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上司の方へ会議・ミーティング

会議で喧嘩腰になる人、言い争いの収め方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

会議で言い争いが始まったら、進行役はまず短い一言で話を止め、どちらの味方もせずに、2人の主張をそれぞれ言い直します。そのうえで、意見が分かれている点が「事実」「判断の基準」「前提」のどこにあるのかを整理し、この場で決めるか、材料をそろえて次回に持ち越すかを決めます。喧嘩腰になった人を悪者と決めつけず、言い方の話は、会議のあとに落ち着いてから別の場でします。人格を否定する言葉や威圧が続くときは、ハラスメントに当たるかどうかを上司が自分で判断せず、人事や相談窓口に相談してください。

会議の言い争いは、人と意見を分けると収めやすくなる

会議で言い争いが始まったら、進行役はまず短い一言で話を止め、どちらの味方もせずに、2人の主張をそれぞれ言い直します。そのうえで、意見が分かれている点が「事実」「判断の基準」「前提」のどこにあるのかを整理し、この場で決めるか、材料をそろえて次回に持ち越すかを決めます。喧嘩腰になった人を悪者と決めつけず、言い方の話は、会議のあとに落ち着いてから別の場でします。

会議の言い争いは、意見の対立が、人への攻撃や勝ち負けに変わった状態です。収めるべきは意見の対立そのものではありません。意見の対立は会議の材料で、分かれている点を言葉にすれば、争いは検討に戻ります。喧嘩腰になる人にも、締め切りを抱えている、以前から同じことを言い続けてきた、といった言わずにいられない事情があることが多いものです。進行役が片方を叱ると、その事情は表に出ないまま、不満だけが残ります。

以下では、紙の書類(過去の注文書の控え)の保管期間を決める会議で、経理の△△さんと営業の○○さんの言い合いが強くなった場面を例にします。

言い争いをその場で収める4つの手順と、進行役の最初の一言

言い争いを収める手順は「止める・言い直す・分かれている点を1つに絞る・決め方を決める」の4つです。順番を守ると、進行役がどちらの味方にもならずに進められます。

手順進行役がすること最初の一言
1. 止める短い一言で話を止める。理由は「整理したい」と言う「一度、ここで止めましょう。お二人の話を、私から順に整理させてください」
2. 言い直す2人の主張を、同じ長さで、進行役の言葉で言い直す「△△さんは7年で廃棄してよい、○○さんは問い合わせがあるので残したい、ということですね」
3. 分かれている点を絞る事実・判断の基準・前提のどこで分かれているかを言葉にする「分かれているのは年数ではなく、問い合わせがどのくらい来ているかという事実のところですね」
4. 決め方を決めるこの場で決めるか、材料をそろえて次回に回すかを決める「問い合わせの件数は今日は分かりません。来週までに数を出して、それを見て決めましょう」

1. 止める

止めるときの一言は短く、理由を添えます。「落ち着いてください」のように、感情を指す言葉は使いません。言われた側は、自分だけが興奮していると言われたように受け取るからです。

  • 一度、ここで止めましょう。お二人の話を、私から順に整理させてください。
  • お互いに声が大きくなっているので、一度、声を落としましょう。言いたいことは、必ず両方うかがいます。

2. 言い直す

2人の主張を、同じ長さで、進行役の言葉で言い直します。言い直したあとに「合っていますか」と尋ね、言い足りないところがあれば本人に補ってもらいます。言い直されると、話した人は自分の話が届いたと感じやすく、同じことを繰り返さずに済みます。

  • △△さんは、注文書の控えは7年で廃棄してよい、という考えですね。○○さんは、お客様から問い合わせが来るので残したい、という考えですね。私の理解が違っていたら、教えてください。
  • ○○さんの言いたいことは、年数より、問い合わせが来たときに誰が困るか、という点だと受け取りました。そこを、もう少し教えてもらえますか。

3. 分かれている点を1つに絞る

意見が分かれる理由は、多くの場合、事実・判断の基準・前提のどれかが違うことにあります。この例では、事実の違いは「問い合わせが何件来ているか」です。基準の違いは「法令で決まった期間にするか、実際の問い合わせに合わせるか」、前提の違いは「紙で残すのか、画像にして残すのか」です。どこで分かれているかを言葉にすると、争いは検討に戻ります。

  • 分かれているのは、保管の年数そのものではなく、問い合わせがどのくらい来ているかという事実のところですね。
  • 年数を決める基準を、法令で決まっている期間にするのか、問い合わせの実績にするのか。ここを先に決めませんか。
  • もう1つ、紙のまま残す前提で話していますが、画像にして残す方法もあります。その前提から、お二人の意見は違っていますか。

4. 決め方を決める

この場で決められるかどうかを、進行役が判断します。事実が足りなければ、誰が、いつまでに、何を出すかを決めて次回に回します。

  • 問い合わせの件数は、今日ここでは分かりません。○○さんに来週までに数を出してもらい、それを見て決めることにしてよいでしょうか。
  • この件は、今日の残りの時間では決めきれません。次回の最初の議題にします。
  • 法令の期間は、総務に確認します。それまで、廃棄は止めておきましょう。

喧嘩腰になった人への対応:悪者にせず、言い分を聞く

喧嘩腰になった人を、その場で「問題のある人」として扱わないようにします。進行役が強い口調の人だけをたしなめると、会議はその人の発言を抑える場に変わり、意見そのものが出てこなくなります。逆に、言い争いを「活発な議論」として放っておくと、ほかの参加者が発言できなくなります。どちらにも偏らず、強い言葉の裏にある事情を、その場で尋ねます。

  • ○○さんが強く言いたくなるのは、お客様への対応を抱えているからだと思います。その事情を、もう少し教えてもらえますか。
  • △△さんも、保管の場所が足りない中で考えていますよね。その点も、皆で共有しておきましょう。
  • お二人とも、注文書の控えをなくしてお客様に迷惑をかけたくない、という点では同じですね。

言い方そのものについては、その場で注意しません。会議の最中に「言い方を直してください」と言われた人は、内容で負けたと感じ、ますます引けなくなります。言い方の話は、落ち着いてから別の機会に切り出します。

人格を否定する言葉や、相手を威圧する言い方が続くときは、会議を一度休憩にします。その言葉がハラスメントに当たるかどうかは、進行役や上司が自分で判断せず、人事や社内の相談窓口に相談してください。会社の決まりに沿って、何が言われたかを記録として残すことも、人事に相談したうえで行います。本人には、皆の前ではなく、会議のあとに別の場で伝えます。

  • ここで10分、休憩にします。再開したら、議題の2つ目から進めます。
  • 今日の会議での言葉について、私一人で判断せず、人事にも相談したいと考えています。○○さんがどう感じていたかも、教えてください。

会議のあとに、上司として部下と話すとき

喧嘩腰になったのが自分の部下だったときは、会議のあと、落ち着いてから1on1で話します。最初に上司の評価を言わず、部下がどう感じていたかを先に尋ねます。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の面談では、上司も部下も両方が当事者だと考えています。会議でのやり取りも、部下だけに原因を求めず、進行役として自分に何ができたかを一緒に考えます。

  • 今日の会議は、途中からお互いに言い方が強くなっていましたね。○○さんは、どう感じていましたか。
  • 私は、○○さんの意見そのものは大事な指摘だったと思っています。ただ、△△さんが話し終える前に言葉をかぶせていたのが気になりました。○○さんから見ると、どうでしたか。
  • 次の会議で同じ話になったとき、私にできることはありますか。たとえば、○○さんが先に説明する時間を取ることもできます。
  • 問い合わせの対応を一人で抱えているなら、会議とは別に、その分担も考えたいです。

相手側の△△さんにも、同じように別の場で話を聞きます。本人と話す前に、上司どうしで「○○さんは次から呼ばない」のように扱いを決めることはしません。

  • 今日は言い合いになってしまいましたが、△△さんの保管の場所の話は、皆が知っておくべきことでした。あのあと、どう感じていますか。

会議の言い争いで、やらないほうがよいこと

  • その場で「言い方を直してください」と注意する。言われた人は内容で負けたと感じ、引けなくなります。言い方の話は、落ち着いてから別の場で切り出します。
  • 進行役が、正しい側を決めて終わらせる。勝ち負けが付くと、負けた側は次の会議で発言しにくくなります。決めるのは「どの事実を見て決めるか」です。
  • 言い争いが始まったら、すぐに会議を打ち切る。対立した点が何だったのかが残らず、次の会議で同じことが繰り返されがちです。ただし、威圧が続くときの休憩は別です。
  • 喧嘩腰になった人を、次の会議から呼ばない。その人の意見と事情が会議に出てこなくなり、決めたことが現場で守られにくくなります。
  • 逆に、言い争いを「活発な議論」として放っておく。2人以外の参加者が発言できず、会議が2人のものになります。
  • 本人と話す前に、上司どうしで本人の扱いを決める。本人の言い分を聞かずに決めた扱いは、本人には処分のように受け取られます。

言い争いを収められたかは、どこで分かるでしょうか

言い争いを収められたかどうかは、その場が静かになったかではなく、対立が検討に戻ったかどうかで分かります。あわせて、2人がその後も発言と仕事を続けられているかを見ます。

  • 会議が終わったあと、分かれていた点が「何の数を見れば決まるか」の形になっていたら、争いは検討に戻っています。次は、その数を誰がいつまでに出すかまで、会議の中で決めておきます。
  • 喧嘩腰になった人が、次の会議でも意見を言い続けていたら、その人の意見を抑えずに収められたということです。発言が止まっていたら、1on1で、会議で言いにくくなっていないかを尋ねます。
  • 言い争いになった2人が、会議のあとも仕事の連絡を普通に続けていたら、人への攻撃に至る前に止められています。続けられていなければ、別々に話を聞く機会を作ります。
  • 進行役の自分が、どちらかの味方になっていなかったかを振り返ります。味方になっていたと感じたら、次回の冒頭で、何を見て決めるかを先に示します。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

会議では発言の少ない人の考えが聞けない、意見がぶつかったり否定されたと感じたりした人の受け止めがわからないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の実施中に、球体をクリックしたとき。

会議では発言の少ない人の考えを、1on1で、その人に向けた問いから聞くきっかけになります。

球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。Kakeai AI が、準備されたテーマやこれまでの1on1を踏まえて、話題を一つ、相手に問いかける形で出します。お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

小野寺さんが今日のテーマとして「業務の進捗や進め方」を入れてくださっています。今どの業務が気になっているか、まず聞かせてもらえますか。小野寺さん、いかがでしょう?

上司の側で、1on1のあとに「1on1後のAIアドバイス」で。

相手の話を自分の一言で切り上げていなかったかを、次に使える問いかけと一緒に振り返れます。

大事な話の途中で相手の返事が短くなった場面があると、次に試せる問いかけの例が書かれることがあります。上司ご本人にだけ表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…次回、昇格試験の準備状況を確認するタイミングで、「社内の評価の場面って、具体的にどんなときが一番きつい?」と一問戻してみませんか。…

上司の側で、1on1のあとに「1on1後のAIアドバイス」で。

会議で意見をまとめる前に一人ひとりの考えを聞くとき、どの問いかけで相手の話が進んだかを具体的に振り返れます。

上司の問いかけをきっかけに、相手が自分の言葉で話した場面が、その回の会話をもとに書かれることがあります。上司ご本人にだけ表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

「どのへんが一番」と掘り下げた問いに、長谷部さんは意思決定の手順の違いを自分の言葉で説明してくれました。…

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よくある質問

会議で喧嘩腰になる人がいるとき、進行役はまず何をすればよいですか。

会議で喧嘩腰になる人がいるとき、進行役は最初に「一度、ここで止めましょう。お二人の話を私から順に整理します」と短い一言で話を止めます。次に、2人の主張を同じ長さで言い直し、意見が分かれている点が事実・判断の基準・前提のどこにあるかを言葉にします。最後に、この場で決めるか、材料をそろえて次回に回すかを決めます。喧嘩腰の人だけをたしなめることはしません。

会議で言い争いが始まったとき、どんな言葉で止めればよいですか。

会議で言い争いが始まったときは、「一度、ここで止めましょう。お二人の話を、私から順に整理します」のように、止める理由を添えた短い一言で止めます。「落ち着いてください」のように感情を指す言葉は避けます。言われた側が、自分だけが興奮していると言われたように受け取るからです。止めたあとは、必ず両方の主張を進行役の言葉で言い直します。

喧嘩腰になった人に、その場で言い方を注意してもよいですか。

喧嘩腰になった人に、会議の場で言い方を注意することはおすすめしません。その場で「言い方を直してください」と言われた人は、内容で負けたと感じて引けなくなり、言い争いが長引きます。会議では意見の中身に答え、言い方の話は、落ち着いてから別の機会に、本人がどう感じていたかを先に尋ねる形で切り出します。

部下が会議で喧嘩腰になったとき、上司はあとでどう話せばよいですか。

部下が会議で喧嘩腰になったときは、会議のあと、落ち着いてから1on1で話します。最初に「今日の会議は、途中からお互いに言い方が強くなっていましたね。どう感じていましたか」と部下の感じ方を尋ね、そのあとで、上司が気になった点を自分の考えとして伝えます。部下だけに原因を求めず、進行役として自分にできたことや、部下が抱えている仕事の負担も一緒に考えます。

会議での言い争いは、ハラスメントになりますか。

会議での言い争いがハラスメントに当たるかどうかは、進行役や上司が自分で判断せず、人事や社内の相談窓口に相談してください。人格を否定する言葉や相手を威圧する言い方が続くときは、会議を一度休憩にします。本人には、皆の前ではなく会議のあとに別の場で、「私一人で判断せず、人事にも相談したいと考えています」と伝えます。何が言われたかを記録に残すことも、会社の決まりに沿って、人事に相談したうえで行います。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/meeting-heated-argument-how-to-calm

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: