上司の方へ評価の面談
アルバイトの人事評価・評価面談の進め方
先に答え
アルバイトの人事評価は、時給の改定・契約の更新・任せる仕事の範囲の3つに使われます。上司がその場で決められるのは、任せる仕事の範囲です。時給と契約は会社の制度で決まるので、面談では評価の根拠を伝え、金額や更新の約束はしません。基準は人柄の言葉ではなく、作業ごとに「一人でできる」と言える状態で決めます。面談は15分ほどでも、基準を一緒に見て上司の考えを伝え、本人の見方を聞き、次に任せる作業を1つ決めれば成り立ちます。KAKEAIの1万人調査では、面談が10分の人と60分の人の成果の実感の差は11.3ポイントでした。面談が毎回またはほぼ毎回行動につながっている人の61.3%と、ほとんどつながっていない人の7.0%の差のほうがずっと大きく、長さより行動につながるかどうかが要点です。
数字で見る
アルバイトの評価面談は、シフトの合間の短い時間で行うことになりがちです。KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の長さによる成果の実感の差は、面談がそのあとの行動につながっているかどうかによる差と比べると、小さなものでした。会社員を対象にした面談の数字ですが、短い面談でも、終わりに次に任せる作業が1つ決まっていれば、面談のあとの仕事につながりやすいと考えられます。
- 26.0%
- 1万人調査
- 上司との面談が1回10分の人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
- 20分の人では26.8%、30分の人では31.3%、60分の人では37.3%でした。面談が長い人のほうが高いものの、10分と60分の差は11.3ポイントです。面談が行動につながっているかどうかによる差(61.3%と7.0%)と比べると、長さによる差は小さなものです。
- 61.3%
- 1万人調査
- 面談が毎回またはほぼ毎回そのあとの行動につながっている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- ほとんど、または全くつながっていない人では7.0%でした。つまり、面談の成果の実感と関係が大きいのは、面談の長さより、面談がそのあとの行動につながっているかどうかだということです。
1万人調査の対象は、上司と定期的に面談をしている会社員で、アルバイトの評価面談を尋ねたものではありません。数字は、面談の長さと、面談が行動につながっているかどうかごとに、成果の実感を比べたものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
アルバイトの人事評価は何のために行うか: 時給・契約・任せる仕事の3つの使われ方
アルバイトの人事評価は、時給の改定、契約の更新、任せる仕事の範囲の3つに使われます。どの会社や店でも同じ仕組みではなく、時給の改定を店長が決められるところもあれば、本社が決めるところもあります。評価面談の前に、自分の店や部署では3つのうちどれを誰が決めるのかを確認しておくと、面談で言えることと言えないことがはっきりします。
| 評価の使われ方 | 誰が決めることが多いか | 面談で上司が言えること |
|---|---|---|
| 時給の改定 | 会社の | 評価の |
| 契約の更新 | 会社の | 更新の |
| 任せる | 現場の上司 | 次に任せる |
3つのうち、上司がその場で決められるのは、任せる仕事の範囲です。時給と契約は会社の制度で決まるので、面談では評価の根拠を伝え、金額や更新の約束はしません。労働条件に関わることなので、わからない点は雇用契約の内容と就業規則を確かめ、人事の担当に確認してください。
アルバイトの評価の基準: 作業ごとに「一人でできる」状態を決める
アルバイトの評価の基準は、「明るい」「真面目」のような人柄の言葉ではなく、担当する作業ごとに「一人でできる」と言える状態で決めることをおすすめします。飲食店のホールを例にすると、作業は、注文を受ける・料理を運ぶ・レジを締める・閉店の作業をする・新しく入った人に教える、の5つに分かれます。作業ごとに、どこまでできていれば一人でできると言えるのかを書きます。
- 注文を受ける作業は、メニューの質問に自分で答えられ、聞き間違いが月に数件以内であることです。
- 料理を運ぶ作業は、混雑する時間帯でも、運ぶ順番を自分で判断できていることです。
- レジを締める作業は、社員の立ち会いなしで締められ、差額が出たときに原因を調べて報告できることです。
- 閉店の作業は、確認表の項目を、社員の声かけなしで終えられることです。
- 新しく入った人に教える作業は、初日の人に、注文の受け方を自分の言葉で説明できることです。
基準をこの形で書いておくと、働く曜日や時間帯が違う人どうしでも、同じ物差しで見られます。人柄や年齢、学生かどうかといった属性で評価が変わらないようにするためにも、作業の言葉で書くことが役に立ちます。基準は、評価の前に本人と共有し、実際の作業と合っているかを一緒に確認しておきます。
アルバイトの評価面談の進め方: 15分でできる4つの流れ
アルバイトの評価面談は、シフトの合間の短い時間で行うことになり、長い時間は取りにくいものです。短くても、基準を一緒に見る・上司の考えを伝える・本人の見方を聞く・次に任せる作業を1つ決める、の4つがあれば面談として成り立ちます。
KAKEAIの1万人調査に、面談の長さごとの結果があります。上司との面談が1回10分の人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は26.0%でした。20分の人では26.8%、30分の人では31.3%、60分の人では37.3%です。面談が長い人のほうが高いものの、10分の人と60分の人の差は11.3ポイントでした。
一方、同じ調査で、面談が毎回またはほぼ毎回そのあとの行動につながっている人では、61.3%が面談の成果を実感していました。ほとんど、または全くつながっていない人では7.0%です。つまり、面談の長さによる11.3ポイントの差は、面談が行動につながっているかどうかによる差と比べると、ずっと小さいということです。会社員を対象にした面談についての数字ですが、アルバイトの15分の面談でも、終わりに「次に任せる作業」が1つ決まっていれば、面談のあとの仕事につながりやすいと考えられます。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。アルバイトの評価面談も同じです。本社の担当者や普段その人の仕事を見ていない人が行うより、一緒に働いている店長やリーダーが行うほうが、仕事の話として進めやすいでしょう。
1. 基準を一緒に見る
- 今日は、評価の話を15分ほどさせてください。この表が、ホールの作業ごとの基準です。一緒に見てもらえますか。
- 基準の中で、意味がわかりにくいところや、実際の作業と合っていないと感じるところはありますか。
2. 上司の考えを伝える
評価は、作業の事実をもとに、上司の考えとして理由と一緒に伝えます。
- 注文を受ける作業と料理を運ぶ作業は、もう一人でできていると私は考えています。先月の混雑した土曜も、運ぶ順番を自分で判断してくれていました。
- レジの締めは、まだ私が立ち会っている段階です。先月、差額が出たときに原因を一緒に調べましたが、次は一人で調べられるところまでいきたいと思っています。
3. 本人の見方を聞く
- ○○さん自身は、どの作業が一人でできていると感じていますか。私と見方が違うところがあれば、教えてください。
- 私が入っていない時間帯の仕事で、知っておいてほしいことはありますか。
- 今の作業の中で、やりにくいと感じていることや、道具や決まりを変えたほうがよいと思うことがあれば教えてください。
4. 次に任せる作業を1つ決める
- 来月から、レジの締めを一人でお願いしてみたいと考えています。最初の2回は私が近くにいますので、わからないことがあればその場で聞いてください。どう思いますか。
- 次に話すのは、来月の同じ頃にしましょう。それまでに、レジの締めがどうだったかを一度教えてください。
アルバイトの評価面談で、 場面ごとの言い方
アルバイトの評価面談で言い方に迷いやすい4つの場面(時給・上司が見ていない時間帯の仕事・期待に届いていない作業・契約の更新)について、言い方の例を示します。
時給について聞かれたとき
時給の改定は会社の制度で決まるので、上司は金額を約束せず、評価の根拠と、決まりを確認できる窓口を伝えます。
- 時給は会社の制度で決まっていて、私の判断だけでは決められないんです。決まりの内容は、人事に確認してお伝えします。
- 私からお伝えできるのは、○○さんの作業をどう見ているかと、次にどの作業を任せたいかです。そこは、今日この場で話しましょう。
上司が見ていない時間帯の仕事があるとき
働く時間帯が違うと、上司が見ていない仕事が出てきます。まず本人に聞き、その時間帯の責任者からも仕事の様子を聞いたうえで、本人に伝えます。
- 平日の昼の時間帯は私が入っていないので、その時間帯の仕事を、○○さんから聞かせてもらえますか。
- 昼の時間帯の責任者からも、様子を聞いています。混雑する時間帯でも運ぶ順番を自分で判断していると聞いて、助かっています。
期待に届いていない作業があるとき
期待に届いていない作業は、人柄の話にせず、どの作業のどこを、いつから変えるかを具体的に話します。
- 注文の聞き間違いが、先月は何度かありました。注文を受けたあとに、お客様に一度読み上げて確認するやり方を、来週から試してみませんか。
- 聞き間違いが起きやすいのは、どんなときだと感じていますか。混雑のせいなのか、メニューの名前が似ているせいなのか、一緒に考えたいです。
契約の更新や、 この先の働き方について話すとき
契約の更新の時期や手続きは会社の決まりに沿って伝え、本人の希望を聞きます。学業や家庭の事情など、本人の予定に関わることは、本人が話したい範囲で聞きます。
- 契約の更新の時期が来月なので、手続きのことをお伝えします。○○さんの希望も聞かせてください。働く日数や時間帯で、変えたいことはありますか。
- この先、やってみたい作業や、任されたい仕事はありますか。評価の表に無いことでもかまいません。
アルバイトの人事評価で、 おすすめしないこと
おすすめしないのは、人柄の言葉で評価することと、上司が決められない時給や契約を約束すること、そして評価の話を時給の改定のときだけにすることです。
- 人柄の言葉で評価する。「明るい」「真面目」「やる気がある」は、本人が次に何を変えればよいかを示しません。作業ごとの「一人でできる」基準で話してください。
- 時給や契約の約束をする。「次は時給を上げます」「更新は大丈夫です」は、上司の一存では決められないことの約束になります。決まりの内容を確認できる窓口を案内します。
- 学生かどうか、年齢、性別で期待を変える。同じ作業には同じ基準を当てます。働ける時間帯や日数の違いは、任せる作業の決め方に反映し、評価の基準には反映しません。
- 評価の話を、時給の改定の面談だけにする。KAKEAIは、評価の話を年に1〜2回の面談に閉じ込めることをおすすめしません。普段のシフトの中で、「この作業は、もう一人でできていますね」と作業の様子を言葉にしていれば、評価面談で初めて聞く話が減ります。
- 本人と話す前に、社員の間で評価を決めてしまう。上司が見ていない時間帯の様子を他の責任者から聞くことは必要ですが、本人の話を聞く前に結論を固めないでください。
- 人手が足りないからと、基準を下げて「一人でできる」と言う。基準を下げると、本人が一人で困る場面が増えます。足りない部分は、任せ方の工夫で補います。
アルバイトの評価面談がうまくいったかを振り返る
アルバイトの評価面談がうまくいったかどうかは、本人がその場でうなずいたかではなく、面談のあとのシフトでの二人のやり取りを振り返るとわかります。
- 面談の終わりに、次に任せる作業が1つ、二人の間で決まっていたでしょうか。
- 評価の根拠を、人柄ではなく、作業の事実で話せていたでしょうか。
- 上司が見ていない時間帯の仕事について、本人から聞く時間があったでしょうか。
- 面談のあとのシフトで、任せた作業について上司から一言伝える機会があったでしょうか。
次に任せる作業が決まらないまま終わっていたなら、面談が評価を伝えるだけで終わっていたのかもしれません。次の面談では、終わりの3分を「次に任せる作業」の話に使うところから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
評価の結果や理由をどう切り出すか、面談で話したことを次の半年にどうつなげるかに迷うときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
評価の話の前に、「メンバーに伝えたいこと」で。
評価の理由を、 人ではなく出来事の言葉で伝える準備を、 面談の前にしておけます。
次の1on1のカードの「メンバーに伝えたいこと」に入力して「保存する」をクリックすると、ご自身向けの「1on1前のAIアドバイス」が、入力した内容とこれまでの1on1、選ばれたテーマを踏まえて書き直され、どの話の流れの中で切り出すとよいかが示されます。入力した内容は部下の画面には表示されず、部下向けのアドバイスにも使われません。
評価の話をする1on1が始まったとき。
部下がこの面談に何を期待しているかを二人で確かめてから話を始められ、 面談の中で決めた次の一歩は、 担当と期限と一緒に「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)に残ります。
開始直後に、Kakeai AIのメッセージ欄に、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応、前回決まった次の一歩が示されます。会話の中から次に取り組むことが出てくると、次の一歩の候補として担当と期限が埋まり、お二人のどちらからも「決定する」で決められます。
…準備されたテーマは「今後のキャリア」×「話を聞いてほしい」と「次世代コントローラの海外展開(10月量産)」×「一緒に考えてほしい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?
評価の話をした1on1を終えたとき。
評価の話をした場面での自分の関わりと、 次の1on1で置く一言を、 その回の実際の場面をもとに振り返れます。
履歴のカードの「1on1後のAIアドバイス」に、ご自身向けの「今回よかった点」と「次の1on1や日常へ向けて」が表示されます。その回の実際の場面と発言をもとに書かれ、部下の返事が短く止まった場面があった回は、次の1on1で置く一言の案が添えられることがあります。「メンバーに伝えたいこと」を入力していた回は、それに触れられたかも振り返ります。
「今回よかった点」の一部「…今日の会話で目立ったのは評価シートの場面です。…評価シートの記入状況を確認したことで、小野寺さんが一人で抱えていた事情が出てきた場面です。…」。「次の1on1や日常へ向けて」の一部「…次回、業務の確認に入る前に「最近、どう?」と一言置いてみると、小野寺さんが自分から話す余地が生まれます。…」
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よくある質問
アルバイトの人事評価は、 何を基準にすればよいですか。
アルバイトの人事評価の基準は、「明るい」「真面目」のような人柄の言葉ではなく、担当する作業ごとに「一人でできる」と言える状態で決めることをおすすめします。たとえば飲食店のホールなら、注文を受ける・料理を運ぶ・レジを締める・閉店の作業をする・新しく入った人に教える、という作業ごとに、どこまでできていれば一人でできると言えるかを書きます。基準は、評価の前に本人と共有しておきます。
アルバイトの評価面談は、 どのくらいの時間で、 どう進めればよいですか。
アルバイトの評価面談は、15分ほどでも成り立ちます。基準を一緒に見る・上司の考えを理由と一緒に伝える・本人の見方を聞く・次に任せる作業を1つ決める、の4つの流れで進めてください。KAKEAIの1万人調査では、面談が10分の人と60分の人の成果の実感の差は11.3ポイントでした。面談が行動につながっている人(61.3%)とつながっていない人(7.0%)の差のほうが、ずっと大きい結果です。長さより、終わりに次に任せる作業が決まっているかどうかを大事にしてください。
アルバイトから評価面談で時給について聞かれたら、 上司はどう答えればよいですか。
アルバイトから時給について聞かれたとき、上司は金額の約束をせず、時給の改定が会社の制度で決まることと、決まりの内容を確認して伝えることを話します。そのうえで「私からお伝えできるのは、作業をどう見ているかと、次にどの作業を任せたいかです」と伝え、面談で話せることに戻します。時給の決まりがわからない場合は、雇用契約の内容と就業規則を確かめ、人事の担当に確認してください。
自分が見ていない時間帯に働くアルバイトを、 どう評価すればよいですか。
上司が見ていない時間帯に働くアルバイトの評価は、まず本人に、その時間帯の仕事の様子を聞くことから始めます。あわせて、その時間帯の責任者からも仕事の様子を聞き、聞いた内容は本人にも伝えます。本人の話を聞く前に、社員の間で評価の結論を固めないようにしてください。作業ごとの基準を決めておくと、見ていない時間帯の仕事でも、同じ物差しで話ができます。
アルバイトの評価面談は、 店長が行うべきですか。 本社の担当者でもよいですか。
アルバイトの評価面談は、その人の仕事を実際に見ていて、任せる作業を決められる店長やリーダーが行うことをおすすめします。理由は、評価を作業の事実で話し、次に任せる作業をその場で決められるからです。本社の担当者は、時給や契約の決まりの説明では役割がありますが、普段の仕事を見ていない人が評価を伝えると、作業の事実で話すことが難しくなります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/part-time-staff-performance-review-meeting
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: