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チームマネジメントとは何か、 どんな力のことか
先に答え
チームマネジメントとは、チームとしての目標に向けてメンバー一人ひとりの役割と仕事を決め、メンバーどうしの仕事をつないで、進み具合を見ながら調整することです。一人ひとりとのマネジメントとの違いは、分担の境目や仕事の受け渡し、メンバーどうしの関係といった、人と人の間にあるものを扱う点にあります。チームマネジメント力は、目標と分担を言葉にする力、メンバーの間の受け渡しをつなぐ力、一人ひとりに合わせて関わる力の3つに分けると具体的になります。チームの仲をよくすることだけを指す言葉ではなく、管理職でなくても、まとめ役を任された人は担っています。
数字で見る
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1on1の前に選ばれた「人間関係」のテーマで、部下が上司に期待することの最多は「意見を聞きたい」でした。次に多いのは「話を聞いてほしい」です。KAKEAIの1万人調査では、面談で職場での人間関係の話をしている人のほうが、面談の成果を実感していました。どちらも1対1の面談についての数字ですが、メンバーどうしの関係の話は、一人ひとりとの面談でも扱ってよい話題だと考えられます。
- 15.9%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1の前に選ばれた「人間関係」のテーマのうち、部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合
- 同じテーマで「話を聞いてほしい」は14.1%、「一緒に考えてほしい」は12.3%でした。人間関係の話では、聞いてもらうことと同じくらい、上司の意見も求められているという意味です。
- 36.5%
- 1万人調査
- 上司との面談で職場での人間関係の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 人間関係の話をしていない人では29.7%でした。面談で人間関係の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じています。
利用データの割合は「人間関係」のテーマ全体に対する割合で、上司に期待することが選ばれていないテーマ(33.8%)も分母に入っています。1万人調査は1対1の面談について尋ねたもので、チームの会議については尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
チームマネジメントとは:チームの目標に向けて、 役割と仕事をつなぐこと
チームマネジメントとは、チームとしての目標に向けてメンバー一人ひとりの役割と仕事を決め、メンバーどうしの仕事をつないで、進み具合を見ながら調整することです。「チームマネジメント力」は、これらを行う力をまとめて指す言い方として使われます。
一人ひとりとのマネジメントと比べると、違いは、メンバーどうしの間にあるものを扱う点にあります。ある人の作業が終わらないと次の人が始められないという仕事の受け渡しや、分担の境目にあって誰の担当か決まっていない仕事、メンバーどうしの関係がその例です。
| 比べる点 | 一人ひとりとのマネジメント | チームマネジメント |
|---|---|---|
| 主に | その人の | チームの |
| 話す場 | 1対1の | チームの |
| うまくいかないときに | その人の | 誰の |
チームマネジメントは、管理職だけのものではありません。プロジェクトのリーダーや、数人のまとめ役を任されたメンバーも、チームマネジメントを担っています。
以下では、総務の課で、年に1回の社員総会の準備を課長と3人のメンバーで進めている場面を例にします。会場と機材の手配を受け持つAさん、発表資料のとりまとめを受け持つBさん、当日の受付と進行を受け持つCさんの3人です。
チームマネジメント力とは:目標と分担、 受け渡し、一人ひとりへの関わり方
チームマネジメント力は、3つに分けて考えると具体的になります。目標と分担を言葉にする力、メンバーの間の受け渡しをつなぐ力、一人ひとりに合わせて関わる力です。リーダーシップやコミュニケーション力といった言葉でまとめるより、場面ごとに何をするかで捉えるほうが、実際の仕事に置き換えやすいでしょう。
1. 目標と分担を言葉にする力
チームの目標は、何をいつまでにどの状態にするのかまで言葉にして、全員がいる場で伝えます。分担は、誰がどこまでを受け持つのかを、境目まで含めて決めておきます。境目があいまいなままだと、誰の担当でもない仕事が残りやすいからです。
- 今年の社員総会は、10月20日の開催です。当日、受付で長くお待たせする人が出ないようにしたいと考えています。
- 分担は、会場と機材がAさん、資料がBさん、受付と進行がCさんでどうでしょうか。境目になりそうなところを、今日のうちに出しておきたいです。
- 当日の配布物の印刷は、資料のBさんと受付のCさんのどちらが受け持つのがよさそうですか。
2. メンバーの間の受け渡しをつなぐ力
チームでは、ある人の作業の遅れが、次の人の作業を止めることがあります。受け渡しの日をメンバーどうしで決めておき、遅れそうなときは早めに相手と上司に知らせる約束をチームでしておくと、作業が止まりにくくなります。
- Bさんの資料がそろわないと、Cさんの進行表が作れませんね。資料の締め切りは、お二人で決めるのがよいと思いますが、どうでしょうか。
- 受け渡しの日に間に合わなさそうなときは、分かった時点で、相手と私に同時に知らせてもらえると助かります。
- 会場の下見には、Cさんも一緒に行けるとよさそうですね。受付の場所を、当日より前に見ておけると安心です。
3. 一人ひとりに合わせて関わる力
同じチームのメンバーでも、仕事の進み具合や、上司に期待することは人によって違います。全員に同じ関わり方をするより、1対1の面談で、その人が話したいことと上司に期待することを尋ね、関わり方を変えるとよいでしょう。
- 業者との交渉が続いていますね。今日は、私の意見を伝えたほうがよいのか、まずは話を聞いたほうがよいのか、教えてもらえますか。
- 資料の集まり具合で、困っていることはありますか。各部署への催促を私から出したほうが早いものがあれば、言ってください。
- 受付の手順を一人で考えてくれていて、助かっています。決める前に、私も一緒に考えたほうがよい点はありますか。
チームの人間関係の相談は、 1対1の面談でも出てくる
チームの中の人間関係の悩みは、チームの会議では話しにくく、1対1の面談で出てくることがあります。そのとき部下は、話を聞いてもらうことだけでなく、上司の意見も求めていることがあります。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、1on1の前に選ばれた「人間関係」のテーマを見ます。このテーマのうち、部下が上司に期待することとして「意見を聞きたい」を選んでいた割合は15.9%で最も多く、「話を聞いてほしい」が14.1%で続きました。人間関係の話では、部下は、話を聞いてもらうことと同じくらい、上司の意見を求めていることが分かります。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で職場での人間関係の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は36.5%でした。人間関係の話をしていない人では29.7%です。面談で人間関係の話をしている人のほうが、面談の成果を実感しています。
どちらも1対1の面談についての数字ですが、チームマネジメントでも、メンバーどうしの関係の話を、一人ひとりとの面談で扱ってよいと考えられます。その際は、まず事情を聞き、意見を求められたら、相手の考えを先に尋ねてから伝えるとよいでしょう。
- 話してくれてありがとうございます。Cさんとのやり取りで、どんなところに一番困っていますか。
- 私の意見を言う前に、Bさんは、どうなるのが一番よいと考えていますか。
- 私なら、締め切りを二人で決め直す場を一度持ちます。私も同席したほうが話しやすければ、そうします。
- 今日の話をCさんにどこまで伝えてよいかは、一緒に決めておきませんか。決めたこと以外は、私から話しません。
部下の立場で関われる、 チームマネジメント
チームマネジメントは、上司だけで行うものではありません。メンバーの側からも、分担の境目や受け渡しの遅れに気づいたときに早めに言葉にすると、チームの仕事が止まりにくくなります。
- 機材の手配と会場の設営の境目が、まだ決まっていないと思います。どちらが受け持つか、次の会議で決めていただけますか。
- 業者からの見積もりが遅れていて、Bさんへの受け渡しが2日ほど遅れそうです。先にお伝えしておきます。
- Cさんの進行表のために、資料の順番だけでも先にお渡しできます。Cさん、それで間に合いそうですか。
- 今の分担だと、当日の受付の人数が足りないかもしれません。ほかの課に応援をお願いできるか、ご相談できますか。
チームマネジメントについての、 よくある誤解
チームマネジメントをめぐる誤解は、チームを1つのかたまりとして扱うことから生まれます。
- チームマネジメントとは、チームの仲をよくすることだ。食事会や合宿で関係をつくることを、チームマネジメントの中心と考える助言があります。KAKEAIは、まず雑談や関係づくりから、と順番を決めることをおすすめしません。関係は、仕事の話を前に進める中でできると考えているからです。ただし、関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。関係づくりの場そのものを不要だと言っているわけではありません。
- 全員に同じ伝え方をすれば、公平になる。同じ言葉でも、仕事の進み具合や上司に期待することによって、受け取り方は違います。目標と分担は全員に同じように伝え、関わり方は一人ひとりに合わせます。
- 受け渡しは、すべてリーダーが間に入って管理する。すべてをリーダー経由にすると、リーダーの手が空くまで、メンバーの仕事が待つことになります。受け渡しの日をメンバーどうしで決めておけば、リーダーの手が空くのを待たずに進められます。
- 逆に、チームなのだから、メンバーどうしで解決してもらう。分担の境目の判断や人の手配のように、メンバーだけでは決められないことがあります。そうしたことは、上司が引き受けて決めてください。
チームマネジメントがうまくいっているかの振り返り方
チームマネジメントがうまくいっているかどうかは、チームの雰囲気より、誰の担当でもない仕事が残っていないか、受け渡しで待ちが出ていないかで振り返ることができます。1か月ほどを区切りに、次の点を振り返ってみてください。
- チームの目標と分担の境目について、上司とメンバーの受け取り方にずれが見つかったら、次の会議で、境目をもう一度言葉にしてみてください。
- 受け渡しの遅れが、遅れる前に相手と上司の両方に伝わっていたら、その知らせ方をチームの決まりとして続けます。
- 誰の担当か決まらないまま残っている仕事があれば、次の会議で受け持つ人を決めます。
- 一人ひとりとの面談で、話したいことと上司に期待することを尋ねられたら、次は、それに合わせて関わり方を変えてみましょう。
社員総会のように期限のある仕事であれば、終わったあとにチームで集まり、受け渡しで待ちが出た場面を一人1つずつ挙げてみるのもよいでしょう。次の仕事で分担を決めるときの材料になります。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下一人ひとりの今の仕事や状態、上司に期待することがまだ分からない、仕事以外の話を聞く機会が少ないと感じるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
部下との初めての1on1で、球体を押したとき。
着任したばかりで部下の仕事をまだよく知らない時期でも、 部下から教えてもらう話から1on1を始められます。
実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、お二人のこれまでの1on1と関係を踏まえた話題が1つ提案されます。初めての回で話の材料が少ないときは、部下が気になっていることや、上司に知っておいてほしいことを尋ねる話題が出ることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
初回の1on1ということで、まだお互いの状況を共有する機会がなかったかと思います。今の業務の中で気になっていることや、西村さんに知っておいてほしいことがあれば、ぜひ聞かせてもらえますか?山岸さん、いかがでしょう?
1on1の途中で、球体を押したとき。
仕事の話が続いた回でも、 部下が話したいと選んだキャリアや状態の話を、 1on1の中で聞くきっかけができます。
球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押したとき、事前に選ばれたテーマにまだ触れていなければ、Kakeai AI が、そのテーマと期待する対応を根拠に示して、時間を取ることを二人に提案することがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか? 藤本さん、いかがでしょう?
部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
部下一人ひとりへの気づきがどの言葉で届いたかを振り返り、 次の回にどう続けるかを考えられます。
ご自身向けに、部下の様子に気づいて声をかけた場面などが、実際の発言を引いて書かれることがあります。次の回でその話に戻るときの一言が添えられることもあります。部下には部下向けの別の内容が表示されます。
…今日いちばん動いた場面は、メールの返信が遅いと気づいて「なんか、疲れてない?」と声をかけた場面です。…
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よくある質問
チームマネジメントとは、簡単に言うと何ですか。
チームマネジメントとは、チームとしての目標に向けてメンバー一人ひとりの役割と仕事を決め、メンバーどうしの仕事をつないで、進み具合を見ながら調整することです。一人ひとりとのマネジメントと違うのは、分担の境目や仕事の受け渡し、メンバーどうしの関係といった、人と人の間にあるものを扱う点です。管理職だけでなく、まとめ役を任されたメンバーも担っています。
チームマネジメント力とは、どんな力のことですか。
チームマネジメント力とは、チームの目標に向けて人と仕事をつなぐ力をまとめて指す言い方です。3つに分けると、目標と分担を境目まで言葉にする力、メンバーの間の受け渡しをつなぎ遅れに早く気づけるようにする力、一人ひとりが話したいことと上司に期待することに合わせて関わる力になります。性格や才能の話ではなく、場面ごとの行動として捉えることができます。
チームマネジメントとチームビルディングは、 何が違いますか。
チームビルディングは、メンバーどうしの関係や協力のしやすさをつくる取り組みを指して使われることの多い言葉です。チームマネジメントは、それも含めて、チームの目標に向けて役割と仕事を決め、受け渡しをつないで進み具合を調整することを指します。関係は、仕事を一緒に進める中でもできていくと考えられるため、関係づくりを済ませてから仕事に入ると順番を決める必要はありません。
チームマネジメントは、管理職でなくてもできますか。
チームマネジメントは、管理職でなくても担えます。プロジェクトのリーダーや数人のまとめ役を任されたメンバーも、目標と分担を言葉にし、受け渡しの日を決め、遅れに早く気づけるようにしています。ただし、人の手配や評価のように、役職がないと決められないこともあります。その範囲は、自分の上司と確かめておくとよいでしょう。
チームのメンバーどうしの人間関係の相談を受けたら、 上司はどうすればよいですか。
メンバーどうしの人間関係の相談を受けたら、上司はまず事情を聞き、意見を求められたら、相手の考えを先に尋ねてから意見を伝えるとよいでしょう。Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1の前に選ばれた「人間関係」のテーマのうち、部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合は15.9%でした。「話を聞いてほしい」は14.1%で、同じくらいです。相談の内容をどこまで相手に伝えるかは、本人と決めます。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/what-is-team-management-and-skills
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: