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上司の方へ管理職・マネジメント

マネジメントに疲れたとき

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

マネジメントに疲れたときは、すべてを同じ力で続けようとせず、仕事を4つに仕分けてみてください。心身に出ている疲れは、産業医や医療の専門家、自分の上司と人事に相談します。準備の作り込みや、毎回うまくやろうとすることは減らしてかまいません。一方で、1on1で引き受けたことは、数を絞ってでも果たしましょう。KAKEAIの1万人調査では、上司が約束を守らないことを面談の困りごとに挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体を下回っていました。自分で決められない判断は自分の上司に、任せられる判断は部下に渡すことをおすすめします。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談が長い人ほど成果の実感は高いものの、60分の人でも成果を感じている人は37.3%でした。面談の長さだけで成果の実感が決まるわけではありません。一方、上司が約束を守らないことを困りごとに挙げた人は、成果を実感している割合が回答者全体より低くなっていました。疲れているときは、時間や準備の量より、引き受けたことを果たすことを優先しましょう。

26.8%
1万人調査
上司との面談が1回20分の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
30分の人では31.3%、60分の人では37.3%でした。長い人のほうが高いものの、60分の人でも成果を感じている人は37.3%にとどまり、面談の長さだけで成果の実感が決まるわけではありません。
23.2%
1万人調査
上司が約束を守らないことを面談の困りごとに挙げた人のうち、成果につながっていると感じている人の割合
選択肢は「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」で、回答者全体では31.9%でした。上司が約束を果たしていないと感じている人は、面談の成果を実感している割合が低いということです。

1万人調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたもので、管理職の疲れそのものは尋ねていません。23.2%は、約束についての困りごとを挙げた人の成果の実感です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

マネジメントに疲れたときは、全部を同じ力で続けず、仕分ける

マネジメントに疲れたときは、すべての仕事を同じ力で続けようとせず、「休む・相談する」「減らしてよい」「減らさない」「人に渡す」の4つに仕分けてみてください。何もかもを少しずつ続けようとすると、どれも中途半端になりかねないからです。

仕分け当てはまるものの例最初にすること
休む・相談する眠れない、食欲がない、休日も仕事が頭から離れない産業医や医療の専門家、自分の上司と人事に相談する
減らしてよい1on1の準備の作り込み、一人で答えを用意すること、毎回うまくやろうとすること準備は前回のメモを読み返す程度にする
減らさない1on1で引き受けたことを果たす、次の1on1の日程を決める引き受けることの数を絞る
人に渡す自分の一存では決められない判断、部下に任せられる判断自分の上司と部下に、具体的に頼む

以下では、学習塾の教室で、教室長が講師と一緒に冬期講習の準備と保護者面談を進めている場面を例に、仕分けごとの進め方と最初の一言を挙げます。

疲れが心身に出ているときは、仕事のやり方より先に相談する

眠れない日や食欲のない日が続く、休日も仕事のことが頭から離れないといったときは、仕事のやり方を工夫する前に、産業医や医療の専門家に相談してください。疲れがどの程度のものかは、自分では判断しにくいものです。会社の相談窓口がどこにあるかは、人事の担当に尋ねるとよいでしょう。

自分の上司には、疲れているという気持ちだけでなく、何が重なっていてどれを引き取ってほしいのかを具体的に伝えると、話が進みやすくなります。

  • 部長、少しご相談があります。冬期講習の準備と保護者面談が重なって、ここ2週間ほど疲れがたまっています。
  • 保護者面談の日程の調整を、本部の方に一部引き取っていただくことはできますか。
  • 最近、夜中に目が覚める日が続いています。今週、産業医に相談する時間をいただけますか。

休みを取ることや、役割を一時的に軽くすることができるかどうかは、就業規則を読み、人事の担当に確認したうえで考えてください。

疲れたときに減らしてよいこと:準備の作り込みと、毎回うまくやろうとすること

疲れているときは、1on1の準備を作り込むことや、毎回うまくやろうとすることから減らしてかまいません。準備は、前回のメモを読み返し、前回決めたことを確かめる程度で十分です。

1回の面談を長くしよう、と自分を追い込む必要もありません。KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が1回20分の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.8%でした。30分の人では31.3%、60分の人では37.3%です。長い人のほうが高いものの、60分の人でも成果を感じている人は37.3%にとどまります。つまり、面談の長さだけで成果の実感が決まるわけではないということです。同じ調査で成果の実感と最も関係が強かったのは、面談の長さではなく、面談がそのあとの行動につながっているかどうかでした。

疲れているときは、時間を長く取ることより、取れた時間の中で何を決めるかに力を使いましょう。話題を上司が一人で用意するより、その回に部下が話したいことから始めるほうが、準備の負担も軽くなります。

  • 今日の1on1は、○○さんが一番話したいことから始めましょう。私に期待していることも教えてください。
  • 前回のメモを見返したら、保護者面談の資料の話が途中でした。今日は、その続きからでいいですか。
  • 冬期講習の時間割について、私から1つだけ相談したいことがあります。ほかは○○さんの話を優先しましょう。

疲れていても減らさないこと:引き受けたことを果たす

疲れているときに一番減らさないほうがよいのは、1on1で引き受けたことを果たすことです。引き受けることの数を減らしてでも、引き受けたことは期限までに済ませましょう。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っています。つまり、上司が約束を果たしていないと感じている人は、面談の成果を実感している割合が低いということです。

疲れているときは、その場で引き受ける前に、本当に期限までにできるかを考えてから返事をするとよいでしょう。果たせないとわかったときは、期限の前に、理由と新しい期限を伝えます。

  • 今日の1on1で私が引き受けるのは、保護者への連絡1件だけにさせてください。そのかわり、金曜までに必ず済ませます。
  • 3つとも私が引き受けると、どれも遅れてしまいそうです。○○さんにお願いできるものはありますか。
  • 先週お約束した教材の追加の発注が、まだできていません。すみません。木曜までに済ませて、お知らせします。

次の1on1の日程も、疲れているときこそ、その場で決めておきましょう。間があいたまま次の予定が決まらないと、部下は相談したいことを持ったまま待つことになります。

  • 次の1on1は、今ここで決めてしまいませんか。来週の水曜の夕方は空いていますか。

人に渡すこと:自分の上司と部下に、判断と仕事を分ける

判断と仕事を一人で抱えたままでは、疲れから回復する時間を取りにくくなります。自分の一存では決められない判断は自分の上司に、部下に任せられる判断は部下に渡しましょう。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の面談では、上司も部下も両方が当事者だと考えています。疲れていることを部下に伝え、仕事の一部を頼むことは、弱音ではなく、二人の仕事を止めないための相談です。

  • 冬期講習の時間割の作成は、○○さんに任せたいと考えています。生徒の入れ替えが必要になりそうなときだけ、相談してもらえますか。
  • 今週は私の返事が遅れることがあると思います。急ぎのものは、授業の前の打ち合わせで直接声をかけてもらえますか。
  • 私も今月は余裕がなくて、○○さんの授業を見に行けていませんでした。最近、困っていることはありますか。

ただし、部下に気持ちの支えまで求めると、部下の負担になります。疲れの中身を詳しく話す相手は、自分の上司や同じ立場の管理職、産業医にしましょう。

同じ立場の管理職と、仕事を融通し合うのも1つの方法です。

  • 来週の保護者面談のうち2件、代わりに入っていただけませんか。その分、再来週の土曜は私が入ります。

疲れが少し落ち着いたら、遅れていたことや任せていたことについて、部下に伝えておきます。

  • 先週は返事が遅れてしまって、すみませんでした。今週からは、いつも通り対応できます。
  • 時間割の作成を引き受けてくれて、助かりました。来月の分も、このまま○○さんにお願いしてもいいですか。

マネジメントの疲れが和らいできたかを、どこで見るか

疲れが和らいできたかどうかは、気分だけでなく、心身の状態と、部下との仕事がどう動いているかの両方で見るとよいでしょう。2週間ほどたったら、次のように見直してみてください。

  • 眠れない日や、休日も仕事が頭から離れない日が続いているなら、仕事の仕分けを続ける前に、産業医と人事の担当に相談しましょう。
  • 1on1で引き受けたことを期限までに果たせていたら、次は、部下に渡した判断がうまく回っているかを部下と話してみてください。
  • 部下に渡した判断で、部下の仕事が止まらずに進んでいたら、その判断はこのまま部下に任せることを検討しましょう。
  • 準備を減らしても、1on1が部下の話したいことから始められていたら、その進め方を続けてかまいません。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下との1on1の準備や判断を一人で抱えて、疲れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

部下との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

何から話すかを一人で考え込まずに、入り方を決めてから1on1を始められます。

Kakeai AI が、これまでの1on1と、選ばれたテーマや、部下が選んだ期待する対応をもとに、その回の入り方を書きます。最初に言う一言の例が示されることもあります。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…今日最初に言う一言はこちらです。 「東南アジアの新規開拓リスト、今どんな状態か教えてもらえますか。C社の件も含めて、今一番気になっているところから聞かせてください。」…

部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

自分のどの問いかけで部下の話が進んだかを、Kakeai AI の見立てとして、具体的な場面で振り返れます。

ご自身向けに、その回によかった関わり方が、実際の発言を引いて書かれます。次の1on1や日常で試せることも添えられます。部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

「何で止まってんの?」の一問で、三浦さんが…と状況を言葉にしました。止まっている理由を具体的に引き出せたのは、この問いがあったからです。…

自分の上司との1on1で、球体を押したとき。

管理職自身の負担を、自分の上司との1on1で話す時間にできます。

ご自身の上司との1on1(ご自身が部下の側になる1on1)でも、「1on1の準備」でテーマと期待する対応を選べます。実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、選んだテーマにまだ十分触れていないとき、そのテーマに戻ることを二人に提案することがあります。提案はお二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日のテーマに「心身の状態」を「話を聞いてほしい」というかたちで入れてくれていますね。今日の会話でも、3役兼務で部長会資料・課の判断・プロジェクトの判断が集中し、部下の話を聞けていないことのほうが困ると話してくれていました。今の状態、もう少し聞かせてもらえますか。柳瀬さん、いかがでしょう?

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よくある質問

マネジメントに疲れたときは、まず何をすればよいですか。

マネジメントに疲れたときは、まず心身の状態に目を向けてください。眠れない日や食欲がない日が続いているなら、仕事のやり方を変える前に、産業医や医療の専門家と、自分の上司や人事に相談することをおすすめします。そのうえで、仕事を「減らしてよい」「減らさない」「人に渡す」に分けると、どこから手をつけるかが見えやすくなります。

疲れているとき、部下との1on1を休んでもよいですか。

疲れているときは、1on1をすべて休むより、準備の量を減らし、部下が話したいことから始める形で続けることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、面談が1回20分の人のうち26.8%、30分の人のうち31.3%が、面談が成果につながっていると感じていました。長い人ほど高いものの、長さだけで成果の実感が決まるわけではありません。体調が理由で日程を変えるときは、次の日程もあわせて伝えましょう。

マネジメントに疲れていることを、部下に伝えてもよいですか。

マネジメントに疲れていることは、部下に伝えてかまいません。ただし、気持ちを受け止めてもらうためではなく、仕事を止めないための情報として伝えるとよいでしょう。たとえば「今週は返事が遅れることがあります。急ぎのものは直接声をかけてください」と、部下が困らない頼み方を添えます。疲れの中身を詳しく話す相手は、自分の上司や産業医にしましょう。

マネジメントに疲れて、管理職を辞めたいと感じたらどうすればよいですか。

管理職を辞めたいと感じたときは、すぐに決める前に、疲れの元が役割そのもの・今の仕事の量や進め方・心身の状態のどれにあるのかを分けて考えるとよいでしょう。管理職を外れることができるかどうかや、その手続きは、就業規則を読み、人事の担当に確認してください。心身の不調があるときは、先に産業医に相談することをおすすめします。

疲れていても、部下との約束は守るべきですか。

疲れているときほど、引き受けることの数を減らし、引き受けたことは果たすことをおすすめします。KAKEAIの1万人調査で、面談の困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人を見ると、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%でした。回答者全体の31.9%を下回っています。果たせないときは、期限の前に理由と新しい期限を伝えましょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/when-you-are-tired-of-managing

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: