部下の方へ上司との関わり
上司と連絡がつかず捕まらないとき
先に答え
上司と連絡がつかないときは、まず用件を、上司でなければ決められないことと、ほかの人にも相談できることに分けます。上司に決めてもらう用件は、結論・期限・選択肢と自分の案を一度に送り、打ち合わせの合間に短く答えられる形にします。期限までに返事がないと仕事に影響が出るときは、返事がない場合の進め方の案も書いておきます。急ぎで連絡がつかないときは、会社の決まりに沿って、代わりに判断できる人に相談してください。連絡がつきにくい状態が続くなら、急ぎのときの連絡の取り方を、1on1で上司と決めておくとよいでしょう。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で時間を合わせにくいことが、最も多く挙がる困りごとでした。一方で、時間に困っている人のうち面談の成果を実感している人の割合は、回答者全体より高くなっています。面談についての数字ですが、上司と連絡がつきにくいときも、取れた短い時間で何を決めてもらうかを用意しておくとよいでしょう。
- 39.6%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)で、上司または自分の時間の確保のどちらかを挙げた人の割合
- 「上司の時間確保や日程調整」だけでも24.6%で、困りごとの中で最も多い答えでした。上司と面談の時間を合わせにくいことは、多くの人が抱えている困りごとだということです。
- 41.7%
- 1万人調査
- 時間の確保についての困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 回答者全体の31.9%を上回っています。時間を合わせにくいと感じている人でも、面談の成果を実感している人は少なくないということです。
1万人調査は、上司との定期的な面談についての困りごとを尋ねたもので、普段の連絡がつくかどうかは尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
上司と連絡がつかないときは、 まず用件を分ける
上司と連絡がつかないときは、何度も連絡を重ねる前に、その用件が上司でなければ決められないことかを考えます。上司に決めてもらう用件を絞っておくと、打ち合わせの合間の短い時間でも答えてもらいやすくなります。
| 用件の種類 | 例 | 上司と連絡がつかないときにできること |
|---|---|---|
| 上司の | 契約、 | 結論と |
| 知っておいてほしい報告 | 進み具合、 | まとめて |
| やり方の相談 | 書類の | 先輩や |
| 急ぎで、 | お客様からの | 会社の |
以下では、社外向けのセミナーを準備している部下を例にします。会場の仮予約の期限が明日の17時で、本契約に進むには上司の承認が必要です。上司は、今日も明日も打ち合わせが続いていて、電話にも出られない様子です。
打ち合わせばかりの上司に、 短い時間で答えてもらう伝え方
打ち合わせが続く上司には、合間の数分で読んで答えられる形で用件を送ります。結論・期限・選択肢と自分の案・返事がないときの扱いの順に書くと、上司は経緯を読み込まなくても判断できます。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として、「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人が24.6%で、困りごとの中で最も多い答えでした。「自分自身の実施時間の確保」を含め、時間についての2つのどちらかを挙げた人は39.6%です。つまり、上司と面談の時間を合わせにくいことは、多くの人が抱えている困りごとだということです。
1万人調査で、時間についての困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は41.7%でした。回答者全体の31.9%を上回っています。時間を合わせにくいと感じている人でも、面談の成果を実感している人は少なくないということです。面談についての数字で、普段の連絡がつくかどうかを尋ねたものではありません。
チャットやメールで判断をお願いするときは、次のように書きます。
- お疲れ様です。セミナーの会場について、ご判断をお願いしたいことがあります。
- 仮予約の期限が明日の17時です。本契約に進めてよいかを、それまでにお返事いただけますか。
- 候補はA会場とB会場で、私はA会場がよいと考えています。予算の範囲に収まり、駅からも近いためです。
- お返事が難しい場合は、仮予約を1週間延ばせるかを会場に問い合わせます。その形で進めてもよろしいでしょうか。
上司が一言で返せるように、答え方を示しておくのも1つの方法です。
- 「A会場で進める」か「延ばして改めて相談する」かを、一言いただければ、すぐに手続きを進めます。
電話に出ないときは、何度もかけ直すより、留守番電話に短く用件を残し、詳しい内容はチャットやメールに送ります。
- お疲れ様です。セミナーの会場について、ご判断をお願いしたくお電話しました。内容はチャットにお送りしましたので、お手すきのときにご覧ください。
電話に出ない・返事がないときの次の手
返事がないまま期限が近づいたら、連絡の手段とタイミングを変えます。それでも連絡がつかず、期限に間に合わないときは、会社の決まりに沿って、代わりに判断できる人に相談してください。
上司の予定の空いている時間に、 短い時間を予約する
共有の予定表で上司の空いている時間がわかるなら、その時間に短い打ち合わせをお願いします。打ち合わせの間の移動の時間なら話せる、という上司もいます。
- 明日の11時半から15分、お時間をいただけますか。セミナーの会場について、ご判断をお願いしたいです。
- 移動の間でもかまいません。5分ほどお電話できる時間があれば、教えていただけますか。
期限に間に合わないときは、 代わりに判断できる人に相談する
会社や部署によっては、上司が不在のときに判断する人が決まっています。決まりがあればそれに沿って、決まりがわからなければ部署の先輩に尋ねてから相談します。期限が迫っていることと、上司に連絡を試みたことを、最初に伝えます。
- 部長、お忙しいところ失礼します。田中課長に連絡がつかず、会場の仮予約の期限が今日の17時に迫っています。本契約に進めてよいか、ご判断をお願いできますか。
代わりの人に判断をお願いしたときは、上司にも、何をどう決めたのかを伝えます。上司があとから知って驚くことを避けられます。
- 課長、ご不在の間に会場の期限が来たため、部長にご相談して、A会場で本契約に進めました。経緯はチャットにまとめてお送りしています。
上司と何日も連絡がつかないとき
何日も連絡がつかない、出社もしていないといった場合は、上司の体調や家庭の事情が関わっていることもあります。自分で事情を探ろうとせず、上司の上司や人事の担当に、仕事の進め方を相談してください。
連絡がつかないことが続くとき: 連絡の取り方を上司と決めておく
上司と連絡がつきにくいことが続くなら、急ぎのときの連絡の取り方を、1on1などの落ち着いた場で上司と決めておくと安心です。上司を責める形にせず、仕事を止めないための相談として切り出します。
上司の側も、会議や自分の上司からの依頼、ほかの部下からの相談が重なり、返事が遅れていることに気づいていない場合があります。決めておきたいのは、急ぎのときの連絡の手段、期限までに返事がないときに部下の判断で進めてよい範囲、上司が不在のときに相談する人の3つです。
- 最近、ご判断をお願いしたいことが、打ち合わせの間に溜まってしまうことがあります。急ぎのときは、どの方法でご連絡するのがよいでしょうか。
- 電話とチャットのどちらなら、打ち合わせの合間に見ていただきやすいですか。
- 期限までにお返事がなかったときに、私の判断で進めてよい範囲を決めておけると助かります。
- ご不在のときに急ぎのご判断が必要になったら、どなたにご相談すればよいでしょうか。
- 週に一度、15分ほど、ご判断をお願いしたいことをまとめてご相談する時間をいただけますか。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司も部下も両方が当事者であり、どちらか一方だけに責任を負わせるものではないと考えています。連絡がつきにくい状態も、部下が我慢するか上司が改めるかのどちらかで済ませず、二人で連絡の取り方を決めておきます。そうしておけば、仕事を止めずに済む場面が増えると考えられます。
上司と連絡がつかないときに、 避けたいこと
- 返事が来るまで、仕事を止めて待つ。期限の直前になってから相談すると、選べる手が少なくなります。返事がないときの扱いを、最初の連絡に書いておきます。
- 電話を何度もかけ続ける。打ち合わせ中の上司に着信が続くと、何か大きな問題が起きたのかと心配をかけることがあります。急ぎであることと用件は、チャットなどで一度に伝えます。
- 長い文章で、経緯から書く。合間に読む上司が、何を決めればよいのかを見つけにくくなります。
- 決まりがないまま、上司を飛ばして決めてしまう。あとで上司の考えと食い違うことがあります。代わりの人に相談したときは、上司にも結果を伝えます。
- 逆に、上司が忙しそうだからと、相談そのものをあきらめる。判断が要ることは、短い形にしてでも伝えたほうが、あとで困ることが少なくなります。
上司との連絡が取りやすくなってきたかを振り返る
上司との連絡が取りやすくなってきたかどうかは、連絡の回数より、判断が要ることに期限までに答えてもらえているかで振り返るとよいでしょう。次の一歩を挙げます。
- 判断をお願いする連絡を、結論と期限から書けたら、次は選択肢と自分の案も添えてみてください。
- 期限までに返事がないときの扱いを、最初の連絡に書けたら、次はその扱いを1on1で上司と決めておくと安心です。
- 急ぎのときの連絡の方法や、上司が不在のときに相談する人が決まったら、実際に急ぎの連絡をしたあとで、その方法が合っていたかを上司と話してみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司が引き受けたことが進まない、決めたことを覚えていない、必要なときにつかまらないというときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
1on1の最中に、次の一歩の候補で。
上司が口頭で引き受けたことも、 担当のついた一歩として、 二人が見る一覧に残せます。
会話の中で上司が「確認しておく」と引き受けたことも、次の一歩の候補になることがあります。候補の担当と期限は、会話に出てきたものを Kakeai AI が入力します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックでき、決定した一歩は、1on1を終了したときに「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)に追加されます。決めなかった候補も、終了後の要約に残ります。
バンコク拠点の技術担当者の窓口を確認する
1on1の最中と終了後に、「1on1のAI要約」で。
上司が口頭で引き受けたことを、 催促の形をとらずに、 二人の記録で確かめ合えます。
Kakeai AI が、話のまとまりごとの要点と、決まった次の一歩の担当と期限を書きます。上司が引き受けた確認が、誰がいつまでにするかの形で要点に書かれることもあります。お二人の画面に同じ内容が表示されます。
…バンコクの要件はまだ未確認で、柳瀬さんが来訪中のタイ拠点長に6月15日の週のうちに確認する。…
1on1の前に、「概要」の「ダイジェスト」で。
どの話が上司の確認待ちで止まっているかを、 上司と同じ文章で確認してから、 次の1on1に臨めます。
Kakeai AI が、この半年の二人の1on1を文章にしたものです。1on1が終わるたびに書き直され、お二人に同じものが表示されます。いま途中になっている話も書かれ、どの話が誰の確認待ちかが書かれることもあります。
…石田さんの返答が出るまで長谷部さんは仕様書側を動かさない方針で、現在は柳瀬さんの確認待ちの状態です。…
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よくある質問
上司が電話に出ないときは、 何回かけ直してよいですか。
上司が電話に出ないときは、何度もかけ直すより、一度で留守番電話に短く用件を残し、詳しい内容はチャットやメールで送ります。打ち合わせ中に着信が続くと、上司は何か大きな問題が起きたのかと心配することがあります。急ぎであることと期限を書いておき、それでも期限が近づいて返事がないときに、もう一度電話をかけるか、会社の決まりに沿って代わりに判断できる人に相談します。
上司が打ち合わせばかりで、 相談する時間が取れないときはどうすればよいですか。
上司が打ち合わせばかりのときは、合間の数分で答えられる形に用件を絞って送ります。結論・期限・選択肢と自分の案・返事がないときの扱いの順に書くと、上司は経緯を読まずに判断できます。共有の予定表で空いている時間がわかるなら、15分ほどの短い打ち合わせをお願いするのも1つの方法です。相談が続くようなら、週に一度、まとめて相談する時間を上司と決めておくと、合間に追いかける回数を減らせます。
上司と連絡がつかず期限に間に合わないときは、 自分で判断してよいですか。
上司と連絡がつかず期限に間に合わないときは、自分だけで判断する前に、会社や部署の決まりに沿って、代わりに判断できる人に相談してください。上司が不在のときに判断する人が決まっている職場もあります。前もって上司と「期限までに返事がないときは、この範囲なら自分の判断で進めてよい」と決めてある場合は、その範囲で進めます。どちらの場合も、あとで上司に、何をどう決めたのかを伝えます。
上司と連絡がつかないとき、 上司の上司に相談してもよいですか。
上司と連絡がつかず、期限が迫っているなど急ぎのときは、会社の決まりに沿って上司の上司に相談してかまいません。そのときは、上司に連絡を試みたことと、期限がいつかを最初に伝えます。判断をもらったら、上司にも何をどう決めたのかを伝えておくと、上司があとから知って驚くことを避けられます。急ぎでない用件まで上司の上司に持っていくと、上司の考えと食い違うことがあるので気をつけましょう。
上司からの返事がいつも遅くて困っているとき、 どう伝えればよいですか。
上司からの返事がいつも遅いときは、責める形にせず、仕事を止めないための相談として、1on1などの落ち着いた場で切り出すとよいでしょう。たとえば「急ぎのときは、どの方法でご連絡するのがよいでしょうか」と尋ねます。急ぎのときの連絡の手段、期限までに返事がないときに自分の判断で進めてよい範囲、上司が不在のときの相談先の3つを、上司と一緒に決めておくと安心です。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/when-you-cannot-reach-your-boss
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: