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キャリア面談に使えるツール・AI・サービス
先に答え
キャリア面談に使えるツールやAI、サービスは5種類に分かれ、得意なことが違います。選ぶときは、前回の話と上司が引き受けたことが次の回の最初に出てくるかどうかを、最初に見ることをおすすめします。あわせて、部下が面談の前に期待を伝えられるか、記録が二人のものになるか、AIの出力が上司の意見の代わりにならないか、会社がデータの扱いを説明できるかを見ます。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人の成果の実感は26.4%で、回答者全体の31.9%を下回りました。書式への事前入力の負担を挙げた人では32.8%です。成果の実感が低いのは、入力の手間ではなく、前の話が忘れられる困りごとを挙げた人だということです。
数字で見る
上司が前の話を覚えていない、約束を守らないという困りごとを挙げた人の成果の実感は、回答者全体を下回っています。一方、書式への事前入力の負担を挙げた人の成果の実感は、全体と変わりません。つまり、成果の実感が全体より低いのは、書式の手間を挙げた人ではなく、前の話が忘れられたり約束が守られなかったりする困りごとを挙げた人です。ツールを選ぶときも、入力欄の多さより、前回の話と決めたことを次の回に出せるかどうかを見ることをおすすめします。
- 26.4%
- 1万人調査
- 面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- この困りごとを挙げた人は6.2%です。回答者全体の成果の実感は31.9%で、上司が前の話を覚えていないという困りごとを挙げた人は、全体を下回っています。
- 23.2%
- 1万人調査
- 「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人のうち、成果につながっていると感じている人の割合
- この困りごとを挙げた人は6.2%です。約束を守らないという困りごとを挙げた人の成果の実感は、全体の31.9%を下回っています。つまり、上司が前の話を日常にいかさない、約束を守らないと感じている人は、面談の成果も感じにくいということです。
- 32.8%
- 1万人調査
- 「決められた書式やフォーマットへの事前入力など準備の負担」を挙げた人のうち、成果につながっていると感じている人の割合
- この困りごとを挙げた人は12.6%です。成果の実感は回答者全体の31.9%と変わらず、記憶や約束の困りごとを挙げた人のほうが低くなっています。
この調査は、キャリア面談やツールの利用について尋ねたものではなく、上司との定期的な面談の困りごとを尋ねたものです。数字は、それぞれの困りごとを挙げた人の、面談についての成果の実感です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
キャリア面談に使えるツール・AI・サービスの種類と、 何のために入れるのか
キャリア面談に使えるツールやAI、サービスは、面談シートから外部の相談窓口まで幅がありますが、得意なことはそれぞれ違います。選ぶ前に、何を変えるために入れるのかを決めておくことをおすすめします。
| 種類 | 主に使う人 | 得意なこと | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 面談シート・ | 上司と部下 | 聞く | 欄を |
| 人事システムの | 人事 | 全社の | 人事が |
| 1on1を | 上司と部下 | 前回の | 普段の |
| AIによる | 上司、 | 質問の | AIの |
| 外部の | 部下 | 評価者ではない | 直属の |
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、キャリアの話も、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。ツールやAI、サービスは、その面談を支えるものとして選びます。上司の代わりに面談をする道具として選ぶと、本人の今の仕事を知っている人が、話から抜けることになります。
ツールで支えたいのは、 前回の話と約束が次の回に続くこと
キャリア面談のツールは、シートの様式をそろえることより、前回の話と上司が引き受けたことを次の回に出せることを中心に選ぶのがよいと考えられます。理由は、部下の側の困りごとの数字にあります。
面談についての数字ですが、KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人は6.2%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.4%です。「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人も6.2%で、成果の実感は23.2%です。一方、「決められた書式やフォーマットへの事前入力など準備の負担」を挙げた人は12.6%で、成果の実感は32.8%でした。回答者全体では31.9%です。つまり、書式への入力の手間を挙げた人の成果の実感は全体と変わりませんが、上司が前の話を覚えていない、または約束を守らないという困りごとを挙げた人では全体を下回っています。
キャリアの話は、年に1回や半年に1回のように間隔があきやすい話です。前回に本人が話した希望と、上司が「確認して返事をする」と言ったことを、次の回の最初に二人で見られるかどうかが、ツールを入れる一番の理由になると考えられます。入力欄を増やしても、この困りごとは解消しにくいでしょう。
キャリア面談のツール・AI・サービスを選ぶ5つの観点
キャリア面談に使うツールやAI、サービスを選ぶときは、機能の数ではなく、次の5つの観点で見ることをおすすめします。
- 前回の話と決めたことが、次の回の最初に出てくること。 本人が話した希望と、上司が引き受けたこと(人事への確認、任せる仕事の変更)が、次の面談のときに二人の目の前にあるかどうかを見ます。
- 部下が面談の前に、話したいことと上司に期待することを伝えられること。 キャリアの話で部下が上司に期待することは、聞いてもらうことだけではなく、上司の意見や一緒に考えることである場合もあります。その回に何を期待しているかが、面談の前に上司に届く形かどうかを見ます。
- 記録が二人のものになる設計であること。 人事が中身を読める設計だと、部下は異動や転職の迷いを書きにくくなります。異動の希望は、面談の記録とは別の届け出で受ける形にします。
- AIの出力が、上司の意見の代わりにならないこと。 AIが出す要約や質問の候補は、上司が準備と振り返りに使うものです。AIの助言をそのまま部下に読み上げる使い方になるなら、入れないほうがよいでしょう。
- 会話のデータの扱いを説明できること。 音声が保存されるのか、AIの学習に使われるのか、どの範囲の人が見られるのかを、導入前に説明できる状態にします。
キャリア面談の記録を人事が中身まで読める設計にすることと、面談の実施率を管理職の目標にすることを、KAKEAIはおすすめしません。どちらも、ツールを入れた結果、部下が本音を話しにくくなる方向に働きがちです。
KAKEAIが提供する「Kakeai AI 1on1」については、このページの下の欄に、キャリアの話に関わる機能を載せています。
AIをキャリア面談にどう使うか: 上司の代わりではなく、 準備と記録に使う
AIをキャリア面談に使うなら、上司の代わりに話す道具ではなく、面談の前の準備と、面談のあとの記録に使うことをおすすめします。以下の例は、小売業の会社で、人事がツールを選び、店長が販売スタッフとキャリアの話をする場面です。
人事がツールやサービスを選ぶときに、提供する会社や社内の担当に確認する言い方の例です。
- 前回の面談で本人が話したことと、上司が引き受けたことは、次の面談の画面で最初に見られますか。
- 面談の記録は、上司と本人以外に、誰が見られますか。システム管理者や人事は、中身を読めない設定にできますか。
- 会話の音声は保存されますか。AIの学習に、当社のデータが使われることはありますか。
- 部下の側から、面談の前に「話したいこと」と「上司に期待すること」を入力して、上司に届ける欄はありますか。
- 上司が面談の中で引き受けたこと(人事への確認など)を、本人が見える形で残せますか。
人事が店長に、ツールの使い方を案内する言い方の例です。
- AIの要約や質問の候補は、店長ご自身の準備と振り返りのためのものです。そのまま読み上げるのではなく、ご自身の言葉で意見を伝えてください。
- 記録は、店長と本人のお二人のものとして扱い、人事は中身を読みません。異動の希望は、面談とは別の届け出で受けます。
- 分からない制度の質問が出たら、「人事に確認して次回に答える」で大丈夫です。人事の○○までご連絡ください。
店長が販売スタッフとの1on1で、ツールを使いながら話す言い方の例です。
- 前回、売り場の担当を変えてみたいと話していましたね。記録を一緒に見ながら、その後どう感じているかを教えてください。
- 前回、商品企画の仕事に関わる道筋を人事に確認すると言いましたね。答えをもらったので、今日お伝えします。
- 面談の前に「意見を聞きたい」と送ってくれていましたね。○○さんは今、どう考えていますか。それを聞いたうえで、私の意見もお話しします。
- AIの要約には、○○さんが「商品の見せ方を考える仕事に関心がある」と出ています。私もそう受け取ったのですが、違っていたら教えてください。
- 今日決めたことの進み具合は、来月の1on1の最初に二人で見ましょう。私がすることも一緒に残しておきます。
- 本部の仕事の仕組みで私が分からない点は、今日の記録に「人事に確認する」と残して、次回までに答えを持ってきます。
- 記録は私と○○さんだけが見られます。本部や人事は中身を読みませんので、そのまま話してください。
キャリア面談のツールを入れたあとに、 やらないほうがよいこと
ツールを入れたあとに避けたいのは、ツールがあることで、面談が記入と提出の作業に変わってしまうことです。
- 入力欄を増やす。聞きたいことが増えるたびに欄を足すと、面談は欄を埋める時間になります。欄は、次の回に見返すものだけにします。
- 記録の提出を上司の義務にする。提出が義務になると、記録は人事に向けた文章になり、二人の会話のためのものではなくなります。
- AIの要約を人事が読む。AIが要約を作れることと、人事がそれを読んでよいことは別です。読める設計にすると、部下は本音を話しにくくなります。
- AIの助言を、そのまま部下に伝える。部下が上司の意見を聞きたいときにAIの助言をそのまま伝えると、上司自身の考えが面談から消えてしまいます。AIの出力は、上司が自分の意見を作るための材料にします。
- ツールの利用率を、上司の評価に使う。利用率を追うと、上司は使うこと自体を目的にしがちです。見るのは、次の回に前回の話が出ているかどうかです。
- 外部の相談サービスを、上司との面談の代わりにする。評価者に言いにくいことのための別の道としては役に立ちますが、本人の今の仕事を見ている人が話に加わらなくなります。
キャリア面談のツール・AI・サービスが役に立っているかを振り返る
ツールやAI、サービスが役に立っているかどうかは、利用率や入力率ではなく、面談のあとに二人の間で何が続いたかで振り返ります。人事の側で確かめられる問いは、次の4つです。
- 次の面談の最初に、前回に本人が話した希望と、上司が引き受けたことが、二人の目の前に出ているでしょうか。
- 上司が「人事に確認して次回に答える」と言ったことについて、人事に問い合わせが届いているでしょうか。
- 部下から面談の前に、話したいことと上司に期待することが届く回は、増えているでしょうか。
- 面談で出た希望のうち、本人に何らかの返事(できること、できないことと理由)があったものは、どのくらいあるでしょうか。
4つとも、記録の中身を読まなくても、上司と本人に短く尋ねれば分かります。ツールを入れたかどうかではなく、入れたあとに前回の話が次の回に続いているかを、人事が見る習慣にすることをおすすめします。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
キャリアの話を、年に一度の面談や外部の面談だけにせず、普段の上司との1on1でも続けたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前の「1on1の準備」と、開始直後の画面で。
キャリアの話を、 年に一度の面談を待たずに、 普段の1on1の議題として部下の側から出せます。
部下は、その回に話したいテーマ(「今後のキャリア」など)と、上司に期待する対応を選べます。選んだ内容は上司の画面にも表示され、1on1の開始直後にはKakeai AIのメッセージでも示されます。
…準備されたテーマは「今後のキャリア」×「話を聞いてほしい」と「次世代コントローラの海外展開(10月量産)」×「一緒に考えてほしい」の2つです。…
相手との「概要」の画面のダイジェストと、履歴のカードで。
部下のキャリアの話が今の仕事と結びついたまま普段の1on1で続き、 その記録を上司と部下が同じ画面で見返せます。
Kakeai AIが、仕事の話とキャリアの話を一つの流れとして、直近6か月の1on1を文章にします。キャリアの話をだれに、いつ伝えるかを二人で確認したことも残ります。ダイジェストと1on1の記録は上司と部下のお二人に表示され、システム管理者には表示されません。
…西村さんへのキャリアの話は藤本さんのタイミングで行うことが確認されており、秋の公募(10月ごろ)に向けた企画職への動きはこのプロジェクトの間に企画の仕事のやり方を見ておくという方針で進んでいます。…
次の1on1の開始直後、「1on1実施中」の画面の右の列で。
前回決めたことと上司が引き受けたことが、 次の回の最初に二人の画面に出ます。
1on1で決めた次の一歩は、担当と期限と一緒に「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)に追加されます。次の1on1の開始直後には、前回決まった一歩をKakeai AIがメッセージで示します。学んだことをどの仕事で使うかを1on1で決めた場合も、同じように次の一歩として残ります。MOVEは上司と部下のお二人に表示され、システム管理者には表示されません。
…前回決まった次の一歩は「競合3社(スウェーデン・ドイツ・台湾)の製品比較。機能の一覧に、お客さんが選んだ理由を付ける」の1つでした。ここから始めましょうか。…
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- 1on1の前・最中・あとに、Kakeai AI が上司と部下それぞれに出すもの
- 導入の進め方と、ご利用企業の事例
- 料金の考え方
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よくある質問
キャリア面談に使えるツールには、 どんな種類がありますか。
キャリア面談に使えるツールやサービスは、主に5種類に分かれます。面談シートやテンプレート、人事システムの面談記録の機能、1on1を支援するサービス(AIの要約や次の一歩の記録)、AIによる会話や質問の支援、そして外部のキャリア相談サービスです。得意なことが違うので、何を変えるために入れるのかを先に決めてから選ぶことをおすすめします。最初に見るのは、前回の話と決めたことを次の回に出せるかどうかです。
キャリア面談にAIを使うと、 何ができますか。
キャリア面談にAIを使うと、面談の前に前回の話や本人の準備を踏まえた助言を出すこと、面談の会話を要約すること、面談のあとに次に取り組むことを記録に残すことができます。ただし、AIの出力は上司が準備と振り返りに使うもので、上司の意見の代わりにはなりません。部下がキャリアの話で上司に期待することには、上司の意見を聞くことや、一緒に考えることが含まれます。AIの助言をそのまま読み上げる使い方なら、入れないほうがよいでしょう。
キャリア面談のツールを選ぶときに、 何を確認すればよいですか。
キャリア面談のツールを選ぶときは、次の5つを確認します。前回の話と上司が引き受けたことが次の回の最初に出てくること、部下が面談の前に話したいことと上司に期待することを伝えられること、記録が上司と本人の二人のものになる設計であること、AIの出力が上司の意見の代わりにならないこと、そして会話のデータの扱い(音声の保存、AIの学習への利用、見られる範囲)を説明できることです。入力欄の多さや利用率の管理のしやすさは、選ぶ理由にしないことをおすすめします。
キャリア面談の記録を、 人事がツールで読めるようにしてもよいですか。
キャリア面談の記録を人事が中身まで読める設計にすることを、KAKEAIはおすすめしません。読まれると分かっている面談では、部下は異動や転職の迷いを書きにくくなり、上司は人事に向けた記録を書きがちになります。記録は上司と本人の二人のものとし、異動や配置の希望は、面談の記録とは別の届け出で受ける形に分けてください。人事が見るのは、記録の中身ではなく、面談のあとに前回の話が次の回に続いているかどうかです。
外部のキャリア相談サービスは、 上司とのキャリア面談の代わりになりますか。
外部のキャリア相談サービスは、評価者である上司には言いにくい転職や異動の迷いを話す別の道として役に立ちますが、上司とのキャリア面談の代わりにはならないと考えられます。本人の今の仕事を実際に見ていて、任せる仕事を変えられるのは直属の上司だからです。外部のサービスを置く場合は、上司との面談と並べて、別の道として案内することをおすすめします。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/career-meeting-tools-ai-services-how-to-choose
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: