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部下から上司への評価コメントの書き方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下から上司への評価コメントには、上司の人柄の採点ではなく、上司のどの行動が自分の仕事に役立ったかと、次にお願いしたいことを場面と一緒に書くのが基本です。書く前に、誰が読み、何に使われ、名前が伏せられるのかを確かめてください。会社の仕組みによって違います。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、部下が1on1のあとに送った感想で、「助かりました」が選ばれた回は13.0%でした。選択肢の感想では、何が助かったのかまでは伝わりません。評価コメントでは、それを言葉にできます。

数字で見る

Kakeai AI 1on1の利用データでは、部下が1on1のあとに送る感想で最も多いのは、自分のことや状況を知ってもらえた、というものでした。「助かりました」「気づきがありました」も選ばれています。選択肢の感想では、上司の何がよかったのかまでは伝わらないため、評価コメントでは、それを言葉で書くことをおすすめします。

46.2%
Kakeai AI 1on1 利用データ
部下が1on1のあとに送った感想のうち、「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた回の割合
感想を送った回に対する割合で、選べる10の感想の中で最も多く選ばれていました。部下が1on1のあとに上司に返す言葉は、知ってもらえたという感想が中心だということです。
13.0%
Kakeai AI 1on1 利用データ
部下が1on1のあとに送った感想のうち、「助かりました」が選ばれた回の割合
「気づきがありました」は12.7%でした。上司との1on1が仕事の助けになったことを、部下が感想で伝えている回もあります。

利用データの割合は、部下が1on1のあとに感想を送った回に対する割合で、感想はいくつでも選べます。評価コメントや多面評価について集計したものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下から上司への評価コメントは、上司の行動と、仕事への影響を書く

部下から上司への評価コメントは、上司の人柄を採点するのではなく、上司のどの行動が自分の仕事にどう影響したかを、場面と一緒に書くのが基本です。続けてほしいことと、変えてほしいこと(上司に期待すること)を分けて書くと、上司は何を続け、何を変えればよいかがわかります。

上司を評価するのは、気が重いものです。当たり障りのない感謝の言葉だけで済ませたくなることも、たまっていた不満を一度に書きたくなることもあるでしょう。どちらも、上司にとっては次に何をすればよいかがわかりにくいコメントになります。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、部下が1on1のあとに送った感想を見ました。最も多く選ばれていたのは「自分のことや状況を知ってもらえました」で、感想を送った回の46.2%です。「助かりました」は13.0%、「気づきがありました」は12.7%です。つまり、部下が1on1のあとに上司に返している言葉は、知ってもらえたという感想が中心だということです。

1on1の感想についての数字ですが、選択肢で送る感想からは、上司の何がよかったのかや、次に上司に期待することまでは伝わりません。評価コメントは、それを言葉で伝えられる機会だと考えられます。

以下では、人事部で中途採用を担当している部下が、課長についての評価コメントを書く場面を例にします。

評価コメントを書く前に確かめること:誰が読み、何に使われるか

部下から上司への評価コメントの扱いは、会社の仕組みによって違います。書く前に、人事の案内を読むか担当者に尋ねて、次の3つを確認しておくことをおすすめします。

確かめること仕組みによる違いの例書き方で気をつけること
誰が読むか上司本人だけが読む/上司の上司や人事も読む読む人に伝わる言葉で、見聞きした事実を中心に書く
名前が伏せられるか名前を伏せて上司に届く/名前が添えられて届く名前が伏せられていても、書いた人が推測されることがある前提で書く
何に使われるか上司本人の振り返りに使う/上司の評価や処遇の材料になる処遇の材料になる場合は特に、自分が見聞きした事実だけを書く

人事の担当者には、次のように尋ねるとよいでしょう。

  • 上司についてのアンケートのコメントは、どなたが読むのでしょうか。課長の評価にも使われますか。
  • コメントは、名前を伏せて届くのでしょうか。課の人数が少ないので、気になっています。

人数の少ない職場では、名前が伏せられていても、書きぶりから誰が書いたかが推測されることがあります。書いた人として上司と話すことになっても困らない内容と書き方にしておくと、安心して書けます。

ハラスメントに当たるかもしれない出来事は、評価コメントに書くのではなく、会社の相談窓口や人事の担当に、別に相談してください。評価コメントは上司本人が読む場合があり、相談した人を守りながら出来事を伝える手段には向かないためです。

続けてほしいことの書き方と例文

続けてほしいことは、どの場面で上司が何をしたかと、それが自分の仕事にどう役立ったかを、順に書きます。「いつも親身です」「頼りになります」だけでは、上司は、どの行動を続ければよいのかがわかりません。

  • 5月に応募者が急に増えた際、面接官の割り振りをその日のうちに決めてくださいました。おかげで、応募者への面接日の連絡を遅らせずに済みました。
  • 選考の判断に迷う応募者がいたとき、まず私の考えを聞いてから、課長のご意見を理由と一緒に話してくださいました。自分の判断のどこを見直せばよいかがわかり、助かりました。
  • 採用の進み具合をご報告すると、来期の人員計画で決まったことを、その場で教えてくださいます。求人の内容を早めに直せるので、助かっています。
  • 現場の部署と面接の日程がなかなか合わなかったとき、課長から部長に話していただき、翌週には日程が決まりました。
  • 求人票の書き方に迷ったとき、直す前の案を見て、よい点と気になる点を分けて教えてくださいました。次の求人票を自分で仕上げやすくなりました。

続けてほしいことを書くときは、「意見を言ってくれる」のように行動だけを書くのではなく、どの場面で助かったのかを添えるとよいでしょう。場面がわかると、上司は場面に合わせて関わり方を選べます。

変えてほしいこと・上司に期待することの書き方と例文

変えてほしいことは、責める形ではなく、次にどうしていただけると助かるかの形で、1つか2つに絞って書きます。場面を限ったお願いにすると、上司も受け取りやすくなります。

  • 求人票の確認をお願いしたとき、お返事までに1週間ほどかかることがありました。いつ頃見ていただけるか、目安だけでも先に伺えると、現場の部署に伝えやすくなります。
  • 面接の評価の基準について、課の中で受け取り方が人によって違うと感じています。次の採用の前に、課で一度すり合わせる時間をいただけるとありがたいです。
  • 1on1では、報告より相談をしたい回もあります。最初に私から「今日は相談したいです」とお伝えするので、そのときは一緒に考えていただけると助かります。
  • 急ぎの判断をお願いしたいときに、課長がつかまらないことがありました。急ぎのときの連絡の方法を、決めておいていただけるとありがたいです。

不満が大きいときほど、思いつくことを全部書きたくなります。けれども、並べるほど、上司はどれから手をつければよいのかがわからなくなります。自分の仕事への影響が大きいものから、1つか2つを選びましょう。

書くことが思いつかないとき

「特になし」と書く前に、この半年の仕事を振り返ってみてください。上司に相談した場面や判断してもらった場面を1つずつ思い出すと、そのときの上司の行動がコメントの材料になります。

  • 内定の辞退が続いた月に、辞退の理由を一緒に整理していただきました。次の面接で伝える内容を変えるきっかけになりました。

部下から上司への評価コメントで、避けたい書き方

避けたいのは、当たり障りのない感謝だけで終えることと、不満をまとめてぶつけることの両方です。

  • 「いつもありがとうございます」「特になし」だけで終える。上司は、何を続ければよいのかを知る機会を失います。
  • 逆に、たまっていた不満を一度に並べる。上司はどれから手をつければよいのかがわからず、受け止めにくくなります。
  • 人柄や能力を形容詞で評価する。「気分屋」「判断力がない」と書かれても、上司は何を変えればよいのかがわかりません。場面と行動で書きます。
  • うわさや、ほかの人から聞いた話を書く。評価コメントには、自分が見聞きしたことだけを書きます。
  • 名前が伏せられると思い込んで書く。仕組みは会社によって違います。書く前に、人事の案内を読むか担当者に尋ねておきます。

評価コメントを書いたあと、上司とのやり取りがどう変わったかを振り返る

評価コメントが役に立ったかどうかは、上司がコメントを読んだかではなく、その後の上司とのやり取りで振り返ります。数か月たったころに、次の点を振り返ってみてください。

  • コメントに書いた続けてほしいことを、普段のやり取りでも上司に伝えられているでしょうか。
  • 変えてほしいことについて、上司と話す機会はあったでしょうか。
  • 1on1などで、上司に期待することを、その都度言葉にして伝えられているでしょうか。

名前が添えられて届く仕組みなら、評価コメントをきっかけに、上司と直接話してもかまいません。

  • 先日のコメントでお願いした求人票の確認について、目安を伺えるようになって、現場の部署への連絡がしやすくなりました。ありがとうございます。
  • コメントに書いた面接の基準のすり合わせについて、次の採用の前に、少しお時間をいただけますか。
  • 評価コメントでは書ききれなかったことがあります。次の1on1で、15分ほどご相談させてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司への評価コメントや上司の選び方とは別に、日々の1on1で上司に伝えたいことがあるときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。

上司の関わり方を待つだけでなく、その回の1on1をどう使うかを自分から決めて臨めます。

「1on1の準備」で、テーマと、上司に期待する対応(「話を聞いてほしい」「一緒に考えてほしい」など)を選べます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。「1on1前のAIアドバイス」には、ご自身向けに、その回をどう使いたいかを最初に上司へ伝える一言の案が書かれることがあります。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

何を話したいかを最初に伝えることで、柳瀬さんも一緒に考えやすくなりますし、今日この場をどう使うかが自分で決められます。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

上司に考えが伝わっていないと感じるときに、自分の側から返し方を1つ変えて試せます。

ご自身向けに、その回に自分から話せた場面と、次の1on1で試せる一言が書かれます。「承知しました」のような短い返事が続いた場面があると、次に自分がすることを一言添える言い方が示されることもあります。上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。…

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よくある質問

上司の評価コメントには、何を書けばよいですか。

部下から上司への評価コメントには、上司のどの行動が自分の仕事に役立ったかと、次にどうしていただけると助かるかを、場面と一緒に書きます。たとえば「5月に応募者が急に増えた際、面接官の割り振りをその日のうちに決めてくださり、連絡を遅らせずに済みました」と書きます。いつ上司が何をして仕事がどうなったかがわかると、上司は続けるとよい行動を知ることができます。

上司への評価コメントは、名前が伏せられるなら正直に書いても大丈夫ですか。

名前が伏せられるかどうか、誰が読むかは会社の仕組みによって違うので、人事の案内を読むか担当者に尋ねて確認してください。名前が伏せられていても、人数の少ない職場では、書きぶりから誰が書いたかが推測されることがあります。正直に書くことは大切ですが、書いた人として上司と話すことになっても困らない、事実と行動に基づく書き方を選ぶとよいでしょう。

上司に不満があるとき、評価コメントにどう書けばよいですか。

上司に不満があるときは、思いつくことを全部並べず、自分の仕事への影響が大きいものを1つか2つに絞って書きます。「お返事までに1週間ほどかかることがありました。目安だけでも先に伺えると、現場の部署に伝えやすくなります」のように、次にどうしていただけると助かるかの形にすると、上司も受け取りやすくなります。

上司のよい点が思いつかないときは、どうすればよいですか。

上司のよい点が思いつかないときは、「特になし」と書く前に、この半年の仕事で上司に相談した場面や、判断してもらった場面を思い出してみてください。そのときの上司の行動と、それが自分の仕事にどう影響したかが、評価コメントの材料になります。小さな場面でもかまいません。

上司に伝えたいことは、評価コメントと1on1のどちらで伝えるのがよいですか。

上司に期待することや仕事の進め方についてのお願いは、評価コメントを待たず、1on1や普段のやり取りでその都度伝えるほうが、仕事に早く生かされます。評価コメントは、半年や1年の振り返りとしてまとめて伝える場として使い分けるとよいでしょう。ハラスメントに当たるかもしれない出来事は、どちらでもなく、会社の相談窓口や人事の担当に相談してください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/subordinate-comments-on-boss-evaluation

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: