部下の方へ1on1
1on1で上司ばかり話すときはどうすればよいか
先に答え
1on1で上司ばかり話すときは、上司に話すのをやめてもらおうとするより、自分の用件を最初に伝え、上司の話を自分の仕事に使える形に変えることから始めてください。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のどれかを選んだ人は合わせて45.6%でした。つまり、上司の考えを聞きたい部下は、半分近くに上るということです。1on1の前に話したいことと上司に期待することを一言送り、上司の経験談には「今回の私の仕事に当てはめると、どこから手をつけるとよいですか」と尋ねます。残り10分を切ったら、自分の相談に切り替えてください。
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KAKEAIの1万人調査では、上司のアドバイスや意見、一緒に考えることを一番に期待している人が半分近くいました。一方、上司の対応が期待と違う人や、上司の話が役に立たないと感じている人では、成果の実感が低くなっています。上司ばかり話す1on1では、上司の話の中身を自分の期待と仕事に近づけることをおすすめします。
- 18.3%
- 1万人調査
- 上司との面談で上司に一番期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人の割合
- 「意見を聞きたい」は14.1%、「一緒に考えてほしい」は13.2%で、上司の考えや関わりを求める3つを合わせると45.6%でした。つまり、上司の考えを聞きたい人は、部下の半分近くに上るということです。
- 12.9%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)として、「上司の対応が期待するものと違う」を選んだ人の割合
- この困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%より低くなっています。上司の対応が自分の期待と合っていない人では、成果を感じている人が少ないのです。
- 8.2%
- 1万人調査
- 面談の困りごとに「上司の話が役に立たない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 回答者全体では31.9%で、調査で尋ねた15の困りごとの中で最も低い数字です。上司の話が役に立たないと感じている人では、面談の成果の実感が低くなっています。
1万人調査は、面談で上司と部下のどちらがどれだけ話したかは尋ねていません。数字は、部下が上司に期待することと、面談の困りごとを尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
1on1で上司ばかり話すとき、 何が起きているのか
1on1で上司ばかり話す場面は、おおむね3つに分けて考えられます。上司の経験談が長い、会社や部署の説明で時間が終わる、部下の短い相談に長い答えが返ってくる、の3つです。どの場面でも、部下の側からできるのは、自分の用件を最初に伝えることと、上司の話を自分の仕事に使える形に変えることです。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人が18.3%でした。「意見を聞きたい」は14.1%、「一緒に考えてほしい」は13.2%です。上司の考えや関わりを求めるこの3つを合わせると45.6%になります。つまり、上司が自分の考えを話すことそのものは、部下の側の期待と重なっているということです。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人は12.9%でした。この人たちのうち面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体では31.9%です。「上司の話が役に立たない」を挙げた人では、面談が成果につながっていると感じている人は8.2%で、調査で尋ねた15の困りごとの中で最も低くなっています。上司の対応が自分の期待と合っていない人や、上司の話が役に立たないと感じている人では、面談の成果の実感が低い、ということです。
上司の側にも事情があります。部下がその回に何を期待しているかは、言われなければ上司には分かりません。部下が黙っていると、上司は時間を埋めようとして話し始めることがあります。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司の関わり方を「聞き役に徹する」のように1つに決めておくことをおすすめしません。そのため、上司に話すのをやめてもらうのではなく、話の中身を自分の期待と仕事に近づけることを目標にしてみてください。
| 上司ばかり話す場面 | 部下の側に起きていること | 部下ができること |
|---|---|---|
| 上司の | 自分の | 経験談を |
| 会社や | 聞きたいことを | 1on1の |
| 短い | 答えの | 「まず何から |
1on1の前にできること: 話したいことと上司に期待することを一言送る
上司ばかり話す1on1を変えるために、まずおすすめしたいのは、1on1の前に、自分の話したいことと上司に期待することを一言送ることです。上司は、部下の用件を知っていれば、その話から始められます。以下では、新しい業務システムへの移行作業を担当している場面で書きます。
- 明日の1on1では、新しいシステムへの移行の手順について、ご意見をいただきたいです。移行の順番の案を2つ作ったので、どちらがよいか伺いたいです。
- 明日は、移行作業の進み具合の報告と、1つご相談があります。相談のほうに15分ほど使わせていただきたいです。
送っていなくても、1on1の冒頭で自分から用件を伝えることはできます。上司が話し始める前の最初の一言で、その回の流れは変わりやすくなります。
- 今日は、先に私から1つ相談してもよいですか。移行の手順で、判断していただきたいことがあります。
- 今日は、私からの相談にも15分ほど使えるとうれしいです。相談は1つです。
- 前回決めた、移行のテスト項目の整理が終わりました。その続きで、1つ判断していただきたいことがあります。
1on1の最中にできること: 上司の話を、 自分の仕事に使える形に変える質問
上司の話が長く続くとき、黙って聞いているだけでは、自分の相談にたどり着けないまま終わることがあります。さえぎる必要はありませんが、話の区切りで、その話を自分の今の仕事に当てはめる質問をしてみてください。上司の経験談は、自分の案件の言葉に置き換えると、使えるものになることがあります。
- 前のシステム移行のお話、参考になります。今回の移行に当てはめると、最初に手をつけるべきなのはどこだと思われますか。
- そのときの失敗は、今回ではどの工程で起こりそうでしょうか。先に手を打っておきたいです。
- 今のお話を、私の移行計画に入れるとしたら、どの週に入れるのがよいでしょうか。
部下の短い相談に、長い答えが返ってくることもあります。答えのどこを使えばよいか分からなくなったら、1つに絞って聞き直します。
- いろいろ教えていただいて、ありがとうございます。まず何から始めればよいか、1つに絞っていただけますか。
- 今うかがった中で、来週までにやるとしたら、どれが一番大事ですか。
会社や部署の説明が続くときは、その話と自分の仕事のつながりを尋ねると、自分の話に近づけられます。
- 今の方針の話は、私の移行作業の進め方に影響しそうでしょうか。変えたほうがよい点があれば教えてください。
残り10分で、自分の話に切り替える一言を持つ
上司の話が続いて自分の話に入れないまま時間が過ぎそうなときは、残り10分を切ったあたりで、自分から切り替えます。上司を責める言い方にせず、時間を区切る形で言うと、角が立ちません。
- 残り10分ほどになったので、私から1つ相談させてください。移行のテスト期間を1週間延ばしたいのですが、ご判断いただけますか。
- すみません、時間が少なくなってきたので、今日は私の相談を1つだけ先にお願いしてもよいですか。残りは次回にうかがいます。
1on1の終わりには、次に自分がすることを口に出して確認します。上司ばかり話した回でも、この一言があると、1on1がそのあとの行動につながりやすくなります。
- 今日の話を踏まえて、来週までに移行の順番の案を1つに絞って、課長にお送りします。テスト期間のことは、課長から部長に確認していただけるのですね。
- 今日うかがったお話で、私の作業に関わる点は2つだと理解しました。違っていたら教えてください。
上司ばかり話す1on1が続くとき: 進め方そのものを上司に相談する
用件を先に伝えても、質問で自分の話に戻しても、上司ばかり話す回が3回ほど続くなら、1on1の進め方そのものを上司に相談してみてください。上司に不満を伝えるのではなく、自分がこの時間をどう使いたいかを言う形にします。
- 1on1の進め方について、1つお願いがあります。課長のお話はいつも参考になるのですが、私の相談を先に話す時間を、毎回10分いただけませんか。
- この時間を、私の仕事を前に進めるために使いたいと思っています。最初の10分は私の相談、あとは課長からのお話、という順番にしてもよいでしょうか。
避けたいのは、次の2つです。1つは、上司に「聞いてください」と頼んで、話すのをやめてもらおうとすることです。上司の意見やアドバイスを求めている部下は多く、黙ってもらうと、自分も上司の考えを聞けなくなります。もう1つは、上司の話を聞き流して時間が過ぎるのを待つことです。その回の1on1は、二人のどちらの仕事も前に進めない時間になってしまいます。
上司の話が自分の仕事の役に立たない状態が、進め方を相談したあとも続くときは、1on1だけで解決しようとしないでください。人事の担当や相談窓口に、事実を整理して相談することも考えられます。
1on1で自分の話せる時間が増えてきたかを振り返る
1on1で自分の話せる時間が増えてきたかは、上司の話が短くなったかではなく、自分の用件が1on1の中で前に進んだかで振り返ってみてください。
- 1on1の前に、話したいことと上司に期待することを、一言送れたでしょうか。
- 上司の話を、自分の今の仕事に当てはめる質問に変えられた場面があったでしょうか。
- 自分の相談に、その回のうちに上司の意見や判断が返ってきたでしょうか。
- 1on1の終わりに、次に自分がすることが決まっていたでしょうか。
上司の話が長い回があっても、その話が自分の仕事に使えて、自分の相談にも答えが返っているなら、1on1は役に立っています。話す時間の長さを比べるより、自分の仕事が動いたかどうかに目を向けてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
1on1で上司ばかりが話し、自分の用件を切り出せないまま終わってしまうときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
1on1の前、「1on1の準備」で。
その回の自分の用件と上司に期待することを、 1on1の最初に二人の画面で確認できます。
その回に話したいテーマと、上司に期待する対応を選べます(期待する対応を選べるのは部下の側だけです)。選んだ内容は上司の画面にも表示され、1on1が始まると Kakeai AI が開始の挨拶で挙げます。前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。
…準備されたテーマは「今後のキャリア」×「話を聞いてほしい」と「次世代コントローラの海外展開(10月量産)」×「一緒に考えてほしい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?
1on1の実施中、右の列の「発話割合」で。
どちらがどれだけ話しているかを、 二人が同じ数字で見ながら話せます。
お二人がそれぞれ話した割合。Kakeai AI の文章ではなく、文字起こしの文字数からシステムが計算した表示です。お二人に同じ内容が表示されます。
1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。
上司に何を話したいか、 どう関わってほしいかを、1on1の冒頭で自分から伝える準備ができます。
今日の話の軸、最初に自分から言う一言の案、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える提案。部下ご本人向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。
…最初に言う一言はこれです。「今日が初めてなので、まず私から一つ話しておきたいことを伝えてもいいですか」。…
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- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
1on1で上司が一方的に話すのは、 よくないことですか。
1on1で上司が話すこと自体は、よくないことではありません。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のどれかを選んだ人は合わせて45.6%でした。問題になるのは、上司の話が部下の期待と合っていないときや、仕事の役に立たないときです。話す量より、話の中身に目を向けてください。
1on1で上司の話が長いとき、 部下はどう切り出せばよいですか。
1on1で上司の話が長いときは、話の区切りで、その話を自分の今の仕事に当てはめる質問をしてみてください。「今回の私の作業に当てはめると、最初に手をつけるべきなのはどこだと思われますか」と尋ねると、上司の経験談を自分の案件の話に近づけられます。残り10分を切っても自分の話に入れないときは、「残り10分ほどになったので、私から1つ相談させてください」と、時間を区切る形で切り替えます。
1on1で自分が話す時間を増やすには、 どうすればよいですか。
1on1で自分が話す時間を増やすには、1on1の前に、話したいことと上司に期待することを一言送っておくことをおすすめします。「明日は移行の手順についてご意見をいただきたいです」という程度で十分です。上司は部下の用件を知っていれば、その話から始められます。送っていなくても、冒頭で「先に私から1つ相談してもよいですか」と用件を伝えると、その回の流れが変わりやすくなります。
1on1で上司に「もっと私の話を聞いてほしい」と言ってもよいですか。
1on1で自分の話す時間がほしいことを上司に伝えるのは、かまいません。ただし、「聞いてください」と頼んで上司に話すのをやめてもらう形より、自分がこの時間をどう使いたいかを言う形をおすすめします。「私の相談を先に話す時間を、毎回10分いただけませんか」のように、具体的な進め方の提案にすると、上司も受け取りやすくなります。上司の意見やアドバイスは、そのあとの時間で聞けます。
上司ばかり話す1on1は、 意味がないのでしょうか。
上司ばかり話す1on1でも、その話が自分の仕事に使えて、自分の相談に答えが返っているなら、1on1は役に立っています。KAKEAIの1万人調査で成果の実感が最も低かったのは、面談の困りごとに「上司の話が役に立たない」を挙げた人で、成果を感じている人は8.2%でした。話す時間の長さではなく、上司の話が自分の仕事に使えたかと、終わりに次に自分がすることが決まったかで振り返ってみてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-boss-talks-too-much-what-subordinates-can-do
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: