責める気持ちには、考え直せる部分があります。以下では、この2つの整理の仕方と、退職する部下や残っている部下との話し方を書きます。例として、お客様からの問い合わせ対応を担ってきた部下が退職する場面を使います。

「部下が辞めたのは自分のせい」と感じるときに、分けて考えること

退職の理由は、本人の人生の選択・会社の条件・職場での仕事の進め方の3つに分けて考えられます。このうち、上司が自分で変えられるのは職場での仕事の進め方です。家庭の事情や別の仕事への希望は本人のものですし、給与や勤務地や制度は、上司の一存では動かせません。「自分のせいで辞めた」という気持ちは、この3つをまとめて自分の責任にしたときに重くなりがちです。

まず、驚きについてです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに、本音を言えないことに関わる3つのどれかを挙げた人が21.8%いました。3つとは、「話したいこと、話すべきことを切り出せない」「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」「上司との信頼関係がなく安心して話せない」です。つまり、上司と話す場があっても本音を言いにくいと感じている人は、5人に1人を超えます。この調査は退職について尋ねていませんが、退職の迷いも、上司に届く前に本人の中で固まっていることがあると考えられます。気づけなかったことだけを、自分の落ち度と考える必要はありません。

次に、自分の関わり方についてです。1万人調査では、上司のふるまいについての困りごと(対応が期待するものと違う、以前会話したことを覚えていない、約束を守らないなど)のどれかを挙げた人が27.3%いました。つまり、上司のふるまいに何か困っている部下は少なくなく、上司の側に直す点が見つかるのは珍しいことではないということです。退職した部下が上司の関わり方に何かを感じていたとしても、それは残っている部下との次の面談から変えていけるものです。上司としての全部を否定する材料ではありません。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関係は両方が当事者であり、どちらか一方だけに責任を負わせるものではないと考えています。「全部自分のせいだ」も「自分には関係がない」も、どちらも当てはまりません。

気持ちの整理には、次の2つを紙に書いてみることをおすすめします。

  1. 退職した部下との面談や普段のやり取りで、今から思えば気づけたかもしれないことを、1つだけ書きます。
  2. それを踏まえて、残っている部下との次の面談で、上司として変えることを1つだけ書きます。

1つに絞るのは、思い当たることをすべて書き出すと、自分を責める材料ばかりが増えて、次の行動が決まりにくくなるからです。

なお、退職した部下を悪く言わないようにします。「裏切られた」「恩を忘れた」と感じる瞬間があっても、本人には本人の事情と選択があります。その言葉を残っている部下の前で口にすると、聞いた部下は「自分も辞めるときにそう言われる」と受け取るかもしれません。

退職する部下と、残りの期間に話すこと

退職が決まった部下との残りの期間は、理由を聞き出す時間ではなく、仕事を気持ちよく引き継ぐ時間にするとよいでしょう。退職の理由は、本人が話したいときに話せばよいものです。上司の側の気持ちは、短く正直に伝えてかまいません。

  • 正直に言うと驚きましたし、寂しいです。ただ、○○さんが考えて決めたことなので、残りの期間は気持ちよく働いてもらえるようにしたいと思っています。
  • 問い合わせ対応の引き継ぎは、誰に何を引き継ぐかを一緒に決めさせてください。○○さんが一人で抱えてきたことがあれば、それも教えてもらえますか。
  • お客様への案内は、いつ、誰から伝えるかを相談したいです。○○さんの希望を先に教えてください。
  • 最終日まで、私にしてほしいことがあれば、遠慮なく言ってください。

引き継ぎの途中で、退職する部下が「この進め方は変えたほうがよい」と話すことがあります。残っている部下の仕事にも関わる話なので、聞いておきたいところです。

  • その点は、私も気になっていました。今の体制でどう変えられそうか、○○さんの考えを教えてもらえますか。
  • 話してくれて、ありがとうございます。すぐに全部は変えられませんが、引き継ぎの資料に一緒に書いておきましょう。

最終日には、一緒に仕事をしてきたことへの感謝を言葉にして送り出します。

  • 一緒に仕事ができてよかったです。問い合わせ対応の進め方は、○○さんが整えてくれたものがこれからも残ります。ありがとうございました。

残りの期間に避けたいのは、その場で引き止めの条件を出すことです。給与や異動は上司の一存では約束できず、守れない約束は、残っている部下にも伝わります。退職する部下の仕事を急に減らしすぎることや、逆に最終日まで新しい仕事を足すことも、避けたいところです。

残っている部下と自分の上司に、部下の退職をどう話すか

残っている部下には事実と引き継ぎを、自分の上司には事実と上司として変えることを、それぞれ上司の口から話します。相手ごとに、伝えることと最初の一言は次の通りです。

相手伝えること最初の一言
残っている部下(全員がいる場)退職の事実と時期、引き継ぎの進め方。理由は本人のものとして触れない「○○さんが来月末で退職することになりました。私からは、問い合わせ対応の引き継ぎの進め方をお話しします」
残っている部下(1on1)仕事の量の心配と、職場や上司の進め方で気になっていること「○○さんの退職で、△△さんの仕事が増えることを心配しています。どの仕事が増えそうか、一緒に見てもらえますか」
自分の上司退職の事実、本人が話した理由、上司として変えること、体制の相談「○○さんから退職の申し出がありました。本人が話した理由と、私が今考えていることをお話しします」

残っている部下との1on1では、退職の話を上司から切り出し、仕事の量の話から始めます。「○○さんが辞めるのは、上司の自分に原因があると思うか」とは聞かないほうがよいでしょう。部下は答えにくく、答えても上司に気を遣った言葉になりがちです。代わりに、職場や進め方で気になっていることを尋ねます。

  • ○○さんの問い合わせ対応のうち、当面は私が△△さんと一緒に受けます。△△さんが一人で抱える形にはしません。
  • 今の職場や、私の仕事の進め方で気になっていることがあれば、この機会に教えてください。すぐに変えられないこともありますが、聞いたことには期限を決めて返事をします。
  • この間、私のほうから声をかける回数が減っていたと思います。進めにくくなっていることはありますか。

自分の上司には、本人が話した理由と、自分の推測を分けて報告します。

  • ○○さんから退職の申し出がありました。本人が話した理由は、別の分野の仕事に移りたいということです。
  • 私が気づけなかった点もあると考えています。残っているメンバーとの面談で、仕事の量と進め方を見直すつもりです。
  • 問い合わせ対応の体制について、人の補充を含めてご相談したいです。来週、案を持ってお時間をいただけますか。

部下の退職のショックが長引くとき

部下の退職のあとに眠れない、食事が進まない、仕事に向かえないという状態が2週間ほど続くときは、一人で抱えないでください。産業医や会社の相談窓口、人事の担当に相談する場面です。体調についての判断は、専門の人に委ねてください。相談先は、就業規則や社内の案内で確認できます。

気持ちの整理は、自分の上司との1on1で話すことでも進みます。自分の上司に、話したいことと、その上司に期待することを先に伝えると、話しやすくなります。

  • 部下の退職のことで、正直に言うと、気持ちの整理がついていません。今日は、まずこの話を聞いていただけますか。
  • 次の人が決まるまでの間、私の仕事の優先順位について、ご意見をいただきたいです。
  • 部下との私の関わり方について、外から見て気になる点があれば、率直に教えていただけますか。

同じ立場の管理職と話すことも助けになりますが、退職した部下の人柄や理由を話題にするのは避けてください。話すのは、自分の気持ちと、自分が次に変えることに絞ります。

部下の退職のあと、気持ちの整理ができたかを振り返る

気持ちの整理ができたかどうかは、ショックが消えたかではなく、残っている部下との面談と自分の上司への報告が以前と同じように進んでいるかで振り返るとよいでしょう。次の4つを、自分に問いかけてみてください。

  • 退職した部下のことを、残っている部下の前で悪く言わずにいられているでしょうか。
  • 残っている部下との次の面談で、仕事の量の話を上司のほうから切り出せたでしょうか。
  • 自分の上司に、気づけなかったかもしれない点を、自分の言葉で話せたでしょうか。
  • 退職の理由を、本人の選択として受け取れているでしょうか。

4つのうち1つでも「まだ」と感じるものがあれば、まずその1つから取り組んでみてください。全部が一度にできなくてもかまいません。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下が辞めたあとに、残っている部下の仕事の量や負荷を1on1で確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

残っている部下の仕事の量について、次の1on1で具体的な場面を挙げて尋ねる準備ができます。

仕事の量や兼務の話で、部下の返事が短く終わった場面があった回は、その場面を挙げて、次の回に具体的な場面を挙げて尋ねる一言の案が書かれることがあります。ご自身向けの内容で、部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…次回、同じ場面に戻るとしたら、「大丈夫」の一言で終わらせず、「月曜の午前が取られると、週の動き出しはどう変わってる?」のように、具体の場面を一つ挙げて聞いてみると、小野寺さんが答えやすくなるかもしれません。…

1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

部下が負荷の話を聞いてほしいと選んだ回に、仕事の確認だけで終わらせずに尋ねる入り方を用意できます。

「1on1の準備」で選ばれたテーマ(「心身の状態」など)と、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1を踏まえて、その回の入り方と最初の一言の案をKakeai AIが書きます。ご自身向けの内容で、部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…柳瀬さんが「話を聞いてほしい」と入れた「心身の状態」も今日のテーマにあります。…報告を受けながら、「3つで回っていない」という状況の輪郭が見えてきたところで、「どのあたりが一番きついですか」と一つずつ確かめていく流れが、自分用メモの「一個ずつ見る」に沿います。…

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

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よくある質問

部下が辞めたのは上司のせいですか。

部下が辞めた理由を、上司のせいと決めることはできません。退職の理由は、本人の人生の選択・会社の条件・職場での仕事の進め方の3つに分けて考えられ、このうち上司が自分で変えられるのは職場での仕事の進め方です。上司のふるまいに部下が困っていることは珍しくありませんが、上司の側に直す点があったとしても、それは残っている部下との次の面談から変えていけるものです。「全部自分のせいだ」も「自分には関係がない」も、どちらも当てはまりません。

部下の退職が寂しいとき、本人にその気持ちを伝えてもよいですか。

部下の退職が寂しいという気持ちは、本人に短く伝えてかまいません。「正直に言うと驚きましたし、寂しいです。ただ、○○さんが考えて決めたことなので、残りの期間は気持ちよく働いてもらえるようにしたいです」のように、気持ちと本人の決断を尊重することをセットで言います。避けたいのは、寂しさを理由に引き止めることや、その場で給与や異動の条件を出すことです。

部下が辞めたことを、自分の上司にどう報告すればよいですか。

部下の退職を自分の上司に報告するときは、本人が話した理由と、上司としての自分の推測を分けて話します。「本人が話した理由は、別の分野の仕事に移りたいということです。私が気づけなかった点もあると考えていて、残っているメンバーとの面談で仕事の量と進め方を見直すつもりです」のように伝えます。事実、自分の考え、次にすることの順です。体制の相談も、その場でお願いするとよいでしょう。

部下の退職がショックで仕事に集中できないときは、どうすればよいですか。

部下の退職がショックで眠れない、食事が進まないといった状態が2週間ほど続くときは、産業医や会社の相談窓口、人事の担当に相談してください。体調についての判断は、専門の人に委ねます。それより前の段階では、自分の上司との1on1で話すことも助けになります。「気持ちの整理がついていないので、まずこの話を聞いていただけますか」のように、話したいことと、上司に期待することを先に伝えると話しやすくなります。

部下が辞めたあと、残っている部下には何を話せばよいですか。

部下が辞めたあと、残っている部下には、退職の事実と時期、引き継ぎの進め方を上司の口から伝えます。退職の理由は本人のものとして触れず、退職した部下を悪く言わないようにします。その後の1on1では、「○○さんの退職で仕事が増えることを心配しています。どの仕事が増えそうか、一緒に見てもらえますか」と、仕事の量の話から上司が切り出します。「自分のせいで辞めたと思うか」とは尋ねないほうがよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/when-subordinate-resigns-manager-shock

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: