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管理職が飲み会に行かないのは、 問題か
先に答え
管理職が飲み会に行かないこと自体は、問題ではありません。問題になるのは、部下と話す機会や私生活の話を聞く機会を、飲み会に頼っている状態です。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談でプライベートの話をしている人の40.3%が「面談が成果につながっている」と感じていて、していない人の30.2%を上回っています。面談で私生活の話をしている人は多くありませんが、その人たちは面談の成果を感じている割合が高いということです。行くか行かないかは管理職本人が決めてよいことで、断るときは理由と代わりの一言を添え、行くときは誰でも断れる形にすることをおすすめします。
数字で見る
上司との面談で私生活の話はあまり出ていませんが、出ている人のほうが面談の成果を実感しています。つまり、私生活の話を面談でしている上司と部下も実際にいる、ということです。飲み会に行くかどうかより、部下と話す機会が勤務時間の中にあるかどうかで考えてみてください。
- 2.7%
- 1万人調査
- 上司との面談の時間のうち、「プライベート」の話が占める割合(本人の答えの平均)
- 「具体的な仕事」の話は47.2%、「人事評価」の話は14.0%でした。面談の話題として「プライベート」を挙げた人も16.4%(複数回答)で、上司との面談で私生活の話が出ることは多くありません。
- 40.3%
- 1万人調査
- 上司との面談で「プライベート」の話をしている人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
- していない人では30.2%でした。面談で私生活の話をしている人は少なくても、その人たちは面談の成果を感じている割合が高いという結果です。
この調査は、飲み会について尋ねたものではありません。数字は、上司との定期的な面談で話している話題と、面談の成果の実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
管理職が飲み会に行かないのは問題か: 行くかどうかより、話す機会がどこにあるか
管理職が飲み会に行かないこと自体は、問題ではありません。問題になるのは、部下と話す機会を飲み会に頼っていて、行かないとその機会がなくなる状態です。逆に、毎回行く管理職でも、飲み会でしか部下の話を聞いていないなら、来ない人の話は聞けていません。行くかどうかではなく、部下と話す機会が勤務時間の中にあるかどうかで考えることをおすすめします。
飲み会に行かない管理職を「部下に関心がない」と決めつけることも、飲み会に行く管理職を「古い」と決めつけることも、どちらも管理職の仕事の中身を見ていない見方です。管理職の仕事は、一緒に仕事をする人の仕事を決め、相談に判断や考えを伝え、評価に関わることです。飲み会は、そのどれにも欠かせないものではありません。一方で、飲み会で部下の事情を初めて知り、仕事の割り振りを変えた、ということも起こります。飲み会で部下の事情を知ることがあるなら、同じ話を勤務時間の中でも聞ける機会が、行かない管理職にも行く管理職にも必要です。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で話している話題(複数回答)として「プライベート」を挙げた人は16.4%でした。面談の時間のうち私生活の話が占める割合は、本人の答えの平均で2.7%です。つまり、上司との面談で私生活の話は、あまり出ていません。一方、プライベートの話をしている人のうち「面談が成果につながっている」と感じている人は40.3%で、していない人の30.2%を上回っています。私生活の話を面談でしている人は多くありませんが、している人のほうが面談の成果を実感しているということです。
私生活の話を聞く場を、飲み会の席に限る必要はありません。勤務時間の中の面談で、仕事以外の話も話してよいと伝えておけば、聞く場は作れます。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関係は仕事の話を前に進める中でできていくものだと考えています。「まず関係づくり」で止める必要はありません。飲み会は関係づくりの場の1つになりえますが、関係づくりに欠かせない場ではありません。ただし、上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。飲み会のほうが話しやすい人もいれば、二人の面談のほうが話しやすい人もいます。
管理職が飲み会に行かないことが問題になる3つの場面
管理職が飲み会に行かないことが問題になるのは、主に次の3つの場面です。どの場面も、飲み会に行けば解決するものではなく、勤務時間の中で同じ話ができるようにすることで解決しやすくなります。
| 場面 | 何が起きているか | 管理職ができること |
|---|---|---|
| 飲み会でしか | 体調、 | 面談で、 |
| 来ない | 飲み会で | 飲み会で |
| 理由を | 部下が | 断るときに、 |
3つのうち、管理職が最初に手をつけやすいのは、断るときに理由と代わりの一言を添えることです。理由を長く説明する必要はなく、「夜の会には行かないことにしている」でかまいません。大事なのは、代わりに話す機会があることを一緒に伝えることです。
管理職が飲み会を断るときの言い方と、 代わりの機会の作り方
飲み会を断るときは、理由を一言と、代わりに話せる場を添えて伝えるとよいでしょう。以下では、新しいメンバーの歓迎会を例にします。課長は夜の飲み会には行かないことにしていて、6人の課のメンバーのうち何人かが歓迎会を企画している場面です。
飲み会には行かないと決めている管理職の言い方
- 歓迎会、企画してくれてありがとうございます。私は夜の会には行かないことにしているので、今回も失礼します。○○さんの歓迎は、来週の昼に私からも別に時間を取りたいと思っています。
- お酒の席は苦手なので、歓迎会は皆さんで楽しんでください。○○さんとは、最初の1か月は週に1回、15分ずつ話す時間を取ろうと考えています。
- 行かないのは、皆さんと話したくないからではありません。話したいことがあれば、昼でも面談でも、いつでも声をかけてください。
- 私が行かないほうが、皆さんも気楽に話せると思います。仕事のことで聞きたいことが出たら、翌日に時間を取ります。
今回は都合で行けない管理職の言い方
- 今回は家の都合で行けません。次の機会には参加したいので、日にちが決まったら早めに教えてもらえると助かります。
- 最初の30分だけ顔を出して、先に失礼します。遅くまでいられなくて、すみません。
行くと決めた管理職が気を配ること
飲み会に行く管理職が気を配りたいのは、特定の人とだけ話す会にならないことと、来なかった人が仕事の情報から外れないことです。
- 今日は仕事の話はなしにしましょう。仕事のことで聞きたいことがあれば、明日改めて時間を取ります。
- 昨日の飲み会で出ていた、事務所のレイアウト変更の話を、改めて教えてもらえますか。来られなかった△△さんにも関わる話なので、勤務時間の中で一度そろえておきたいんです。
- 昨日話した来月の予定は、飲み会に来られなかった人にも私から伝えておきます。
参加を断った部下に、理由を尋ねたり、次の参加を促したりすることはおすすめしません。飲み会への参加を仕事の一部のように扱うと、断りにくい人が出るからです。参加の強制に当たるかどうか、費用をどう扱うかは、会社の決まりと人事の担当に確認してください。
飲み会で聞いた話の扱い
飲み会で部下から体調や家庭の事情を聞いたときは、その場で仕事の調整を約束せず、翌日以降に勤務時間の中で改めて聞くとよいでしょう。
- 昨日は、体調のことを話してくれてありがとうございます。改めて聞かせてもらえますか。仕事の割り振りで変えられることがあれば、一緒に考えたいです。
- 昨日の話は、私からほかの人には伝えていません。産業医や人事に相談したいときは、窓口を調べてお伝えします。
部下の立場から: 管理職が飲み会に来ないとき、 どう考えるか
部下の立場から見ると、上司が飲み会に来ないことは、上司に関心がないことの印とは限りません。上司が飲み会に来ない理由はいろいろです。家庭の事情や体調、お酒が飲めないこと、部下が気楽に話せるようにという配慮などがあります。上司の考えは、尋ねないとわかりません。
- 課長は飲み会には来られないと伺いました。○○さんの歓迎会は私たちで進めますが、課長からも○○さんに一言いただく機会を、別に作ってもよいでしょうか。
- 飲み会で、来月の事務所のレイアウト変更の話が出ていました。課長にもお伝えしておきたいので、明日5分ほどお時間をいただけますか。
- 飲み会には来られないとのことでしたが、仕事以外のことでご相談したいときは、面談の中でお話ししてもよいでしょうか。
部下の側が飲み会に行きたくないときも、同じように理由と代わりを一言添えて断ってかまいません。
- 今回は夜の予定があって参加できません。○○さんには、明日の昼に私から直接ご挨拶します。
- お酒の席は苦手なので、飲み会は失礼させてください。昼の集まりがあれば、ぜひ参加したいです。
飲み会をめぐって、避けたい考え方
- 本音は飲み会でしか聞けない、と決めてしまう。本音を飲み会でしか聞いていないなら、来ない人の本音は聞けていません。言いにくい話を話してよいと伝え、話されたことに応える機会は、飲み会に行かなくても面談の中で作れます。
- 逆に、飲み会は時代遅れだと決めてしまう。飲み会のほうが話しやすい人もいます。行く人も行かない人も、どちらも責めない形にします。
- 飲み会を、部下との関係づくりの手段として決めてしまう。関係づくりを飲み会に任せると、来られない人との関係は進みにくくなります。関係は、仕事の話を前に進める中でも築けると考えられます。
- 飲み会で十分話せているから、面談は要らないと上司が決めてしまう。上司の目には見えなくても、伝えたいことを抱えている部下がいるかもしれません。改まった場を持たなくてよい関係もありますが、それを上司の側だけで決めると、間違うことがあります。
- 行かない人に理由を尋ねたり、参加を促し続けたりする。管理職も部下も、断る理由を言わなくてよい形にしておくことが、誰にとっても参加しやすい会につながります。
話す機会が飲み会に頼っていないかを、 どこで振り返るか
飲み会に行くかどうかではなく、勤務時間の中に部下と話す機会があるかを、月に1回ほど振り返ってみてください。
- 部下の体調や家庭の事情を、飲み会以外の場で聞く機会があったでしょうか。なければ、次の面談で「仕事以外のことも、話したいことがあれば話してください」と一言添えるところから始めてみてください。
- 飲み会で出た仕事の話を、翌日に勤務時間の中で確認できていれば、次は、来られなかった人にも同じ内容が伝わっているかを見てみてください。
- 飲み会を断ったあとに、代わりに話す機会を実際に取れていたでしょうか。取れていれば、断ることは問題になりません。取れていなければ、次に断るときは、日にちまで決めて伝えるとよいでしょう。
- 部下の立場で読んでいる方は、上司に話したいことを面談に持ち込めているかを振り返ってみてください。飲み会でしか言えないと感じることがあるなら、次の面談で、聞いてほしい話だと先に伝えて話してみるのも1つの方法です。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下一人ひとりの今の仕事や状態、上司に期待することがまだ分からない、仕事以外の話を聞く機会が少ないと感じるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
部下との初めての1on1で、球体を押したとき。
着任したばかりで部下の仕事をまだよく知らない時期でも、 部下から教えてもらう話から1on1を始められます。
実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、お二人のこれまでの1on1と関係を踏まえた話題が1つ提案されます。初めての回で話の材料が少ないときは、部下が気になっていることや、上司に知っておいてほしいことを尋ねる話題が出ることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
初回の1on1ということで、まだお互いの状況を共有する機会がなかったかと思います。今の業務の中で気になっていることや、西村さんに知っておいてほしいことがあれば、ぜひ聞かせてもらえますか?山岸さん、いかがでしょう?
1on1の途中で、球体を押したとき。
仕事の話が続いた回でも、 部下が話したいと選んだキャリアや状態の話を、 1on1の中で聞くきっかけができます。
球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押したとき、事前に選ばれたテーマにまだ触れていなければ、Kakeai AI が、そのテーマと期待する対応を根拠に示して、時間を取ることを二人に提案することがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか? 藤本さん、いかがでしょう?
部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
部下一人ひとりへの気づきがどの言葉で届いたかを振り返り、 次の回にどう続けるかを考えられます。
ご自身向けに、部下の様子に気づいて声をかけた場面などが、実際の発言を引いて書かれることがあります。次の回でその話に戻るときの一言が添えられることもあります。部下には部下向けの別の内容が表示されます。
…今日いちばん動いた場面は、メールの返信が遅いと気づいて「なんか、疲れてない?」と声をかけた場面です。…
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よくある質問
管理職は飲み会に行くべきですか。
管理職が飲み会に行くべきかどうかは、管理職本人が決めてよいことで、行かないこと自体は問題ではありません。大事なのは、部下と話す機会を飲み会に頼らず、勤務時間の中に作っておくことです。行かないときは理由と代わりの一言を添え、行くときは特定の人とだけ話す会にせず、誰でも断れる形にしてください。
飲み会に行かない上司は、 部下に関心がないのですか。
飲み会に行かない上司が部下に関心がない、とは限りません。上司が飲み会に来ない理由はいろいろで、家庭の事情や体調、お酒が飲めないこと、部下が気楽に話せるようにという配慮などがあります。上司の関心は、飲み会に来るかどうかより、相談に判断や考えを伝えているか、話したことを覚えているかに表れます。気になるときは、面談で話したいことを持ち込んでみてください。
管理職が飲み会を断るときは、 どう言えばよいですか。
管理職が飲み会を断るときは、理由を一言と、代わりに話せる場を添えて伝えてください。たとえば「私は夜の会には行かないことにしているので、今回も失礼します。○○さんの歓迎は、来週の昼に別に時間を取りたいと思っています」のような言い方です。理由を長く説明する必要はありませんが、理由を言わずに断り続けると、部下が関心のなさと受け取ることがあります。
部下を飲み会に誘ったり、 参加を促したりしても問題ありませんか。
部下を飲み会に誘うこと自体はかまいませんが、断ってよいことを先に伝え、断った人に理由を尋ねたり、参加を促し続けたりしないようにしてください。飲み会への参加を仕事の一部のように扱うと、断りにくい人が出ます。参加の強制に当たるかどうか、費用をどう扱うかは、会社の決まりと人事の担当に確認してください。
飲み会で部下から聞いた本音や事情は、 どう扱えばよいですか。
飲み会で部下から聞いた体調や家庭の事情は、その場で仕事の調整を約束せず、翌日以降に勤務時間の中で改めて聞いてください。本人の了解なく、ほかの人に伝えないことも大事です。体調に関わる話は、仕事の割り振りで変えられることを一緒に考えたうえで、本人が望むときは産業医や人事の窓口を調べて伝えます。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manager-skipping-after-work-drinks
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: